ええ鬱かい終了のお知らせですw
そして誤字脱字報告してくださっている方本当にありがとうございます。
見てくださった方に最大限の感謝を
あれから何時間たっただろうか。ひたすらにフランの弾幕をよけ続けて正直意識を持っているのもつらい。
「ねぇフラン!!たのしいよね!!!」
などと言いながら相変わらず、狂気のフランは楽しそうに嗤い壁でも迫ってくるような弾幕を撃ちだしてくる。
「フラン!やめてよ!こんなことしてどーなるってのさ!!」
僕はフランへの説得を試みてはいるものの、まったく効果を得られていない。
「どうして!?こんなにもタノシイノニ!!」
突如現れたフランに反応することもできずに吹き飛ばされる。視界がちかちかし始め、意識が持って行かれそうになる。
……やっべえ、本当に死ぬかもしんない。立ち上がろうにも足を折られたのか動かせなく、立ち上がるので精いっぱいだった。
「ねぇ、なんで反撃してこないの?スぺカあるよね?」
手を伸ばせば届きそうな距離で下りて着地する。
「そんなのできないよ。僕はフランが好きだから。どんなことされようとフランに攻撃なんてしない」
そう、僕はフランが好きだ愛している。前世?憑依する前は友達もいなくて趣味もなくただただ毎日を意味もなく生きてた僕にとってフラン……東方東方projectを知ったのは僕の人生を一変させるほどのものだった。
「うそ。だったらどうして私の事怖がるの?」
「フランの事は大好きだし、愛してる。それは本心から言ってるよ?でもそれが相手のすべてを受け入れるってわけじゃないんだよ?ちゃんと嫌いなところもあるし、喧嘩もする。僕はずっと一人だったから正直、人とのかかわり方なんてまだよくわからない。でもこの広すぎる世界で出会えたんだよ?僕はフランに出会えてよかったと思ってる。フランは僕を孤独から救ってくれたから」
まぁ、厳密に言うと僕は東方projectと出会ったんだけど。
「フランが?私知らないよ?だってずっと「孤独だったんだよね?」」
僕は最初フランを知った時、可哀相な設定してるな。程度にしか思っていなかった。でも、何日かして僕とフランはどこかにかよっつたところがあるのではないかと感じ始めた。僕は幼少期両親から虐待を受けていて、ずっと押入れの中に閉じ込められていた。小学6年くらいだろうか、警察が家に踏み込んで僕を見つけてくれたのは。そのあと、僕は孤児院に入れられそうになったが餓鬼の頃の僕には押入れだけが僕の居場所だった。そこを両親に黙って出て行ったらまた殴られる。そんな脅迫概念に襲われて僕は孤児院に入ることを全力で拒否した。そのあと詳しいことは覚えていないが、国が僕の将来働くまでの間お金を援助してくれることになった。そして、ずっと押入れに居た僕は中学でも高校でも、友達は一人もできなかった。そして、ラノベを読み漁って寂しさを紛らわせていた。特にハーレム物は大好きだった。
そんな中で見つけた東方project。そして見つけたフランドール・スカーレット。彼女も、まぁ設定だが一人495年間という果てしない時間をたった一人で過ごしていた。そんな設定を改めて考えているといつの間にか僕は彼女に依存するようになった。彼女なら僕をわかってくれる。僕と同じ境遇の人?がいる。それだけで世界が変わったように感じた。モノクロの物の形だけが画かれたキャンバスに色が足されたかのように。乾いた大地に雨が降るように。そしてそれが僕が壊れるきっかけでもあった。
僕はきっとそのころから壊れていたのだろ。家に帰っては「ただいま」って。返事なんて帰ってくるわけがないはずなのに。テレビを見ているときも僕はずっと僕にしか見えない虚像と話していた。僕にしか見えない僕だけの言葉に反してくれる。僕だけのフラン。そんな歪んだ愛が僕を支配していた。
「フラン……いや、高田 優太。きみを傷つけるものはもうないよ。だから安心して?」
狂気フランを抱きしめ、背中をさすってやる。あやすように。
「優太。大丈夫だよ?君はもう一人じゃないから。フランが一緒に居てあげる」
すると、突然狂気フランの体が光だした。目を開けていられないほどの光があたりを包み込む。
「ほんとに?もう僕一人じゃないの?」
ゆっくり目を開けると僕の体に抱きついている黒髪の男の子、前世の僕がいた。
「うん。一人じゃないよ。フランが一緒だよ。だから帰ろう?ね?」
すると優太はうつむいて目に影を作る。
「ここから出たらフラン出て行っちゃうからやだ」
「出て行かないよ?フランは優太の友達だから。寂しくなったらいつでもフランを頼っていいからね?」
「約束?」
「うん。約束」
優太は右手の小指を差し出してくる。僕も右手の指を出して指を絡めた。
「指切りげんまん約束破ったら針千本のーます。指切った!」
何とも子供みたいな笑顔を浮かべている。昔の僕では考えられなかった。そこで僕は気づいた。この狂気フランはきっと昔の僕の孤独や寂しさが生んだんだ。
やっと自分を見ることができたのかな……
そんなことを思ったら急に体に力が入らなくなり、ぶっ倒れてしまう。
そういえば、僕結構な怪我してたな。それが原因かな……。
僕は瞼を閉じた。
「お休み。フラン」
優太の声が聞こえる。今までとは違う優しい声だった。
「お休み。優太」
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気がついたら僕は保健室と思われる場所に寝かされていた。ふと右手が何かに掴まれている感覚を感じてみると箒が座ったまま僕の手を握りしめながら刻々と眠っていた。
「箒、箒?」
何回か声をかけ肩をゆすっていると
「ん……」
と僕を見て固まる。
「箒?まだ眠いの?なんなら一緒にねー」
「フラン!!!あぁ!!よかった!!!意識が戻ったんだな!!あぁ、心配させおって!!」
首の骨がメキメキ悲鳴を上げるほど、強く抱きついてくる。
「ご、ごめんね?でも箒、その少し強すぎてちょっと痛い」
「……離してやらん。それに、ほかに言うべきことがあるだろ?」
いっそう強く抱きついてくる。
あぁ、そっか。そうだったね。
「ただいま。箒」
「あぁ、お帰り。フラン」
そうか僕は、帰ってこれたんだ。僕の居場所に。
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???side
ふふ、よかったわね。優太、フラン。あなたは不幸を知りすぎた。辛いのはもう十分だからこれからはあなたの幸せを見つけなさい。初めて本当の自分と向き合って自分を知って、それを受け入れて、本当に優しい子になってくれた。私はうれしい。愛しているわ。そして産まれてきてくれてありがとう。
あなたの本当のお母さんより。
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