始まりのサイヤ人が幻想入り   作:白藍ハートネット

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第13話〜目指せ白玉楼!! 刀の修行は命懸け!!〜

9月。暦では秋の終わりを告げる月。来月の10月より、冬となる・・・はずなのだが・・・

 

 

 

「あっちぃ・・・まだ続くのかよ・・・・・・」

 

「うぅむ・・・今年は、雨が少なかったからな・・・地盤がまだ冷えて無いんだろう・・・」

 

「地理地学なんざ知ったこっちゃねぇよ・・・水撒きも勿体ねえし・・・」

 

 

 

あまりの暑さに、バーダックはダウンしていた。トレーニングすると倍暑くなり、もはややる気も失せている。畳の上でグッタリと突っ伏し、元気なくせっ毛も項垂れている。どういう原理なのだろうか。

 

 

 

「・・・霊夢のヤツ、溶けてねぇだろうな・・・」

 

「バーダック・・・あり得るから、縁起でも無いことを言うなって・・・」

 

「ちょっと見てくる・・・あそこの高台は涼しいだろうからな・・・アンタは竹林浴で涼んでやがれ・・・」

 

「私を竹林セットみたいに言うな・・・」

 

 

 

バーダックは水を2杯飲み干した後、胴着を脱ぎ捨てて神社へ向かった。途中、人里を歩いてみたが、活気が無い。みんな暑さで苦しんでいた。聞くところによると、慧音は井戸をさらに深く掘って、水の通りを良くしているらしい。よく動けるもんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぅ〜涼しいわねぇ・・・」

 

「あぁ・・・生き返るぜ・・・」

 

「zzz・・・」

 

 

 

何故だ。確かに高台故に、そこそこマシだろう。何がそこまで快適なのだ。境内も蒸し暑く、日射もキツイ。屋根があるだけとは思えない表情だ。

と、何か白いものが瓶詰めにされているのが見えた。

 

 

 

「よう、暑い中よく笑顔・・・・・・何これ涼しい・・・」

 

「よう、バーダックじゃねえか。半裸でクールビズとは、良い身分だな」

 

「んあ?この圧はあの時の坊やかい?」

 

「あ、鬼の嬢ちゃん・・・」

 

「悪いけど、今日はオフだよ〜」

 

「ほらほら〜あんたも来なさいよ〜涼しいでしょ〜」

 

 

 

この異様な涼しさは一体なんだ?やっぱり、あの瓶詰めの白い何かが影響しているのだろうか?触れようとすると、霊夢に叩かれた。

 

 

 

「何だよ・・・」

 

「勝手に触ったらダメ。私のものなんだからね」

 

「じゃあ、どこで手に入るんだよ?」

 

「何だ、バーダック。欲しいのか?」

 

「うん」

 

「あっさり頷いたわね。プライドは無いの?」

 

「戦士の誇りは持ってるが、それ以外は捨てたな」

 

「ははは。本当に面白いよなぁ、お前」

 

 

 

魔理沙がすくっと立ち上がり、笑顔でバーダックに手を差し伸べた。

 

 

 

「なら、魔理沙先輩がこいつが手に入る場所へ案内してやろう♪」

 

「助かるぜ。ようやく暑い生活が終わる!!」

 

 

 

魔理沙の手をガッチリと掴んだ。意気込みは素晴らしいが、霊夢の目には女性にたかってる様にしか見えない。まあ、それは普段からそういう性格なので、若干ひねくれているのは当然である。

 

 

 

「明日、茶屋くさもちで集合な。一服してから向かうぞ」

 

「乗った!!んで、どこに行くんだ?」

 

「ふっふっふ・・・一度しか言わないから、よく聞きな。幽霊は冥界にいる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つー訳で、明日寺子屋来ないから、よろしくな、慧音」

 

「・・・遅くに押しかけてきたと思ったら、何を言い出す!?明日はテストだぞ!!」

 

「補修扱いで良いから、後日にしてくれ。人間クラスのガキ共も暑くてやってられない様だが?」

 

「う、それは・・・」

 

 

 

たった一言で先生の威厳が消えてしまった慧音。教師としてしっかりと指導したいのだが、人間の子供たちの様子を考えると、言い返せなくなった。先日、男の子が熱中症で倒れた事実もあり、グゥの音も出ない。

 

 

 

「ぐ・・・だが、サボりの口実かもしれないしな・・・よし、見張りを連れて行かせる。一緒に行って来るんだ」

 

