ご注文はうさぎです!   作:兎丸

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よっし、早めに更新できたぁ!!
是非見ていってください!徹夜したんでみてくださぁぁい!!お願いします!


1 ひと目では尋常じゃないもふもふだとは気付けなかったよ

 「いらっしゃいませ」

 

 青髪の少女が、キラキラと目を輝かせる少女をもてなす。半分の花の形の髪飾りがトレードマークが印象の少女だ。

 外見から見ても、どこか落ち着きのないように見えるのは俺だけじゃないはず。

 

 「うっさぎ、うっさぎ~」

 

 テンションが高く、店内をウロウロと何かを探しながらさ迷っている。カウンター席の下を見たり、キョロキョロと辺りを見渡したり。

 

 まさかとは思うが、うさぎを探しているんじゃないだろうか?

 

 「うさぎがいない!?」

 

 案の定、うさぎを探していたらしい。

 

 店の名前がラビットハウスだからと言って、うさぎが店に放し飼いされてるわけないだろう。常識的に。

 

 青い髪の少女も、なんだこの客?という視線を送らせている。

 

 ハイテンションな少女は店内をじっくりと見ながら回ったあとに、俺の座る席の向かい側に腰を掛けた。

 

 え......?な、なんで?

 どうしてわざわざ俺と同じ席に座ってきた?

 

 「この町、とても楽しそうで良いですねっ」

 

 「へ?あ、ああ!そうでひゅね!」

 

 少々混乱している俺をお構いなしといった風に話しかけてくる。驚きを隠せず、ワンテンポ返事が遅れてしまった挙げ句、変に噛んでしまった。

 

 彼女の笑顔は純粋そのもの。きっと穢れを知らないのだろうな、などと感想を心の内で述べる。

 青髪の少女が水を持ってくると、頭の上に乗っている白い生き物に興味を示す。

 

 「モジャモジャ......?」

 

 「これですか?これはティッピーです。一応うさぎです......」

 

 「う、うさぎ!?」

 

 髪飾りの少女が、うさぎと聞いて嬉しそうに食い付く。

 

 「えっと、ご注文は?」

 

 「じゃあそのうさぎ!」

 

 「非売品です......」

 

 即座に却下する青髪の少女だが、髪飾りの少女も簡単には食い下がらず、もふもふしようとおさわりをご所望のようだ。

 コーヒー一杯で一回もふもふ可能みたいだが、髪飾りの少女はなんと三杯もコーヒーを注文した。

 

 流石にそれには青髪の少女も驚いていた。

 

 注文をうけた少女は、例にならってコーヒーを淹れ始め、それをうさぎが隣で眺めている。こう見てると、非常にシュールな眺めだ。

 

 「そう言えば、君のお名前は何て言うの?」

 

 彼女がコーヒーを淹れているのを待っていると、名前を唐突に聞かれた。

 隠す必要もないだろうと思い、本名を教える。

 

 「え?お、俺の名前?えっと......ジン、芹沢 ジン。そっちは?」

 

 「保登 心愛だよ~。ココアでいいよっ!よろしくねっ!ジンくん!」

 

 「ココア......ね、まあよろしく」

 

 社交性が高く、テンションも高いこの少女の名前はココア。女の子と友達同士になるなんて思ってもいなかった。けどまあ、これっきり関係だろうがな。

 

 ただ同じ店に入ったってだけのよしみだ。

 

 「お待たせしました」

 

 コーヒーがテーブルに三杯置かれる。どれを見ても旨そうだ。旨そうだが――――む、無理だろ......これ全部飲み干すとか腹が持たねぇだろ............。

 

 「コーヒー三杯頼んだから、三回触る権利を手に入れたよ~」

 

 「冷める前に飲んでください」

 

 「あうぅ!そ、そうだね!」

 

 頭のうさぎに手を伸ばすと、先にコーヒーを飲むよう青髪の少女から制止を受ける。

 

