インフィニット・ストラトス 異世界からの訪問者 リメイク   作:抹殺完了

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第3話 兎耳と男の娘

「いっくん‼︎」

 

取り敢えず気絶して目を回している姉さんの介抱をしている時に、兎耳とメルヘンちっくな服を着た女の人がそんな声をあげながら窓ガラスを破りながら僕等が居る倉庫に侵入して来た。

 

よく見れば侵入して来た女の人はさっき姉さんと姉さんの所有者が心臓を握り潰し殺した女と同じ機械の鎧を纏っていた、手には矢鱈とメカメカしい銃を持っている……当然ながら銃には魔力の反応は無かった。

 

「わあぁぁぁ‼︎いっくんに手を出すなぁ‼︎」

 

女の腕が跳ね上がる手に銃

 

「ッ‼︎」

 

即座にイメージをする、想像するは全てを護り何よりも硬い盾

 

「『アイギス』‼︎」

 

自分の名前を呼ぶと同時に僕の腕には巨大な僕よりも遥かに姉さんと同じ位の大きさの銀色に輝き美しい装飾を施してある盾があった。

 

此れが僕の神器としての姿『絶対反射の盾 アイギス』だ。

 

この様に僕等神器も自分自身を出現させることが出来るのだ、まぁ…必要あるのは武器型神器のみで姉さんや姉さんの写本達、魔道書型神器は必要無いのだけどね。

 

「なっIS⁉︎」

 

女は唐突に出現した僕の盾に驚くて、でも生憎僕はISなる物では無いが答える義理も無いから質問には答え無い。

 

「ッ……」

 

女は其の儘震える手で僕に銃を向ける……人に武器を向けるのは初めてなのか?そうでも無ければあんなに手が震える筈が無い。

 

「手が震えているよ?」

 

そもそも、この人は撃つ気がない…と言うのもどうにもこの人からは殺気が感じられ無い、殺す気ならば必ずしも殺気は出る筈……まさか自身を殺し文字通り世界の意思となる『無我の境地』に至ったのか。

 

(あり得ない…)

 

もし其れ程迄の人物ならば、人に銃を向けた程度では手は震える筈がないしこの様な場所で自身を殺す理由も分からない。

 

ならば…この人は

 

「うっ五月蝿い!ほっ本当に撃つからね‼︎わっ私でも……いっくんを傷付けようとした人間ならッ‼︎」

 

同時に女の人の銃 ライフル銃が火を噴き、僕目掛けライフル弾が3発飛んで来る、何れも急所を外してある。

 

(手が震えているのに良くこんな精度の射撃を)

 

取り敢えず、女の人に対し感服する…恐らく人を撃った事が無い人間にも関わらず彼女は『自分が狙った場所と同じ場所に銃弾を届けて来たのだ』

 

余りの射撃の精密さに舌を巻く…恐らく僕等が居た世界には彼女と同じ腕の射手は両手では数え切れない程いる、そしてそれ以上の腕の射手も

 

だが其れは飽くまでも熟練した射手だからであり、素人同然な人間ができる物ではない。

 

 

 

軍用火器特にライフル弾の初速は優にマッハ3と言われている、此れは超音速と言う音を超えた際の速度である。

 

無論マッハ3で此方に向かって来る物体を如何にかしろと言うのは些か……逆上がりしようと無理な問題である。

 

此れが銃が過去から未来まで人間の手を赤く染める原因だ

 

如何に動体視力が優れている人間であろうとも弾丸を交わすことは不可能だ。

 

だが……其れは『人間』での話で『神器』と言う人間が神秘や神々を打倒する為に魂や狂気を注ぎ込み製造された最強の武具に言わせてみれば。

 

 

『音速如きじゃあ当たることすら難しい』

 

 

ガァァン‼︎と衝撃音が倉庫内に響く

 

盾に衝撃、ライフル弾が盾に当たった音だ……然し盾に傷らしい傷が見当たらない…そして3発飛んで来た筈の弾が何故か一発しか盾に到達しなかった。

 

「なっ……ッ⁉︎」

 

驚愕の声と共に持っていた銃にヒビが出来ていた

 

簡単に言ってしまえば、一発は盾で受け残りの2発は……2発の内一発を『素手で掴みそのままもう一発の銃弾に投げ』たのだ。

 

その銃弾通しが跳ね返り、女の銃口に侵入し破壊したのだ。

 

「取り敢えず、馬鹿な事は辞めた方が良いよ」

 

呆然としている女の喉元に盾を突き付けるけど、其れでも女は諦めていないのか刀を何処からか出す

 

「其れでもいっくんが死ぬ位だったら‼︎」

 

如何しよう………いっくんなる人物は知らないし、この人は興奮しているから説得も無駄無駄無駄ァだし。

 

いっその事無力化しようか…などと考えていると、僕の背後から姉さんの所有者が飛び出し、女の前に飛び出す。

 

「ちょっ⁉︎」

 

「いっくん⁉︎」

 

如何やら姉さんの所有者がかのいっくんらしい、なら話が早い

 

「取り敢えず、その刀を引っ込めて?一応僕等がこの子を保護していたのさ」

 

「そうなんだ束さん!この人達は俺の命の恩人なんだ‼︎」

 

其れを聞いた女はすぐ様僕に謝り

 

「ゴメンなさい‼︎いっくんの命の恩人とは知らずに!」

 

そう言い物凄い速さで頭を下げる彼女

 

「いや、別に気にしなくても良いよ」

 

「でも!」

 

そう言うが………ッ⁉︎

 

「話は後で!何かがコッチに来てる」

 

「恐らく…後を付けられたんだと思う、いっくんと君達私について来て」

 

そう言い駆け出す彼女、姉さんの所有者も慌てて彼女の後をついて行く。

 

「んっ……ふぁ〜」

 

漸く目が覚めたのか呑気に欠伸をしているポンコツの腕を掴み僕等も走る

 

「うわぁぁ⁉︎あっアイギス⁉︎なに?何なの目覚めてから走らせるなんて⁉︎」

 

「大体姉さんの所為‼︎もー!あの二人も一体何したのさ‼︎後付けられるなんて‼︎」

 

「先ず状況を説明してよ⁉︎」

 

「姉さんの所為でいつもの如くトラブルにあってるの‼︎このトラブルメーカー‼︎」

 

「理不尽⁉︎」

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