まだ、まだ主要人物のかけらも出てきませんがよろしくお願いします。
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今回もわかる人は分かるネタがあります。
そして、月の6割が突如消失し、火星付近に謎の巨大物体が観測されてから一週間、世界は未だに月の消失のみの情報が一般に出回り各国マスメディア等にはその事のみ開示されていたが、プロアマ問わずの天文観測員は政府による箝口令が発令されていた。そして、一方日欧両軍が中心となり第一次外宇宙防衛線として軌道修正した、N2兵器(エヌツーへいき)を搭載した衛星兵器群を巨大物体の軌道上に配置した。また第二次防衛網として、隕石要撃衛星として日欧共同開発した地球の衛星軌道上に配備されている球形の原子力自動攻撃レーザー衛星V(ブイ)シリーズ及び宇宙機雷ライトンR30マインを追加打ち上げし、より高密度に配備敷設させた。更に各国宇宙ロケット打ち上げ場を突貫改装し、其処に最新鋭の日欧共同開発のAZ1996を配備させた。同様に潜水艦発射型垂直ミサイル管にも同様の改装を受け、AZ1996の簡易版のAZ1996type2を搭載配備させた。
謎の巨大物体に対し、日欧は共同戦線を張り巡らせ、準備をしている中、米ソは未だに防衛網の一つも準備できていなかった。理由としては、ソ連は1988年の国家財政の破綻から細々と日本からの財政援助として、日本産高純度金塊を元手に何とか財政や生産等を細々と遣り繰りしているが、その代わりに日本に対して、樺太島全島及び北方四島と千島列島諸島全島の返還。更に大量のソ連製兵器等の無償譲渡等を交わされた。そのため幾分かの軍事影響力が急速に低下し、軍縮を実施。結果最低限度の防衛力が維持されている現状であった。また、アメリカ合衆国の状況は、ソ連の状況よりも悲惨な状況の只中であった。1966年の日米摩擦を端を発する急速なアメリカ離れが世界的に起き、1970年代の北ベトナムに対する核攻撃による非難も集中し、米国内でもデモや反戦運動の過激化と各州内では連日のように州兵、武装警察と武装市民等との武力闘争が激化し、国内の経済生産等が急激悪化し、1979年には全州で非常事態宣言が発令された。そんなアメリカ国内の治安等がほぼ壊滅状態の中でも東部海岸の州の一部(ワシントンD.C及び周辺地域等)は何とかギリギリの状態であったが、その時にはほぼ全ての軍事的経済的にも危篤状態であった。しかし、細々と生き残っていた。そして、遂に1993年ワシントン連邦議会場内とホワイトハウス前、ニューヨーク貿易センタービル内に於いて小型核兵器が反政府組織によって炸裂した。結果、大統領以下首脳部全員と議会員の三分の二が即死した。その後アメリカ本土内では完全な無政府状態と化した。
そして遂に運命の日を迎えた。
日本国国防省総合中央指令所
「目標。第一次防衛陣地に接近。現在目標凡そマッハ30のスピードで接近。現在まで目標からの電波発信の間隔変わらず。また、防衛陣地内の陣形誤差修正完了しています」
「了解した。余り良い結果には成らずか。仕方が無い。通信手、欧州防衛軍に連絡。これより日欧共同防衛作戦を実施。XHAYW7O2387LLD実施」
「了解。欧州防衛軍に暗号通信送信」
「欧州防衛軍より返信。『神のご加護が有らん事を』です」
「作戦開始」
漆黒の宇宙空間に展開した。多数の衛星群から巨大な物体に対し攻撃が行われた。
その第一撃は、8連装または16連装発射器を装備した多数の衛星から一斉掃射された巨大な柄付き手榴弾の様な物だった。(宇宙では空気が無いため殆どスリングショット方式での十分な速度と射程距離が確保できる)ただし、その弾頭は通常では無かった。N2兵器其れがこの弾頭の中身である。然し詳細は第一級極秘事項の為詳しくは分からないが一説ではN2とはNo Nuclearの頭文字をとったものとされるが、水素爆弾の起爆剤に「反物質」を使用した純粋水爆という説もあるそうだ。その地上炸裂実験では、炸裂後、地図を描き直さなければならないほど地形を吹き飛ばす威力があった。
その柄付き手榴弾擬きが、無数に漆黒の宇宙にばら撒かれ、それは、巨大な物体の進路上に到達し、幾つかの手榴弾擬きは巨大な物体の隙間等に引っ掛かり、他も巨大な物体を包み込むかの様に配置された。
「宙雷爆雷完了です」
「よし起爆しろ」
「了解。起爆まで3,2,今」
漆黒の闇の空間にまばゆい閃光と轟音が突如発生した。それは、ビキニ水爆の数千倍以上の威力を計測した。
「観測衛星に不具合が発生、現在、映像回復を務めています」
「予備衛星に切り替えます。映像出ます」
其れは防衛線よりも少し距離を取り撮影していた衛星の一つだった。
その映像は、中央指令部に詰めていた職員の予想を遥かに下回った。
その映像は若干の画像の乱れがあったが、確認することはできた。其処にはほとんど無傷の巨大物体がゆっくりと進行している映像だった。
「そんな、馬鹿な。北海道クラスの地形を吹き飛ばす威力を集中したはずだ。それが聞かないだと!」
「目標第一次地球防衛ライン。突破します」
そして、その巨大物体に次々とぶつかっていった衛星群は小さな花火を照らし、消滅した。
「目標進路速度変わらず地球降下針路を維持。地球激突まで残り100時間50分56秒71です」
「すぐさま、第二次及び第三次防衛ラインを同時展開せよ。また宮内庁には準退避を発令を通告せよ。但し、首相と官房長以外はまだ情報統制せよ。私と情報省長官が首相官邸に赴くから車の準備を」
「了解しました」
と急に慌しくなった室内から退出しようとした国防省長官とその隣の情報省長官が隣に並びながら歩いて行った。
「此れは最悪の状態を覚悟しないといけませんな」
「ああ。戦後最大の悪夢に成るかも知れないな。いや、人類史上例が無い悪夢になるのも覚悟しないと」
「だが、只ではやられないぞ。また、あの悪夢の様な事が無いようにしているからな」
「ええ、先人たちが築いたモノを簡単にはやらせはしません。それが痛みを伴おうとも」
と言った後二人は無言になり地上に直行するエレベーターに乗り込み、ドアがゆっくりと静かに閉まった。
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