始まりのサイヤ人が幻想入り   作:白藍ハートネット

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ものすごく今更ながら、【残酷な描写】タグを付けました。よく考えたら、第6話の流血で考えておくべきでした。自己基準が分からないが為に、皆さんの中には不快に思われた方もいらっしゃるでしょう。申し訳ありませんでした。


第12話〜鬼現る!! 酒呑童子が大暴れ!?〜

あれから2週間経った。つまりどういう事かというと、あの生乾きの服臭の薬を飲まなければならない、という事だ。昨日から俺の体から妙な変化を感じた。じっと目を凝らして見ると、力が漏れ出しているかのように上へと昇華していく気が見えた。まだ紅魔館のケンカの解決は出来てないようだが、里の洋菓子店の妖精メイドの話では、とりあえず経営を安定させるまでは回復したらしい。だが解決には至らずと。

 

 

 

「いつまで続くのやら・・・」

 

「良いじゃないか。今日は薬を飲む影響で気が溢れている。寺子屋も休みだから、今日は自由に過ごせば良いだろ。里から遠い場所で」

 

「はぁ・・・本っ当に久しぶりのフリーだ。ガキ共から解放されるぜ・・・」

 

「あまり無理するなよ?」

 

「何回も死んでるアンタには言われたくなかったな・・・」

 

 

 

歓迎会の夜とその次の週の決闘は、どうやら負けたらしい。2度もボロボロ服でピンピンになって帰ってきた。先に死んだから、蘇生回復したとか何とか。じゃあ、輝夜の方はどうなった・・・蘇生回復出来ずに身も心もズタボロで帰っているのだろうか。負けた方がピンピンして、勝った方がズタボロ。何ともまあ変な話だ。

 

 

 

「とりあえず、適当に飛んでくる。アンタも大概にな」

 

「ゆっくり楽しんできなよ」

 

 

 

バーダックは薬を大量の水と一緒に飲み、準備運動を始めた。が、ピッキパッキと身体中の関節が鳴る。子供の体のためか、バキッみたいな重い音じゃないのも気に入らない。

と、まあ、最近はトレーニングばかりだ。館では美鈴と組手をよくやってた。1日の殆どが座学ともなれば、そりゃ鈍るな。

 

 

 

「どっかに手頃なヤツでも居ねえかなぁ・・・」

 

 

 

そういえば、霊夢の神社の場所は教えてもらったが、どうだろう。幻想郷を統括する巫女らしいし、ツテでもあったら良いけど。という事で、神社の方向に飛んで行く。

しばらく飛んで、違和感に気付く。

 

 

 

(霊夢の力を・・・感じない・・・)

 

 

 

気でない巫力を感じられないからか?それにしても、人間が放つ普通の感じも一切無い。コレはどういう事だ?

 

 

 

(とりあえず、神社まで行ってみるか・・・)

 

 

 

バーダックはスピードを上げ、一直線に飛んで行った。

 

 

 

「あやや・・・あの少年は・・・バーダックさんですかね?小さくなってますし、何やら面白そうな事が起きそうです♪いざ、スクープ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社。結界を管理する博麗の巫女が代々暮らす由緒ある神社・・・の筈だが、霊夢の代では妖怪神社に成りつつあるらしい。妖怪退治が本業の筈だが、それで良いのだろうか?

 

 

 

「うぉーい、霊夢ー。いるかー?」

 

 

 

返事なし。留守か寝てるか。どっちにしろ話を聞けそうに無いな。

 

 

 

「霊夢さんが朝早くから起きてるなんて、あり得ませんしねぇ・・・」

 

「やっぱり基本暇なんだな、アイツ・・・」ガツンッ

 

「もはや問答無用ですか・・・」

 

「むしろ、何でいるんだ・・・」

 

 

 

辺りを見渡すと、落ち葉が結構沢山散らばっている。まだ夏終わりの季節だが、木々に囲まれた土地ではこれくらい当たり前なのか。仕方ねぇ。代わりに掃除でもやっといてやるか。

 

 

 

「【誘電】アトミックフィールド」

 

 

 

バーダックは、スペルを宣言した。まだ実用に程遠い、研究段階のため力を抑えながら発動させる。4つ現れた電磁波の渦を地面から10センチほど離して走らせた。すると、落ち葉や小枝が吸い込まれる様に渦に飲み込まれていく。5分としない内に、境内が綺麗になった。

 

 

 

「なあ、文。あっちの林の方で、霊夢と魔理沙がイチャついてるぞ〜」

 

「何と!?激写!!」ギューん

 

「・・・・・・移動・・・誘爆!!」バウンッ!!

