世界の破壊者の聖杯探索   作:ガンダムラザーニャ

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こんにちは、ガンダムラザーニャです。
一話目では言うのを忘れていましたが、もしこの小説を読んでくださるなら、どうぞゆっくり読んでいってください。


廃墟の教会にて

 

 

 

 

悠馬たちはしばらく歩いていると、ドクターロマンが指定した場所にたどり着いた。そこには焼き払われて廃墟となった教会がそびえたっていた。念のため、教会の中に入って確認することにした。

 

「・・・マシュ、ここがドクターロマンが指定した場所なのか?」

 

「はい、ドクターロマンから送られたポイントを辿ってきましたので間違いありません。」

 

「そうか。・・・そういえばマシュ、お前と一緒にいたフォウっていうリスみたいなやつはどうしたんだ?」

 

場所の確認を終えたときに悠馬が思い出したように聞いた。

 

「フォウさんですか?フォウさんならずっとこの盾の中にいますよ?」

 

「フォーウ。」

 

まるで呼びかけに返事するかのように盾の中から出てきてマシュの肩に乗る。

 

「ハハ、お前も無事だったんだなフォウ。」

 

悠馬は少しうれしそうにフォウの頭を撫でる。

 

すると、教会の奥から悲鳴を上げながら誰かが悠馬たちのもとに走ってくるのが聞こえた。

 

「ハァハァ、何で私ばっかりこんな目に合うのっ!?レフ、どこなの!助けてよレフっ!!」

 

よく見れば見たことのある人をしていた。

 

「先輩、あの人はまさか・・・!?」

 

「ああ、よく見たらオルガマリー所長だ。しかもなんかよくわからないやつらに追われてる・・・!」

 

悠馬たちのもとに走ってきている女性、オルガマリー・アニムスフィアの後ろにはなにやら骨だけのやつが走ってきている。あれはどう見てもオルガマリー所長が追いかけられているようにしか見えなかった。

 

「所長を助けるぞ、マシュ!」

 

「はい!」

 

悠馬たちはオルガマリー所長を助けるため、敵をたたくことにした。

 

「マシュ!俺が所長を保護するからそのままあの骨みたいなやつに突っ込んで応戦してくれ!」

 

「了解です!やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

「えっ!?何!?マシュ、それに悠馬!?」

 

悠馬の指示でマシュは盾を前に突き出し、敵に突っ込んでいった。オルガマリー所長はマシュの叫び声を聞いて悠馬たちの存在に気づいた。

 

「所長!大丈夫ですか!」

 

「悠馬!なんであなたたちがここにいるの!?それにマシュのあの格好は・・・。」

 

「話はあとです。今は俺の後ろに隠れてください!」

 

悠馬はそう言ってオルガマリー所長を体の後ろに隠すように誘導する。

 

「たあ!」

 

マシュは敵にぶつかりに行き、敵をひるませる。そしてマシュはそのままぶつかった勢いを利用して、盾を振り上げる。

 

「これで・・・倒れてっ!!」

 

マシュの攻撃は敵の胴体を捉え吹き飛ばした。敵は吹き飛ばされそのまま動かなくなり消滅する。

 

「ふう・・・、敵は今の一体だけだったみたいです。もう大丈夫ですよ先輩、所長。」

 

「わかった、ありがとうマシュ。所長、もう大丈夫ですよ?」

 

悠馬はオルガマリー所長に声を掛ける。オルガマリー所長はまだ警戒しているような表情ではあったが少し落ち着きを取り戻した雰囲気になっていた。

 

「・・・ええ、ありがとう。でもなぜあなたたちがここに・・・?」

 

「それを今から私が説明します。」

 

マシュはオルガマリー所長に今までの経緯を説明した。マシュと悠馬はレイシフトでこの時代に来た事、マシュがある英霊の力を手に入れてデミ・サーヴァントになったこと、悠馬がマシュのマスターになったこと、ドクターロマンからの通信で通信が切れないようにするために強い霊力を観測したこの教会に来るように言われたことなどを説明した。

 

「以上の経緯で私たちはここにいるのです。」

 

「そ、そうだったのね・・・。それにしてもあなたがまさかマスターになったなんて正直未だに信じられないわ、悠真。」

 

「・・・すみません、俺にもその辺りはよくわからないんです。何しろ突然でしたので。」

 

「そう・・・、わかったわ。あなたがマスターになったことは未だ納得できないけどそれなら仕方ないわね・・・。でも、マスターになったならカルデアに帰還するまで私の護衛をしなさい。」

 

「あ、はいわかりました。マシュもそれで良いか?それとさっきから何してるんだよ?」

 

今後の方針についてマシュに確認を取ろうとした時になにやら作業をしていたので悠真が聞いてみる。

 

「えっ、これですか?ドクターロマンとの通信をするためにここのポイントを中心にサークルを作成しています。サークルを作成するとこの時代ならどこにいてもここのポイントを経由して通信しやすくなるんです。それに、先輩のその判断は賢明だと思います。私たち以外に生存者、それも所長のようなカルデアの人を犠牲にする訳にはいきません。」

 

「そうか・・・。わかった、ありがとう。それにしてもサークルなんてものもあるのか。」

 

関心があるかのように悠真は頷く。

 

「はい、無事カルデアに帰還できましたら詳しく説明します。あ、それはそれとしてサークルの作成作業が終了しました。一度カルデアに通信してみますね。」

 

マシュは通信を入れる。

 

「こちらマシュです。ドクターロマン、応答をお願いします。」

 

