ご注文はうさぎです! 作:兎丸
よっし、投稿していくぜ!
ココアを探し出して、チノのところへ戻ってくる。
「ただいまチノ。って、あれ?メグとマヤは?」
「お二人は先に帰りましたよ」
「おお、そっか」
出来ることならもう少しメグとマヤと話がしたかった。学校でのチノをたくさん聞き出そうと思ってたんだけどな。
それもこれもココアが勝手にいなくなったせいだ、ちくしょう。
「ココアさんは何してたんですか?」
「小説家さんと世間話してたんだよっ!」
「しょ、小説家さんとですか?」
驚きの表情を見せるチノ。確かに凄いよな。中々話が出来るもんじゃないぞ。
「ココアさんは知らない人と気軽に離せるんですね」
「チノちゃんも喫茶店のお客さんと話せてるよ?」
「いきなり世間話はしませんし、話すのは得意じゃないです......」
「でも、さっきの友達とは楽しそうに話してたよ」
「あの二人が積極的に話しかけてくれなければ、友達になってなかったです」
「そんなことないよ!」
「え............?」
「チノちゃんの腹話術が私にもあれば、世界を狙ってたのに!」
「頑張ってください.......」
呆れたように返答するチノ。なんか良いことでも言うかと思って真剣に会話を聞いてしまっていた。恥ずかしい。
「チノちゃん、ジンくん、次は何処に行く?」
「そうですね......」
あれから、いろんな所を三人で回った。筆記用具見たり、お茶したり、服見たり。
思えば、久しぶりに休日を満喫してるかもそれない。今まではゲーム一択だったけど、こうやって何処か出掛けたりするのも楽しいもんだな。連れ出してくれたココアには少し感謝してる。
三人で仲良く次の行き先を決めようとしていると、向こうから見覚えのある顔の女が歩いてきた。すれ違い様にチノがその知り合いであろう女の名前を呼ぶ。
「リゼさん......?」
女はビクッと肩を強張らせ、震えた声で返事をする。
「はい!?」
こちらを振り向くリゼ。服も髪型も昼に見た時とは違う。一目見ただけじゃ分からないな。
「人違いでした。失礼しました」
え、嘘だろチノ?
「さっき見掛けた時とは服も髪型も違うもんね」
お前もかココア。
確かにさっきとは格好変わってるけど......いや、リゼだよリゼ!声とかモロそうだろ!何故気付かない!
つか!さっきガッツリ返事してたろ!
「あれ?でもリゼちゃんって呼んだら振り向いたよ?」
「その......間違えてしまいました。私、ロゼと言う名前なので.....」
顔を鞄で隠しながら下手な嘘を付く。
それは流石に無理があるだろ.....。
「そうですか.....でも、ビックリしました。ロゼさんとよく似た方がうちの喫茶店にいるので」
「ほ、本当?是非行ってみたいわ」
そんな慣れない言葉遣いまでしてバレたくないのか。
「はい。ラビットハウスと言うお店です。お待ちしています」
「え、ええ。いつか必ず。じゃあ.....」
踵を返して逃げるように帰っていく。歩く後ろ姿までは誤魔化すことが出来ないみたいだな。完全にリゼだよ。アレ。
「私、人見知りするんですが、何故かあの人とはいきなり会話が出来ました」
「よかったねっ。チノちゃん」
いきなり......つうか、いつも店で会話してるからな......。
(もしかして、これはココアさんの影響......!)
髪型は知らんが、買った服をすぐ着たくなったなんて言えない、とか考えてるような顔してたもんなぁ。
「ジンくんはああいう女の人ってどう思う?」
「何だよ藪から棒に......」
「いやぁー、綺麗な人だったからジンくん的にはどうなのかな~って......」
つまり、男目線の感想が聞きたいって訳か。
「そうだなぁ......まあ綺麗な人だと思うぞ」
ココアとチノの二人は彼女をリゼだってことを知らないから良いものの、改めて綺麗って言うと恥ずかしいな。
「そっか~。ジンくんはあんな感じの人が好みなんだね…‥.」
「別にそこまでは言ってないし、なんでそんなこと聞くんだ?」
「べっつに~。ロゼさんのこと目で追ってたから」
珍しいことに、少し不機嫌そうなココア。
ロゼ.......じゃなくて、リゼを見てたのは別人みたいに変わってるのに驚いてただけで、下心で見てた訳じゃないわ。
てか、何でそこでココアが不機嫌になる必要なある?
「ジンさんは少し乙女心を学んでください」
「アレ?俺怒られてる?」
い、一体何故だ…‥?
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