都道府県対抗 嶺上杯   作:のこのこのこのこ

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【前局の様子】

先鋒戦収支

東京  宮永照 (+41,600)
鹿児島 神代小蒔(+40,000)
愛知  鬼頭奏美(-41,100)
兵庫  椿野美幸(-40,500)

※今回の話に出てくる愛知及び兵庫のキャラはオリジナルです。
あまり出てきませんが、よろしくおねがいします。


Aブロック決勝 次鋒戦

Aブロック決勝 次鋒戦

(親順:初美→明華→朱音→奈美)

 

東1局 

親:薄墨初美

 

東京  141,600

鹿児島 140,000

愛知   58,900

兵庫   59,500

 

 

初美(さーて、親ですよー)

 

初美(ここは安くてもアガッて、東京をまくっておきたいですねー)

 

朱音(薄墨は東家。4位のうちとしては、アガッておきたいところだけどっ)

 

奈美(むりはしない。東京と鹿児島の二人に直撃されたらたまらないもの)

 

明華(....)

 

 

初美(そろそろ聴牌ですっ)>1筒

 

明華「ロン。南ドラ1。2600です」

 

初美「はうっ!当たってしまいましたかー」

 

初美(まあ、いいです。次は私が北家ですよー)

 

 

明華(次ですか...)

 

明華「AAaaaaaa♪♪」

 

初美「な、なな、なんですか!?」

 

 

恒子『おっと、雀選手がここで歌いはじめました!』

 

健夜『対局の合間ですから、ルール上は問題ないはずですね』

 

恒子『これはどういう効果があるんですか?』

 

健夜『リラックスして、ストレス解消。とか?』

 

恒子『なるほど、小鍛冶プロはストレス解消にはカラオケを使うそうです!』

 

健夜『人のプライベートを公共に発信しないで!?』

 

 

東2局 

親:雀明華

 

東京  144,200(+2600)

鹿児島 137,400(-2600)

愛知   58,900

兵庫   59,500

 

 

明華(さて...)

 

 

初美(なんですかこれは!)

 

初美(北家なのに、東が一つも来ていません!)

 

初美(ということは、東京の人にあるということですかー!)チラッ

 

明華(どうやら、この局は勝てたようですね)チラッ

 

 

奈美(東京の親。流しておきたい)>北

 

初美「ポンですっ!」

 

奈美(鳴かれた!東は...どっち!?)

 

初美(片方が盗られたって、負けませんよー)>8筒

 

明華「ロンです。ダブ東のみ。3900です」

 

初美「うっ!」

 

初美(動いたところを狙われましたか!?)

 

 

明華(相手への警戒が甘いですね)

 

初美(...次で勝負です。やれるものなら!ですよ!)

 

 

東2局 一本場

親:雀明華

 

東京  148,100(+3900)

鹿児島 133,500(-3900)

愛知   58,900

兵庫   59,500

 

 

奈美(なんだか、二人だけで戦ってますね)

 

 

初美(なっ、なんでですかー!)

 

初美(また北だけ。東がこないです)

 

 

明華(やはり、風は吹いてくれている)

 

明華(このままいけそうですね)フッ

 

 

初美(んんん!なんだか舐められている気がします!)

 

初美(このまま終わらせたりしませんよー)

 

初美(こっちです!)>4筒

 

明華「ロンです。7700の一本場で、8000です」

 

初美「はい」

 

明華(いまの、まさかわざと?)

 

 

初美(塞さんみたいに無効化されているわけじゃない)

 

初美(なら、支配力で勝つまでですよー!)ヒュー

 

 

ヴォオォォォン

 

 

健夜『ん?』

 

恒子『小鍛冶プロ?』

 

健夜『あ、ごめんなさい』

 

恒子『三連続で直撃された薄墨選手ですが、これは狙い撃ちされているということですか?』

 

健夜『どうでしょうか。少なくとも今の局に限ってはわざと差し込んだように見えました』

 

恒子『わざと?』

 

健夜『はい。薄墨選手は北家の時に大物手をアガることが多いですから』

 

恒子『それでは次は仕掛けてくると見ていいんでしょうか!?』

 

健夜『はい。...凄いと思います』

 

 

東2局 二本場

親:雀明華

 

東京  156,100(+8000)

鹿児島 125,500(-8000)

愛知   58,900

兵庫   59,500

 

 

明華(私に勝つためにわざわざ振り込むなんて)

 

明華(理解できませんね)

 

初美(目にものみせてやりますよ...)

