異世界のIS操縦者物語   作:鶏の胸肉

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3話

剣士がISに乗れることがわかってから数日後の朝そいつは上空からやってきた!ドスーン!っと

何事かといつものメンバーがざわざわと集まってくる。そこには地面に深々と突き刺さった人参があった。茎の部分だけを残して。

「あれ、あれれ、開かないガンガンおーい!誰かいないのぉ!助けてぇ!ガンガン」

悲痛な叫びは織斑先生が生活物資を運んでくるまでの間続いた。

 

・・・・・・・・・・

 

「ふぅ、いやぁ、死ぬかと思ったよ」

「そのまま埋まっていた方が静かでよかったがな」

「ひどいよ、チーちゃん!久しぶりの再開なのにぃ!そーれ、はぐはぐしよー!」

「ちょっと黙ってろ、というか何しにしにここへ来た」

ガシッとアイアンクローをしながら尋ねる織斑先生

「そんなの決まってるじゃーん!第二の男性操縦者と聖機人を見に来たんだよ!」

 

と漫才のような光景を見せられている一同。全員が「誰だこいつ」というような表情をしている。

 

「おい、自己紹介ぐらいしろ」

「はいはーい、どーも篠ノ之束さんだよー、イェーイ!」

そしてその場で唯一の男性である剣士の方をみると

「君がいっくんの次に見つかった男性操縦者かぁ、見た目は普通だね!でも何かあるのかなぁ」

 

剣士は束から鷲羽と同じ匂いを感じ、さっとキャイアの影に隠れる

 

「あらら、じゃあ次は聖機人を見に行こー!」

「おい、誰の許可を得てここをうろつく」

再び後ろからアイアンクローされる束。

「いいじゃない減るもんじゃないんだし」

「まぁ、よいではないか、見せるくらい」

とここで助け舟を出したのはまさかのラシャラだった。

 

・・・・・・・・・・

 

「へぇ、これが聖機人か3つもあるんだねぇ、1つ欲しいなぁ」

 

束がぼそりと呟いたのをラシャラは聞き逃さなかった。

 

「まぁ、一つぐらい譲渡してやっても構わんのだがなぁ」

「えっ!」

「ラシャラ様!?」

 

そのことに対して剣士とキャイアが難色を示す

 

「まぁまぁ、束殿、奥で話そうではないか」

「いーよ、取引といこーじゃない!」

 

・・・・・・・・・・

 

スワンのとある部屋、片側のソファーにはラシャラと剣士、もう片方のソファーには束と織斑先生

 

「さぁ、取引とまいりましょー、おそらく君たちが要求してくるのはISコアじゃないかな、ちーちゃんから君たちの立場や戦いについていくらか聞いている。コクーン一個分の戦力が抜けるのはかなり痛いはずだよね?」

「ご明察じゃ、しかしじゃの聖機人では制限があってのISの方が都合がいい場合があるのじゃよ、しかし、大抵の条件じゃおそらく聖機人のが圧倒的戦力と言えるのぉ」

「ふむふむ、じゃあ1対2ってとこでどうでしょうかね」

「おい」

「じゃがのぉ、この前の戦闘では3対8、オリムラ殿を加えたグループを無傷で鎮圧できたしのぉ」

「じゃあじゃあ、1対3?」

「アラスカ条約」

「剣士を1週間つけるといったらどうじゃ?」

「何してもいいなら1対4でどお!」

 

ダンッ!ついに織斑千冬が切れた

 

「アラスカ条約第7項では、各国家、企業、組織・機関でのコアの取引はすべての状況下において禁止されている!」

「わしら異世界人じゃしのぉ」

「束さんは個人だしー」

「お前達はもぉ」

頭を抱える織斑先生、いつの間にか売られる剣士、ここで聖機人とISコアの譲渡契約が結ばれた。

 

「よし、じゃあ束さんは帰るよ!じゃあ、剣士くんISコアとこれ、私の秘密ラボのうちの1つの座標。一週間後にここまでコクーンの運搬よろしくー、他の誰かに教えたらお仕置きだべ〜。じゃあねー」

 

と嵐のような篠ノ之束は去っていった。

 

・・・・・・・・・・

 

 

「よし、これでスワンと聖機人の動力炉の心配はしなくて良くなったのぉ」

「しかし、ラシャラ様本当によかったのですか?」

 

と不安そうに尋ねるキャイア、

 

「仕方なかろ、動力炉を動かすにはISコアが最低でも1個は必要であったし、オリムラがいってたであろぉ、今、この世界には467個しかコアがなく、その全てが何処かの国によって管理されておる状況じゃ、何処かの国と戦争でもして奪い取るつもりか?そんなことになったらこのわずかな領地とも言えるスワンがミサイルとやらで一瞬でドカンじゃ。それに聖機人1体の穴を埋めるのもIS3機もあれば上等じゃろう。」

「なんやかんやでしっかりと考えているのですね、ラシャラ様」

「たわけ、剣士お主も一応は国王であろう!もっとしっかりと物事を考えねば国は守れぬぞ!」

「すみません、、、」

「まぁ良い、ワウ、機体は作れそうか?」

「五分五分といったところです、いかんせん素材が足りなさすぎます。素材さえあればどうにかなるかもしれませんが、、、」

「うむ、オリムラに話を通しておこう」

 

こうして剣士一行のエネルギーと戦力問題が解決した。

 

・・・・・・・・・・

 

一週間後、天地は聖機人に乗り太平洋上のとある無人島に向かっていた。篠ノ之博士の秘密ラボである。コックピットにはISコアが輝いている

 

「はぁ、僕、無事に帰れるかなぁ」

 

と一人つぶやく。篠ノ之博士からは鷲羽と同じ感じを受けどうも苦手と感じている。

 

・・・・・・・・・・

 

着いた先は緑が鬱蒼と生い茂る密林だった。そこには密林には不釣り合いなSFチックな建物がったっていって前には篠ノ之博士が立っていて待っていた。

 

「ヤッホー、けんちゃん元気ー、私は元気もりもりだよー」

 

相変わらずなテンションである。

 

「お久しぶりです、聖機人どうしましょう?」

「うんとねー、着いたばっかで悪いんだけど実験に協力して欲しいんだー」

「いいですけどどういったことをすればいいんですか?」

「とりあえず、最初は速度チェック!この島の周囲を一周してきてー、よーいどーん!」

 

と言った感じに思いの外、人道的な実験ばかりで肩透かしを食らったような気分の剣士だった。

 

・・・・・・・・・・

 

「けんちゃん、確かに聖機人受け取ったよ。それじゃあ、はい、約束のコア2つとこの機体は私からのプレゼントだよー、と言っても高速移動に特化しただけのなんの変哲も無い第二世代相当の機体だからあんまり期待しないでね!機体だけに!なんちゃって!」

 

とコアと機体を受領して今回の契約は終了となった。それに、IS自体が聖機人よりも早く動けるし、何より天才の作った高機動特化型の機体だけあって速度が出る。この日は行きよりも短時間でスワンまで戻ることができた。改めてISの凄さを体感することとなった剣士であった。

 

 

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