都道府県対抗 嶺上杯   作:のこのこのこのこ

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長野です。初対局シーンです。
自分の雀力は素人に毛が生えた程度なので控えめの闘牌シーンでお送りします。
手牌は漠然と考えていますが、皆様の想像力にお任せします。


長野選抜

長野選抜合宿地 竜門渕高校 一室

 

選抜合宿参加メンバー

⇒咲・和・久・ゆみ・桃子・美穂子・華菜・衣・透華+竜門渕高校(会場のため有志)

 

 

とーか「ようこそいらっしゃいました!」デデーン

 

竹井「ごめんなさいね、会場を貸してもらっちゃって」

 

とーか「問題ありませんわ、部屋なら余ってますの」

 

桃子「わーすごい広いっすー!」

 

華菜「この壺とかめっちゃ高そうだし!」

 

ゆみ「・・・押しかけてしまってすまない」

 

衣「気にするなー!大勢と遊べるのは楽しいぞ」ワーイ

 

とーか「原村和。今回こそは長きにわたる戦いに決着をつけましょう!」

 

和「そんな戦いをしていたつもりはないのですが...」シラー

 

 

一「ちぇっ」

 

純「なんだよ国広くん。嫉妬かー?」

 

一「べつにー」

 

純「ま、俺らには来年もあるし、今回は練習相手に徹してやろうぜ」

 

 

久保コーチ「あーみんな、とりあえず集まってくれ」

 

久保コーチ「今日からこの3日間、この12人で徹底的に打ってもらう」

 

久保コーチ「その様子を私が見つつ、各校の代表者と相談して団体のメンバーを決める」

 

久「打つ組み合わせは透華さんが考えてくれてるわ」

 

とーか「はいですわ!」

 

とーか「みなさん、入るときに配られた番号を見てくださいまし!」

 

とーか「今からこのスクリーンにランダムに組み合わせが表示され、その組み合わせで打っていただきますわ」

 

ゆみ「なぜこんな手の込んだことを?」

 

桃子「せんぱい、すげーっす!なんかプロみたいっす!」

 

衣「さすがだとーか!」

 

美穂子「みんな喜んでいるから、いいんじゃないかしら?」

 

ゆみ「そんなものか...」

 

 

ともきー「会場の準備はできてる」

 

久「それじゃあさっそく打ちましょうか」

 

美穂子「軽食は用意してきたので、みなさん食べてくださいね」

 

 

トビラギィィ

 

 

咲「す、すいません。トイレに行ってました」バタンッ

 

和「咲さん。一人でよく戻ってこられましたね」

 

咲「黒服のお兄さんが道を教えてくれて...」

 

純(ハギヨシ。あいつ普段なにしてんだ)

 

とーか「全員揃ったところで、抽選開始ですわっ!!」

 

 

ドゥルルルルルル、テン!

 

 

咲「え、番号?これかな」

 

A卓:2.5.7.11

B卓:1.9.10.12

C卓:3.4.6.8

 

咲「12番は...B卓だ。他の人はだれだろう?」

 

衣「衣だ―!」>1

 

咲「わ、衣ちゃん。B卓なの?」

 

衣「そうだっ!また一緒に打てるぞー」ワーイ

 

 

華菜「むむ、おまえらもB卓なのか?」>9

 

衣「カナぁ!お前も一緒なのかー」パァ

 

華菜「そうだ。ふっふっふ、進化した華菜ちゃんの前に跪かせてやるし」

 

咲「あれ、この面子って...」

 

ゆみ「ああ、ずいぶんと懐かしい面子になったようだ」>10

 

華菜「夏の大将戦か」

 

衣「あの時は後れを取ったが、今回は負けないぞ咲」

 

ゆみ「おや、あの時私が言ったことを忘れたか?」

 

衣「ん?」

 

ゆみ「次は、わたしが勝つ」ニヤァ

 

衣「...おもしろい」フッ

 

 

選考試合 東1局

親:天江衣

 

天江衣   25,000

宮永咲   25,000

加治木ゆみ 25,000

池田華菜  25,000

 

 

華菜(いきなり天江の親番か)

 

華菜(でもまあ、厳密にいえばこの対局は大将戦の時とは違う)

 

ゆみ(まだ日は落ちていなければ、今日は満月でもない)

 

ゆみ(つまり、あの日ほどの力はないとみていい)

 

咲(そのはず。だけど...)