 

 

恒子『おーっと、これは!?』

 

健夜『珍しいですね、雀選手の手牌に一つも自風の牌がないとは』

 

恒子『そしてその牌は...』

 

 

朱音(ふー。北を捨てれば聴牌。これで鳴かれても雀明華がいる限り役満はないし)

 

朱音(ここは切ってダマで待つか)>北

 

初美「ポンです!」

 

朱音(やっぱ鳴かれたかー、予想の範囲内さ。アガリたいところだねー)

 

明華(東が私のところに来ないからと言っても、鳴かなければキモンは開きません)

 

明華(対策は簡単です)

 

 

初美「ふふっ、集まりすぎてしまいましたー」ニヤァ

 

明華(?...まさか)

 

初美「カンですよー」ヴォン

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

明華(私の支配を破って、暗槓するなんて)

 

明華(.....)

 

朱音(ま、まてよなんだこれ。聞いてないぞ)

 

奈美(これは当たらないように全力で逃げるしか...)

 

 

初美「ツモです!四喜和。8200・16200ですよー」

 

朱音(なっ、まじか!?)

 

明華(...なるほど)

 

 

恒子『なんと、決まってしまいましたぁー!』

 

恒子『先鋒戦に続き次鋒戦においても役満です!』

 

恒子『決めたのはまたまた鹿児島選抜!薄墨初美だぁー!』

 

健夜『驚きましたね、この局の薄墨選手は鬼気迫るものを感じました』

 

 

初美(IHでは完全に抑えられてみなさんに迷惑をかけてしまいました)

 

初美(あんなことは、二度と起こさせません!)

 

明華(油断していた。ということでしょうか?)

 

明華(IHで学んだつもりが、癖ですね)

 

 

東3局

親:神谷朱音

 

東京  139,900(-16200)

鹿児島 158,100(+32600)

愛知   50,700(-8200)

兵庫   51,300(-8200)

 

 

恒子『さあ、面白くなってまいりましたぁー!』

 

健夜『なんか雑になってない!?』

 

恒子『役満の親っかぶりでなんと東京がトップ転落。鹿児島の勢いがなんかすごいですね!』

 

健夜『だからなんでテキトーなの!?』

 

恒子『小鍛冶プロどう思われますか!?』

 

健夜『そ、そうですね。確かに薄墨選手の勢いが出てきましたが、雀選手ものこれで終わるとは思えません』

 

健夜『これから更に白熱した戦いになるのではないかと』

 

恒子『それでは見ていきましょう!』

 

 

明華(北家。薄墨さんの支配は感じません)

 

明華(...稼いでおきましょう)

 

初美(東京の気配がどんどん上がってきていますねー)

 

初美(どうやって止めましょーかー)

 

朱音(ちっと怖いなーこの卓。どうするかな)>4筒

 

明華「ロンです。8000点」

 

朱音「うえっ、いたたたー」

 

 

東4局

親:雨宮奈美

 

東京  147,900(+8000)

鹿児島 158,100

愛知   42,700(-8000)

兵庫   51,300

 

 

奈美(2位とは10万点近い差がありますか。これを縮めるなんて...)

 

奈美(いえ、考えるのはやめます)

 

奈美(まずは一つアガる。そこからですよね)

 

 

明華(兵庫選抜の手を伸びている...)

 

初美(割り込めるものなら!ですよー!)

 

 

奈美(これでも激戦区と言われた兵庫の代表なんです!)

 

奈美(なんとか、一子報いるくらい!)

 

奈美「ツモ!2300オール!」

 

 

初美(やりますねー)クッ

 

明華(やはり、日本の高校生をなめてはいけない)

 

 

東4局 一本場

親:雨宮奈美

 

東京  145,600(-2300)

鹿児島 155,800(-2300)

愛知   40,400(-2300)

兵庫   58,200(+6900)

 

 

明華(全力で、向かい打つしかないですね)

 

 

シュウウウウウ

 

 

奈美「えっ」

 

朱音「なに?」

 

初美「....」ゾクッ

 

 

恒子『ここで雀選手に大物手が入りました!』

 

健夜『自風と場風が暗刻で四暗刻まで一向聴。くるでしょうね』

 

 

初美(大きいですねー)

 

---利仙「能力以外の力も意識してみてはどうでしょうか」

 

 

初美(わかってますよー。そのために練習したんです)

 

初美「...これでっ!」>1萬

 

朱音「ぽ、ポン!」

 

朱音(いやいや、私でもわかる。いまの雀明華はまずい!)

 

奈美(誰かが速さで抜かないと...)>9萬

 

朱音「ポン!」

 

明華(協力体制ですか)

 

明華(勝負。ですね)ドン!

