突然だが東方projectを知っているだろうか?僕はあれが大好きです。そしてその中に出てくる『フランドール・スカーレット』というキャラクターをご存じだろうか。カリスマ(笑)の妹にして、495年間地下に閉じ込められてたあの子だ。そして僕は今フランドール・スカーレット、もといフランになった。
え?意味が分からないって?安心しろ僕も意味なんて分かってない。俺は昨日まで普通の高校生で学校が終わって家に帰ってどっかのコメントが流れるサイトで東方の原曲聞いてそのまま寝落ちしたはずだった。そして今俺はどっかの保健室で目を覚まして、起き上がろうとした瞬間近くの鏡に金髪が映ったのを見て驚愕した。
そう。鏡に映ったのはいつも見慣れた不細工ではなく、東方projectに出てくるフランなのだから。え、なにこれ……てかこれち○ち○ついてんの……?
そんな男としての象徴を確認するべく、エデンに手を伸ばす。結果から言ってもちろん僕のエデンについていた禁断の果実の木はちゃんと育っていた。
「……どうなってんだこれ」
「おっ!やっぱりここに居たかフラン……何やってんだ?」
僕が股間をにぎにぎしている所をいきなり入ってきたイケメンに見られた。もういやだお嫁にいけない。
「えっと……これは……ちがくて」
「?何が?てかもう学校終わったから帰ろーぜ?」
そして、しれっと肩を抱いてくる。
「触るなぁああああ!!!!」
僕は肩に触れてきた男を突き飛ばした。さっきも言ったが、僕はフランが好きだ。できる事なら結婚したい。そんなレベル。頭おかしい?言ってろ、三次元の女性が嫌いなだけだ。それに中身は俺でもフランの体だ。誰かに触られるのは嫌だ。
「ちょっ、おい、どうしたんだよ……」
「あっいや違うの……これは……」
「おい、どうしたんだよ……ほら、俺だよ織斑一夏だよ……」
織斑一夏?あれ?なんか聞いたことあるな……なんだっけ。
「えっとごめんなさい。僕あなたが誰かわからない」
「え……ウソだろ……おい、何たちの悪い冗談言ってんだよ。ほら、フランお前のお兄ちゃんの一夏だよ」
「ごめんなさい……本当に分からないの」
「……もしかして。なあ、自分の名前言えるか?」
「フランドール・スカーレット?」
僕はおっかなびっくり答えた。体がフランだしあってる……よね?
「いや、ちげーよ。お前は織斑フランだろ!!??どうしちまったんだよ!!本当に!!」
「ごめんなさい……本当に分からないの」
「ちょっとまってろ!!!今千冬ねえ呼んでくるから!!ここから動くなよ!」
すごい剣幕で僕に言い残すと、千冬姉え?をよびにでていってしまった。
そういえば、確か織斑って言ってたな……織斑……織斑……千冬……あれ?もしかしてここってISの世界……!?
すると大きな音をたてて保健室の扉が開かれる。
「フラン!!大丈夫か!!」
飛び込んできたのは黒い髪の女性だった。
「フラン!私がわかるか!?おねいちゃんだぞ!?」
「えっと……ごめんなさいわからない……です」
女性は完全に絶望したような目をして
「一夏……救急車をよべええええええ!!!!」
と、僕は流されるまま救急車にのり、病院に連れて行かれた。
「フン……記憶喪失……だと思われます。まあ、おそらく嫌な夢でも見てそれが精神的ショックになって記憶を閉ざしてしまったのでしょう。まあ一時的なものだと思われますから、すぐ戻ると思いますよ?入院とかは必要ないと思いますからかえって休養してください」
てことで今IS学園の寮に居る。そして現状をまとめるとこうだ。
本物の織斑フランは授業をさぼって、保健室にて爆睡。そして俺が憑依?して人格を上から書き換えた?んで、今。
「……フランほんとに無理になくていいからな?明日はセシリアとの決闘もあるんだし……」
え!?うそおおお!もうそこまで進んでたのおおお!?
「もういい、織斑。そろそろ自分の部屋へ戻れ」
「え?いや……でも」
「いやもあーもあるか。寮長として命令だ。そろそろ篠ノ之も帰ってくるだろう。篠ノ之には私から伝えておく。お前がいると面倒だ」
そう言われて、しぶしぶ帰っていく一夏。そして入れ替わるように黒髪のポニーテールの少女が入ってきた。篠ノ之箒である。
「ただいま。フラン、さっき一夏がいたようだがどうかしたのか?」
そう言ってナチュラルに僕の事を膝の上に乗せ、椅子に座る。
あいえええええ!?なんで!?なんで膝の上!?というか、織斑先生が見えていないのか……?それとも無視してるだけなのか。
「篠ノ之、私を無視するとはいい度胸だ」
指をバキバキ鳴らしてらっしゃる。てかあれ絶対鳴らしちゃいけない音だろ……
「あっ!いえ!これは!!」
「……まあいい。篠ノ之それに私はまだお前たちの
「で、でも……」
「それにな、今フランは記憶喪失だ。見ろ、フランが困惑してるじゃないか」
箒が僕を上から覗き込んでくる。近い近い!!少しでも動いたらキスできちまうじゃねーか!てかさっき織斑先生なんつった?え?てことは何?僕と箒って付き合ってるの??!!
「……本当か?フラン」
悲しそうに目に涙をためて聞いてくる。
「うん……ごめんね?」
「……っつ!!」
すると僕を抱きしめる腕が一層強くなる。……あの、うれしいんですけど……非常にうれしいんですけど、やーかい物が背中に……。
「そういう事だ。こんなこと頼むのは姉としてダメかもしれないが、フランを頼む」
それだけ言うと、織斑先生も悲しそうにしてトボトボと出て行ってしまった。
「……フラン、私がわかるか?」
「えっと……篠ノ之箒ちゃんだよね?」
「そうだ、お前の彼女で婚約者の篠ノ之箒だ」
え?マジ?婚約者……そんな事にもなっていたのか……
「わかった今日はもう寝よう。私も今の出来事でちょっと疲れた」
「え、あうん、お休み?」
僕を抱きしめて布団をかぶる。
「えっと一緒に寝るの?」
「……いつも一緒に寝ていただろう?それに、もしかしたら何か思い出すかもしれないからな」
そういって僕のホッペにキスをしてくる。
「お休み」
そう言い残して完全に眠ってしまった。
そして僕は考えるのをやめた。睡魔に誘われるがまま、眠りについた。