今回こそ主人公が変身します。
それでは始まります。
アーチャーを倒した悠馬はマシュ、フォウ、オルガマリー所長、そしてクー・フーリンとともに聖杯のある場所にたどり着いた。その場所は、聖杯というより禍々しい魔力を放ついわゆる超級で巨大な魔力炉心だった。
「ドクターロマン、ここが聖杯のある場所ですか?」
『ああ、間違いないよ。この膨大な魔力の反応は聖杯だ・・・!!」
「うそでしょっ!?こんな魔力炉心みたいなのが聖杯なの!?」
「おい、話は終わりだ。やつが来たぞ。」
クー・フーリンが言った瞬間、聖杯の中から誰かが飛び出し悠馬たちの前に降り立つ。そこにいたのは少女だった。黒を基調とした鎧とドレスを複合させたような服を身にまとい、手には漆黒の剣があった。
「ち、黒くなっているとはいえ騎士王かよ!!」
「騎士王ってアーサー王のことか!?でもたしかアーサー王は伝説じゃ男でこんなに若くないはずだぞ!?」
「先輩、おそらく時代の関係で男装をしていたのかもしれません。実際アーサー王の女性説もありましたから。他にも選定の剣を持った時に不老のなったとも言われています。」
「そう・・・なのか・・・?」
「ああ、それに俺も他の聖杯戦争であいつと戦ったことがある。見た目は華奢だが内に秘めている膨大な魔力を使ってくるから下手すれば一瞬でこっちの体が吹っ飛ぶぜ。」
「「・・・!?」」
つまり、先ほど戦ったアーチャーやシャドウサーヴァントとは次元が違うということだろう。それを聞いた瞬間、マシュと悠馬は戦慄した。そうしている時に騎士王が剣を振り上げ悠馬たちに目掛けて振り下ろす。マシュが盾で悠馬を助けたので無事だったがその衝撃でとマクー・フーリンとフォウとオルガマリー所長が二人から引き離されるように吹き飛ばされてしまう。
「くそっ!」
「悠馬!!マシュ!!」
「フォ、フォーウ!」
悠馬たちに声を掛けれるところを見ると無事であるが、状況はかなり深刻だった。悠馬とマシュに騎士王が剣を向けている。そして騎士王が口を開く。
「・・・貴様らか、私に歯向かうものは。だが見事だ。まさか今の衝撃を耐えれる者がいたとはな・・・。」
騎士王は冷酷な瞳を悠馬たちに向けながら、褒めたたえている。しかし、それと同時に今度は確実に仕留めると言わんばかりの殺気を放っている。
「ちっ!やらせるかよ!!・・・なっ!?」
クー・フーリンが悠馬たちの援護に行こうとした瞬間に大量の骸骨の兵が行く手を遮るに地面から現れる。
「ちょっ、なんなのこいつら!?」
「わからねえが、とにかく俺から離れるんじゃねえぞ!焼き尽くせ、『
クー・フーリン杖を振り上げ宝具である燃え上がる巨大な藁人形を召喚し、骸骨の軍団に突撃する。
「なっ!?クー・フーリン!フォウ!所長!」
「ふん、では我々も始めるとしようか。」
「先輩!下がっていてください!」
騎士王は剣を構え、マシュは悠馬の前に立つ。そして騎士王はマシュに目掛けて斬りかかる。マシュは騎士王から繰り出される斬撃をすべてはじき返す。
「くっ!」
「ほう、面白いな。なら、これならどうだ!
騎士王はマシュから一度距離を離し剣を構え、剣を中心に魔力を集中させる。
「『卑王鉄槌』、極光は反転する・・・。光を呑め、
騎士王から放たれた強大で黒い斬撃がマシュを襲う。しかしマシュも負けられないという思いと絶対に悠馬たちを守りたいという意思を持って、宝具を発動させる。
「・・・先輩たちは、絶対にやらせないっ!!
