ホ「どゆこと!?」
「あれからもう5年か~。」
「…年寄臭い事を言うようになったな?」
「ははは…ロドニーもそう思うかい?」
ホミーの呟きに、ああとロドニーは頷く。
二人のいる場所はAE社本社ビル
奇しくもそれは入学の会議の時とまるで同じだった。
1人“いない”事を除けば…。
「そしてレン・カラス…、いや“織斑秋人”の“死”からもう2年か…。」
部屋の空気が固まる。
その部屋には居ない人間がいた。
かつて…、と言っても未だ2年前の事だがレン・カラスは若干18歳でその生涯を閉じた。
死因は“生命活動の停止”である。
ここで一つ可笑しい事に気づくだろうか?
本来は、
死ぬ=生命活動の停止なのだ。
だから死因であるはずが“本来ならない”のだ。
なら何故そうなのか?
応えは単純である。
“彼の寿命が単純に尽きたからである…。”
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時は遡り、二年前…。
場所はIS学園体育館。
その日はその年の三年生にとっては華々しくも、さびしい日であった…。
“卒業式”
学校または学園に三年間通い単位を取り卒業資格を貰った人間ならだれでも体験する、さびしくも華々しい祭典…。
明日に不安を持ちながらも自分の足で未来を歩こうとおもえる日…。
―そんな日に限って彼…レン・カラスの寿命が尽きてしまったのだ…。
―それは唐突だった…。
「よし!皆入って~!写真撮るよ~!!」
式も終わりホミーが声を掛けると周りにいたロドニーやキヤラ、ウィル、弾にマドカにマリーダ、ホミーと本音、セシリアに一夏と鈴、シャルロットに箒、そしてラウラとアリーに連れられてレンもカメラの前に立つ…。
―後にこの写真はある意味で忘れられない写真となる。
カシャ!!っという音と共に写真が撮られ、大切な友達とその思い出の記録がなされた時…。
ガクッっとレンが力なく倒れこむ…。
周り、特にアリーはレンに駆け寄り上半身を抱き上げる。
しかしレンは動かない。
「しっかりしてレン!!」
アリーが悲鳴にも似た声でレンに呼びかける。
しかし反応はない…。
「兄上、しっかりしてください!!」
ラウラも近づき呼びかける。
しかし反応はない…。
周りにいたロドニー達も顔色を変える。
だがホミーだけは「やはりか…。」と言いたげな顔をしていた。
「ホミー、何か知ってるのか?」
そして一夏がそんなホミーを見て尋ねる。
尚、その織斑一夏の雰囲気はかつての物ではないのでご理解いただきたい。
「レンは……いや“織斑秋人”はもう生きられない…。」
「「「「「「「「「!!!????」」」」」」」」」」
その場にいた全員が戦慄した。
「…か・ってに……ころ・・すな……。」
「ッ!?レンしかっりして!!」
するとレンは瞼を薄く上げ、とぎれとぎれに言葉を紡ぐ。
ホミーは呆れたような顔をし…、
「もう君の事に関して話しても良いでしょ?まあ話すのは君の“死”の後だろうけど…。」
ホミーの言葉に周りは驚愕した。
何せ、ホミーは冷静な上にレンは死ぬと断定しているからだ…。
「か・て・・に・・・・・・しろ…。」
そう言うとレンは静かに目を閉じそれっきり動かなくなる…。
「…………。」
ホミーはそれを見ると目を閉じ、姿勢を正して黙とうをささげる…。
アリーは放心してしまっているのか、表情が固まり眼から涙が流れていた…。
「…ホミー!兄上を!…兄上を助けてくれ!!頼む!!」
だがラウラは鬼気迫る勢いでホミーに迫る。
しかしホミーは…。
「…手の施しようなんかないよ……。」
「そこを何とか!」
「僕は神じゃない!死んでしまった人を生き返らす事などできない!!」
食い下がるラウラにホミーは怒鳴った。
そしてホミーの眼から涙が流れているのを見て誰しもが悟った…。
―もうレンは助からない…っと。
「………じゃあ…兄上は…。」
ラウラはその場に力が抜けたように座り込んでしまった。
「ねえアキト…私を……一人に…しないんじゃなかったの?…ねえアキト……答えて…アキト…。」
レンの骸をきゅっと抱き、かすれるような声で言うアリー…。