 

華菜&咲&ゆみ(手が進まない!!)

 

衣「なんだか衣の気持ちも乗ってきたよ...」

 

衣「ツモ。海底撈月」 

 

衣「4000オール」ゴウッ

 

ゆみ(そうだ、これが...)

 

華菜(天江衣だ!)

 

 

天江衣   37,000(+12000)

宮永咲   21,000(−4000)

加治木ゆみ 21,000(−4000)

池田華菜  21,000(−4000)

 

東1局 一本場

親:天江衣

 

 

ゆみ(天江を少しなめていたかもしれない)

 

ゆみ(ここにいる天江はあの日以上だと考える)>3筒

 

咲「...ポンです」

 

華菜(宮永が3ピンをポン。手をすすめるためか?)>7筒

 

咲「ポンです」

 

華菜(この後に嶺上とか?)

 

華菜(...まあ、私が真似したってできやしないんだ)

 

華菜(私は私なりに、自分の道を行く!)

 

衣(カナの手が進んだな。ユミの手は相変わらず読みずらい)

 

衣(さて、いかにしよう...)

 

 

華菜(ふっふっふっ)

 

華菜(調子がいい!!)ピカーン

 

華菜「リーチ!」

 

衣「...やるな」

 

華菜「いつまでも、お前にやられてる私じゃないぞ」

 

華菜「...ツモ!リーチ一発ツモ、タンピンドラドラ3100・6100!」

 

華菜「これでトップだし!」

 

咲「...」

 

ゆみ(鳴いて他家をアシストしたのか?)

 

 

天江衣   30,900(-6100)

宮永咲   17,900(-3100)

加治木ゆみ 17,900(-3100)

池田華菜  33,300(+12,300)

 

華菜「さあ、次の局だ!はじめるし!」

 

 

〜東4局

親:池田華菜

 

天江衣   40,100

宮永咲   16,900

加治木ゆみ 15,900

池田華菜  27,100

 

 

ゆみ(結局、天江が二連続であがって3位)

 

ゆみ(このまま終わるわけにはいかない。あがいてみるか)スッ

 

華菜(目をつぶって打った?どういうことだ?)

 

華菜(...まあいい。ここは連荘して、取り返す!)

 

咲(少しだけど、衣ちゃんの支配が晴れた気がするよ)

 

咲(そう言えば、末原さんも同じようなことしてたっけ)

 

 

ゆみ(姫松の末原が行っていたランダムの打牌)

 

ゆみ(偶然かもしれないが、あの時確かに流れが向き始めていた)

 

ゆみ(やらないよりは...というくらいだったが)

 

ゆみ「リーチ」

 

衣「!!」

 

ゆみ(いつもなら絶対にしないが打ち方だが...)

 

ゆみ(今回はうまくいったようだ)

 

華菜(なかなかやるな)>3筒

 

ゆみ「ロン」

 

ゆみ「リーチ白・中、ホンイツ。12,000」

 

華菜「ニャッ!!」

 

 

南1局

親:天江衣

 

天江衣   40,100

宮永咲   16,900

加治木ゆみ 27,900(+12,000)

池田華菜  15,100(-12,000)

 

 

咲「カン。...ツモ。嶺上開花800・1600です」サキー

 

ゆみ(宮永、やはりくるか)

 

華菜(絶対に逆転してやる)グッ

 

 

南2局

親:宮永咲

 

天江衣   38,500(-1,600)

宮永咲   20,100(+3,200)

加治木ゆみ 27,100(-800)

池田華菜  14,300(-800)

 

 

ゆみ(おかしなものだな)

 

ゆみ(私はもう3年。もうすぐ卒業する身だ)

 

ゆみ(なのに私は次戦った時の事を思い出し、どうしたら勝てるのかを考えていた。意味がないのに..,)

 

ゆみ(やはり私は、麻雀がすきなんだな)フッ

 

 

咲「カンです」

 

咲「もういっこ、カン」

 

咲「もういっこ、カン!」ブウォー

 

 

衣(咲が力を解放し始めた。抑えるのは厄介になるな)

 

咲「嶺上開花ツモ。三槓子三暗刻6000オールです」ゴウッ

 

ゆみ(例え意味がなくとも、試さざるおえないか)

 

 

南2局 一本場

親:宮永咲

 

天江衣   32,500(-6,000)

宮永咲   38,100(+18,000)

加治木ゆみ 21,100(-6,000)

池田華菜   8,300(-6,000)

 

 

ゆみ(清澄の宮永咲)

 

ゆみ(槓材があつまり、嶺上牌が有効牌となる)

 

ゆみ(そしておそらく、それに合わせた限定的な場の支配も持ち合わせている)チラッ

 

咲「....」

 

ゆみ(全国で露見した癖は修正したようだ)

 

ゆみ(だがその能力は変わらないはず)

 

ゆみ(ならば...)