『あぁ、聞こえてるよ。その様子だと無事ポイントにたどり着いたみたいだね!・・・それはそうと君たち二人以外にもう一人の反応が確認されてるけどまさか・・・。』

 

「はい、オルガマリー所長と合流しました。今現在私たち二人で所長をカルデアに帰還するまで護衛するつもりですが、ドクターロマンから今から私たち三人とフォウさんをカルデアに転送することはできますか?」

 

「いや、今それが出来ないみたいなんだ。っというかそこに所長がいるのかい!?あとフォウも紛れてたなんて!?」

 

「フォーウ・・・。」

 

「気がついたら一緒にこの時代に来てたみたいなんです・・・。というか、ドクターロマンからフォウさんの反応は見られなかったのですか?」

 

「えっ?ちょっと待ってね!えーと、どれどれ・・・。あっよく見たらフォウらしき反応がそこで確認できてるよ。ごめんね、フォウ・・・。」

 

「キュー・・・。」

 

「おい、大丈夫かフォウさん?よしよし、もう大丈夫だからな。」

 

ドクターロマンに自分の反応が確認されていなかったことに拗ねているフォウの頭を悠真が撫でる。

 

「フォーウ!キュー♪」

 

「良かったですね、フォウさん。」

 

「良かったじゃないわよ!ロマン!今すぐにカルデアに帰れないっていうの!?」

 

フォウを撫でて和んでいる時に今はカルデアに転送できないということにオルガマリー所長が激昂する。

 

「!!・・・まぁ、はい。そうなります。その時代には聖杯の反応が観測されているからです。」

 

「聖杯、ですって!?」

 

ドクターロマンがびくつきながらオルガマリー所長と悠真とマシュに説明する。何でも、今悠真たちがいる時代には聖杯が確認されていて、その聖杯が何らかの原因で汚染され、この時代を焼却してしまったのではと考えているらしい。それで、その原因を探るために聖杯のある場所に向かって欲しいとのことである。

 

「・・・そうですか。それで聖杯のある場所は特定できますか、ドクターロマン。」

 

『あぁ、場所は特定できるよ。今から君たちにそのポイントを転送するよ。でも、気をつけてね。今その教会の周りでサーヴァントに似た反応が見られる。おそらく、汚染された聖杯の影響で召喚されたものだろうね・・・。』

 

「「「!!!?」」」

 

悠馬たちはドクターロマンの発言に驚いた。つまり、今自分たちが敵に囲まれているのだということに。もしそうだとしたら、迂闊に教会の外には出れない。自分たちにはマシュがいるとはいえ、マシュはサーヴァントである以前に生きている人間だ。もし負けてしまったら間違いなく死んでしまうだろう。

 

「じゃ、じゃあどうすればいいって言うのよっ!?これじゃ聖杯にたどり着く前に私たちが死んじゃうじゃない!!」

 

「所長、落ち着いてください!もし相手が戦闘を仕掛けてきたとしても、時間稼ぎぐらいはできると思います!ですので、落ち着いてください!」

 

「・・・っ!!でも・・・!!!」

 

「大丈夫です。俺たちがなんとしてでもカルデアに帰還できるようにします。それが、所長が俺たちに下した命令ですから。」

 

「・・・。」

 

「先輩・・・。」

 

「マシュ、心配しなくてもお前もちゃんとカルデアに帰れるようにするからな。もちろん俺も死ぬつもりはない。だから、みんなで一緒にカルデアに帰ろう!」

 

「・・・はいっ!!」

 

「わかったわ・・・。私が下した命令だもの、こんなところでは死ねないわ・・・!!」

 

『おお、悠馬君すごいねぇ。みんなの士気を上げているみたいだ・・・。』

 

悠馬の説得でオルガマリー所長とマシュが落ち着きを取り戻した。

 

「よし、とりあえず今はどうするかみんなで考えよう。・・・?なんだ、これ?」

 

悠馬はみんなで考えようとしたときに瓦礫の中からなにやら光るものを見つける。気になって拾ってみると、明らかにこの教会にあったとは思えない形をした二つのものだった。一つ目はバックル、二つ目はカードケースだった。どちらも汚れていて何に使うのかがわからないものだった。だが、悠馬は何となくそれらを拾い上げ見ていた。

 

「先輩、なんですかそれは?」

 

「わからない・・・。でも、何となく俺が持っておかないといけない気がして・・・。」

 

「そうですか・・・。あっ、それはそうと今はどうするかを考えましう。」

 

「ああ、ごめん。それじゃあーーーーーーーーーーーーーー。」

 

悠馬が言いかけた瞬間に教会の壁が壊れたような激しい音が聞こえた。

 

「マダ、生キ残ッテルヤツガイルナァ・・・。」

 

そういって教会の中に入ってくる連中を見かけた。

 

「なんだあいつらは!?」

 

『あれがさっき言ったやつらだよ・・・。聖杯の影響で呼び出されたサーヴァントのなりそこない、シャドウサーヴァントだよ。しかもこちらからでもその反応が多数見られる。ここは一度逃げたほうが良い!!この状況だと不利だ!!』

 

「はい!行こうみんな!今連中は俺たちに気づいていない、ここから離れよう!」

 

「了解です、先輩!所長、行きましょう!」

 

「ええ!」

 

 

 

 

 

 

悠馬たちはシャドウサーヴァントに気づかれる前に教会から脱出した。しかし悠馬はこのとき知らなかった。教会から持ち出したバックルとカードケースが後に悠馬にとっても強力な力になることを。

 

 

 

 

 

 




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