取りあえずどうぞ!
ドイツ、イギリスに侵攻した連合艦隊がいともたやすく壊滅させられたという知らせを聞いて“ジブラルタル基地”の基地司令は言いようのない不安に襲われていた…
と言うのも、フランスとイタリアに差し向けた艦隊や部隊がそれぞれ全滅しており(テミス軍ベルファスト軍港の別部隊によるもの)さらにはヨーロッパには連合の拠点は此処“ジブラルタル基地”と北欧にある“ヘブンズ・ベース基地”しか無いからだ…
しかもさっきからヘブンズ・ベース基地との交信ができず、言いようのない緊張感に基地全体が包まれていた…
すると突然地面が揺れる…
『司令!テミス軍の奇襲です!』
「何!?それで数は?」
『それが経った四機です!』
「何?たった四機だと?奴らめ!なめているのか!?」
幾らジブラルタルの攻撃部隊が全滅しているとは言え、基地に残る部隊も多く、手練れも多くいる中で、たった四機による攻撃でる…
こいつら…なめてるのか?っと基地司令は思っただろう…
しかし後に後悔する事になるとは思いもしなかっただろう…
なんせ相手は…
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『なんだ!?あの青い機体は!?』
『早い!こっちの攻撃が当たらないだと!?』
『あの棘の付いた奴もいったいなんなんだ!?』
出撃要請がでたMS部隊は戦ってみて初めて相手の凶悪さが分かった事だろう…
一機は青い装甲を持ち、頭部のバイザーが赤く光っていた…
一機は両肩に幾つもの棘が付いた装甲があり、此方はモノアイが赤く光っていた…
残りの二機は後方に下がっていたが外見からして二機とはまた違うタイプの機体だと分かった…
青い機体が先に動く…
左手のビームサーベールで敵のコックピットを切り裂き、右手のマシンガンでMSを蜂の巣にする…
棘が付いた機体は両手のヒートソードで敵MSを八つ裂きにし、両足に付いたミサイルポットで幾つものハンガーを破壊していく…
『ぎゃああああ!!!!死神だあああああ!!!!』
『殺される!殺される!助けてえええ!!』
『来るなああああああ!!!!』
最早地獄絵図である…
一方的な殺戮…
連合のパイロットにとってこれほどの地獄は無かっただろう…
少し経つと今度は後ろにいた二機が前に出てきた…
新たに前に出てきた二機は機体の色こそ違うが機体の形状は同じだった…
恐怖を感じさせるには十分なほどの威圧…
すなわちバイザーの両目の部分が赤く光っていた…
それからも一方的な蹂躙が続いた…
先に心が折れたのは連合のほう(すでに折れていたが…)で、敵前逃亡するものが続出したが…
勿論四機のMSが一機残らず破壊していた…
そんな戦闘が一時間も続きやっと四機が撤退した…
撤退の理由は簡単、弾薬が尽きたためであったと誰しもがわかった…
しかもその直ぐ後に今度は巨大MAが五機も出現し、ジブラルタルの兵員は文字通り心が折れてしまい…
その直ぐあとに降伏した…
あの化け物四機が攻撃を開始してからたった一時間位での事だった…
後にこの戦闘は“ジブラルタルの惨劇”と言われ、死者、行方不明者は基地兵員の約半数に及び、生き残った者はだれもこの事を語りたがらなかったという…
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ジブラルタルの惨劇が起こる少し前…
『と言う訳でよろしく頼むよ』
「おいおい…大虐殺が起きるぞ?」
ウィリアムは現在、ホミーから直々に命令を受けているのだが…
作戦の内容に半ば絶句していた…
『まあしかた無いんじゃない?彼らの方がよっぽど非人道的な事しようとしたんだから…』
「……とにかくだ!この作戦を行うのは良いけどよ…パイロットはどうすんだ?並の人間じゃ直ぐに暴走しちまいかねんぞ?」
『ああ、そのことか…大丈夫だよ、パイロットは機体と一緒に送っておいたから…』
「……ちなみにそのパイロットって?」
『“例の研究所”での四人さ』
「ていうとあの“変態爺”共のとこの?」
『そうそう…なんでも“未完成品”だとか何とか…』
ウィルは絶句する…
こんな虐殺を指せるのが俺たちより若い少年達だと言う事と、そいつらが未完成な存在だと言う事…
「…なあ、ふと思ったんだが…俺たちのやってる事こそ非人道的じゃね?」
特に今回来る戦闘用の人間兵器とか…
『まあ、戦争は綺麗事だけじゃないってことだね』
「そうか…まあこの話はまた別の機会にでもするかな…」
『そうしてくれるとありがたいね……おっと、そろそろ時間だから失礼するよ』
「ああ、ホミー!頑張れよ!」
『わかってるよ』
その言葉を最後に通信がきれた…
「しかし、今回も連合の兵士には同情しかできね~な~…」
ウィルは作戦書を見て本気で連合の兵士に対して同情した…
作戦名“ジブラルタル基地攻略作戦”
概要:ヨーロッパで連合側の最大拠点の為、此処さえ陥落させれば後はアイスランドの“ヘブンズ・ベース”だけになり、ヨーロッパでの敵戦力が確実にダウンする、それを狙っての作戦である…
作戦内容:まず“ブルーディスティニー一号機”“イフリート改”“ブルーディスティニ―二号機”“ブルーディスティニ―三号機”の四機をリミッター解除の状態で送り込み、弾薬を完全に消費するまで戦闘させる…(パイロットの精神はEXAMシステムで強化されているため長期の戦闘にも対応可能)
その後、四機が撤退したのをを合図に水中から量産型シャンブロ×5機によるさらなる攻撃を仕掛ける…
これによって、計算上は殲滅、もしくは投降させることは可能であると言える…
―何が言いたいか解るか?
