銀二と高杉は影胤に斬りかかったが、斥力フィールドで阻まれ、蓮太郎の正拳突きも防がれ、拳銃で撃ち抜かれた
影胤「私の技を一つお見せしよう…『マキシマムペイン』」
影胤は斥力フィールドを展開し、蓮太郎達を地面や岩に押し付けた
当然、成すすべもなく、押し付けられ、銀二と高杉は気を失った
桂と辰斗は小比奈と戦っているが、相手はモデル・マンティスのイニシエーター、刃物を持てば接近戦最強ともいわれる
故に、拳銃の弾丸も当たらず、防戦一方となっていた
そして、桂と辰斗は影胤からの拳銃による不意打ちをくらい、その場に崩れた
蓮太郎は何とか立ち上がり、影胤をにらみつけていた
影胤「君を生かしておくと面倒なことになる…仕事を済ませよう…」
影胤は親指で首を掻っ切る動作を取ると、蓮太郎は背後から何かで貫かれた
後ろを何とか見ると、そこには小比奈いて、蓮太郎は小比奈の小太刀で貫かれていた
小比奈「弱いくせに…弱いくせに…!!!!」
小比奈は小太刀を動かし、さらに深く刺し始めた
蓮太郎は苦痛な声をあげ、小比奈を振り払い解放されるが、ふらつき、崖の方に追い込まれていた
影胤「何か言い残すことはあるかい、死に行く友よ」
影胤は蓮太郎に拳銃を突きつけ、蓮太郎はそれを睨んでいた
蓮太郎「……地獄に…堕ちろ…」
影胤「Good Night」
影胤が引き金を引こうとした時、何かの気配に気が付き、そちらを見た瞬間、影胤は斥力フィールドを展開する前に殴り飛ばされた
涙音「マスター、到着しました…」
遥「ごくろうさま、涙音…」
そこにいたのは涙音と遥歌のコンビだった、蓮太郎は二人を見て、何故ここにいるのかを疑問に思い、声を振り絞って声を出した
蓮太郎「遥…涙音…何でここに…?」
遥「俺も七星の遺産に用があったのを忘れたのか…?延珠にお前を助けろと頼まれているからな」
遥は冷静に言うと、蓮太郎の怪我の度合いを診察し始めた
遥「こりゃ酷いな…それに…他の奴らは軽症だが、一応応急手当はしておかないとか…涙音、その間時間を稼げるか?」
涙音「イエス、マスター…」
涙音はバラニウム製の鉤爪を装備し、二人を見た
涙音「自己紹介をまだしていませんでしたね…私は七星涙音、マスターの従順なる下僕にしてモデル・エンシェント…古代生物の因子を持つ者です…」
蓮太郎「古代生物…だと…!?」
遥「動くな…傷口が広がる…」
遥は鞄から注射器を取り出し、蓮太郎に突き刺した
蓮太郎の意識が途切れた
影胤「古代生物…ヒヒヒ、成程、あの以上に硬い鱗や皮膚は恐竜、あの異常なパワーはショートフェイスベア、ギガントピテクス、パラケラテリウムの脚とドロミケイオミムスの走力を持っているとすれば、君のイニシエーターの異常な強さには合点がいくよ」
遥「…お前が勝手にそう思うならそう思っていろ…それと、良いのか? お前の娘でも勝てない涙音だ…俺が抑えているからまだましだが…本気を出す前に七星の遺産を持って何処かに行った方が良いと思うぞ…?」
涙音は襲って来た小比奈の斬撃を鉤爪で受け止め、その剛腕で小比奈の小太刀を空高く弾き飛ばした
そして、隙が生まれた小比奈を涙音は蹴り上げ、小比奈は簡単に空高く飛ばされた
涙音は鉤爪を外し、右足を半歩後ろに下げ、腰を落とし、左腕を顔の前にあげ、右手を後ろに引いた構えを取った
涙音「幻月流格闘奥義『芙蓉』!!」
涙音は渾身の力を籠めた右腕を落下して来た小比奈の腹めがけて突きだし、小比奈は肺から空気が抜けるという感覚を感じながら影胤と遥の方向に吹っ飛んだ
遥「おいおい…涙音、お前は…仕方が無い…」
遥はそう言いながら羊の描かれた金色のディスクを地面に叩き付けると巨大な羊毛のようなものが現れ、小比奈はそれにぶつかったが、羊毛がクッションとなり、大事に至らなかった
涙音「あ、申し訳ありません、マスター!!」
遥「涙音…お前な…まあ良い…戻れ…」
遥はムカデのガストレアを出し、蓮太郎達を乗せた
遥「七星の遺産は今はお前等にくれてやる…だが、そいつは蓮太郎が取り戻す…」
影胤「そうかい、小比奈、行くよ」
小比奈「パパ、彼奴、絶対に斬る!!」
涙音「お行きなさい…マスターと私の気が変わらないうちに…」
涙音は殺気を込めてただ淡々と機械のように小比奈に言うと、小比奈は体に刻み込まれた涙音への恐怖心が蘇り、大人しく影胤と共に去って行った
それを見送った遥は溜息を付きつつ、涙音をムカデのガストレアに乗せて東京エリアに向かった