年明け四分後見たいでしたので、ここではあけおめですね。
それでは始まります。
ダンジョー、ムラサキ、そしてメレブが、どういうわけか動けなくなった状況で悠馬は、訓練用の獣人三体をマシュ、ヨシヒコとともに戦うことを余儀なくされた。
しかし、それだけでは無かった。
「うん?
なんだこれ、俺たちの足元にゲージみたいなのが二つ付いているぞ?」
「先輩、それだけではありません!
私たちの視界の右上に令呪らしきものが表示されています!」
「マスター、ほかにもあります!
その令呪とやらの下に『SKILL』や『MENU』、そのさらにその下には『Attack』というものが表示されています!」
そう、三人の視界に令呪らしきものや二つのゲージなどが表示されていた。
「これは、一体どうなっているんだ!?
ドクターロマン、これはどういうことですか!!?」
『いやいや、僕は何も知らないよ!?
ただ、こちらのモニターにも君たちの言う通りなにかが表示されているのはこちらでも確認できているんだ!
でも、僕がモニターで君たちを観測しているだけだし、そもそもシミュレーションルームにはそんな機能はないよ!?』
ドクターロマンですら、わからないという。
しかし、この状況に対して悠馬は何ともない様子で口を開く。
「・・・しょうがない、とりあえずやるだけやってから考えるぞ!!」
悠馬は『Attack』に視線を集中させる。
すると、『Attack』から五つのカードが現れ、左端からそれぞれで表示される。
悠馬 Buster
マシュ Arts
ヨシヒコ Quick
ヨシヒコ Quick
悠馬 Arts
「・・・どうやら、これらの中から選んで戦えってことだな」
「えっ!?どういうことですか、先輩?」
「それは俺にもわからない。
でも、これ等の中から選ばない限り俺たちは戦うどころか、動くことすらできない状態だ。
一度、それに賭けてみるしかない」
「なら、私も選びます!」
「待てヨシヒコ、ここは俺が選ぶ。
どうにもさっきから俺の目線に合わせてのこのわけわからないカードにカーソルみたいに動いている」
悠馬はヨシヒコを制止させた後、目線でカードを選ぶ。
悠馬 Arts
マシュ Arts
ヨシヒコ Quick
五枚中三枚を選んだが、まるであらかじめ決める回数を決められているかのように残りの二枚のカードが消え、三人の頭の中に、それぞれのカードに描かれた指示が入り込む。
すると、悠馬の体が勝手に前に動き出し、先頭に立っていた獣人を回し蹴りし、振り向きざまに剣に変形したカードケースで切り裂き消滅させる。
「すごいです、先輩!
敵一体を立った一手で倒しましたよ!!」
「俺を褒めてる暇があるなら次はお前の番だぞ、マシュ」
所定の位置に戻った悠馬はマシュにそう告げた途端、マシュの体も勝手に前に動き出す。
マシュはそれをわかっていたのか特に焦っている様子は見受けられなかった。
「そうですね、では行ってきます!!」
マシュは前に出た勢いを利用し、一気に獣人との距離をつめ盾の縁の角で頭部を粉砕する。
「ほう・・・、あのマシュとやらもマスターもなかなかやるじゃないか!
こうなったらヨシヒコも負けてられないな!」
「そのままの勢いでやっちゃえヨシヒコー!!」
「何かあったら、俺がすぐに呪文かけてやるからな!」
悠馬とマシュの戦闘を見て盛り上がっている三人、そしてそれを聞いてなのかヨシヒコはさらに剣を構え前に出る。
「・・・私はサーヴァントである以前に勇者です!
決して、マスターたちに遅れは取りません!!」
「勇者、ですか・・・。
それでは、次お願いします、ヨシヒコさん」
「ああ、その勇者ってやつを見せてくれよ」
戻ってきたマシュはほほ笑みながら、悠馬はうなずきながらヨシヒコに応援の言葉を投げ掛ける。
「はい、それでは行ってまいります!!」
ヨシヒコは剣を構えながら、獣人に突っ込む。
「悪いが倒させてもらうぞ、はあ!!」
ヨシヒコは掛け声とともに剣を振り下ろし、すぐに横なぎにする。
しかし、獣人はダメージを受けて怯むが消滅せずその場で留まっていた。
「くっ、なんて硬さだ・・・!!」
結局、ヨシヒコは獣人を倒しきれず戻ってきてしまった。
すると、獣人が武器である棍棒を振りながら飛び上がる。
その先にいるのはヨシヒコだった。
「まずい、ヨシヒコ避けれるか!?」
「いえ、さっきの攻撃して戻ってから一歩も動けないんですけど・・・」
「・・・やっぱりか」
悠馬はヨシヒコ、いや正確にはヨシヒコを含む全員が動けないことを確認して頭を抱えてしまう。
つまり、自分たちは 防御も回避もできないということだ。
そうしているときに獣人がヨシヒコに目掛けて棍棒を振り下ろし直撃させる。
「ぐあっ!!」
「ヨシヒコ!!」
ヨシヒコが攻撃をくらったところを目の当たりにした悠馬は叫ぶ。
しかし、ヨシヒコは倒れはせず剣を杖代わりに支えながら立っていた。
「はあ、はあ・・・大丈夫です。
この程度、なんともありません!!」
「そうか、待ってろ!
