IS~AE社の規格外達のお話   作:サテライト

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どうもお久ぶりです。

正直内容に詰まったこの作品。

取りあえず思い付きで再出発……するのかな~(遠い眼


四十八話 “そして時は流れて動き出す”

半年後…。

 

その日ロドニーは寮の自室にて書類をまとめていた。

 

「(一夏の高校中退からもう半年近くか…。)」

 

書類をまとめているとふと立てかけてある写真が眼に入る。

そこ写真には一夏やホミー、ロドニーのほかレン、ウィル、アリー、ラウラ、キヤラ、セシリア、鈴、弾、マドカ、マリーダ、シャルロット、箒、本音、簪等が写っていた。

俗にいう記念写真である。

ホミーの復学した後に撮ったものである。

 

―そしてこの次の日、織斑一夏はIS学園を中退した。

 

理由はだれも知らない…、それを知ったのは一夏が中退して学園を出た後だった。

これのせいで鈴、シャルロット、箒等のテンションが一週間ほど暗いままであった。

またそれから一か月間、食欲がわかない日が続いたらしいが、ロドニーにとってみればどうでもよかった。

 

この話を聞いた千冬は最初は引き留めたらしいが、一夏は聞く耳を持たず最終的には千冬が折れざるを得なかったらしい。

 

「(奴が何故やめたかの理由など、皆目見当がつかんな…、まあ人の考えることなどそんなものだろうな…。)」

 

写真を見ながらロドニーは思った。

そして写真立てを伏せて書類を片付けるために前に向き直り作業を続けるのだった。

 

 

“ロドニー・クェウル”

 

彼はテミス軍将校にして、“IS学園初”の“男の生徒会長”であった。

 

 

_________________________________________

 

場所は変わってIS学園内、用務員室…。

 

そこには老人と対面して座るホミーの姿があった。

 

「それにしても、彼がこうまでなるとは思いませんでしたな~。」

 

そうホミーは目の前に座る老人轡木十蔵が話始める。

 

「そうですか?これも貴方の謀略かと僕は思っていましたよ。」

 

そうホミーは笑みを作りながら返す。

轡木は何の事かな?、と笑いながらその言葉を返した。

 

「ははは!そうですよね?貴方が謀略を巡らして彼の不安定化していた精神面を利用して、中退させ、自衛隊に無理やり引き込んだと思ったのですが…、さすがに違いますか?」

 

ホミーは笑いながら笑顔のままそう言うと、轡木は笑顔のままに…。

 

「半分正解ですよホミー君。」

 

そう黒い笑みで返すのだった。

 

_________________________________________

 

また所変わって屋上。

 

そこにはレンと鈴姿があった

 

「話とは何だ?」

「……ねえ。」

 

何故こうなったかと言えば鈴がレンを呼び出したそれだけだった。

勿論告白何て事は決してない、そんな事すれば………。

 

ともかく、呼び出した本人である鈴は普段の笑顔やらの表情は無く、無気力で俯き今にも消えそうな声で話し始めた。

 

「アイツは……一夏は…何でやめちゃったのかな?…何か理由があるのかな?知ってたら教えてよ…。」

 

それは静かな叫びだった。

声音は弱弱しく、絶望も混じっていた。

 

「…何故俺に聞く?他にも聞ける奴は居ただろう。」

 

だが対するレンはいつも通りの冷たい声音。

それだけで今回の事に関する熱の違いがわかるほどだった。

 

「…キヤラとアリーに聞いても解らないって言うし、ラウラもセシリアも弾も解らないって…箒やシャルロットもあんな状態で、……ウィルは興味無さそうだし、ロドニーにはどうでもいいって言われたし、ホミーははぐらかすばっかりで………お願い!知ってる事があったら教えてよ!!アンタならホミーともなかいいしなんか聞いてるでしょ!!」

 

その叫びは鬼気迫るまでに激しかった。

しかしそれでもレンは眉一つ動かさない…。

 

「…何も知らん。」

「………そっか、ならしかた無いわね…。」

 

それどころかレンはバッサリと切り捨てる。

鈴も鈴でそれ以上追及しようとしない。

もう彼女もわかりきっていたのかもしれない、本人以外の誰に聞こうが答え等かえって来ない事に…。

 

そして鈴は再び無気力に戻り振り返り歩き出す。

一方レンはその背中に話かける。

 

