サーゼクスの許可を経て、眷属の封印を解いたリアス。
だが、その眷属は酷いくらいの引きこもりで、手の付けようがないのだった。
「お外嫌ぁぁ...外怖いぃ...」
果たしてどうなる⁉
sideイッセー
「ギャスパー、出てきてちょうだい。無理して小猫に連れて行かせた私が悪かったわ」
ギャスパーはまた引きこもっちまった。
小猫とお得意様の所に一緒に行ったらしいんだけど、そこで怖い目にあって、神器を無意識に使っちまったらしい。
「眷属の誰かと一緒に行けば、あなたの為になると思ったのだけれど・・・・」
『ふぇええええええぇぇぇぇぇえええんっっ!』
部長が謝るけど、一向に泣き止む気配がない。
人嫌いに、自分が神器を使いこなせずに迷惑をかけている、ギャスパーが抱える問題は結構複雑みてえだ。
部長からギャスパーのことを聞いた。
ギャスパーは名門の吸血鬼のを父親に持つが、人間の妾との間に生まれたハーフで純血ではなかった。
吸血鬼はオラ達、悪魔以上に純血か、そうでないかを意識するらしい、父ちゃんや兄ちゃん達にですらギャスパーを軽視し、侮蔑してきたと言う。
更には、類稀なる吸血鬼の才能を持ちながら特殊な神器を宿してしまっていたため友達もできなかったらしい
仲良くしようとしても、ちょっとした拍子に相手を停めてしまう。
『ぼ、僕は・・・こんな神器なんていらない! だ、だって皆停まっちゃうんだ! 皆、僕を嫌がる! 僕だって嫌だ! もう友達を停めたくないよ・・・停まった大切な人の顔を見るのは・・・・もう嫌だ・・・・・』
ギャスパーは家から追い出された後、人間と吸血鬼、どちらの世界でも生きていけずに路頭に迷った。
そして、ヴァンパイアハンターに狙われ命を落としたところを部長に拾われたらしい。
許せねえぞ...オラの兄ちゃんもそうだった。
サイヤ人は奪ってこそ価値があるなどというバカげた思想を持っていた。
それにオラや悟飯、それに地球のみんなまで巻き込んで殺そうとした。
世の中にはそんな奴しかいねえのか...
「困ったわ・・・。この子をまた引きこもらせるなんて・・・・・・『王』失格ね・・・・」
肩を落とし落ち込む部長。
この件に関して、部長は悪くねえし、ギャスパーだって悪くない。
こうなっちまったのは頭の固すぎる馬鹿野郎たちの所為だ。
よし、ここはオラが一肌脱いでやっか!
「部長、ここはオラに任してくれ。部長は父ちゃんとの約束があんだろ?」
その言葉に部長が顔を上げる。
「でも...」
「でえじょうぶ!オラに任してくれ!コイツの事なんとかしてみせっからさ」
部長は少し考え込んでから答える。
「分かったわ、それじゃあギャスパーのこと、お願いするわね」
ここで、時間を取られては打ち合わせに間に合わなくなるだろう。
父ちゃん達も忙しいみてえだし、時間を延ばしてもらう訳にもいかねえもんな。
「あぁ!任しといてくれ!」
部長は心配そうにギャスパーの部屋を一瞥すると、魔法陣で転移していった。
さて、後はコイツなんだよな...。
オラは扉の前に座り、ギャスパーが泣き止むのを待った。
それからしばらくの時間がたった頃。
扉の奥はしんと静まり返っていた。
オラはそっと口を開く。
「なあ、ギャスパー?そんなに力を使うのが怖いか?」
扉の奥から返事はない、だが、もぞもぞと音はするから聞いてはいるんだろう。
オラはそのまま話を続ける。
「なあ、ギャスパー、おめえ神龍って知ってっか?」
『...え?』
扉の奥から声が聞こえてくる。
「あの古の大戦に出てくる伝説の龍の事なんだけどさ」
『しってます...二天龍を相手に一人で戦い、圧倒的な実力差で鉄槌を降した黄金の龍の姿をした少年ですよね』
漸く返答が帰ってきた。
「実はな、あれ、オラなんだ」
『...え?』
「正確に言うとオラはその少年の生まれ変わりって奴でさ、前世の記憶が全部残ってんだよな...」
『俗にいう、転生と言う物ですか?』
「そうそう、それだ!実はあの大戦には続きがあんだ」
そう言ってオラは大戦後にあったことを話した。
「んで、今に至るって訳だ。」
『凄いですね...まさかグレイフィア様を落としてしまわれるなんて...二天龍を降しただけでもすごいのに、そのうえ、本気のサーゼクス様を打倒すなんて...』
「そんなオラでも子供ん時はずっと弱かったんだ。」
『え...?』
「強い弱い以前に気すらも使えなかったしな...」
でも、とオラは続ける。
「その頃から必死に努力して強くなろうと必死になって努力した。世界でいっとー強くなろうって修行してきたんだ。」
「...僕にも、出来るでしょうか...」
扉が少し開き、ギャスパーが顔を出す。
「ん?」
「僕も、イッセー先輩みたいに必死で努力したら、強くなれるでしょうか?」
決意の着いたその顔にオラは自信満々に応える。
「あぁ!ぜってえ強くなれっさ!オラが保証してやる!」
その瞬間、ギャスパーの顔がパアッ!と明るくなる。
「ぼ、僕!頑張ります!イッセー先輩のいえ!師匠のようになれるように!」
「し、師匠!?」
オラは驚きで言葉を失う。
「は、はい...駄目...でしたか?」
「いや、ちっと驚いただけだ。いいぞ!そんじゃおめえをきっちり鍛えて強くしてやる!」
「!っはい!お願いしますぅ...!」
こうして、オラ達の間に固い友情が芽生えたのだった。
オッス!オラ悟空!
遂に始まった三勢力会談!でもオラが聞いててもチンプンカンプンだ。
終わるまで寝てっか...。
ん!?なんだ感覚?
次回!ドラゴンボールD!
三勢力会談開催、水面下でうごめく影!
ぜってえみてくれよな!