ご注文はうさぎです!   作:兎丸

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失踪かと思いました?残念でした~!

あ、いやすみません。
遅れて本当に申し訳ありません!


3ジンと悪意なき告白

 さってと、探すのは良いんだが、手がかりもなしにどうやって見つければいいと言うんだ。

 それに、あの活発な少女と、どこで待ち合わせるかも話し合わなかった。

 

 まあ、見つけたら保護施設にでも連れていけばいい話か。あの女の子は......放っといて大丈夫だよな。

 

 とにかく、だ。とっとと見付けて、頼まれているおつかいを済ませなくてはならない。

 

 とりあえず公園方面に来てみたが、ここはウサギが多すぎる。

 確か特徴は真っ白だとか言っていた。この中から、そのウサギを見付けるのは藁の中から針を探し出すようなもの。せめて、大きさとか、耳の形とか、具体的な情報が欲しかった。

 

 だがまあ、怪我をしているなら、この中から見付け出すのも不可能ではないはず。

 

 俺は公園に集まっているウサギの中から、怪我をしているウサギを探し始めた。

 

 一匹一匹抱き上げて確認してみる。

 怪我していそうなウサギは見当たらない。

 

 「んー......一匹狼タイプか?いや、そもそもウサギって群れたりすんのか?」

 

 動物に詳しいわけでもない俺は、ウサギの習性が全く分からなかった。誰かウサギに詳しい人間でも居ないだろうか?

 

 などと考えていると、近くでシャッター音が聞こえてきた。音のする方へ目を向けると、そこには見覚えのある顔。花深だった。

 

 「奇遇っすね芹沢さん!」

 

 奇遇だろうがなんだろうが、休みにクラスメイトと鉢合わせるのは何故だか緊張する。それに花深は私服を着ていた。初めて見る花深の私服。

 

 う~ん......グッジョブ。

 

 ショートパンツにタンクトップといった、季節感ブレブレのラフな格好だが、それがまたいい。

 

 手を振りながらこちらに近付いてくる花深。

 

 「芹沢さん、まさか休みでも制服着てるんッスか?つまんないッスね」

 

 「余計なお世話だ」

 

 近付いてくるなり、いきなり失礼なことかますなコイツは。

 

 「なにウサギと戯れてるんッスか?ウサギ、好きなんスか?」

 

 「これが戯れてる様に見えるか?ただ怪我してるウサギを見付けてほしいって頼まれたんだよ......」

 

 「誰からッスか?」

 

 「それは......知らない女の子から......」

 

 「芹沢さん、ソレお人好しってレベルじゃあないッス......」

 

 それは分かる。

 だがしかし、俺だって好きで受けた訳じゃない。

 

 かといって、無視するのもあれだと思ったから協力することにしたんだ。というか、協力せざる終えなかった。

 

 「それで?まだ見付からないんッスよね?」

 

 「悔しいけど、その通り」

 

 探し初めてまだ数十分しか経っていない。

 まさか、そんな短時間で見付かるはずもなく、只今苦戦中だ。

 

 「それなら!私も手伝うッスよ!」

 

 花深は、えっへん!とない胸を張る。

 

 「ありがたいけど......いいのか?貴重な休みを使うことになっても」

 

 「実は私も暇だったんスよ~。だから、この時間をより充実したものに!ってなわけで、芹沢さんに手を貸すッス!」

 

 「んー、お前が良いなら手を借りるとするか。頼むよ、花深」

 

 「はいッス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「で、手伝うんじゃなかったのか?」

 

 俺がウサギを探している間、花深の奴はというと、

 

 「いいッスねぇ~芹沢さん!ウサギと戯れてる無表情男子!これは売れる......!」

 

 ウサギを探す俺の姿を激写しているだけだった。

 

 「おいィィィ!売るってなんだよ!?」

 

 さっきからこんなやり取りを続けている。

 この様子じゃあ、きっと日が暮れてしまう。

 

 お使いだってまだ済ませてないっていうのに。

 これじゃあリゼに怒られちまう。いや、リゼだけじゃなくてチノからにだって小言をもらう羽目になる。

 

 「にしても、全然見つからないッスね~」

 

 「お前、写真撮ってばっかだもんな」

 

 探していないやつがよくそんな台詞を吐けたな。

 

 「仕方ないじゃないッスか!勝手に指がシャッターを切ってしまうんッスから!」

 

 「どんな理屈だよ......」

 

 ここでそんなカメラマン魂を発揮されても迷惑なだけなんだが。

 

 そんな下らない事を続けているせいか、時間も結構経ってしまい辺りは薄暗い。いよいよ諦めるしか無さそうだな。

 

 そう考えていた矢先、金髪を靡かせながらウサギを抱えた少女が俺に話し掛けてきた。

 

 「ジン?こんな時間に何してるのよ?」

 

 シャロだった。

 

 しかも彼女の腕に抱えられているウサギは、俺達が必死に探していた怪我ウサギだ。足には包帯が巻かれている。おおかた、シャロが処置を施したのだろう。

 

 「あぁぁーー!!そのウサギ!」

 

 「な、なによ!?急に大声なんか出して......!」

 

 俺の声に焦るシャロ。

 おもわずウサギを落としそうになる。

 

 「そ、ソイツ、どこで拾ったんだ?」

 

 「えっと、家の近くでずっと震えてて可哀想だったから、保健所に連れていこうと......」

 

 神かコイツは。

 

 たぶん、傷口が開いて、シャロの家の近くでたまたま動けなくなったんだろう。このウサギは。

 これで一件落着だな。後はコイツを動物の保護施設に届ければ終わりだ。

 

 「ジンさんジンさん」

 

 「ん......?」

 

 後ろでずっと黙っていた花深が、俺の袖をクイクイと引っ張る。

 

 「そこの美少女さんを私にも紹介してほしいッス」

 

 「び、美少女!?」

 

 「あー、コイツは......まあ、ただの知り合いだ」

 

 花深の言葉にオーバーなリアクションをとるシャロを無視して、紹介をする。

 そこで花深が、とんでもない言葉を口に出した。

 

 「もしかして、彼女さんッスか?」

 

 「ち、違うわよ!なんでワタシがこんなのと付き合わなきゃならないのよ!」

 

 「うぉい!『こんなの』は言い過ぎなんじゃない!?」

 

 何てやつだ。

 せっかく感謝をしていたというのに、一気にコイツの評価が下がったぞ。

 

 だがまあ......確かに俺とコイツはありえないほど釣り合わないな。

 

 「そうなんッスか~。つまりジンさんはフリーだと?」

 

 「悪いかよ......」

 

 改めて言われると傷付くなちくしょう。

 女子高に男一人だけでハーレム、だとか浮かれすぎてたわ......。

 

 「まあ当たり前ッスよね」

 

 「遠慮ねぇな、お前」

 

 「そんなことより、早くこの子を連れていきましょ?日も暮れてきてるし」

 

 やれやれといった様子のシャロが言う。

 

 「それに賛成だ。さっさとコイツ連れて......って、ああーーーー!!」

 

 「今度はなに!?」

 

 おつかいの事をすっかり忘れていた。

 ウサギを探すのに夢中になりすぎたのか。

 

 ちくしょう!このままだとリゼのパトリオットサーブをお見舞いされちまう!

 

 「悪い二人とも!あとの事はよろしく頼む!」

 

 そんな俺に二人が何を言っていたのかは知らないが、俺は二人を置いて急いでおつかいへと向かった。店が閉まっていないことを祈りながら。

 

 

 




少し焦って書いたので短いし内容は薄いです。
すみません。

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