そして…。
「アキ…ト………いや…いやああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
悲しみ、喪失感…それらすべてを含めた叫びだった。
アリーはレンの骸を抱きすがるように泣き続ける…。
「До свидания - - конкурент (さらようなら、ライバルよ。)」
ロドニーは好敵手に最後の言葉をかける。
その光景の中で未だに状況のつかめない周りの人間はただ沈黙するしかなかった…。
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「僕はあの時の、レンの唐突過ぎる死をずっと疑問に思っていた。
会議が終わり、会議室にはホミーとロドニーしか残っていなかった。
そしてロドニーは唐突に話始める。
「考えてみれば不思議な事だ、お前の言った様に本当に体の生命維持活動が時限性で止まるようになっていたのなら…ホミーお前なら直せたんじゃないのか?その呪縛を…。」
「…ロドニー、僕だって人だ完璧じゃない…。」
ホミーはばつの悪そうに肩をすくめた。
それをみてロドニーはフッと笑い立ち上がると扉の方に向かって歩き始め…。
「マドカの体内にあったナノマシンさえどうにかしてしまっていたお前なら…と思ったが、さすがにお前も人だったなホミー?」
扉の前に付いた時に振り返り皮肉りながらそう言った。
「ハハ、彼女の時とは話が違ったんだよ…。」
それをホミーはひきつった笑みで返す。
「そうか…、そう言う事にしておこう。」
そう言ってロドニーは今度こそ本当に会議室を出て行った。
会議室に残されたホミーは椅子の背もたれに寄りかかり、天井を見て…。
「彼も……
そろそろ“消さないと”かな~?」
そう呟いたのであった…。
余談だが、旧第二艦隊旗艦レウ・ルーラはアリー・コナリーを乗せ月に向かう途中で機関が謎の爆発を起こし、乗員を全員道連れにして轟沈した。
その残骸は今も、衛星軌道上のデブリ帯にただよっている…。
噂によるとホミー直属の部隊も月に帰還するついでにという事で乗船していたようだが、記録はAE社及びテミス軍の記録にも乗っていない。
さて、と言う事で今回の話の内容をこの後書きにて解説します。
まずホミーを暗黒面に堕として一番ありえそう?なレンを裏で殺させました。
仕掛けは簡単で生命維持活動を時限性で完全停止させるナノマシンをなんかの検査時に注入し、悲劇の少年として消すと言う内容です。
ちなみに織斑秋人ってのはレン・カラスの本名です。
本当はこの話を本編にしようとしたけど書いてて…。
「これ悲劇さらに増えるし本音ちゃん泣いてしまう!?」
と気づいてやめました。
本当なら真実を掴んだロドニーが反乱起こしてホミーに物量と謀略によって潰される&第四次世界大戦(本編でもやるので陣営は内緒)を引き起こさせて、レンとロドニーの死に不信をもった弾とマドカとマリーダが最前線で名誉の戦死を遂げ、千冬がさすがにおかしいと気付いた時にはすでにホミーに逆らえなくなっていて、一夏が気付いてキレてウィルと手を組んでホミーと最終決戦…て行こうとしたら上のような事思ったのでやめました。
ロ「もしかしたらだが、このホミーのモデルってヨシフ・スターリンか?」
ホ「あ、確かにこんな感じかも…。」
さすがロシア人のロドニー、大体あってるよ。
まあ元ネタはどちらかと言うと紺碧○艦隊のアドルフ・ヒトラーだけど。
レ「………俺はその犠牲者第一号か?」
いや三号目だよ、一号と二号はアムロさんとシャアって予定だった。
ロ、レ「「!?」」
ホ「ヘェ?てことはルナショックて僕の陰謀!?」
そう。
ロ「ホミー!貴様!」
まあ本編では変更する予定だけどね~。
まあ、弾とレンはどっちみち……(ボソボソ。」
レ「…まて重要そうな所が声が小さくて聞きとれんぞ。」
まあ、とにかくまた次回。
お楽しみに!!
レ「待ってえ!!!!!」
ホ、ロ「「彼(奴)が何時になく必死だと!?」」
尚、次回以降の更新ペースもっと落ちるかも…orz