異世界のIS操縦者物語   作:鶏の胸肉

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4話

帰ってきた剣士を待っていたのは悲しい現実だった。

 

「剣士、君の言っていた住所には現在は何も建っていない、と言うよりも建物が建っていたことすら無いんだ。それから柾木神社だが該当する神社も存在しない。悪いとは思ったが君の戸籍を調べさせてもらったが君に該当する人物は見つからなかったよ。おそらくだが、漫画やアニメなどにあるパラレルワールドと言うものにやってきてしまったのだろう。」

「そんなぁ、やっと帰ってこれたと思ったのにぃ」

 

と織斑先生の報告を聞き、目をウルウルさせながら縮こまる剣士。

 

「ほら、めそめそしないの剣士」

「そうよ、今は私たちもいるわ、一人じゃ無いのよ剣士ちゃん」

「キャイア、メザイア姉、、、」

「ほら、シャキッとしなさい!」

「うん!」

 

剣士の立ち直りの早さもなかなかである。

 

 

「それと剣士、お前達のうち4人以上は学園に通ってもらう」

「え、何でですか?」

「お前達、自分の置かれている状況がいまいち理解できていないようだから教えといてやる。お前達は今世界でもっとも危険な集団として見られている。なんせ、ごく小規模な団体で4個ものISコアを所持している上、世界で二人目となる男性パイロットが所属しているんだ。これ以上何が必要かってどぼでは無いか」

「何でですか、第一、僕が男性パイロットだってバレているんですか」

「お前は空からも見られているということがわかってないのか。ここはお前達のいた世界ジェミナーではなく地球だ。人工衛星による監視の目が常に光っている。特にこのIS学園の周辺はな。お前達が現れたと時なんか日本に各国からの問い合わせが殺到したほどだ。お前達には悪いが全世界にお前達の情報、ここへ来たわけ、ジェミナーでの立場そして、スワンの乗員個々の情報が発信されている。もちろんトップシークレットだがな。最初は信じてもらえるような話ではなかったがこの写真がいい証拠となった。その点は幸運だったと思う」

 

と言いながら剣士に2枚の衛星写真をわたした。そこには聖機人と剣士がISで空を舞っている姿が写っていた。

 

「それと、臨時的な条約だがスワンとその周辺の土地はIS学園の領地となり、その乗員もIS学園所属となる。だがそれだけでは不十分となってる。なんせ君たちの同意が無いんだからな。そこでだ君たちがこの条約に同意した証拠として学園に4人以上通ってもらうということだ。学園に通うことっで対外的にもある程度無害な存在ということがアピールできる。しかし、君たちがこれに同意しなかった場合日本を含む数カ国でスワンの武力制圧が行われる」

「そんな横暴な!」

「ISとはそれほど危険な兵器だということを世界各国が認識しているということだ。剣士、お前の住んでいた地球でいう、一団体が核兵器を保有しているということがどれほど危険かどうかという風に考えればわかるだろう。回答期限は明日の正午だ。だが、私としては今のうちに回答を聞いておきたいのだがな」

「わかりましたよ。通いますよ。もともと僕たち学生だったわけですし」

「よかった、これで頭痛の種が一つ消えたわけだ。剣士、お前が通うのは確定として他はどうする?決定権は一応お前達にあるが」

「みんなと話し合って決めます」

・・・・・・・・・・

 

ということで剣士達は誰が学園に通うかということについて話し合いを行っている。

「というわけで、4人以上がIS学園に通わなければならなくなりました。僕以外にあと3人をどうするか決めたいと思います」

 

すると、一人がすっと手をあげた

 

「はいはい、私行きたい。この世界の技術が学べるなんてこんなチャンス逃すわけがないじゃない」

 

ワウである。以前から亜法動力に依存しない動力について研究していただけあってこのISには前々から興味深々だったのである。以前から織斑先生にIS関連の書籍を何冊ももらっていたはずである、そのためか非常にISにも理解が深いようで篠ノ之博士に最初にもらった亜法動力炉運転用のISコアを研究している

 

「剣士が行くならわしも行くぞ!なにやら金の匂いがプンプンじゃ」

 

次に名乗り上げたのはまさかのラシャラであった

 

「ラシャラ様が行くなら私も行かなくてはいけないわね」

 

最後にはラシャラの護衛であるキャイアが名乗りをあげた。

 

「セレスくん達はどうする?」

「僕たちはスワンに残るよ。それに僕、男性だからIS動かせないしね」

「わかった。スワンのことよろしくお願いするよ」

「うん、わかったよ剣士くん」

 

とセレスとハヅキはスワンに残ることとなった。

 

「私はどうしようかしら、うふふ」

 

メザイアはいいことを思いついたというような表情をしている。

 

結局、学園に通うのは剣士、ワウアンリー、ラシャラ、キャイアとなった

こうして、IS学園に通う人選は終了となった。

 

・・・・・・・・・・

 

次の日早速、織斑先生がやってきた

 

「学園に通うメンバーは把握したしかしだな、剣士はともかく他の三人には一応試験を受けてもらう。試験といっても簡易なIS適性検査とISの動作テストだけだ。さあ、ひとまず学園の方に同行願おうか」

 

試験ということで一旦、スワンから学園へと移る。移動には織斑先生を先頭にエアバイクによって移動した。

 

・・・・・・・・・・

 

最初に簡易なIS適性検査をおこなった。結果はラシャラがB、ワウアンリーがA、キャイアがA+、そして、一応ということで剣士も検査をおこなったところ、なんとSという結果となった。

 

「いやぁ、みなさんこんなにIS適性が高いなんてすごいですね」

 

と検査をおこなった山田先生は感嘆の声をあげた。

 

