四十四話 “自虐の英雄(ヒーロー)”
戦争集結から早一週間…
レンの部屋にて何故か会議が開かれていた…(部屋主の了承無し)
メンツは…弾、マドカ、マリーダ、箒、鈴、セシリア、シャルロット、ラウラ、
そしてキヤラだ…
ちなみにキヤラはロドニーに仕事押し付けてきたそうな…
ロドニー…乙!!(それを聞いたクラス全員がそう思った)
ここにいないレンは部屋主なのにアリーに足止めされ部屋に入れない。
ちなみにここには一夏は(何故か)近づかない…
なので此処に皆して集まったのだ…
これで察しが付く人も居ると思うが…
「っで今回皆に集まって貰ったのはな……一夏に関する“噂”に関する事なんだが…」
よく見ると部屋にはアニメに出てきそうな円形の机があり、皆はそれぞれ感覚を開けて座っており、さらには部屋は暗く、それぞれを移す照明があった…
無駄に豪華である…
と言う無駄な解説はいいとして、話される内容はかなり良く思えない内容だった…
「何で戦場で敵を殺しただけなのに人殺し呼ばわり!?一夏が報われないじゃない!!」
っと完全に怒っている鈴が発言する…
「それに言っているのは戦場に出た事無い一般の生徒なんでしょ?…一組は違うみたいだけど…と言うより戦場知らん奴らがよくそんな事言えるわね」
っと言ったのはキヤラ…案外こっちは落ち着いていた…
「問題はどうやってやめさせるのか、と言うのでしたら案があります。」
っと言ってマリーダが手を上げる…
「…一様聞こうか」
と弾が言う…何気に議長ポジション(いつもはホミーの位置)に居る…
「簡単です。ここをもう一度戦場にすれば「却下!それはいろいろと問題ありまくる!!」そうですか…」
バッサリ却下されても冷静に簡単に引き下がるマリーダ…
「…………所で貴様等人の部屋で何してる(怒)」
「「「「「「「「「あ、鬼だ………しまった!!」」」」」」」」」
「…(超怒)」
この部屋にいた全員は死を覚悟した…
「一夏、ワリイな先逝くわ…」
弾は一人遠い眼をしていた…
*この後全員O☆SI☆O☆KIをされたそうです(笑)
―――――――――――――――――事情説明中―――――――――――――――――――
「と言う事なの、ちょっとだけ貸してあげて?ね?」
「………いいだろう(顔が青い」
アリーのお願い?によってレンが部屋を正式に貸してくれる事になった…
「さて、本題に戻るか」
「……議論も何も噂の原因は織斑だ」
「すまんが私も織斑だが?」
「訂正する、兄の方だ。」
レンの言葉にアリーとマリーダ以外のその部屋にいた人が皆驚いた…
なんせ今回の会議はこれで三回目なのだ…
それで答えがなかなか出なかった一番の問題をレンが解ると言うのだから驚くのも無理はない…
「一体どういう理由だ!!」
「早く話なさいよ!!」
箒と鈴が声を荒げる…
レンはそんな二人を冷たい目で見ながら言った…
「“利用されている”だけの話だろ?」
「「「「「「「!?」」」」」」」
レンの言葉に皆反応する…
「…レン、やっぱりそうなの?」
「可能性は高いだろう…特に未だ無所属のアイツならなさらだ…」
アリーは分かっているのかレンろ話を合わせる…
「まてよ!どういう事だ!?“利用されてる”だけって!?」
弾は訳が解らず混乱してレンに再び問う…
それは周りも同じ様でレンに視線がいっていた…
レンはゆっくりと口を開き…
「…“ハニートラップだ”」
と言った…
その言葉は部屋に響いた…
「…ハニートラップ…じゃあこの学園にスパイがいるかもしれないって事?」
そう聞いたのはキヤラだった…
レンはそれに…
「…確実にいるな…」
と答える…
「じゃあ、根拠は?」
「例年の入学者数を今年は軽く超えてるのよ…」
今度はアリーがその質問に答える…
「でもただ多いだけじゃないの?」
「……何人もの生徒が国からの推薦を受けているのにか?」
「………」
これにはキヤラも黙った…
“ハニートラップ”
かなり使い古された手であるが効果は未だに絶大である一手…
さらに言うなら男はかなり引っ掛かりやすい…
簡単に言えば色気によって有能な人材などを引き込んだり、裏切らせたりする事が出来るトラップで高度な技術を持つスパイは今でも五万といる、たとえ若い世代でもだ…