「…………奴のこの学園を出て行った日、奴は俺にこういった。」

 

 

“俺は人では無かった………俺は……ただの“兵器”だ…。”

 

 

「…そう奴は言っていた……………言えるのはそれだけだ。」

 

鈴はその話を立ち止まって聞いていたが、レンが言い終わるとありがとう、と言って歩き去っていった。

 

その背中を見ていたレンはしばらくすると空を見上げながら溜息を着き…。

 

「………まるで…昔の俺だな…。」

 

そう呟いた。

 

空は空っぽの青色をしいていた。

 

_________________________________________

 

場所は戻りホミーと轡木の会話に戻る。

 

「…半分とは?」

 

ホミーは先程から笑いながら話していて、それは轡木も同じだった。

 

「彼の不安定な精神を利用してこちらの陣営に引き込んだのは確かに事実ですが、私は悪魔で自衛隊に入って見ないか?っと誘っただけで学園をやめてとは言っていませんよ?」

 

「付け加えるなら、彼の立場を悪くしたのも貴方ではない…、と言う事もですか?」

 

「その通りですよ、ホミー君。」

 

轡木の話にホミーは補足のように質問をし轡木もそれに答える。

 

「彼の立場も、大戦時の攻防戦の風評被害のせいで低下していました、さぞ居づらかったんでしょうな~、自衛隊を勧めたら学園までやめると彼は言い出したんですからね~。」

 

「へえ~、そうだったのですか~、僕はその前に学園には居ませんでしたからよく事情は詳しくないんですよ。」

 

「おお~、そうでしたか、そうでしたか。」

 

場は言ってみれば会社員同士の面会っといった感じの空気であり、張りつめている訳でもなかった。

 

「しかし、わからないのは彼が何故そこまで追い詰められたか?と言うところですね~ホミー君はどう思いますか?」

 

「どうと言われても他人の思いなどわかりませんよ………まあ恐らくは…ですけど…。」

 

そこでホミーは言葉区切り、粒子変換でタブレット取り出すと轡木に差し出す。

 

「この試合が原因ではないかと……。」

 

そのタブレットにはあの日、アリーナの半壊した原因である一夏と弾の試合が写し出されていた。

 

「ほ~…この映像はどうやって撮影を?あの日のアリーナには誰もおらず、このような詳細なデータはとれていないはずでは?」

 

そのタブレットに写っている情報は、本来アリーナなどでは人がいないと詳しい情報が取れない部分まで撮れていた。

そこの轡木は疑問に思ったのだ

 

「部下の諜報員がいましてね、その日たまたまアリーナにて情報取集していたので丁度データがとれました。」

 

「おやおやそうでしたか。」

 

尚、AE社の諜報員はレベルが高すぎて最早しっぽをつかむどころか見つける事さえ大変なので轡木も諦めている。

 

「それでこの戦いがどうしたというのですか?」

 

「貴方でも解りませんかね?轡木さん、この日本国と言う国を終戦から裏で操りあのアメリカでさえも知りえなかった組織・・・いや影の帝国政府とでも言いましょうか?その陸軍大臣である貴方でさえも?」

 

「ははは!君には何の隠し事も出来ないですね~。

では改めて、私は帝国政府の兵部省大臣、轡木十蔵です。」

 

そうにたりとした笑みをこぼす目の前の男。

 

―轡木十蔵は大概的にはIS学園唯一の男性用務員であり、また裏の面でもIS学園理事長という肩書を持っている。

しかしそれはあくまで各国の諜報機関が知り得ている“程度”の情報である。

 

彼にはもう一つの裏の顔が存在していた。

 

―太平洋戦争に日本が負ける前。

いやもっと昔、古くは室町時代から存在していたとされる日本国を陰で操る存在。

“天皇家”が敗戦後も存続し国家の象徴としてだが未だ頂点に君臨できている理由たる組織。

 

―織田信長を明智光秀を使い謀殺したとされ、明治維新を誘発させ徳川幕府を倒し、政治の決定権を奪い返したともいわれている。

 

―アメリカのSIAですらその存在を確認できなかった日本の“影の政府”

 

 

その名称かつて公式では消えたはずの組織“大日本帝国政府”と言った。

 

 