マシュは盾を突き出し巨大な結界を展開し、騎士王の宝具に対抗する。
「ああああああああっ!!!!!」
マシュは苦悶の表情を表していたが、それでも耐えようとした。そして二人の間に爆発が起こり煙が充満する。悠馬は爆風で飛ばされないように耐えながら手で顔を覆う。
「くっ!マシュ・・・無事なのか・・・!」
やがて煙が晴れてその光景が明らかになる。マシュの前方に先ほどの斬撃の跡を思わせるように地面がえぐれていて、マシュは盾を構えたまま膝をつき息を荒くしていた。そして騎士王はいまだに汗一つかかず冷静な表情をしていた。
「マシュ!!」
「ハァ・・・ハァ・・・。」
「見事だったぞ小娘、私の宝具を防ぎきるとはな・・・。だが、もはや立つことすらできないようだな。このままとどめを刺してやろう。」
「マシュ!!」
騎士王はまた剣を構え宝具を使おうとする。その時に悠馬はマシュに近づこうとする。
「だめです!!今ここに来てはいけません、先輩!!」
「このままお前を死なせるわけにはいかないんだよ!」
「主もろとも死ぬか、ならば消えるがいい!!『
騎士王は宝具を放ち、それが悠馬とマシュに迫る。このとき悠馬はボロボロになってマシュが死んでいくのを見たくないと思った。みんなと一緒にカルデアへ帰還するという約束が果たせないと思ったからだ。そしてなにより、目の前でマシュや自分のサーヴァントが殺されそうになっているのに何もできない自分に劣等感を感じていた。だから、この時に自分に力があったらと思った。今すぐそこにある脅威に対抗するための力を。
そして騎士王の斬撃に呑まれようとしたそのときだった。悠馬の制服のポケットの中にあるバックルとカードケースが光り出し、ポケットから飛び出した。そしてバックルとカードケースは一体化し教会で拾った時のような汚れがなくなり光沢を放ち、そのまま悠馬の腰にベルトとなって巻き付く。
「これは・・・!?」
悠馬が驚いたと同時にベルトの側面に装着されたカードケースからカードが飛び出した。そのカードにはピンクを中心に黒のラインが入った鎧を纏った戦士の絵が描かれていた。ベルトの正面のバックルが展開し、カードが挿入される。
『KAMEN RIDE』
バックルから音がしたと思ったらそのまま閉じる。
『DECADE!』
再び軽快な音が流れ出したと同時にバックルからいくつもの影が現れ、それが光となり騎士王の斬撃を弾き飛ばし、そのまま悠馬の体を覆っていく。
「せ、先輩・・・!」
光が消え、ようやく悠馬の姿を確認できるようになったマシュは悠馬の姿を見て驚愕する。
「せん・・・ぱい・・・?」
悠馬の姿はカルデアの制服ではなかった。代わりにピンクを中心に黒のラインが入った鎧をまとい、顔には鎧と同様の色をした仮面で覆われていた。そして、腰には悠馬が教会で拾ったバックルとカードケースがベルトとして巻き付けられていた。そして、悠馬はマシュのほうに振り向く。
「マシュ、大丈夫か?」
「えっ?あ、はい大丈夫です・・・。」
「フォ、フォーウ!」
「えっ!?ちょ、何なの!ドクター!何が起こってるのよ!?」
「おいおいあの坊主、あのバックルとカードケースを使ったのか・・・。思ってたよりもとんでもねえ力を感じるぜ・・・っ!!」
『な、なんだいこの反応は!?悠馬君からなの!?これじゃまるでサーヴァントみたいじゃないか!?』
マシュは悠馬がさっきまでとは明らかに姿が変わっていたので驚いていたが、この声と気遣おうする姿勢は間違いなく悠馬そのものだった。しかし、悠馬も内心では驚いていた。本来ならマシュと一緒に騎士王の斬撃に呑まれるはずだったのにバックルとカードケースがベルトになって自分の姿が変わっていたのだから。
「ほう、私の宝具を防ぐとは面白い鎧を持っているな。貴様、何者だ?」
悠馬が自分の姿について考えている時に騎士王が問いかけた。少し驚いたのですぐに答えれなかったがなぜかある言葉が出てきた。それは。
「そうか・・・、今の俺は仮面ライダーなんだな・・・。」
「何?」
「俺は門矢 悠馬。マシュのマスターで、通りすがりの仮面ライダーだ!」
戦士の姿になった少年は騎士の頂点に君臨する王に向かって叫ぶ。
こうして門矢 悠馬は仮面ライダーとなり、サーヴァントとともにこれから起こるであろう世界の破滅に対抗するための力を手に入れた。
いかがでしたか?
今回は第四話の修正のことがあって、申し訳ありませんでした。
では、よかったら感想をお願いします。