 

 

 

林に消えていった文めがけて渦を打ち込み、背後から雷撃を浴びせた。

 

 

 

「はぅ〜・・・不意打ちとは卑怯なぁ〜・・・」

 

 

 

 

 

「へぇ〜あたしと同じ感じのスペルだね。面白い坊やだ」

 

 

 

 

 

幼い声が聞こえた。文が反応し、すぐさま逃げようとしたのを、取り押えるバーダック。

 

 

 

「知ってる人物なら、残ってやがれや・・・!!」

 

「いーやー!!放せー!!」

 

 

 

コイツの怯え方。尋常じゃねえ。それ程苦手としているのだろうか?なら、なおさらだな。コイツは逃さない!!

と言うか、どこだ?声がするのに気配があまりにも薄い。ぼんやりとしか感じない。気を消されるより厄介だ。

 

 

 

「ここだよ、坊や」

 

 

 

突然背後に気配が現われた。構えを崩さずに振り向き、文をその方向にぶん投げた。

 

 

 

「あややややや!?」

 

 

 

文は勢いに負け、頭から境内にぶつかった。さっきの気配はまた薄れていき、掴めない。まるで霞そのものに気配がある様だ。神社ごと囲まれ、余計な動きすら致命的になりうる。動きを最小限に抑え、周囲に捜索をかける。

 

 

 

「ふむ、中々キレる様だね。気に入った!!姿を見せてやるよ」

 

 

 

目の前に何かが集まり出した。黒い煙の様で、掴めない。少し待つと、幼い女の子が現われた。

 

 

 

「鬼さーん、かくれんぼはもう良いので、出て来てくださーい」←棒読み

 

「あたしだ!?さっきの声、あたしだよ!?」

 

「はぁ・・・またガキか・・・解放されてねぇし・・・」

 

「な、に、を!!グダグダと!!」

 

「うひぃっ!?」

 

 

 

幼女がバーダックの顔をめがけて殴りかかった。だが、バーダックは動いてない。

文が目を瞑った。・・・いつまで経っても、呻き声や轟音が聞こえない。恐る恐る目を開けると、顔すれすれで拳を止めた幼女と、さっきのポーズのまま静止しているバーダックの姿があった。

 

 

 

「・・・何で避けなかったのさ・・・・・・」

 

「へっ・・・殺気を感じなかったからな。止めると分かってた・・・」

 

「ふん、ガキのくせにカッコつけてさ・・・」

 

「オメェもガキじゃん・・・後、俺は訳ありの大人だ・・・」

 

「へぇ、そうかい・・・じゃぁ、今度は止めないからね・・・」ユラリ・・・

 

「文、消えてろ・・・怪我するぞ・・・」

 

「・・・さんざん殴っといて・・・」

 

「コレが・・・SM関係・・・ポッ・・・」

 

「おーい、幼女〜。今すぐ突っ込んで来いよ」

 

「上等!!」ギュンッ!!

 

「避難するので待っぎゃあああああああ!!??」

 

 

 

幼女の振り抜いた拳を、左手で受け止めたバーダックは、腕を少し引き、右脚を振り上げた。幼女はそれを錐揉み回転で躱した。背中側に回った幼女が、今度は肩甲骨の間を狙って、頭突きを繰り出す。

 

 

 

「・・・んっ!!」

 

 

 

まだ右脚で蹴りのモーションに入っているため、左脚のみで態勢を前に崩す。右脚を前に出し、アキレス腱伸ばしの脚の状態になり、前脚に体を預け、頭突きを躱す。

から振った体を回転させ、勢いを逃してからバーダックの正面に対峙する。バーダックも瞬時に前脚に力を入れ立ち上がる。

この間1,5秒。速い・・・と言うか、戦い慣れているが故の反応が次々に発生した感じである。文は動きが見えたものの、どう動いているかが分からず混乱した。

 

 

 

「へぇ・・・やるねぇ、坊や・・・」

 

「その口ぶり・・・アンタも見掛けによらず長生きの様だな・・・」

 

「あぁ。歳なんざ面倒くさいことは忘れて、楽しく生きるに限るね♪」

 

「本当に楽しそうだねぇ・・・余裕かますつもりか?」

 

「カカカッ♡いい瞳をするじゃぁないか!コレは期待に応えてやらないと、礼儀知らずってとこだ!!」

 

「くくっ・・・手も足も出せなかったら、それこそ礼儀知らずだぜ、お嬢ちゃん・・・」

 

