大鴉の羽搏き 作:カバ
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文字数が少なく閑話なので頭の中を空にしてお読みください
閑話 ジョゼ・ポーラ
――私から観た、彼の第一印象は最悪の一言だった。
まず、所属しているギルドが『
何より彼が私に向ける視線、それが一番の苛立ちを募らせた。
――解っていた。それら全て、自分に自信を持てない故に生まれた、僻みだということに……。しかし、理解と感情は別物。当初、若かった私は感情のままに彼に幾度となく立ち向かった。
今になって考えてみれば、私が彼に出会わなかった時どのような人生を歩んでいたのだろうか? 生涯の敵であり生涯の……と……友……(小声)である彼に出会わない場合、私の人生はこれ程の刺激を味わえたのだろうか?
――癪だが、今より味気ないモノになっていただろう。
一族によって受け継がれてきた、
自分で言うのも何だが、
――正直、ギルドマスターを任されるより、彼とバカやってる方が楽しいですし。
まぁ! 絶対! そんな! こと! 彼の前では言ってやりませんがね!
ってか、出合い頭で『あっ、お前ムッツリしてそうだよな?』が第一声なのが色々とおかしい。初対面の人に対して言ってはいけない言葉でしょう、常識的に考えて……。
第二声の『そういう訳だから友達になろうぜ!』が今になって考えても訳が分からない。当時は頭がおかしい人間扱いして相手にしなかった所為で気にも留めなかった。
まっ、どうしても言うから友達になってあげたんですけどね!
この私から! ……冗談ですよ、冗談。
――まぁ、ホラ? アレですよ――私だって嬉しかったんです。友達居ませんでしたから――
『何? アイツとの出会いを聞きたいって?
ん~……あっ! そうそう! 俺ってアイツを見た瞬間、こうビビッ!っと来たんだよ。
”コイツ――変態だ!”ってね』
『――――――――』
『アイツと顔を最初に会わせたのは、ギルドの手違いでダブルブッキングが起こった時だ。
いやー、あの時は若かった。確かまだ十五、六歳だったかな?
当時、
互いが一触即発の状態だったな。あの時のオジサンは大人げなかった。今は反省はしてる』
『――――――――』
『あぁ、続きだな。最悪の空気ながら何とか俺達は依頼主の下に辿り着いた。
んっ? 何で仲良く一緒に居たのかって?
それは依頼主にアイツと俺のどっちに依頼を任せてもらえるか聞きに行ったんだよ』
『――――――――』
『そしたら何と! その依頼主が巨乳の美人さんだったのよ!
いや~、オジサンもアイツもその人に見惚れちゃってさ。
そこから色々あって、互いに協力し合いながら仕事をすることになったわけ』
『――――――――』
『でさ~、アイツ、その仕事の最中に凡ミスして頭を強く打ったのよ。
で、その日の記憶が色々とごちゃ混ぜになったらしくて大変だったわけよ』
『――――――――』
『俺がアイツに言った第一声って、”――お前、ファントムか?”って超渋い感じだったのよ?
それが何をトチ狂ったのか、”あっ、お前ムッツリしてそうだよな?”になるんだよ!?
俺ただの変態じゃん!!』
『――――――――』
『俺のセリフは、”お前も俺と同じ……か?(ムッツリ的な意味で)”だぜ?
いや、だってさ。美人さんの体を嘗め回すように見つめていたら、そう言いたくなるじゃん?』
『――――――――』
『ちょ! おまっ! 今の絶対ミラとかには内緒だかんな!?
アイツ、最近大人しくなったかと思ったら
『――――――――』
『――”そういう訳だから友達になろうぜ!”か……我ながら恥ずかしいモンだな。
その言葉はそのまんまさ。事実、俺はアイツに言った。
何だか面白そうな野郎だったからな、好みも含めて』
『――――――――』
『いや? 別にファントムでも話が合いそうな奴が居たら友達になっても良くないか?
俺はそんなこと気にしないぞ?』
『――――――――』
『――考えが小せェなァ。今時の若い者はそれだからなっちゃねェんだ。
夢見る男子なら世界中の女を虜にしてやるって位の気概を魅せてみろ!』
『――――――――』
『オジサンはいいさ。親父に
っと、しんみりするのは性に合わないか? オジサンはいつ何時でも不敵に構えるぜ!』
『――――――――』
『……な……何だと!? 今の会話がミラ達に筒抜けだっただと!?
何故それをもっと早く言わない!! 大変だ!!
前半部分を噂なんかで流された日には、カッコイイイメージで通っていたオジサンの印象が!
こうしちゃいられねぇ!! 何としても噂を阻止するぞ!! 話はまた今後な!』
『――――――――』
「――ははっ…………この
――――もう、
――