 

 

恒子『雀選手!ついに四暗刻をテンパイです!!』

 

健夜『しかし、他家も上手く立ち回っています』

 

健夜『神谷選手が連続で鳴いてすでに聴牌』

 

健夜『待ちもわかりやすく、差し込みも考えれば十分に止めることも...』

 

恒子『さあ、このスピード勝負を制するのはだれだ!』

 

 

奈美(神谷さん。チャンタか萬子染め?)

 

奈美(これでどう?)>9索

 

朱音(それじゃない...)

 

初美(....)

 

初美(感覚を研ぎ澄まして、考える)

 

初美(どうですか!)>1筒

 

 

朱音「ロ、ロン!混老頭対々和」

 

朱音「8300!」

 

 

明華「...」

 

初美(練習の成果です)

 

 

南1局

親:薄墨初美

 

東京  145,600

鹿児島 147,500(-8300)

愛知   48,700(+8300)

兵庫   58,200

 

 

初美(点を減らしてしまいましたが、何とか流せました)

 

初美(ここでアガって、差をつけておきたいところです)

 

 

明華(油断もない。本気だった。それでも流されるとは)

 

明華(本当に...強いですね)ブワァ

 

初美(っ!また来るんですかー!?)

 

明華(手を抜く余裕なんて、ありませんから)

 

明華「...ツモ。ダブ南三暗刻。2000・4000」

 

 

恒子『一っっ閃!直撃で近づいた鹿児島の背中を見事に追い抜かしていきました!』

 

恒子『東京選抜!再びトップに立ちます!』

 

 

南2局

親:雀明華 ドラ:東

 

東京  153,600(+8000)

鹿児島 143,500(-4000)

愛知   46,700(-2000)

兵庫   56,200(-2000)

 

 

健夜『ここですね』

 

恒子『ここが、最後の激戦になると?』

 

健夜『薄墨選手が北家。それに加えてドラが東。大きな勝負どころになるでしょう』

 

 

初美(もう一度大きいの!来てください!)ブオォォォ

 

明華(...させません)シュゥゥゥ

 

 

恒子『注目の配牌です!!』

 

健夜『...互角、ですか』

 

 

初美(東が対子。残りはきっと...)

 

明華(握られているでしょうね)

 

明華(ともあれ、これでキモンというのが開くことはなさそうです)

 

 

初美(手牌には北が暗刻で来ていますが)

 

明華(南が暗刻...ということは条件は互角ですか)

 

 

初美(なら、やることは一つです!)

 

明華(相手より、早くアガる!)

 

奈美(なんだか不穏な雰囲気ですね...)

 

朱音(ドラが東って、こわすぎだろぉー)

 

 

恒子『す、凄いです!薄墨選手、そして雀選手、どちらもどんどん手が進んでいきます!』

 

健夜『スピードに関しても全くの互角...そしてこれは目指している形も』

 

 

初美(さあ、きましたよー!これが決まれば、逆転です!)

 

初美「リーチです!」

 

明華(勝負を仕掛けてきましたか。ですが私も...できました)

 

明華「リーチです」

 

 

恒子『2人が同順で聴牌!』

 

健夜『リーチ役牌に加えて混一色ドラ2。ツモれば倍満...』

 

恒子『役まで同じとは、これは...運命ですね!』

 

健夜『えぇ!?そうかなぁ?』

 

 

初美(まけませんよぉー!)

 

明華(....!?)

 

明華(風が、向うに吹き始めている?)

 

 

初美「っきました!ツモ!」

 

初美「リーチと北、混一色ドラ2で4000・8000です!」

 

 

恒子『倍満ツモ!このスピード対決を制したのは、薄墨初美だぁー!』

 

健夜『しかし、まだ油断はできません。対局は終わっていませんから』

 

恒子『小鍛冶プロ、若手の活躍に悔しそうです!』

 

健夜『そんなことないよぉ!』

 

 

南3局

親:神谷朱音

 

東京  144,600(-9000)

鹿児島 160,500(+17000)

愛知   42,700(-4000)

兵庫   52,200(-4000)

 

 

明華(薄墨さんの勢いが消えた)

 

明華(正面対決で勝てなかったのは心残りですが...)

 

明華(この点差、あと2局で取り返します)

 

奈美(あれ、なんだか...)

 

朱音(字牌がみえなくなった?)

 

 

明華「ツモ。南、三暗刻。2000・4000です」

 

 

南4局

親:雨宮奈美

 

東京  152,600(+8000)

鹿児島 158,500(-2000)

愛知   38,700(-4000)

兵庫   50,200(-2000)

 

 

奈美(少しでも多い点数でバトンを渡さないと!)

