タンニーンとグレイフィアとの修行により見事超サイヤ人3を習得したイッセー…。
そこに様子を見に来たアザゼルに修行の成果を見せる…。
『コイツが超サイヤ人3だ…。』
これからどうなる!?
sideイッセー
「ぷはぁーっ!食った食ったぁ!」
オラは食事を平らげていた。
アザゼルのおっちゃんが呆れたように口を開く。
「まさか全部食っちまうとはな…お前、本当に悪魔か…?」
「ん?ちっと違えなオラ、悪魔の力を持ったサイヤ人だ」
「サイヤ人?なんだそのサイヤ人ってのは?」
ん~…どう説明するんがいっかなぁ…。
「簡単に言うと宇宙人だ、生前、オラの仲間が言ってたの言葉を借りると『サイヤ人は戦闘民族だ!』って言ってたな」
これで分かってくれるといいけんどなぁ…。
「戦闘民族サイヤ人…ね、なるほど、だからお前はそこまで強くなれた訳か」
「後はひたすら修行だな!それでオラは強くなれた」
おっちゃんは納得したように頷く…。
「そう言うことか、これでドライグが言っていた事が理解できた」
と、ここでオラは気になったことを聞いてみる。
「なぁ、部長達も修行してんだろ?みんな上手くいってるんか?」
オラの言葉におっちゃんは少し悩んでから答えた。
「まあ、概ね順調だな、一人はそうもいかないんだが…。」
「なんだ?誰か上手くいってねえんか?」
「あぁ、小猫が倒れてな…。」
その言葉にオラは驚きを隠せなかった…。
「なんだって!?それやべえんじゃねえか?小猫は大丈夫なんか?」
「あぁ、命に別状はない…。が、どうにも、焦っているみたいでな…。俺が与えたメニューを過剰に取り組んでな。今朝、倒れた。完全なオーバーワークだ」
「そんで、どうなったんだ?」
オーバーワークするまでするなよ…。
「ケガはアーシアの治療でどうにかなるが、体力だけはそうはいかん。今はベッドに寝かせてある。しばらくは絶対安静だ…。様子を見にいくか?」
「いいんか?」
「あぁ、小猫もお前の顔を見たら安心するだろうしな。それにお前を一度連れ戻すように言われてるから調度良いか」
その言葉にオラは首をかしげる。
「ん?誰かオラを呼んでるんか?」
オラの言葉におっちゃんはニヤリとしながら答えた…。
「お前の婆ちゃんだよ」
ーーー
「はい、そこでターン。そうそう、中々良い感じよ。思っていたより上手いわ。どこかで習ってたのかしら?」
グレモリー本邸から少し離れたところにある別館。
オラはそこの一室で婆ちゃんからダンスの指導を受けていた。
ん~…。なんでオラはこんなことになったんだ?
婆ちゃんに会うなり、案内されて、そのままダンスの練習だもんな…。
でも、蛇姫様ん時の奴が役に立ってて良かったぞ!
これだけは蛇姫様に感謝だな!まあ、あの後喰われそうになったけどよ…。
ある程度は出来ているみてえで、婆ちゃんも誉めてくれた。
婆ちゃんとの密着状態でダンスレッスン…。
婆ちゃんなのに美人だよなぁ…。チチも綺麗な方だったけど婆ちゃんは若いんだよなぁ…。
悪魔ってサイヤ人みてえに歳をとりにくいんかな?
にしても乳が大きくて柔らけえぞ…。
これわざとなんかな?気持ちいいけどよ…。
婆ちゃん、気付いてるんかな……?
わざとやってるようにしか思えねえんだよなぁ…。
こんなとこ見られたらグレイフィアに怒られそうだ…。
「少し休みましょうか」
なんとか乗り切ったぞ…。
オラは近くに置いてあった椅子に座る。
やっぱりこういうんは苦手だぞ…。
まぁ、役得っちゅうやつだからいいか!
「そういえばよぉ、婆ちゃん」
「何かしら?」
「どうしてオラだけなんだ? 木場とギャスパーはいいんか?」
不思議だったんだよなぁ…。
「祐斗さんは既にこの手の技術は身に付けています。ギャスパーさんも吸血鬼の名家の出身だけあって、一応の作法は知っています。問題は人間界の平民の出であるカカロットは食事のこと以外はある程度のことを身に付けているようで驚きました」
婆ちゃんが感心したように言う。
チチにもしごき倒されたかんなぁ…。
「まだ完璧とまではいきませんが、今のカカロットならリアスと社交界に出ても恥をかくことはないでしょう」
婆ちゃんが微笑みながらそう言ってくれる。
どうやら、部長の顔に泥を塗ることにはならなさそうだ。
それなら良かったぞ!