 俺の心配をよそに、コーヒーを一つずつ啜っていくココア。

 

 一杯目。

 

 「この上品な香り、これがブルーマウンテンか~」

 

 「いいえ、コロンビアです......」

 

 ココアの奴、ドヤ顔で外しやがった。

 

 お次は二杯目。

 

 「この酸味、キリマジャロだね」

 

 「それがブルーマウンテンです......」

 

 そして三杯目。

 

 「安心する味!これインスタントの――――」

 

 「うちのオリジナルブレンドです......」

 

 「え............?」

 

 「銘柄知ってんのに何で全部外した!?」

 

 思わず慣れないツッコミをいれてしまった!クッソ少し恥ずかしいぞ......これ......!

 

 「で、でも全部美味しい!」

 

 あの銘柄当てゲームは何だったんだ......。

 

 約束通り、三杯コーヒーを頼んだココアは、うさぎを受け取り、幸せそうな顔をして撫でている。結構だらしない顔になっているが、あえてここは指摘しないでおこう。

 ただ単純に見ていたいだけだ。邪推な心ではない。

 

 「ハッ!いけない、ヨダレが......」

 

 言って口元を拭うココア。

 

 「ノォォーーーーーーー!」

 

 刹那、急にココアの手の中のうさぎが暴れ始めた。ココアと俺は驚きで目を丸くしていると、気のせいだと青髪の少女がごまかした。

 

 「それにしても、この感触クセになるな~」

 

 うさぎを頬擦りしたり、抱きしめたりするココア。何だか、うさぎも表情から嫌々撫でられているように見える。

 青髪の少女がもう返すよう言っても、ココアは聞く耳持たずにうさぎを撫でまわしている。

 

 「えぇぇい!早く離せこの小娘が!」

 

 「ふぇ!?なんだか、このうさぎにダンディーな声で拒絶されたんだけど!?」

 

 また暴れだしたうさぎ。今のはしっかりと聞いていたぞ、明らかにこのうさぎが喋った。 

 

 「それは私の腹話術です」

 

 「「え!?」」

 

 ココアと二人揃って驚きの声が出てしまう。

 この子、腹話術もできるのか!?今の若い奴は末恐ろしいぜ......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私、春からこの町の学校に通うことになったの~」

 

 「奇遇だな。俺もそうなんだよ......けど、下宿先探してたら迷っちまって......香風さんって人の家なんだけど......」

 

 「えぇ!?そうなの!?私もだよ!引っ越してきたばかりだから、道分かんなかったんだ!」

 

 いや、そんな強調して言うような台詞じゃないよね?

 

 ココアの様子を横目に、コーヒーを一気に飲み干す。ココアがうさぎを撫でているのを見ていて、自分のコーヒーを飲むのをすっかり忘れていた。

 

 ............というか、ココアと下宿先一緒かよ。

 

 ココアもこちらに引っ越してきたばかりの人間なら迷うのも仕方ないとは思う。ポケットから地図らしき物がはみ出て見えるのはきっと気のせいだ。

 

 「香風はうちです......」

 

 チノが香風という言葉に反応して口を動かす。

 

 「「うえぇ!?」」

 

 本日、三度目の驚き。まさか、こんな偶然に辿り着けるなんて......偶然を通り越して奇跡だな。

 ココアは青髪の少女の手を握り、運命だのなんだのと喜んでいる。

 

 「私はチノです。ここのマスターの孫です」

 

 「よろしくねっ、チノちゃん」

 

 「はい、よろしくお願いしますココアさん。それと、ジンさん」

 

 「お、おう......よろしくな」

 

 いや、本当......奇跡的にも辿り着けたことを心から感謝する俺であった。

  

 

 

 




ここまで、読んで頂きありがとうございます!

お次はリゼちゃんですね。

誤字、脱字などありましたらご報告おねがいします!
勿論、感想も心よりお待ちしてますよ!
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