 

華菜(こっから、こっからだし!)>發

 

ゆみ「ポン」

 

ゆみ(鳴くことでツモ順をずらせば、槓材は集めにくくなるはずだ)

 

咲(ツモ牌が!)

 

ゆみ「ツモ。發ドラ1。600・1100」

 

 

南3局

親:加治木ゆみ

 

天江衣   31,900(-600)

宮永咲   37,000(-1,100)

加治木ゆみ 23,400(+2,300)

池田華菜   7,700(-600)

 

 

咲「加治木さん。いまのって...」

 

ゆみ「ああ、全国での対局を参考にさせてもらった」

 

ゆみ「癖は治っていたから、あくまで私の読みに頼った対策だがな」

 

咲「読みですか?」

 

ゆみ「君の手牌は牌が多く重なるだろう。必然、その牌は場に出なくなる」

 

ゆみ「他家と河の状況。そして君の理牌から、私なりのタイミングで動いてみただけだよ」

 

 

ゆみ(いまの対策はマグレのようなものだ。止めたことにはならない)

 

 

衣(...なるほど)

 

衣(咲の槓のタイミングをずらすのか)

 

ゆみ「...」>5萬

 

衣「ポン」

 

華菜(天江がないた)

 

ゆみ(海底コースか!)

 

衣「ポン!」

 

ゆみ(わざわざ自分で海底コースから外した?なぜだ?)

 

衣「...」

 

 

ゆみ(待てよ。もし仮に天江が宮永の槓を予期していたとしたら?)チラッ

 

衣「...」フッ

 

衣(気付くか?ユミ)>白

 

ゆみ「...ポン」

 

 

ゆみ(サポートするつもりか?天江がか!?)

 

衣(こんな事をするのは初めてだ)

 

衣(これが...麻雀か)

 

 

咲(槓できない...末原さんと打ったときみたいだよ)

 

咲(でも、この時のための練習はずっとしてるもん!)

 

咲「リーチ!」

 

ゆみ(手を変えてリーチをしてきたか、さすがに成長している)

 

ゆみ(だが、それは計算内だ)

 

ゆみ「ロン。白ホンイツ。5800」

 

咲「えぇ!あ...はい」

 

ゆみ(天江の超直感ありきの手だが、今度は確実に止めることが出来たか)

 

衣(他と協力するとこんなにも打ちやすくなるのか。麻雀は奥深い)

 

 

南3局 一本場

親:加治木ゆみ

 

天江衣   31,900

宮永咲   30,200(-6800)

加治木ゆみ 30,200(+6800)

池田華菜   7,700

 

 

華菜(なんか蚊帳の外って感じだし)

 

華菜(宮永も、天江も、どんどん成長してる。正直羨ましくなる時もある)

 

華菜(でもそんな弱気はどっかに飛ばす!)キュイン

 

華菜(来年はキャプテンはいない!私が支えるんだ!これからの風越を!)キュインキュイン

 

華菜(狙う!一番高い目!逆転!)ビューン

 

衣(これは...)

 

咲(池田さんの手が、どんどんたかくなってるよぉ)

 

ゆみ(嫌な雰囲気だ)

 

 

華菜「...リーチせずにはいられないな」

 

 

衣(くっ、どうだ?)>7筒

 

ゆみ(だめだ、それじゃない)

 

咲(...鳴けない!)

 

華菜「ツモ!リーチ一発ツモタンピン三色ドラ1!」ドンッ

 

華菜「4100・8100!」

 

 

南4局

親:池田華菜

 

天江衣   27,800(-4,100)

宮永咲   26,100(-4,100)

加治木ゆみ 22,100(-8,100)

池田華菜  24,000(+16,300)

 

 

ゆみ(ここにきて場が平らになったか)

 

ゆみ(だがこれはチャンスだ)

 

咲(思うように打てないよ。もっと落ち着いて、考えないと!