 

 

遠回しにお互いを罵り合う2人に、文はどんどん冷や汗を流す。挑発も程々にして欲しい。今更逃げられない事を悟った文は、カメラを握る。

 

 

 

「はあああ!!!!」

 

「でぁああ!!!!」

 

 

 

2つの拳が交差した時、衝撃波が周囲にばら撒かれた。至近距離で見ていた文は、真正面からモロに受け境内を転がっていった。

両者とも右腕を引き、左拳を顔めがけて振りかざす。防御が間に合わず、2人して正面から受けてしまう。幼女は持ち前の腕力。バーダックは弱体化した力を、気で補い、同時にヒットの瞬間に全身から気合砲を相乗させる事で、瞬間エナジーを倍増させた。

お互いに顔を負傷したが、幼女はまだ少し余裕がある様子だ。一方バーダックは、耐久も弱体化しているため、受けたダメージが思いの外大きく、吐血した。

 

 

 

「けっ・・・どうやら、接待プレイはお気に召さねぇ様だ・・・男を怒らせると、怖いんだぜ・・・」

 

「女の子に本気だなんて、男の風上に置けないと思うけど?」

 

「安心しな。生意気な糞ガキを躾けるだけさ・・・動物の調教に愛なんざいらねぇ・・・」

 

「可愛い子犬も、牙を持ってるって事を知らなかったかな?」

 

 

 

罵り合いも、段々危なくなってきた。お互いにお互いを挑発で高めていく。幼女からはプレッシャーの圧がヒシヒシと強くなっていく様子が分かる。バーダックは気を開放。蒼いオーラを纏っている。2人して、表情が戦闘狂になっていき、その恐ろしい形相を目に焼き付けてしまった文は、最後の力を振り絞って撮影を完遂させた。そして、恐怖で気を失い、爆風に流されて母屋の方へ吹き飛ばされていった。

 

 

 

「うっさいわ!!朝っぱらから何ごおおおあああああああ!!!???」ガッツーンッ!!

 

 

 

いきなり格子を開けた霊夢のどタマに文の頭突きが炸裂した。

 

 

 

「ぐおぉぉ・・・なにす・・・のよ・・・・・・きゅぅ・・・」

 

 

 

もちろん、余計な情報をシャットダウンしている2人に、巫女の魂の叫びは聞こえるはずもなかった。

 

 

 

「くぁあああ!!!!」

 

「うらあああ!!!!」

 

 

 

またしても正面からぶつかる2人。先ほどと違う事は、一発が軽く、練撃を浴びせあってるという事。つまり、インファイトの始まりだ。

突きを止められてももう片方の腕でなぎ払い、はたまた両腕を封じられたら肘で追撃。躱した後ですぐさま隙を探って攻めに入るが、それも反射でいなされてしまう。時々クリーンヒットをぶつけ、チャンスを我がものとせんと追尾する。これも危険と判断すれば、錐揉み回転で受け流す。しばらくの間、重い衝撃波と音が、幻想郷中に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

「ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ・・・」

 

 

 

丸々10分間。地響きが続いた。朝早くに博麗神社の間近で暴れる命知らずを見に、ギャラリーがあちこちから集まる。

 

 

 

(うぅ・・・注意したいけど・・・萃香だし・・・はっ!?)←何かに気づき逃げる

 

(へぇ・・・あたしら鬼をここまで・・・)

 

(むぅ・・・宝塔が賽銭箱の隣に見えるのに、取りに行けない・・・)

 

(文のヤツ、気絶してる♪今こそ、スクープの独り占めよ!!)

 

(((・・・イタズラが出来ない・・・)))

 

 

 

各方向から様々な感想が飛び交う。好戦的だったり迷惑がったり敵視したりと、彩り緑だ。

 

 

 

「はぁ・・・中々やるじゃん、坊や。少しとはいえ、マジになってしまったよ・・・」

 

「けっ・・・よく言うぜ・・・試合用のマジだろうがよ・・・」

 

「おや、バレたか・・・」

 

「嬢ちゃんの顔見れば分かる・・・楽しそうに笑っちゃってよ・・・」

 

「君は少し焦っているようだけど、どうなの?」

 

「ふん・・・薬の影響で、力が思いの外出せねぇんだ・・・まあ、負けても言い訳はしねぇよ・・・」

 

 

 

筍、テスト(慧音特製超絶問題集)、将棋と、最近黒星続きのバーダック。だが、勝利に執着せず、適当にあしらっている。何時だったか、美鈴が言ってた言葉を思い出す。

 