「誰だよ?」

 

「大妖精だ」

 

「・・・・・・何故・・・?」

 

「え・・・何故って・・・・・・///」

 

 

 

急に顔を赤らめる先生。変な気を遣っている様だが勘違いも甚だしい。もちろん、人選の本質にバーダックは気付かない。慧音の仕事を手伝いに来た大妖精本人も、何故自分なのか分からない様だ。

 

 

 

「と・・・とにかく、行くのなら大妖精を見張り役として連れて行くこと!!決定だ!!」

 

「お・・・おぅ・・・」

 

「えっと・・・よろしくお願いしますね・・・」

 

「あー・・・うん、頼むな・・・明日の朝にくさもち?に集合な・・・」

 

 

 

いつになったら、ガキから解放されるのやら。まあ、大妖精なら数少ない常識人だし良いか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり、ここの草餅は絶品だな!!」

 

「黙れ。なんで俺持ちの上に、一人で3人分食うんだよ・・・節約してんのによ・・・」

 

「こう言うのは、男がエスコートしてやるもんだぜ?」

 

「テメェが案内するのにか?」

 

「あはは・・・」

 

 

 

財布を意図的に忘れた魔理沙も図々しいが、ここで機嫌を損ねたら冥界の案内が無くなってしまう。悔しいが、あまり挑発せず度の過ぎない程度の罵倒を浴びせる。これなら冗談皮肉で通るだろう。

 

 

 

「よし、腹も膨れたし、行こうか!!」

 

「毎度毎度、元気な奴だ・・・」

 

 

 

本当に真っ先に店を出て行きやがったため、勘定はバーダックが払った。優しい大妖精は、少ない小遣いから自分の分を支払ってくれた。礼儀正しい良い子である。

里を出て箒にまたがる魔理沙。飛んで行くということは、遠いのだろうか。取り敢えずついて行く。上に。上に。・・・上に・・・。

 

 

 

「おい、どこまで上昇する気だ?」

 

「適当に。入口はどっかに浮かんでるからな」

 

「・・・10分以上かかったら、箒ぶっ壊すからな・・・」

 

「おいおい・・・」

 

 

 

空を飛んでいるということは、影になるものが一切ないことに同義。直射日光を浴び続けることに不快感を増すバーダック。どこかに浮かんでる入り口・・・想像つかねえ。取り敢えず、箒をぶった切る準備だけでもしておくか。

 

 

 

「【王閣】スピリッツ・ソード(未完成)」

 

「止めろ!?本当だから!!だから、物騒なモンを今すぐしまえ!!」

 

 

 

んで、5分ほど飛び続けると、急に進路を上に向けた。扉の真下にでも来たのだろうか。上を見ると、濃い雲が視界を遮っている。その中を躊躇なく進んでいく魔理沙。

 

 

 

「・・・大妖精、捕まんな。はぐれたら後が面倒だ」

 

「はい・・・・・・ふぇ!?」

 

 

 

手を差し出すと、妙な声を出した。変なこと言ったっけか?

 

 

 

「あ・・・その・・・・・・はい・・・///」

 

 

 

下を向いて指先を摘んだ。すぐに離れてしまいそうなので、スピードを抑えてゆっくり飛んで行く。視界が無くても、魔理沙の向かった軌跡に星型の弾幕が撒かれてある。これを辿れば追いつける。

1分ほど飛ぶと、急に重力が上向きに働く感覚が襲った。濃かった雲も急に消えてしまい、とっさに大妖精を懐に引っ張ると、背中に何かが乗っかった。・・・・・・いや、この感覚は地面だ。地面に寝そべったまま辺りを見渡すと、暗い世界が広がっている。真っ暗でなく、どこからか提灯のような灯りがそこらを照らしている。そして、いつの間にやら上下が逆転してしまっている。飛んでいる間はさっきまで、地上の方向を向いていたはずだが、背中が地に着いている。扉をくぐったのか?