「恐らくだけど、今回の戦闘はスパイたちにとってもかなり好都合だったんでしょうね…最近活動が活発になってるらしいから…」
説明の補足としてアリーは話す
「……それで?どういう計画なんだ?」
マドカは静かに尋ねる…
相手がスパイなら計画位立てている筈である…
それを予測する事位、レンとアリーにとっては用意だろう…
「……今回の戦闘で一夏は参加した学生で参加した中で唯一敵を殺した…」
これは事実である、実は学生で一夏以外に敵を殺した学生はいないのである…
と言っても敵の連携の高さが災いして一機も落とせなかっただけなのだが…
「…それを利用し、噂流した…上手くいけば織斑を孤立させることができる…」
「成程な……よめたぜ…要は周りから拒絶され精神的に追い詰められているときにあえて優しくする、そうすりゃ“普通の男”なら簡単に落ちていたからな」
ようは孤立させ孤独感を感じさせている所にわざと優しくして高感度を上げ、恋人…もしくはそれに準ずる事をさせればいい…
襲わせるのもありだ、子供などが出来てしまえば既成事実が出来、周りは手が出せなくなる
しかも男ならば責任はとらなければいけなくなる。
一夏のような性格なら尚更だ…
だが彼女らは一つミスをした…
それは…
「唯一のミスは…アイツが唐変木って事だな、しかも病的なまでの唐変木だからな…」
一夏の二つ名にはこんなのがある…
“唐変木・オブ・唐変木”
要するに恋愛に関してとてつもなく疎いのだ…
度合で言えばストレートに『付き合ってください!』っと告白しても『いいぜ?何処に行くのに付き合えばいいんだ?』っとなるくらいだ…
「アイツの朴念仁ぶりはホントに救いようがなかったからな…」
っと中学時代からの親友が言うくらいだ…相当の物なのだ…
こんな事だからいくら優しくしても、友人としての好意と勘違いするのである…
裏の話、ホミー曰くこれはパーフェクトソルジャー計画で生まれた一夏のクローンとしての副産物だそうだ…(マドカにも例外なくあるらしい…)
「…だが一夏が唐変木って事は前々からスパイ共もしっていたのだろう?何故そんな手を使った?」
至極当然の疑問だ、
一夏の唐変木ぶりを見たり知ったりしていれば今回のこの噂拡散による効果も求められないかもしれないのだ…
なのにあえてこの計画が進んだ…
それは何故か?と言う疑問普通に出てくるだろう。
「…奴らの国が焦っているのだろうよ」
「何?どう言う事だ?」
レンの発言を聞いた弾が聞く…
「……今回の大戦で各国は少なからず被害がでた……」
何時もの調子でレンが話出すと皆その話に集中し出した
「…だが主力として戦ったテミス軍の被害は極僅か…無いに等しい……さらにはAE社の被害は皆無…逆に利益がさらに上がっているほどだ…」
事実である…
AE社は今回の対戦で多大な被害を負った国(テミス軍の所為)に飛んでもない援助をする代わりに数多くの製品を買いとってもらうと言う条約を幾つもの敗戦国と秘密裏に結んでいるため利益が増える一方なのだ…
「…だがそうなると今度は勝利国が面白くなくなるのさ……しかもテミス軍には貴重な男性IS操縦者六人の内五人も在籍している…こうなると残りの一人の獲得が今後の状況を有利にする為に必要になる…」
残りの一人…要は一夏を獲得すればAE社には無理だが他国から一歩リードできる…
上手くいけば貴重なサンプルが容易に手に入り、さらに上手くいけば他の男でもISの乗れる可能性が出てくるのだ…
そうなれば女尊男卑の風潮を一新できるかもしれないと言う期待もあるのだろう…
となれば一夏の獲得に各国は本格的に乗り出す理由にも、また焦り出す理由にもなる…
「…だがよ、女尊男卑の風潮なんて最近は否定されて来てんじゃねえか?MSって言う兵器があるおかげで…」
と弾は言った
確かにISに対抗可能はMSは量産も可能なので最近ではISの代わりMSが軍の主力となって居る…
日本に至っては独自の技術で世界を一歩か二歩ほど越している…
「……ある“団体”のふざけた思想が邪魔をしている…」
だがレンはこれを叩き切った…
「“女性権利団体”…各国で出された“女性優遇制度”に浮かれた女性が作り出した権利団体…」
アリーが苦虫を噛み潰したような顔をする…
「……最近は各国家との繋がりの強さを利用して女性優遇制度のさらなる強化をはかっているらしい…」
