世界の破壊者の聖杯探索   作:ガンダムラザーニャ

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フランスの現状と聖女の影響

悠馬たちはルーラーのサーヴァント、ジャンヌ・ダルクからこのフランスの時代で何が起きたのかを聞いた。

 

このフランスはジャンヌが処刑されてから三日後の世界であること、もう一人のジャンヌが召喚され邪竜を従え人々を虐殺していること、それがオルレアンにまで及んでいること、フランスの国王であったシャルル七世が殺され国家が崩壊しフランスが占領されたこと、などを聞いた。

 

「なるほど、大体わかった。

となると、俺たちが何者なのか説明しないとな」

 

「はい、実は私たちはカルデアという組織の者で滅亡してしまった人類史の修復のために来ました。

それで特異点の調査及び修復で来たのです」

 

「なるほど、貴方たちは人類史の修復のために来られたのですか。

あの、ではあそこの勇者みたいなお方は?」

 

悠馬とマシュの説明の後、ジャンヌが気がかりに思ったのか二人の後ろでボロボロになって倒れているヨシヒコについて質問した。

 

おそらく、先ほどのこと(セクハラ発言)で気にしているのであろうと思った悠馬はヨシヒコを一度見たあと申し訳なさそうに言う。

 

「あいつはヨシヒコっていうやつであれでもセイバーのサーヴァントなんだ。

それで、ここにいるメレブ、ムラサキ、ダンジョーはヨシヒコの宝具で召喚された存在なんだ」

 

「うむ、うちのヨシヒコが申し訳なかったな」

 

メレブは謝罪をする。

 

「いえ、大丈夫ですよ!

もう落ち着きましたので」

 

ジャンヌはそう言った後自分の手に視線を落とす。

 

まるで本調子ではない様子であったが、ジャンヌは口を開く。

 

「ただ、今の私はサーヴァントとしてはあまりお役に立てません。

戦闘することに問題はないのですが、ルーラーとしてのスキルもいくつか使用できない状態ですし、聖杯からの知識も記憶も曖昧になっています」

 

『なるほどね、君がルーラーというエクストラクラスのサーヴァントとして召喚されているから、今回はかなり深刻な状況だということは理解したよ、ミス・ジャンヌ。

おそらくだけど君のスキルが使用できないのはこの時代で起こっていることと関係があるのかもしれないよ?』

 

ドクターロマンは少し考えごとをするかのように言う。

 

「それはどういうことですか、ドクターロマン?」

 

『おそらく先ほどのようにミス・ジャンヌが『竜の魔女』として呼ばれているのに影響して後世でもそれが伝わってしまっているんだと思う。

そして、この時代が崩壊してしまったらジャンヌ・ダルクと百年戦争の物語が史実とは全く違うものになってしっまい、永久に聖女ではなく魔女として語り継がれてしまうんだ。

だから、そんな状態のジャンヌ・ダルクをルーラーにふさわしくないと、そういうことだと思う」

 

「それってつまり、今のジャンヌの存在がルーラーから離れてきているということですか?」

 

悠馬はドクターロマンンの言葉を聞き返す。

 

つまり現在のこの時代の人々は、ジャンヌ・ダルクを神の御加護の下で人々を導く『聖女』としてでなく死から復活し竜を従え人々を虐殺する『竜の魔女』として見てしまっているため、今後の時代または伝記にも影響してしまいサーヴァントとしても、『ルーラー』の枠から外れかけている、ということだ。

 

『うん、だから一刻も早く『竜の魔女』を止める必要があるんだ。

それに、この時代は特異点の一つでもあるのだからそれに関係しているのかもしれないしね』

 

「わかりました。

よし、じゃあ行こう皆!」

 

「はい、先輩!

・・・あれ?」

 

「どうしたんだマシュ?」

 

マシュが何か疑問に思ったようだった。

 

悠馬が問いかけた途端、背後で倒れてしまっているヨシヒコを見た。

 

「ヨシヒコさん、どうしましょう?」

 

「それなら、あたしの呪文で治すよ!

『ザオリク』!!」

 

ムラサキはヨシヒコに近づき手をかざし呪文を唱える。

 

すると、ついさっきまでぼろ雑巾のように倒れていたヨシヒコの体から傷がなくなり、ヨシヒコはすくっと立ち上がった。

 

「わ、私は、一体?」

 

「ヨシヒコ、お前は芝き倒されてたんだよ。

それでな、今から俺たちは・・・」

 

呆然としているヨシヒコにメレブはこれから自分たちが何をするのかを教えた。

 

そして、悠馬たちは竜の進撃が中心に行われているオルレアンに向かうことにした。

 

悠馬とマシュはバイクで、ジャンヌは拾ってきた馬で、ヨシヒコたちはバスマットという名の魔法の絨毯で、向かった。

 

 

悠馬たちはオルレアンに向かっていた。

 

すると、向かっている先で竜が群れをなしてその先に向かっていた。

 

「おいジャンヌ、あの方角は!?」

 

「あの方角はラ・シャリテです!

急ぎましょう!」

 

「わかった、マシュしっかりつかまっててくれ!」

 

「了解です、先輩!」

 

悠馬たちはラ・シャリテに向かった。

 

 

 

しかし、悠馬たちは知らなかった。

 

この先には竜だけでなくそれを従える『竜の魔女』とそれに従うサーヴァントがいることを。

 

そして、この世界にいるはずのない、黒龍を思わせるような鎧を纏った戦士がいることを。

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