さて、そろそろ聞いてみっか…。
小猫の奴が何を理由に力を抑えているのかを…。
「じゃあよ、もう一個聞いていいか?」
「ええ、なんでも聞いてください」
「小猫が隠してる力についてなんだけど、オーバーワークで倒れたって聞いたんだ。小猫はいってえ、何と戦ってんのかなって思ってよ」
オラの質問に婆ちゃんは軽く息を吐く。
それから、対面の椅子に座りオラと向かい合う。
そして、とある話を語り始めた。
「昔、姉妹の猫がいました」
それは二匹の猫の話だった。
ーーー
親も家も失った二匹はお互いを頼りに懸命に生きていた。
寝るときも、食べるときも、遊ぶときも、ずっと一緒。
ある日、二匹は悪魔に拾われることになる。
姉はその悪魔の眷属となることで、姉妹はまともな生活を送れるようになり、幸せな日々を過ごしていった。
……しかし、その生活は長くは続かなかった。
転生悪魔となった姉猫は秘められていた力が一気に溢れだし、急速な成長を遂げたらしい。
その猫の種族はもともと妖術の類いに秀でていた。
その上、魔力の才能も開花し、仙人のみが使えるという仙術まで発動することになる。
短期間で主を超えてしまった姉猫は力に呑まれ、
ついには主を殺害した後、姿を消してしまう。
そう、姉猫は『はぐれ』となったのだ。
追撃部隊は『はぐれ』となった姉猫を追ったが、
ことごとく返り討ちにあい、壊滅したそうだ。
これを知った悪魔達はその姉猫の追撃を一旦取り止めたという。
そして、当時の悪魔達は残った妹猫に責任を追求することにした。
『妹も姉と同じように暴走するに違いない。今のうちに始末した方がいい』―――――と
ーーー
「でもよ、妹猫には罪はねえよな?」
「ええ、今、あなたが言ったようにサーゼクスが妹には罪は無いと、上級悪魔の面々を説得したのです。そして、サーゼクスが監視することで処分は免れました」
「んでも、妹猫の負った心の傷はデカイんじゃねえか…?」
「はい、ですから、サーゼクスは笑顔と生きる喜びを与えてやってほしい、と妹猫をリアスに預けたのです。妹猫はリアスと接していくうちに少しずつ心を開いていったのです。そして、リアスはその猫に名を与えたのです―――小猫、と」
これが小猫の過去か…。
つまり、小猫の正体は……
「彼女は元妖怪…。猫の妖怪、猫又。その中でも最強の種族、猫魈の生き残りです」
ーーー
「ん?おぉ、部長。久しぶりだな!」
「イッセー!」
ダンスレッスンも終わり、一旦本邸に移動したオラを迎え入れてくれたのは部長だった。
こうして会うのは10日ぶりくれえか?
なんてことを考えてたら部長が抱き着いてきたぞ
なんで抱きついてくるんだ?
「ああ、イッセーの匂い……。イッセーったらこの数日で更に逞しくなったんじゃない?」
「はははっ!まあな!」
「ちゃんと眠れてる?食事は?私はあなたに会えなくて寂しいわ……」
ちっと寂しがりすぎじゃねえかな?
そんなに瞳を潤ませながら言うなよ…。
グレイフィアに見られたらどうすんだ?
グレイフィアの気は近くには感じねえな?
って今はそれどころじゃねえんだった!
「部長、小猫はどうだ?」
部長は険しい顔になる。
「ええ、着いて来て」
ーーーー
部長に案内され入室したのはグレモリー本邸にあるメディカルルームだった。
ここで小猫が寝ているらしい…。
部屋に入るとそこは広い部屋で、学校の保健室みたいな部屋だった。
部屋の方に足を進めると、朱乃がベッドの脇で待機しており、そのベッドには小猫が横になっていた。
「オッス!」
「っ!?」
オラは小猫ちゃんの頭に生えているものを見て納得する。
小猫ちゃんの頭にあるもの、それは……猫耳。
やっぱり、猫の妖怪だってのは本当らしい…。
良く似合ってんじゃねえか!
猫っぽいとは思ってたがここまで似合うとはな…。
っととぉ…。今はそんなことはどうでもいいな
「イッセー君、これは……。」
オラが小猫の猫耳に反応したからか、朱乃が説明しようとする。
それをオラは止める。
「説明しなくていい、ある程度は婆ちゃんから聞いた」
オラはそう話すとベッドの脇に移動して小猫ちゃんの様子を伺う。
特にこれといったケガは見受けられない。
まぁ、傷はアーシアが治してくれるかんな。
「……何をしにきたんですか?」
不機嫌そうだな…。
オラが来たのを怒ってるんか?