 

 

 

「はわ・・・はわわわわ・・・・・・//////」

 

 

 

変な声がした。見れば、大妖精がバーダックの体の上に覆い被さっている。左ももの上に跨り、胸元に頭が乗っかっている。場所が寝室であれば、事後である。大妖精本人は、純粋に密着していることに恥ずかしがってるため、そこまで頭が回らない。

 

 

 

(あー・・・ガキでも女らしく、一丁前に照れてやんの、コイツ・・・)

 

 

 

バーダック自身も、事故による態勢だと判断したため、こちらもまた深く考えていない。

 

 

 

「取り敢えず、どけよ・・・」

 

「はっ!?すすすみません!!すぐに・・・・・・」

 

「よう、お前らもようや・・・・・・・・・」

 

 

 

大妖精がバーダックの胸に両手をかけて、上半身を起こした瞬間に魔理沙がやってきた。

 

 

 

「あ、魔理沙。何固まってんだ?」

 

「あ・・・魔理沙さん!!私達を置いて行って!!」プンスカ

 

 

 

魔理沙に気づいたため、起き上がりのモーションが止まってしまう。もちのろん、魔理沙には全く違う動作に見えてしまった。

 

 

 

(あがが・・・バーダックを押し倒した!?しかも、その態勢のまま私と話す余裕が!?)

 

「勝手に行きやがって・・・はぐれたもんだから、一人で変な気分になったぜ・・・」←重力の反転に少し酔った。

 

(私が居なくなってすぐにその気に!?)

 

「もう・・・私だって、初めてここまで来たんですよ?不安になっちゃいました」←冥界に。

 

(ココまで来た・・・まさか、交際開始したばかり・・・つまり、そういう関係!?)

 

「ふう・・・とにかく合流したんだ。一段落着いたし、出発するぞ」←冥界の扉を抜けた。

 

「あ、そうですね。いつまでもくっつく訳にも行きませんし、起きますね」←停止したことに気づき、起き上がる。

 

(一段落・・・いつまでもくっつく・・・・・・まさか・・・コイツ等・・・キキ・・・・・・//////)

 

 

 

バダ大コンビの傷口開きスキルが発動した。今回はより濃厚な内容でござる。

 

 

 

「ったく・・・少しは大人になれよ・・・」←この程度で不安になるな。

 

「あは・・・中々次のステップに行けなくて・・・」←成長出来ない。

 

「あばばばば・・・・・・//////」

 

 

 

もはや、傷口に焼砂を塗っている。泣きっ面にハブの群れだ。

だが、魔理沙にとって二人の関係はどうでも良い。問題は・・・

 

 

 

 

 

(妖精ごときに先を越されたああああぁぁぁ!!!!????)

 

 

 

 

 

霊夢と共に妖怪退治の英雄として、武勇伝は数え切れないほど所有している。一方でやはり一人の少女。心ときめく甘酸っぱい恋愛に憧れていた。それが・・・それが!!妖精ごときに!?

乙女のプライドに、立ち直れない程のショックを痛感した瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長いな・・・いつまで続くんだろうな、この階段はよう・・・」

 

「はぁ・・・はぁ・・・結構、歩きました・・・ね・・・」

 

「魔理沙のヤツ・・・歩けば着くから案内はココまでって・・・いつまで歩くんだっての・・・」

 

 

 

二人の直視に耐えられなくなった魔理沙は、行き方だけ言い残して、先に帰った。表向きでは、酔いで頭が痛くなったからと言い訳をしている。案の定、真意を知ることのない2人は、言われた通りに階段を延々と登っていく。30分以上歩いているが、一向に着く気配がない。幽霊探しはこんなにも大変だと知り、発見したヤツに敬意を込めて合掌する。過去の偉人や死人には、こうやってお祈りをすると最近学んだ。

 

 

 

 

 

〜ロリショタ進行中〜

 

 

 

 

 

「ここかぁ・・・たっぷり2時間・・・長かったな・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・///」

 

 

 

2人は2時間以上歩き続け、ようやく門の前まで来た。もっとも、最後の30分に大妖精は完全ダウンしてしまったため、バーダックがお姫様抱っこで抱えている。おんぶだと、何処からともなくブン屋がやってきそうなので却下した。大妖精は目を見開き、顔を赤らめ腕は小動物のように縮こまっている。

 

 

 

「着いたから、降ろすぞ」

 

「ふぁい・・・・・・///」

 

 

 

ポーッとした表情のまま戻りそうにない大妖精を降ろし、門に手をかけた・・・その瞬間!!

 

 

 

「っ!!だぁ!!」

 

「うひゃっ!?」

 

 

 

急に殺気を感じ、大妖精を突き飛ばし、上半身を後ろに反った。そのままブリッジ!!手を軸に、後ろ方向にジャンプする。

 

 

 

(今の感覚!!殺気だけが門を突き抜けて飛んできた!!鋭い気迫・・・かなりの手練れが向こうにいる!!)