 

華菜(この局でアガってトップだ!)

 

衣(楽しい。こうやって和気あいあいと麻雀に興じるときが来るとは)

 

 

衣(もっとだ!衣はもっと楽しむぞ!)

 

華菜(なーんだか、怪しい感じだし)

 

ゆみ(手が進む。天江の場の支配はないのか?)

 

衣(...支配に使っていた力を火力と、速さにかえる!)

 

華菜(まさか、1年の時のスタイルか!?)

 

咲(高い手を作ってる気がする)

 

咲(先に上がるしかない!)

 

ゆみ(いまの天江の力を考えればもう張っていても驚きはしない)

 

ゆみ(細心の注意をはらって、アガリをめざす)

 

衣「...残念だ」

 

華菜「え?」

 

衣「楽しい時間が終わってしまうのが、残念だ」ゴゴゴッゴゴ

 

衣「ツモ。4000・8000」ゴッ

 

 

終局

 

天江衣   43,800(+16,000)

宮永咲   22,100(-4,000)

加治木ゆみ 18,100(-4,000)

池田華菜  16,000(-8,000)

 

 

衣「ころもが一位だ―!」

 

ゆみ「驚いたよ。とても成長しているんだな」

 

咲「すごいよ衣ちゃん。あんな風に打てるようになったなんて」

 

 

衣「県予選からたくさんの打ち手と卓を囲んだんだ」

 

衣「おかげで麻雀がもっと楽しくなった!」

 

 

華菜「くそー!天江!もう一度勝負だし」

 

衣「のぞむところだぁー」

 

ゆみ「まて二人とも、一応組み合わせは機械できまることになっている」

 

ゆみ「打つのなら練習後にするんだな」

 

華菜「歯がゆいなー」

 

衣「なら夜にまた打とう!」

 

ゆみ「ああ、いいだろう」

 

咲「私も、打ちたいです」

 

華菜「負けないし!」

 

 

3日後 合宿終了

 

久保コーチ「それでは、長野選抜メンバーを発表する」

 

 

【長野選抜 オーダー】

 

〔先鋒〕福路 美穂子

〔次鋒〕加治木 ゆみ

〔中堅〕竹井 久

〔副将〕天江 衣

〔大将〕宮永 咲

 

 

久「和が入っていないのはなんででしょうか?」ボソッ

 

久保コーチ「不服か?」

 

久「いえいえー。私もこのメンバーがベストだと思います」

 

久「ただ、監督のお考えをききたいなーと」

 

久保コーチ「確かに、原村はデータの打ち手としては究極の域にいる」

 

久保コーチ「だが、あまりに柔軟性がなさすぎる。それでは特殊な打ち手に対応することができない」

 

久保コーチ「選抜という性質上、他のチームにも特殊な打ち手は多く出ると仮定した結果、加治木のほうが対処できる幅が広いと判断した」

 

久「なるほど、久保さんが監督でよかったわー」

 

久保コーチ「最後ため口になったぞおい」

 

 

咲「和ちゃん...」

 

和「...残念ではありますが、補欠としてみなさんを応援したいと思います」

 

和「咲さん。私の分まで、頑張ってください」

 

咲「...うん!」

 

 

久保コーチ「このメンバーには、最も安定性の高いメンバーを選んだつもりだ」

 

久保コーチ「なお、補欠には竜門渕に入ってもらう」

 

久保コーチ「竜門渕の爆発力は惜しいからな、相手に応じて入れ替えもあると考えておいてくれ」

 

 

ゆみ「天江が副将というのは、いいのか?」

 

久「それは問題ないんじゃない?インハイよりも始まる時間が遅いのに加えて、開催されるのは2月の初め」

 

とーか「日の入りも早いので、副将のころには沈んでますわ!」

 

久「そうなると、やっぱり咲を大将に置いておきたいのよねー」

 

和「点数の調整に関しては、誰よりもうまいですもんね」

 

咲「の、和ちゃん...」アセアセ

 

 

久「というわけで、3年生がつないだバトンを、二人のエースに託す形になるわ!」

 

衣「まかせろー!」

 

咲「がんばります!」

 

久保コーチ「このメンバーで優勝を狙う」

 

久保コーチ「確かにこのチームは強い。しかし、間違いなく他のチームも強い。油断はせず全力で勝ちに行くぞ」

 

全員「はい!」

 

久「...たのしくなりそうね」

 

 

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