 

朱音(このままじゃさすがにやばいでしょー。もう一回くらいあがりたいねー)

 

初美(このままトップでみなさんにお返ししますよー)

 

初美(特にこの人だけには当てられないようにしないとですね)チラッ

 

 

明華(私を警戒。しますよね...)

 

明華(そんなことはわかっています。)

 

明華(捨て牌、今までの打ち方から、逆算して考える。狙い打ちます)

 

初美(これで、どうでしょー?)

 

明華「ロン。南・西。三暗刻。8000です」

 

初美「え、えぇ!?」ガタッ

 

初美(完璧に読まれましたかぁー!?)

 

明華「これでも、世界で戦っているので」

 

 

終局

 

東京  160,600(+8000)

鹿児島 150,500(-8000)

愛知   38,700

兵庫   50,200

 

 

恒子『次鋒戦!決着です!』

 

恒子『激しい勝負になりましたが、最後にトップになったのは東京選抜!』

 

健夜『先鋒の宮永選手が獲得した点数を更に伸ばし、一気に突き放しましたね』

 

恒子『他のチームにとっては厳しい状況となっています!』

 

健夜『これからの健闘に期待したいですね』

 

 

鹿児島選抜 控室

 

 

初美「申し訳ありません。最後に直撃されてしまいましたー」

 

霞「あれは、相手の子が上手だったわね」

 

利仙「そうですね。一枚上手だったと言わざる負えません」

 

利仙「あれが能力だけではない、地力のなせる業ということです」

 

初美「むー。私だってがんばりましたよー!」

 

利仙「見てました。上手く他家をアシストして役満をつぶしていましたね」

 

初美「はっ!あれはやはり役満でしたかー」

 

霞「四暗刻だったわ。あのまま行けばおそらくアガられていたでしょうね」

 

春「すごかった」

 

初美「へっへーん!私だって成長しているのです!」

 

利仙「...それでは、次の対局に行ってきます」

 

初美「ファイトですよー!」

 

霞「おちついてね、相手が相手だから」

 

利仙「...はい。わかっていますよ」

 

 

東京選抜 控室

 

 

ネリー「おつかれ」

 

明華「ありがとうございます」

 

ネリー「それじゃあネリーはいくね」

 

淡「もういくのー?」

 

ネリー「ああ、さっさと終わらせて決勝までいきたいんだよ」

 

アレク「油断するなよ。今回の対戦、中堅が一番の激戦区だとみてる」

 

ネリー「問題ない。きっちり勝つよ」

 

 

愛知選抜 控室

 

 

朱音「あー、ごめんなもこ。大分削られちまった」

 

もこ「.....大丈夫」

 

奏美「もこちゃんがんばってね!」

 

もこ「.....うん」バタン

 

朱音「不思議なやつだよなーあいつ」

 

奏美「でも、もこちゃんなら何とかしてくれるよ」

 

朱音「そうだな。アイツの強さも普通じゃない」

 

 

兵庫選抜 控室

 

 

梢「いってくるね」

 

莉子「先輩、頑張ってください!」

 

友香「きっと大丈夫です!」

 

美幸「よろしくね~」

 

梢「精一杯、頑張ってくるよ」グッ

 

 

恒子『さあ、中堅戦のメンバーが続々と試合会場に向かっています!』

 

恒子『この試合ももうすぐ折り返し地点。どうなるのでしょうか!』

 

 

恒子『東京選抜。ネリ―・ヴィルサラーゼ!海外でも好成績を残した彼女ですが』

 

恒子『夏のIHでも大暴れしたのは記憶に新しいと思います』

 

恒子『今大会でもその圧倒的な強さをみることができるのかっ!?』

 

健夜『いつになく真面目だねこーこちゃん』

 

 

恒子『鹿児島選抜からは藤原利仙!』

 

恒子『九州赤山高校のエースとして活躍。夏の個人戦では優秀な成績を残しています』

 

 

恒子『愛知選抜、対木もこ!IHには出場していませんが、』

 

恒子『麻雀を初めて5ヵ月で東海王者になったルーキーです!』

 

 

恒子『そして兵庫選抜の古塚梢!劒谷高校の選手として安定した成績を残しています』

 

恒子『以上の4人で中堅戦を争います!チャンネルはそのままで!』

 

 

 

 




ここまでは完全に東京・鹿児島の一騎打ちですね。

愛知・兵庫が巻き返すのか?
それとも東京・鹿児島がこのまま圧倒的な力を見せつけるのか?

次回もどうぞよろしくお願いします。

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