遠月での初授業を終えた武昭は改造したローラースケートを履いて
これから自分が住む事になる寮を探していた。
「関兄から、遠月は敷地が広いって聞いてたから用意しておいて良かったな………
けど、地図の通りなら、ここら辺なんだけど……あっ」
武昭が周りを見ると銀髪の男子生徒が居たので声を掛けた。
「すみません、ちょっと聞きたい事があるんですけど良いですか?」
「あぁ、構わないけど、何を聞きたいんだい?」
「えぇ、実はこの地図の場所を探してるんです」
「んーと、どれどれ………ここなら、俺が行く場所の近くだから案内するよ」
「ありがとうございます、あぁ、俺の名前は照杜武昭って言います」
「俺の名前は司 英士(つかさ えいし)遠月学園の3年生だよ」
「あっ、すみません。先輩にタメ口を聞いたりして」
「いやいや、俺は別に構わないよ。ちゃんと限度を弁えてくれるなら」
「わかりました、じゃあ司先輩って呼ばせてもらいます。俺の事は出来たら名前で呼んでください」
「なら武昭君て呼ぶ事にするよ。それよりも武昭君て今朝の式の時に一番になるとか
言ってたよね?」
「はい、男として生まれたからには一番を目指したいと思うのは当然じゃないですか?」
「はっはっはっ、それは俺も分かるな………けど、その為には俺に勝つ必要があるよ」
武昭の話を聞いて笑っていた司の雰囲気が変わっていた。
「ふーん、司先輩が、そう言うって事は………今代の十傑の第一席なんですね」
「あぁ、遠月十傑評議会第一席“司 英士”だ」
「先輩が名乗ったなら俺も名乗らせてもらいますか………
遠月学園編入生1年“照杜 武昭”っす。いずれ司先輩に食戟を挑ませてもらいます」
「ふっ……良い目をしてるね……」
二人は軽く睨み合っていたが軽く風が吹いたので普通に戻った。
「先輩、とりあえずは早く寮に行きませんか?」
「うん、春の季節とはいえ、まだまだ寒いからね」
武昭は司の案内に着いていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
武昭が司に案内された場所には三階建ての一軒家があったが、その外装等は綺麗だった。
「司先輩、本当にこの場所で合ってるんですか?」
「あぁ、武昭君に見せてもらった地図の通りなら、ここだよ」
「確かに、目的地みたいですね……地図に同封されてた鍵で開きましたから」
「そうか、なら俺は帰らせてもらうよ。あと、何かあったら連絡してくれ」
「ありがとうございます、じゃあ、コイツは俺の連絡先です」
武昭と司は互いに連絡先を交換して別れた。