「それでは、次はISの動作テストを行います。まずはラシャラ様から」

「ヤマダ殿、わしも IS学園に入るかもしれぬのじゃ、様はやめてはくれぬかの」

「では、ラシャラさん、私のことも山田先生と呼んでください」

「うむ、わかった」

「では、ラシャラさんまずはどちらのISにしますか?」

 

と山田先生は打鉄とラファール・リバイブをさしながら言った。

 

「初めてというのでしたら、打鉄をおすすめしますよ」

「そうか、ではそっちでたのむ」

「わかりました。では初歩的な動作をやってみましょう。まずは地上のホバー移動です。スーと地面を滑るようにイメージして見るのがコツですよ」

 

するとラシャラは言われた通りにやって見せた。普段から剣士やキャイアの戦闘をまじかで見ていたラシャラにとってはこういった基本的な動作は容易だったようだ。そのあとの飛行でも同じようにすんなりとやってのけた。

 

「では、最後に私と模擬戦をやってみましょうラシャラさんの勝利条件は私に攻撃を1回でも当てることができれば勝利となります。ただし、シールドエネルギーが無くなった場合敗北となります。よろしいですね?」

「うぬ、わかった」

「では、戦闘開始!」

 

ラシャラと山田先生の戦闘が始まった。打鉄のラシャラとラファール・リバイブの山田先生、ラシャラは近接ブレード葵を持って山田先生のラファールに突っ込んでいく。しかし、山田先生はひらりと避けると去り際に数発マシンガンを当てていく。山田先生の正確な射撃は確実にラシャラのシールドエネルギーを削っていく。回避しても回避先に照準を合わされており一発目は避けれても確実に2発目に当たってしまう。という風に山田先生の未来予測射撃に終始翻弄されついにはシールドエネルギーが無くなり試合終了となった。

 

「ラシャラさん、お疲れ様でした。結構いいセンスを持っていますね。でも、近接戦闘ばかりではなく射撃も織り交ぜて戦闘するとよかったかもしれませんね」

「はぁはぁ、うぬ、わかった」

「では次、ワウアンリーさん、は基礎動作の確認はいらないですよね」

「はい、この前に乗せてもらった時に確認してみましたが聖機人と基本的な操作法は変わらなかったので」

「では早速、模擬戦と行きましょうか。ワウアンリーさんの場合3回攻撃を当てられたら勝利となります。敗北条件は先ほどと同じです」

 

ここでワウの選んだ機体はラファール・リバイブ射撃系武器が好きなワウらしい選択である。

 

ワウと山田先生の射撃対決は30分ほど続いた。どうにかワウの勝利となったがまだ本気になっていないような感じの山田先生であった。

 

「ふぅ、さすがですねワウアンリーさん。あなたの勝ちです」

「はー、よかったー。でも山田先生って本気出してないですよね」

「一応はIS学園の先生をやってますしね。でもさすがですねIS乗ったのが2回目だなんて信じられないほどですよ。異世界で聖機人に乗っていただけのことはありますよ。この模擬戦で私に勝てるのは専用機を持っている子たちくらいですもの。この模擬戦自体がその子の基本動作の応用力を確かめるものですからね。ラシャラさんほど動けるだけでも十分に合格ライン超えてますからね」

「へぇ、そうなんですか。でも山田先生、剣士だったらどうです、勝てますか?」

「えぇとですね、前に見た動きが100%の力を出していたのであれば射撃対近接で私が本気を出せばまだチャンスがあったんですが、剣士くんどう見ても本気出していなかったですよねテスト方式の模擬戦どころか普通の模擬戦でも私が彼に勝つのは無理だと思うんですよ」

「へぇ、そんなもんですかね。私、聖機師じゃなくってどちらかというと聖機工、つまり技術者だからあんまり戦闘のことはわからないんですよね」

「えぇぇ、そうなんですか!てっきり本職の聖機師さんだとばかり思っていましたよ。てことはキャイアさんって、、、」

「うん、私なんかよりずっと強いですよ」

「えぇ、そんなぁ、じゃあ本気出して行きます!少しだけ休憩をはさんでから模擬戦を始めたいと思います、よろしいですかキャイアさん」

「はい、私はいつでも構いませんよ」

 

ということでキャイアの模擬戦は少しの休憩を挟んでからとなった。

キャイアの選んだ機体は打鉄、向こうでは近接戦闘主体で戦っていたキャイアの選択だ。

 

「準備いいですね?」

「はい」

「ではよーい、始め!」

 

と始まった瞬間に瞬時加速で一気に距離を詰めてからの居合切りクリティカルとはいかなたったが普通にヒットし早速一本となった。それからはあまり時間がかからなかった。逃げながら射撃を行う山田先生、それを時折瞬時加速を織り交ぜた回避で弾を避けじわりじわりと距離を縮めていき、山田先生が回数に自分がシールドエネルギーがゼロという勝利条件を逆手に取り致命箇所以外の被弾を省みず攻撃、それを2回繰り返し10分ほどで戦闘終了。キャイアの勝利となった。

 

「うぅぅ、私のプライドはズタズタです、、、」

「何言ってるんですか山田先生、私のシールドエネルギー残り三分の一ほどですよ。山田先生は十分に強いですよ」

「うぅ、いくら異世界で命をかけた戦いをやってきたからって、初めてISに乗ってあの戦いっぷりは全くの予想外でした。えぇと、とりあえずみなさん合格です。おめでとうございます。しかし、入学式まであと1週間ほどですがやってもらわなければならないことがあるので頑張ってくださいね。」

 

こうして無事全員のIS学園への入学が決定となった。

 

 




12歳のはずのラシャラ様がIS学園に入学できるのは異世界の聖機師物語で剣士たちに混じって勉強していたことからある程度飛び級していると考えたためこのようにしました。
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