要するに連合の兵士たちに同情するしかないのだ…
だって“ブルー一号機”だけで一回の戦闘で戦艦十隻、MS四十機、さらにコロニーを破壊している前例がある…
しかも“禁断のシステム”と言われる“EXAMシステム”を四機とも搭載しているのだ…
連合の機体で勝てるのはおそらくいない…
「ホントはホミーも使いたくはないんだろうけどな…」
この後“ジブラルタルの惨劇”が起こったの言うまでもない…
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所変わってアイスランド沖…
そこには大量のテミス艦隊&EU艦隊がいた…
EU軍はようやく正式量産化された“ザク・ウォーリア”が大量に配備され、同時にエース用の“グフ・イグナイテッド”が支給されていたりしていた…
このMSはAE社の研究員がせめて物技術提供だと言って渡したデータが元に作られているため
AE社が初期に開発した“ザクⅡ”“グフ”に似ているのだ…
勿論性能はAE社製の方が高いはずだ…多分…
「欧州理事会議長、ギルバート・デュランダルです。」
「EU軍所属ミネルバ艦長、タリア・グラディスです。」
とEU軍代表がわざわざテミス軍第四艦隊の旗艦ネエル・アーガマにまで挨拶をしにきたので…
「テミス軍所属第四艦隊総司令、ウィリアム・バートンです。」
「同じく第四艦隊旗艦艦長、オットー・ミタスです。」
と俺が言う…すると、空気を呼んだオットー艦長が続いてあいさつしてくれたのでなんかほっとした…
「先のジブラルタル戦ではおめでとうございます。」
「いえ、あれに関しては我々第四より、第一の総司令にいった方がいいですよ?」
「貴方方が指揮を執った事は事実ですので、貴方方に言わせてもらっただけですよ」
「そうですか」
司令が敬語使ってる!?っと通信長のボラードが言っていたが無視だ無視…
「それで今回の作戦の事なんですが…」
「?」
今回の作戦に何か不満でもあったのかな?っとウィルは不安に思う…
「こちらに居るエースパイロットの“シン・アスカ”と“レイ・ザ・バレル”の両名を先行部隊加えていただきたい…」
「たしか…例の二機に乗るパイロットですか…」
「ええ、彼らを先行させればかなり、有利に戦況を運べるはずですので」
「………参謀長、どう思う?」
取りあえず俺の判断だけじゃさすがに不味いので参謀長に意見を聞く…
「私見ですが、“例の機体”の性能は連合側の機体を軽く上回る物…それを使いこなせていると言う事ですから、問題ないかと…」
「そうか…ではその二名を先行MA隊にくわえましょう」
「ありがとうございます。では我々はこれで…」
「解りました」
そう言ってタリア・グラディスと共に去っていったギルバート議長…
なんかあんまり関わりたくない人だな…っとウィルは思っていた…
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『作戦時間になりました、各部隊は作戦を開始してください』
通信機から聞こえたその声を合図にテミスMA先行打撃部隊は二機のMS“デスティニー”
“レジェンド”の二機が発進し、何とかMA隊の速度に食らいつきながら飛行し、作戦ポイントに着くと戦闘を開始した。
はっきり言って一方的な蹂躙の始まりで、ビグロやヴァル・ヴァロは簡単に敵を仕留めデスティニ―、レジェンドも群がってきた敵を簡単に倒していった…
その後第一撃が成功し、第二撃、第三撃と繰り返し、最後はテミス、EU艦隊のMSで一気に制圧した…
わずか三時間の出来事だった…
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この戦いの後、連合はヨーロッパから完全に戦線を引き上げ、アフリカ、中東での戦闘に備え始め…
EU軍は手に入れたジブラルタル基地とヘブンズ・ベースを中心に軍の再編が来るべき戦いの為に行われ始め…
テミス軍は“オデッサ基地”とアフリカ“ダカール防衛基地”に戦力を集め
“中東・アフリカ同時進行作戦”
を発動させるのだった…
それはまた次回…
やっぱりジブラルタル戦からの展開が早い…
次回はホミーが大暴れする…はず!
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