 

 

 

門を開けようか開けまいか少し悩む。一回しか飛んで来なかったということは、威嚇だったのか?

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

「あの・・・バーダックさん・・・?」

 

「【王閣】スピリッツ・ソード(未完成)」

 

(へっ・・・警告のつもりだろうが、間違えたな・・・俺は、煽られると燃えるんだよ!!)

 

 

 

気の剣を右手から作り出す。まだ完成しておらず、おぼろげな気の歪みがチラホラ見えている。相手が本物の刀だった場合、勝つことはまず不可能だが・・・やり方によるだろうな。

 

 

 

「大妖精、危険らしいから少し待ってろ」

 

「・・・・・・はい・・・」

 

 

 

大妖精の安全を確認してすぐに、左手で門を開けた。やっぱりいた。明らさまな殺気をビンビンに振りまく銀髪の少女。右手でかなり長めの刀を持っている。よく見ると、腰にかけている鞘が二本見える。柄も見えているということは、二刀流の可能性大。

 

 

 

「ここは人間の来る場所では無い。刀の錆になりたくなければすぐに去れ」

 

「ああ、良いぜ。幽霊を一匹貰ったらな」

 

「・・・冥界の魂を私欲に使う者がまだ居たか・・・」

 

「私欲じゃねえよ。ガキ共が溶ける前にプレゼントしてやろうってんだ」

 

「同胞をモノ扱いとは・・・死に値する罪と知らずに・・・」

 

「同胞ってことは、アンタも幽霊か。んじゃあ、アンタを持ち帰って良いか?その方が人間クラスの男児共は活が良くなる」

 

「うえぇ!?持ち帰り!?貴方、子供でしょう!?そんな卑猥なこと言ってはいけません!!///」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・///」

 

「アンタの身体に抱きつけば、冷んやりして気持ち良いのかなぁ?」ニヤニヤ

 

「うにゃあ!?ここ、子供は子供らしい交友をですね!?」

 

 

 

なんとも単純でウブな少女。からかうととてつもなく面白い反応をする。大人の姿で言ったら、速攻で輪切りだろうなぁ、と微笑む。

 

 

 

(あぁ・・・幻想郷に来て初めての俺優位状態・・・何というか・・・満たされるな、コレ)

 

 

 

剣士として優れた素質でありながら、すぐに照れてしまうギャップ持ちの少女。少しからかって遊んでやるか。

 

 

 

「そういや、フランのヤツは元気にしてるかな?よく一緒に遊んでやってたな、一晩中」←夜行性の遊び漬け

 

「んなな!?」

 

「慧音はどうかな?俺を見るなり、誘ってきたが」←寺子屋に

 

「っっ!!??」

 

「うーむ、もっと思い返せば、息子のカカロットは今どうしてるかなぁ?」

 

「〜〜〜〜!!!!!!!!」

 

 

 

あ、殺気が一気に向けられた。そろそろ頃合いか。

 

 

 

「貴様・・・子供と思っていれば、女性をたぶらかす酷い男だったとは・・・ましてや、女性を孕ますなど・・・言語道断!!女の敵は・・・私が斬る!!!!」

 

「へっ!!テメェなんぞに斬られるかよ!!稽古つけてやるぜ!!はぁ!!」

 

 

 

子供の姿では絶対に勝てないと判断したバーダックは変身する。気の剣も出力を増していく。

 

 

 

「妖怪が鍛えたこの刀に・・・斬れぬ物など、あんまり無い!!魂魄妖夢、参る!!」

 

 

 

バーダックは妖夢に向かって飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーダックはまだ気付いていない。自身の身体から溢れ出る「霊力」に。そして、逆立った髪が白い輝きを放っていることに。




よう、バーダックだ。ひゅ〜♪妖夢ってヤツ、実に心地良い殺気をビンビンに放つじゃねぇか。コレはもうアレだ。存分に可愛がってやんねえとな。気の剣はまだ未完成だが、ま、やり方次第だな。・・・あっ!!アンタはあの時の!!
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
【魂の鼓動は魂魄印】
絶対に見てくれな!!



バダ大・・・新たなカップリングは認めてもらえるだろうか?2人の会話は、もはや呪いレベルになりつつある為、今後の展開がさらに難しくなってしまいました。どうしよう。
って、そんな事どうでも良いですよね♪皆様の興味はバーダックの新たな変身にしか向いてませんよね♪見所満載の13話でした!!
次回もよろしく!!
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