「貴方方帝国政府の今回の戦争で得た利益はさぞかし大きい物でしたでしょう?二世紀近くに及ぶアメリカの監視の目が消え、本当の意味で自由になれた貴方方は、今や中東から極東果てはハワイまでの覇権を握っている様な物……。」

 

「確かに今回の戦争でアメリカ(邪魔な国)は消えました。それは大きい事です。我々はふたたび帝政に回帰することができる。」

 

轡木は満足そうな笑みを浮かべる。

対するホミーも笑ってはいるが、纏う雰囲気は物々しさすら感じさせた。

 

「しかし、問題とてあるでしょう?」

 

「ええ、しかしそのための今回の取引では?」

 

「取引?何の事ですか?」

 

「隠しても無駄という物ですよホミー君。いやアナハイム社長?ここに何の理由なしに来るとはとても思えない。」

 

そう言いきる轡木にホミーは観念したような表情をする。

 

「やはり年の功ではかないませんか。」

 

「アナハイム殿はまだ若いのでしかたないですな~。」

 

ははは、と二人は笑う。

その場は険悪では無く、双方敵ではないといっているように。

 

「では、本題に入らせていただきます。」

 

「…………。」

 

ホミーの表情が一瞬で真剣な物に変わると部屋の空気が一変する。

冷たい物に、戦闘の始まりとでもいう様に。

 

現に始まっていた。

―外交戦争が。

 

「我がアナハイムエレクトロニクス社は貴国、日本国……もとい“大日本帝国政府”と“同盟”を結びたいと考えております。」

 

「ほう……。」

 

轡木は目を細める。

先の大戦からなのだが、一定の戦力を持つ企業(と言ってもAE社位だが)は国家と同盟を結ぶ事があるようになった。

先の大戦の敵陣営であった反IS連合に対抗するためAE社主導の軍事同盟“AEMA”が結ばれた際に日本とAE社は一時的とはいえ軍事同盟を締結していた。

しかしそれはあくまで他国も含めた同盟であった事。

敵対勢力が無くなった為自動的に解散になった事もあり、AE社と日本との軍事同盟は完全に無効となって居る。

 

最も本来なら企業と国家が台頭な軍事同盟を結ぶ事自体がおかしいのだが。

 

「もちろんこちらでは貴国と対立する事案に関しては譲歩を行うつもりです、特に“彼”に関しての事は。」

 

「天才の落とし子の一体をこちらに譲ると?」

 

「そう言う事になります。」

 

AE社にとって彼らの存在は決して無視はでいない存在ではあったが対抗手段がある上、日本国が味方となるなら問題ないと考えての事であった。

轡木はそれに食いついてきたのだ。

 

「それ以外にもたとえば宇宙開発用として建設が進められている“マスドライバー”の建造援助と技術的援助等をこちらは行う事の出来る用意があります。」

 

「見返りをお伺いしたい、軍事同盟だけではないのでしょう?」

 

「ええ……。

現在、欧州では各国が完全統合される欧州の新国家“ヨーロッパ連合”によりAE社系列の資本締め出しが行われています。これを打破するための反欧州連の歩調を合わせていただきたい。」

 

「…………。」

 

轡木は思案するように眉にしわを寄せる。

 

「この話はおそらく私の立場上越権行為ですので、私に決定権はありません。

ですので政府に内閣に報告させていただき、陛下のご指示を仰がねばならぬため少しお時間をいただきたい。」

 

「いいでしょう……回答期限は六か月ほどといたしましょうか?」

 

「いえ、一か月あれば結構です。」

 

「ではそのように。」

 

外交戦争と言ったが相手は武官、外交上の問題は文官である外務大臣の役割である。

そしてその場はお開きとなった。

 

尚、影の日本帝国政府の要人はAE社の諜報力を持ってしても轡木しかその存在を掴めなかったほど防諜能力は高いものがあった。

 

今回ホミーが轡木に話を持っていったのもそれが原因であった。

 

 

後にホミーはこう語る。

 

『あの人は僕の相手にしたくない人ベスト10にランクインするだろうね。

なんせ経験がまるで違うから簡単に手玉に取られるんだよ。』

 




と言う事でいきなりな展開ですゴメンナサイ。

いままで完全にやる気なくしてました。
ぶっちゃけ今回の話も気まぐれです。

次いつあがるのかな~。


※東方系で新作の構想があるのでそっちをやる可能性が高いです。
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