ようはこうである…
女性権利団体はMSの台頭による自分たちの権利(笑)の失墜を恐れ、女性優遇制度の強化及びMSの生産禁止を指せようとしているのだ…
彼女らの思想はこうだ…
“男はISに乗れない屑の弱者”
“ISに乗れることのできる女性は偉い、男は奴隷化すべき”
“ISこそ最高の兵器である”
という物だ…
AE社に属する人間や世の男性からしたらこれはあまりのも横暴で、考えが野蛮なのだ…
前に一度AE社の社長を女性権利団体所属の人にしろと絶対に通らないだろう事を言って来た…
が勿論ホミーは満面の笑顔で『嫌です(黒笑』と断ったが…
「…本題に戻るが……恐らく織斑自身…これに関してはどうでもいいと思っているようだ…これ以上関わるのはやめておけ」
「そうね…やめておいた方がいいかもしれないわね…」
レンの言葉に続いたのはアリーではなくキヤラだった…
「な!?ちょっとキヤラどう言う事よ!?」
これに食ってかかったのは鈴だった…
なんせ考えることが似ている二人だが、鈴を違いキヤラはこれ以上関わらないほうがいいと何とかしたい鈴の考えとは真逆だったからだが…
「そのままの意味よ、レンの言う通り一夏も恐らくそれを望んでいないだろうからね…」
「そんな事あるわけないでしょ!?だって自分の事悪く言われてるのに何とも思わないわけないでしょ!!」
「いやそれが何とも思ってねえんだなこれが」
「「「「「「!?」」」」」」
レンとマリーダを除く全員は驚いた…
何故ならその声は正に何とかしてやろうとしていたその人…
「何か皆でこそこそしてると思えば、俺の噂の事かよ」
「い、一夏!?」
一夏の物だったからだ…
「…やっと出て来たか……」
「まったくですね、気配がしてからゆうに三十分は扉の外にいたのでしょう?」
レンとマリーダはニュータイプ(厳密に言うとマリーダの場合違うが)なので気付いていたようだ…
そしてその場にいた全員が気付く、話を聞かれていた事に…
「俺の噂はほっといてくれて構わんぞ?
と言っても突っかかっていきそうだな、特に箒と鈴は」
一夏は飄々としている
「お前はそれでいいのか!?なんとも思わないのか!?…少なくとも私は嫌だ!お前がそんなふうに言われるのは!だってお前は…」
箒はそんな一夏を見て、悲痛な叫びをあげる…
「私にとっての“英雄(ヒーロー)”だったのだぞ!!」
「何で一夏は平気でいられるのよ!?わけわかんないわよ!!」
「一夏は辛くないの!!一夏は僕にとっても“英雄(ヒーロー)”なんだよ?」
鈴とシャルロットがそれに続く…
シャルロットに至っては泣きそうになっていた…
「…………」
一夏は黙る…だが直ぐに口を開く…
「…」
「「「…」」」
一夏の表情は先ほどの飄々としたものから変わり、暗いものへと変わる…
その時はまだ一夏が本当はつらいと言うと誰しもが思っていた…
だが…
「“英雄(ヒーロー)”何てたいそうなもんじゃ無いさ………」
「「「…」」」
箒、鈴、シャルロットは泣きそうになる…
彼女らにとって暗闇から希望の光として救ってくれた一夏は“英雄(ヒーロー)”と言えるものだ…だがその“英雄(ヒーロー)”自身はそれを否定した…
それは彼女たちには認めたくない事だったのだ…
「それにさ……俺は…気付いたんだよ…」
その部屋にいた全員は感じた…
部屋の空気が一気に…
「俺は……“壊れてる”て事に……」
冷たくなるのを…
恒例化し始める予定の後書き
ホ「………シリアス空気が壊れそうだね…」
ロ「…だな」
ウィ「つーか何で一夏の奴はああなっちまったんだ?」
レ「それは次回やる…」
ホ「アレ?次回って僕が返ってくるんじゃ…」
レ「…延期だそうだ…恨むなら文才ゼロのサテライトを恨め」
ホ「……あ!アルベルトさん、取りあえず月の資源打ち上げ用マスドライバーを起動させて、目標はサテライトの家ね」
ロ、ウィ「「やめろ!!」」
*ホミーは簀巻きにされました…
レ「…では次回予告だ」
次回予告
ロ「箒、鈴、シャルロット、少女三人の“英雄(ヒーロー)”は自らを戒め始め次第に壊れてゆく…
そして誰もそれを止められずにいた…」
ウィ「次回!“可能性は英雄の毒となす”」
ロ「英雄よ、甦れ!」
ホ「最近何故かサブタイが厨二ぽい」
レ「気にしたら負けだ…」
*その内、作品名も変えるつもりです。