十一番隊第四席の世界の楽しみ方   作:二重世界

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第十一話 セクハラ

「って、いつまで私の胸を揉んでんのよ!?」

 

胸を揉み始めてから一分ぐらいが経った頃、やっと正気に戻ったようでミニスカートの女が俺から距離を取る。そして自分の胸を手で隠しながら僅かに頬を赤くしてキッと俺を睨む。

思ったよりも可愛い反応だな。普段は女性に攻められる方が好きだが、こういう相手だけは苛めたくなる。

 

「別に良いだろ。減る訳じゃないんだから。むしろ揉まれると大きくなるらしいぞ?現世で聞いた話だが」

 

「知らないわよ!後、そのイヤらしい手付きをやめなさい!」

 

「……あ、本当だ」

 

気付いたら手が動いたままだった。これが慣性の法則というヤツか。……違うな。

 

「でも本当にやめて良かったのか?気持ち良さそうに喘ぎ声を上げていたようだが」

 

「……っ!?そんなわけないわよ!何、馬鹿なことを言っているのよ!」

 

図星だったのか一瞬言葉を詰まらせるが、すぐに照れ隠しするかのように大声を出すミニスカートの女。

そんなに必死に否定しても説得力はないぞ。さっきまで十八禁とはまでは言わないが、お子さまには見せられないような顔をしていたからな。

テクニックは自信があったんだが、どうやら破面にも通じるみたいだ。

 

「えい」

 

「きゃっ!」

 

瞬歩で後ろに回って胸を掴むと、俺から距離を取った時と同じように可愛らしい反応が返ってきた。見た目とのギャップが何とも言えず萌える。

俺は緩急をつけてどのように揉めば一番感じるのかを探りながら、挑発するように「きゃっ?」とミニスカートの女の悲鳴を復唱する。

 

「……さ、さっきのは気のせいあっ!ひゃ、んっ……そこは駄目……」

 

ミニスカートの女は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、色っぽい表情で甘い声を漏らす。

これは……ちょっとヤバいな。最近、あんまりヤっていなくて溜まっていたし、このまま押し倒そう。

そう考えた時、横から邪魔が入ってきた。

 

「手を離せ!」

 

どう対応していいか分からず黙っていたもう一人の女が俺に向かって殴りかかってきた。

そう上手くはいかないか。

俺はミニスカートの女の胸から手を離すと、またもや瞬歩でショートヘアーの女の後ろに回って胸に手を伸ばす。

 

「なっ!」

 

ショートヘアーの女が驚いた声を漏らすが、そんなことは気にせず胸を揉む。

んー、ミニスカートの女よりは大きいけど少し硬い。揉み心地はミニスカートの女の方が良いな。

 

「ふざけるな!」

 

ミニスカートの女より反応が悪かったようでショートヘアーの女は感じた様子もなく、すぐに手を後ろに向けて俺に虚閃を撃ってきた。

 

「おいおい、危ないな」

 

虚閃を瞬歩で避けると、ついでなのでロカの後ろにも回って胸を揉む(何かこれ、得意技みたいになってきたな。後で技名でも考えるか)。

市丸の言った通りだったな。ちょっとセクハラしただけで虚閃を撃ってくるとか物騒すぎる。こんな様子じゃ落ち着いてナンパも出来ない。

まぁ、尸魂界とは違った過激なのもたまには面白いか。

 

……ん、これは。想像していた以上の存在感に服の上からでも分かる素晴らしいハリ、そしてこの吸い付きような揉み心地。

手が止まらない。まさしく美乳と呼ぶのに相応しい代物だ。

だが一つ気になることがあるとすれば――

 

「んっ……」

 

全く感じてない訳ではないみたいだが反応が薄いことだな。これでは体が良くても最大限に楽しむことが出来ない。

これは色々と仕込むしかないな。

 

「あ、あの、そんなに激しく動くと危ないですよ……」

 

「?」

 

ロカに忠告されて俺は首を傾げる。

何が危ないんだ?女二人がキレている状態だから危ないは危ないけど、この程度は大した問題ではない。

だが俺はすぐにロカの言葉の意味を理解することになる。

 

「うぐっ……!」

 

いきなり全身に激痛が走った。

しまった……。完全に忘れていた。俺はグリムジョーにやられたせいで重傷だったんだ。

これだけ瞬歩を連続で使用したら傷が痛むのは当たり前か。むしろ今まで傷まなかったのが不思議なぐらいだ。変なアドレナリンでも出ていたのだろうか?

 

「思ったよりも怪我の状態が酷いみたいね!殺るわよ!」

 

「ああ!」

 

俺に隙が出来たのを見て二人が同時に虚閃を発射してきた。容赦ないな。

ていうか「やる」の文字がおかしくないか?

 

「縛道の八十一『断空』」

 

縛道の壁を作って二つの閃光を防ぐ。

ここは諦めて二人を大人しくさせるか。一人ならともかく、この怪我だと二人を同時に押し倒すのは難しい。

 

「お前ら、俺を殺していいのか?藍染様とやらに俺を呼んでくるように言われているんだろ?」

 

「…………ちっ」

 

俺に指摘されて少し迷ったようだが藍染元隊長の名前を聞いて渋々と攻撃の構えを解く二人。

まだ虚圏に来てそんなに経っていないのにこの影響力。さすがのカリスマ性だな。

俺には真似できない。

 

「……あ、あの、その……」

 

ロカが体をモジモジさせながら何かを言いたそうにしている。会ってから初めて見るロカの抵抗の意思だ。

いきなりどうしたんだ?と思いながら不意に視線を下に向けると床が濡れていることに気付いた。……さすがにやり過ぎたみたいだ。

ミニスカートの女が不機嫌そうにしながら「……早く行くわよ」と急かしてくるので、とりあえずロカの胸を揉むのをやめて立ち上がる。

 

「じゃあ、また後でな」

 

と言うとロカは俺がお礼をした時と同じように意外そうな表情をする。まるで初めて言われたみたいなリアクションだ。

俺は二人についていって部屋を出ようとするが、途中で言い忘れていたことを思い出して立ち止まる。

 

「あ、そうだ。俺も協力してやるから笑う練習はした方がいいぞ。せっかく美人なのに無愛想じゃ台無しだからな。まぁ、そういうのも良いけど、ロカみたいな奴が笑うとギャップ萌えで更に魅力が引き立つ」

 

それだけ言うと俺は部屋から出る。さて、藍染元隊長にロカのことを聞くか。

笑顔にするためにはまず相手のことを知る必要あるからな。

 

「ところで何でさっきロカもいたのに攻撃したんだ?俺が防がなかったら巻き添えを食らっていたぞ」

 

歩いている途中で不意にミニスカートの女に向かって質問をする。すると返ってきたのは興味のなさそうな適当な返事だった。

 

「あんな女が死んだところで私には関係ないわ」

 

冷たいな。破面には仲間意識とかないのか?

 

「後、名前は何て言うんだ?」

 

続いて本日二度目の質問をするがミニスカートの女は俺を睨んだ後に視線を逸らすだけで答える様子はない。さっきやり過ぎたせいで意味もなく警戒されているみたいだ。ただ僅かに頬が赤くなっているのが気になる。

 

まぁ、今は聞いても無駄みたいだしやめておくか。これ以上、好感度が下がっても困る。下がる余地があるのかは微妙なところだが。

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