テスト模擬戦の翌日、剣士たちは再びIS学園の方にやってきていた。
「ではみなさん、これから1週間でこの参考書のことを全て覚えていただきます!」
そう、それは例の電話帳と揶揄されるほど分厚い参考書を一週間以内に全て覚えるためである。この参考書にはISについて学んでいく上で基礎となることが書かれているため、熟読しておかないと入学してからのISの授業についていけなくなる恐れがあるのだ。
「ところで、ワウアンリーさんの姿が見えないのですが、彼女はどうしたんですか?」
「ワウならわしの頼みでスワンでISの製作に当たっておる」
「えっ、それなら整備科の人たちに学園側から打鉄とラファール・リバイブのパーツを手配してもらって作る予定だったんじゃないんですか?」
「それがの、剣士たちにはどうも聖機人に乗り慣れてしまったために打鉄もラファール・リバイブもあまりしっくりこないらしくての、力を十分に発揮できるように聖機師が乗りやすい機体の開発に取り掛かってもらっておる」
「ワウアンリーさんは以前からIS関連の書籍を読み漁っていたらしいですが、もう開発側に回れるどの知識をつけているんですね」
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所変わってスワン。
「さーて、剣士たちが帰ってくるまで1週間。どうにか機体を作らなきゃね」
剣士たちは1週間という限られた時間でかなりの量の知識を身につけなければならないため、1週間山田先生の指導の元IS学園に泊まり込みで勉強漬けの日々を送ることになっている。そんな中、ワウは既に参考書の内容を把握しているためにこうして自分たちの乗るISを製作する時間を確保することができるというわけだ。
「まずは装甲よね、いくらシールドエネルギーや絶対防御があるとしても生身を晒して戦闘するってスタイルは聖機師としてはどうもいただけないのよね。時代遅れだとしてもやっぱり全身装甲に変更ね。他には、キャイアはともかく私も剣士も戦闘に尻尾使ってたしやっぱりISにも尻尾欲しいわねー、バランス的にもあったほうがいいだろうし。でも、こんな一人一人の聖機人や戦闘スタイルに合わせてIS作るにも時間も材料もないしなー、うーん」
ちらりとコクーンを見上げながらつぶやくワウ
「聖機人みたいに搭乗者に合わせて変形してくれたらなぁ。いや待てよ、ジェミナーの技術とISの技術を合わせばできるかも。いやでもそうなると、、、」
ちらりちらりとコクーンを見ながら
「いやでも、うーん、、、、、ラシャラ様はスワンにあるものは自由に使っていいって言ってたし一体くらい、いいよね。まだもう一体あるんだし!うん!おーい、セレスー、メザイアーちょっと手伝って欲しいんだけどー」
こうして、ワウのIS聖機人化計画が始まった。
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一週間後、剣士たちは山田先生の特別授業を終えスワンに帰ってきた。
「みんなおかえりー、勉強お疲れ様」
「ただいま、ワウ。ところで、聖機人が1機しかないけど何かあったの?」
「まぁまぁ剣士、それよりみんなの専用機できたんだから見てちょうだいよ」
と聖機人の横に鎮座している小型の聖機人のようなものが置かれていた
「ふっふっふ、これこそジェミナーと地球の科学のIS聖機人よ!右2機が剣士とキャイアので左の2機が私とラシャラ様の機体よ」
「でもワウ、ISコア4個全部ISにしちゃっていいの?」
ふと思った疑問をキャイアが質問する
「その点は問題ないわ。スワンは現在のところ待機状態でスワン内の人間が生活するだけのエネルギーだけでいいから蒸気動力炉と剣士がジェミナーで作った圧縮弾が結構な数余ってるからそれで十分補えるわ。さぁ、ささっと初期化と最適化やっちゃうわよ」
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初期化と最適化が終わったISはそれぞれがジェミナーで乗っていた聖機人と全く同じ形状に変形した。
そして、ラシャラの機体は黄色いボディーカラーで頭部から斜め後ろに向かって一対の角が生え、腰からはファーのような尻尾が生えていた。
「へぇ、ラシャラ様の聖機人はそんな形状になるんだ、それに尻尾付き」
「すごいのうワウ、わしがISとはいえ聖機人に乗れるなんて感激じゃ、お主に頼んで正解じゃった」
と今まで亜法波に対する耐性の低かったラシャラは聖機人に乗れなかったのである
「ところでワウ、このISはどうやって作ったのじゃ?オリムラの話ではまだ打鉄のパーツもラファール・リバイブのパーツも運び込まれていないそうじゃが」
聞かれると少しバツが悪そうに顔を指でぽりぽりかきながら
「うーんとね、ラシャラ様、スワン内のものなら自由に使っていいっておっしゃいましたよね。だから、聖機人一体解体させてもらいました、、、、ごめんなさい」
「何じゃとーーーー!」
ラシャラの声がスワン中に響き渡った。
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「まったく、まぁやってしまったものはしょうがない。最後の聖機人は何があっても解体してはならぬぞ!」
「はい、わかっています」
とワウはみんなからこってり絞られたのであった。
「さて、気を取り直してみんなの機体について説明していくわよ。まずは剣士とキャイアの機体から、二人の機体には聖機人に搭載されていた亜法動力炉が1つずつ付けてあるわ。だから聖機人にできたことなら大概できるわ。でも、エナの代わりにシールドエネルギーを使うことがあるの。例えば圧縮するときや動力炉を過回転状態にするときなんかにね。でも、地球の人たちはある程度亜法波に耐性があるようだけどほとんどの場合動力炉を過回転気味にしてあげるだけで無力化できるはずだから結構役に立つはずよ。それに普通のISより力も強くなってるはずだから少しばかり無茶しても問題ないはずよ。ただ、拡張領域の半分ほどを亜法動力炉が占めているせいであまりたいした武装を装備できないのは勘弁してね」
「次に私とラシャラ様の機体ね。まず、私たちの機体には動力炉がないせいで飛行なんかにはPICに頼らなければならないの。そのために肩部や背部に推進翼を取り付けなくちゃいけないのよ。とは言っても現行のISのほとんどと同じものだから特に気にすることはないわ。でも、剣士たちの機体と違って拡張領域はかなり余裕があるから今後何かを開発していこうと思うの。ただ、みんなごめんね、時間も材料もなかったせいで武器の開発ができなかったのよ。素材が手に入ったら聖機人や機工人の武器をサイズダウンしたものやこっちの武器なんかを研究して作るからちょっと待ってね」
こうして剣士達のISは無事に完成したのだった。
聖機人ってISにしてみたら第何世代なんですかね?
あと、ラシャラ様達の機体の推進翼は異世界の聖機師物語でユキネさんが喫水外で活動できる装置を装備していたアレのようなものを想像してください。