次であいつにとどめを刺すからな!」
「そうです!
ですので、ヨシヒコさんはそのまま待ってください!」
「も、申し訳ありません・・・」
獣人が元の位置に戻ったと同時に、悠馬の視界に先ほどと同じカードが表示される。
ヨシヒコ Quick
マシュ Buster
悠馬 Buster
悠馬 Arts
ヨシヒコ Quick
「こうなったら、これでいくか!」
悠馬はそう言ってカードに視線を動かし選んでいく。
悠馬 Buster
ヨシヒコ Quick
マシュ Buster
三つのカードを選んだ途端、悠馬の体が動き出す。
悠馬はまるでそれがわかっていたように、上空に飛び前方の獣人に体重をかける。
「これでとどめだ!」
悠馬は叫びながら獣人に目掛けて飛び蹴りし、胸を直撃した獣人はそのまま倒れて消滅する。
「戦闘終了です。
先輩、やりましたね」
「ああ、ヨシヒコは大丈夫か?」
「・・・はい、少し休んでいたらなんとかなりました」
「そうか・・・、それにしても、何でああいう戦い方になったんだろうな・・・」
「それは私も同感です。
ドクターロマンですらこのことは知らないと言うのですから」
『うん、僕もそう思うよ。
いくらシミュレートするためとはいえ君たちのやり方を制限するようなことはできないし、そんなことしたら君たちのデータがまともに取れた物じゃない』
悠馬たちが思い悩んでいる時に、空から雷のような音が聞こえ何が姿を現す。
『ヨシヒコー、ヨシヒコー!!』
「先輩、あれは・・・!」
「何だあれは・・・」
「この声はまさか・・・っ!」
上空に現れたそれはぶつぶつのような髪型をし、僧侶を思わせる服装を纏った男だった。
「おいおい、俺たちがサーヴァントとして召喚されてもお前が出てくるのかよ、仏!」
メレブが悪態をつきながら男を仏と言った。
それに対してドクターロマンが驚いてしまう。
『えぇー!?
メレブ君、今何て言ったんだい!?
それに、この異様な反応は・・・っ!?』
『はい、そうですとも。
私が仏でございます!!』
『えぇぇぇぇっ!?』
「あの、すみません。
仏様はどこに・・・」
悠馬たちが驚き、ドクターロマンが叫んでいる時にヨシヒコは辺りをキョロキョロと見回していた。
「お前は相変わらず仏が見えないのか?
ほら、これで見ろ」
「ありがとうございます」
メレブが呆れながら懐からあるものをヨシヒコに渡す。
それは可愛らしいデフォルメの目が特徴のアイマスクだった。
「ヨシヒコ、それは見るというより寝るもんじゃないのか?」
「すみませんねマスター。
ヨシヒコはいつもこんな感じなんで」
『ちょっと待ってちょっと待って、何でアイマスクなの?
俺別にゲームのウイルスに感染してるとかじゃないからそういうの無しなんだって』
「それよりも仏、なぜこのような戦い方になってるかってご存知ないですか?」
ヨシヒコは仏に問いかける。
仏はすぐに気を取り戻してすぐに咳き込みながら重い口調で語ろうとする。
『うむ、そうだな。
実は君たちがそうなったのは・・・』
「そうなったのは?」
『うっかりです☆
てへっ♪』
仏は重い口調から一変し軽い口調で舌を出して頭にコツンと握りこぶしをぶつける。
その仕草を見た途端、ムラサキが叫ぶ。
「おい仏てめぇ!
てへっですませんじゃねえよ!」
「そうです!
これではあまりにも戦いにくく感じます」
「ヨシヒコの言うとおりだ!
俺たちはゲームしてる場合じゃないんだ、早く戻してくれ!」
あまりにもすごい勢いで言われたため仏はびくついてしまう。
『ちょっ、何も皆してそこまで言わなくても、ねぇ!
はい、戻しますよ、仏ビーム!!』
額からビームを出して悠馬たちを包む。
特に何も影響は出なかったが、悠馬たちの中で何かが変わったように思えた。
『はい、これで元の戦い方に戻しました!
それでは今回の特異点の話をしよう・・・』
「特異点?
あんた、今の状態を知っているのか?」
『それはもちろん仏ですから!』
「何だそりゃ?」
悠馬たちは呆れながら仏の話を聞くことにした。
いかがでしたか?
小説を書いてて思うのですが、二人以上での会話文を書くのは難しいですね。
ちなみに、今回ヨシヒコが仏を見るために使った物は仮面ライダーエグゼイドのアイマスクです。
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