「アザゼルのおっちゃんから倒れたって聞いたかんな、様子を見に来たんだ」
「……見物じゃないです…。」
「分かってるさ、別におめえを笑いに来た訳じゃねえ」
「……」
小猫はなにも答えない…。
これはオラから聞いてみるしかねえか
「小猫、なんでオーバーワークなんてやった…。」
「……たい」
小猫が小さく何かを呟く。
「ん?なんか言ったか…?」
オラが訊き返すと小猫は涙を溜めながら、ハッキリとした口調で話しだした…。
「強くなりたいんです…。祐斗先輩やゼノヴィア先輩、朱乃さん、なによりイッセー先輩みたいに心と体を強くしていきたいんです…。ギャーくんも強くなってきています。アーシア先輩のように回復の力もありません。……このままじゃ私は役立たずになってしまいます……。【戦車】なのに、私が一番……弱いから……。お役に立てないのはイヤです・・・・・」
「小猫……」
それであんなことしたんか…。
小猫は涙をボロボロと溢しながら話す。
「……けれど、内に眠る力を……猫又の力は使いたくない。使えば私は……姉様のように。もうイヤです……もうあんなのはイヤ……」
……こんな風に泣けるんか
今まで感情をあまり出さなかったから驚れえたぞ…。
「小猫、だったら、無理すんのは駄目だ…。オーバーワークはおめえの将来を奪う可能性だってある…。本当に強くなりてえんなら、自分を受け入れるしかねえんだ。最後に頼れるのは自分だけなんだ。それにおめえが姉ちゃんと同じようになるとは限らねえしな」
「……あなたに何が分かるんですか!」
そう呟くと、小猫がオラを睨んできた。
「イッセー先輩が私の気持ちの何が分かるんですか! イッセー先輩は体も心も強いからそんなことが言えるんです! あなたは強いから……! あなたに弱い私の気持ちなんて分かるはずない!」
怒鳴り、肩で息をする小猫…。
部長や朱乃も驚いているみてえだ。
「……小猫」
部長がそう声をかけると小猫ちゃんは、我に返ったのか、体を震わせる。
「……ごめん、なさい……私……そんな、つもりじゃ……」
肩を抱き、震えを止めようとしてるが、一向に止まらない。
涙も止まらなくなっているようだった。
オラは側に合った椅子に腰掛け、小猫と向き合う。
「気にしなくてもいいさ、オラは気にしてねえ」
さて、オラの事を少し話してやるか…。
「部長、朱乃。ちょっと二人にしてくれ…。 二人で話がしてえんだ」
そう言うと二人は頷いて、部屋を出ていった。
それを確認してオラはゆっくりと口を開く
「さっきは悪かった…。ちっと言い方がキツかったかもしんねえ…。」
「……そんなこと、ないです。……悪いのは私」
そういうわけでもねえと思うんだけどな…。
「これはオラがまだ孫悟空って呼ばれてた頃の話だ…。」
「……ソン…ゴクウ…?」
「あぁ、オラには孫悟飯っちゅう息子がいたんだ…。
けどな、悟飯は戦いが好きじゃなかったんだ。
けど、あるときにセルっちゅう悪い奴がオラ達の星に攻めてきたんだ」
「……息子さんがいたんですね」
まあな、と話してオラは続ける。
「悟飯には内に眠るとんでもねえ力があった…。だけど戦いが好きじゃなかった悟飯はその力の引き出し方が分からなかった…。」
あん時は大変だったな…。
もし16号が彼処にいなかったらオラはここにいなかったかもしれねえ…。
「……それでどうしたんですか?」
小猫ちゃんの問いにオラは静かに答える。
「一緒にいた16号って奴が自身を犠牲にして悟飯の力を引き出したんだ…。激しい怒りと一緒にな…。」
「……」
「覚醒した悟飯はその力を過信してセルを倒しきれなかった…。けど、その後無事に使いこなしてセルを倒したんだ…。」
まあ、オラは死んじまって近くでは見れなかったけどな
「……悟飯くんはその後どうなったんですか?」
「力に溺れることなく強くなっていったさ」
「……そうだったんですね」
「おめえにもきっと出来る…。なんたってオラの、兵藤一誠の一番弟子なんだからな!」
「……それでもし私が力に呑まれてしまったら…。」
「そん時はオラがおめえを止めてやるさ!全力でな!」
その言葉に小猫は顔を真っ赤にして俯きか細くなにかを呟く…。
『……イッセー先輩はズルいです…。そんなこと言われたら断れないじゃないですか…』
なんて言ってんだ?聞こえねえぞ…。
すると不意に小猫がオラに抱きついてきた。
「……イッセー先輩、私、頑張ってみます…。でも、もし私が力に呑まれてしまったらその時は…。
責任…とってくださいね?」
それを聞いたオラは笑みを浮かべ、小猫の頭を撫でた。
「あぁ!任しとけ!」
「……ありがとう…ございます。イッセー先輩」
小猫はそう言うと涙を流しながらも微笑んでいた。
ーーーー
それから、しばらくして…。
「なあ、小猫」
「……なんですか?」
「その耳、触っていいか?」
「……なんでですか?」
「いや、さっきから気になっててよぉ、ちょびっとだけ!」
オラがそう言うと小猫は薄く頬を染めながら、
「……少しだけなら…いいですよ…。」
「いいんか!?やったー!」
オラはそっと猫耳を触り始めるのだった。
オッス!オラ悟空!
なんだかパーティがあるらしいぞ!
知らねえ奴がいっぱいだなぁ…。
うん?おめえ、オラのこと知ってんのか?
次回!ドラゴンボールD!
いざ、パーティ会場での再開!不死鳥の妹
ぜってえ見てくれよな!