ゼロの使い魔 勇者と虚無と使い魔   作:フルウエポン

4 / 5
今回も説明と契約の話です。
今回は色々と悩んでやっと出来ました。


第二話 勇者と虚無と使い魔の契約

「という訳です」

「じゃあ、帰る方法は…」

「申し訳ないですが…」

「そんな~」

コルベールから説明を受けたセツナと才人。

使い魔の召喚は呼び出すだけであり、送り返す方法はないと伝えられて才人はガックリ肩を落とす。

(随分勝手な魔法だな)とセツナは感じた。

「それでですね、今度はミスタセツナとサイト君の素性を教えていただきたいのですが…」

「分かりました、僕は」

セツナは自分の素性を嘘と真実を混ぜて説明する。

自分はある王国の王ではあったが、後継者に王位を譲って王子の頃に、とある理由で旅をしていた頃を思い出し今度は気ままなな旅をしていると。

その道中で不思議な光で若返っていたこと。

見た目は二十代だが実年齢は五十代であると。

なので普通に接しても構わないと。

そして何かに導かれる様に光を潜って出たのが此処だと。

(少なくとも外交問題にはならないですね)

セツナの説明でコルベールはほっとした。

「ゲートの先が異世界だと気づきました」

「なぜ異世界だと?」

「王子の頃に世界中を廻ったんでトリスティンと言う国はなかったからです」

「無かった?それを証明するものは?」

「これですね」

見せたのは地図だ。

「この地図でトリスティンか近隣国と同じ大陸はありますか?」

コルベールは広げられた地図を凝視した。

説明を聞いていたルイズとサイトも見ていたが

「確かにトリスティンやゲルマニアの地図ではありませんね」

サイトも自分の世界とは違う世界地図を見て改めて違う世界に来てしまった事を自覚した。

同じように異世界から召喚されたセツナに違う世界から召喚された者同士という親近感がわいた。

「信じてもらえて良かったです」

「では、サイト君の話も聞かせてもらってもいいですか?」

「え、あぁ、分かりました、俺は」

サイトはまた此処とは違う世界で、魔法は存在せず科学技術が一般的で、歩いていたら物語の中でしか見たことのない魔法陣があって好奇心から潜ったとのこと。

そう言って、この世界にはないであろうノートパソコンを見せて納得してもらった。

コルベールは物珍しそうに、ルイズは半信半疑といった視線で見ていた。

「なるほど、話は分かりました、それを踏まえてお二人には先程説明した通り、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢と使い魔の契約していただきたい」

「ミスタ・コルベール?」

「ミス・ヴァリエール、前例はないですが、メイジは召還した使い魔に対して責任を持たねばならないと授業で教えました、聡明な貴女ならわかりますね」

「…はい」

「お願い出来ますか?ミスタ・セツナ、サイト君?」

「僕は構いませんよ、どのみち宛もない旅をしていた身ですから」

「俺はどうしようかな」

「サイト君、ここは使い魔になっておいた方が良いと思うよ?」

「どうしてですか?セツナさん」

「こういう見知らぬ土地では誰かの保護下にいる方が危険は少ないし、僕のように旅をしていたならともかく、君はそういった経験がないと見える、なら使い魔になってミスヴァリエールの使い魔をしながら帰る方法を探すと良いだろう?」

「確かに、わかった使い魔になるよ」

「ありがとうございます、では、ミス・ヴァリエール、コントラクトサーヴァントを」

「はい(どうせファーストキスなら格好いい方が良いわよね?)」

ルイズも女の子、儀式とは言え、異性にキスをするならとセツナの正面に立つ。

「あの、屈んでいただけますか?ミスタ・セツナ」

使い魔として契約する相手ではあるが王族の生まれという相手にルイズも敬語で話す。

「ミス・ヴァリエール、これからは君が主人で僕は君の使い魔だ、従わせる相手に敬語は不要だ」

「じ、じゃあ、私のことはルイズと呼んでくれる?セツナ」

「わかったよ、ルイズ」

そう言ってセツナは片膝を着いて目線がルイズより下になるように屈んだ。

「五つの力を司るペンタゴンよ、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

ルイズはコントラクト・サーヴァントの呪文を紡ぎ、杖をセツナに触れ、そして顔に手を添えて

「!?」

キスをした。

流石にセツナも驚き、次にされるサイトは俺もされんの?と思った。

「!っ…これは?」

ルイズがセツナから離れた後、両手に痛みが走り、指貫グローブを外すと文字か何かの模様が浮かび上がる。

それぞれ違う模様が浮かぶ。

「珍しいルーンですね、スケッチしても?」

「ええ、良いですよ」

ルイズはセツナの方が済むと唇を拭いて今度はサイトの方へコントラクト・サーヴァント(契約)をしていた。

「感謝しなさいよ、貴族がこんなことするなんて滅多に無いんだから!」

「おい、セツナさんと態度違うじゃねぇか!」

「うるさい!見てたでしょ!?セツナを見習って大人しく契約されなさい!」

ぎゃあぎゃあ喚いている二人を見てセツナは前途多難なことを察知した。

(ルビス様、僕のこれからは前途多難です)

セツナはここへ送り出した女神に呟いた。




悩んだのはキスの順番です。
ルイズはやはり女の子ですからファーストキスは格好いい方にするか、ファーストキスは諦めて格好いい方を口直しにするかというのを悩みました。

次回 勇者と虚無と仲間と再会
あの二人が出ます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。