 

 

 

 

「己に負けないために戦ってますかね」

 

 

 

 

 

たとえ勝負事に負けても、それをバネにひたすら精進する事を覚えた。挫折をせずにただひたすら前のみを見続ける。そうする事で強くなると言っていた。勝利こそ絶対。勝者こそ絶対。そんな精神は、もはや面影すら無い。

 

 

 

「そろそろ、全力の一発をぶつけようじゃねぇか・・・」

 

「良いねぇ。生きの良い若い男の子は大好きだよ。答えてやろうじゃん!!」

 

「へっ・・・くあ!!!!」

 

 

 

金色の戦士超サイヤ人の変身を遂げる。プレッシャーも幼女とほぼ同レベル。幼女も凄みをどんどん増している。というか、体の大きさが徐々に膨らんでいる。やがては、神社より大きくなった。

 

 

 

「いくぞぉ!!!!」

 

「そいやっさぁ!!!!」

 

「【具現】強気の現わし!!!!」

 

「【鬼神】ミッシングパープルパワー!!!!」

 

 

 

拳にスペルを込めたバーダックと、スペルで強大化した幼女。2人の爆発的な破壊力の力が、交わった。それは、先程までとは比べものにならない大きさの衝撃波を発生させた。その衝撃波は、朝の幻想郷に、突如地震が発生させ、パニック状態に陥ってしまった。

 

 

 

「ふぅ・・・まさか、子供お相手にここまで本気になるとは思わなかったな。」

 

「はっ。こっちのセリフだ。ガキ相手に、大人気ねぇな・・・」

 

「力を抑えてあると言ったな。それは、いつ頃解放されるんだい?」

 

「知るか。俺も知りてえんだよ・・・」

 

「じゃぁ、今回の決着はお預けにしようか。是非とも、100パーセントの坊やと戦いたい」

 

「引き分け・・・ねぇー・・・はん、そういう事にしておいてやるよ・・・」

 

「なに、年長者の余裕というものだよ。また会おうな、坊や」

 

 

 

幼女はその言葉を残して、登場と同じく、霧のように消えていった。1人境内に残されたバーダック。

 

 

 

(あ、そういや名前聞いてねぇな・・・まあ良いか。アレだけの特徴の嵐だ。気も覚えたし、会ったら分かるだろうからな)

 

 

 

何とも淡泊な回答を見つけ、あっさりと終わらせた。しっかりと運動も出来た事だし、今日は残りの時間のんびりとしてようか。そう思ったバーダックは、霧の湖へ飛んで行った。まだ残暑が残る時期。最後の水浴びと行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ・・・バーダックさん・・・萃香様?」

 

「ようやく起きたようね、このバ烏・・・」

 

「ひっ!?霊夢さん!?何という殺気を放ってるんですか!?」

 

「朝っぱらからドンチャン五月蝿くして、頭めがけて攻撃なんざ、良い度胸じゃ無いの・・・」ピキピキ

 

「あ、コレは私じゃなくて・・・居ない!?嘘!?」

 

「本当の犯人なんか、要らないのよ。私の鬱憤が晴れれば、それで良いのよ!!覚悟しなさい!!!!【霊符】夢想封印!!!!」

 

「そんな!?理不尽だああぁぁぁぁ!!??」

 

 

 

烏天狗の無様な叫びが、朝の地響きの終わりを告げた。




よう、バーダックだ。まだ残暑が厳しいんだが、霊夢や魔理沙はどうも快適に暮らしてるらしい。ゆーれいとかいう奴で涼しく生活してるみたいだ。俺もゆーれい欲しいな。なるほど、冥界に行くと手に入るのか。早速案内頼むぜ!!
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
【目指せ白玉楼!! 刀の修行は命懸け!!】
絶対に見てくれな!!




「強気の現わし」とは、どのような技かを説明します。簡単です。自信過剰なまでに「自分は強い」「自分こそ最強」といった感じで、強気になります。後は能力でそれをエナジー化。僅かでも怯んだり、自分を疑うと力を出し切る事はできません。純粋に強気である事で力が高まります。

最後に、少し愚痴らせて貰います。



閲覧ヒット数6,000超えなのは嬉しいが・・・それでいて、【話数>感想数】ってどういう事だ!?



というわけで皆様、私目に感想を下さい。コメントが一向に伸びず、心が折れそうです。どうぞよろしくお願いします。つきましては、今後もご閲覧、よろしくお願いします。
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