ご注文はうさぎです!   作:兎丸

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徹夜して書いたので、ちょいと文章が変なところあるかもしれないです......


2リゼの後輩の様子がちょっとおかしいんだが?

 

「二人は学年が違うのにどうやって知り合ったんですか?」

 

 「それは......暴漢から助けてくれたの」

 

 「へぇ~。カッコいいなリゼ」

 

 「ち、違う!野良ウサギがシャロの邪魔してたからどけてやっただけだ!」

 

 ジー......。

 

 チノとココアの二人がシャロを無言で見る。ついでに俺も。

 

 「う、ウサギが怖くて悪い!?」

 

 悪いことじゃない。誰だって怖いことはある。

 

 実際、俺は未だに謎が多いティッピーが怖い。

 いつもこっち見てるし......。

 

 カップに入ったティッピーは無害そのものかもしれないが、俺からしてみたら息を潜めている虎にしか見えない。

 

 「こ、このティーカップなんてどう!?」

 

 「話をごまそうとしてますね」

 

 「ち、違うの!ほら見て、この形香りがよく広がるの」

 

 シャロがチノとココアにカップの良さを説明している。

 

 コーヒそのものだけじゃなく、器にも楽しむ秘訣があるんだな。一つ良いことを学んだ。

 それにしても、シャロは本当にカップに詳しい。言ってしまうのもなんだが、こういう商品に詳しい人間なんてそういない。

 

 俺も俺で近くの棚から一つカップを手にとってみても、どのカップが良いかなんてまったく見当がつかない。

 

 俺は丈夫で柄がいいのだったら何でもいいと思う。そもそもコーヒーや紅茶は自販機で買ったものを飲む俺には、カップなんて生涯必要ない。

 

 俺の手の中にあるカップ。どことなく俺に似てるような気がしてならない。というのも、柄が一切描かれてなく、持ち手にはなんの工夫もされてない寂しいカップ。

 

 俺の心みたいに空っぽだ。

 

 「ジンくん?ボーッとしてどうしたの?」

 

 ココアに声をかけられ、ハッとしてすかさずカップを元の場所へ置く。

 

 適当に取り繕うとしたが、渇いた笑みが顔から剥がれずに張り付いたままだ。ココアは不思議そうな表情で俺を凝視すると、手に持ったカップを笑顔で見せびらかす。

 

 「これっ、取っ手の部分がすごく気持ちいいんだよ~」

 

 言われてカップの取っ手を撫でるように触る。

 

 確かに滑らかですべらかな良いさわり心地だ。

 

 「けど、うちは喫茶店だからコーヒー用のカップじゃないと意味がないんじゃないか?」

 

 どうやらシャロが勧めたカップは紅茶専用の物だったらしい。まあリゼの言う通りだ。

 喫茶店に紅茶用のカップを置いてちゃあ、そこにあるだけで不自然だからだ。悪いがシャロの勧めてくれたカップは買えない。

 

 「そうなんですか!?リゼ先輩のバイト先行ってみたかった......」

 

 「もしかして、コーヒー苦手なの?砂糖とかいっぱい入ったコーヒーもあるよ?」

 

 コーヒーが飲めないのはシャロだけじゃなく、チノも砂糖が入ってなきゃ飲めなかった気がする。

 

 が、コーヒーの味自体が嫌いなわけではなく、シャロの体質がコーヒーを受け入れないみたいだ。つまり、シャロはカフェインを大量に摂取すると、ハイテンションになってしまうようだ。

 

 カフェイン酔いというやつだろう。

 

 カフェインに酔うこと自体は珍しいが、うちの母親もカフェインを摂取するとテンションが荒ぶる。まあ、テンションが高くなるだけのシャロの方がマシか。

 

 「飲めなくてもいいから遊びに来なよ」

 

 リゼの言葉にありがたそうに礼を言うシャロ。

 どうやらシャロはリゼに相当なついているみたいだ。いや、この際リゼ先輩と言った方が良いのだろうか?

 

 もうリゼでいいや。

 

 前にも言ったが、考えるのを止めるのが早いことが俺の取り柄だ。

 

 リゼの言葉を受けたシャロは、明らかに性別の壁を越えたような、頬に赤みがかった笑みを見せた。

 いや、明らかにその気とかあるだろ............。

 

 「あ、このカップオシャレだよ~......と思ったら結構高い......」

 

 ココアがオシャレだと指差したカップは、値段がバカにならないくらいに高かった。

 

 いや......高すぎるだろ......。

 

 「高いのはだいたいそんなもんよ?」

 

 「あ、これ昔的にして撃ち抜いたやつだ」

 

 リゼのその一言で、皆驚愕の表情を浮かべる。

 

 ふざけんな。

 

 五万円のカップを的にするお嬢さんがどこにいるよ。きっと世の中探してもお前くらいだぞ、リゼ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「チノちゃん、お揃いのマグカップ買おうよ~」

 

 「私物を買いに来たんじゃないですよ......」

 

 チノとココアの二人が、お揃いのマグカップを買おうとしている。主にココアの意向でだが。どうやらココアはここに来た本来の目的を忘れてしまっているようだ。

 二人の会話を羨ましそうに眺めるシャロが、お揃いのマグカップを手に取る。

 

 って、それ恋人用。

 

 やはりシャロにはそういう気があるのか......。

 

 シャロ自身も、そのカップが恋人ようだったのに気付いたのか頬を赤く染める。何故手に取った際に気づかなかったんだろうか。

 

 しかし、リゼはそれを気に入ったようで購入する気でいる。

 

 「よし買うか~。片方シャロにやるよ」

 

 「あ、ありがとうございます!」

 

 満面の笑みで答えるシャロ。

 

 「シャロちゃんって、高いカップにも詳しくてお嬢様って感じだね」

 

 「お嬢様!?」

 

 「その制服の学校は、秀才とお嬢様が多いと聞きます」

 

 「おまけに美人さんだし、完璧だね~」

 

 「そ、それリゼ先輩に言いなさいよ!」

 

 おこがましいと思えたのか、若干震えながら自分よりもリゼにその言葉が合うといった風に評価するが、俺自身シャロは美人だと思う。

 

 しかもリゼと肩を並べる金持ちだなんてな。

 

 「このカップも、シャロにとったら小物同然なんだろうな」

 

 苦笑しながら、カップに視線を落とす。

 

 いや、お前がそれ言うか?

 

 とまあ、そんなことはさておき。

 金持ちは普段どんなもんを食べているのだろうか?やはりキャビアとかか?

 

 すごく気になる......そういや、リゼはこの前ジャンクフードをよく食べてるとか言ってたな。いや、レーションのサンプルだったか?

 庶民じみた食事......とは別の意味で程遠いが、金持ちだからといってそんな大層なもんを食べてるとは限らないか。

 

 「シャロは普段どんなもん食ってるんだ?」 

 

 「私は......その、卵かけご飯とか」

 

 「あ、いいよなぁ。食べやすくて」

 

 シャロは卵かけご飯をよく食べてるみたいだ。

 

 手頃で食べやすいのは俺も同じ気持ちだ。お茶漬けとか、食べ物としても普通に美味しいと思う。それに、腹の中へかきこみやすい。

 

 シャロの卵かけご飯を、キャビアかけご飯と勘違いしてる庶民二名。

 

 けど、お嬢様ってほどだ。

 キャビアとか食べてそうだな。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んで頂きありがとうございます!

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それにしても、最近ジンをあまり喋らせてないですね......。
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