「霊夢ううう!!バーダックと大妖精がイチャイチャウッフンしてやがったああああ!!!!」
「うっさいわね。んなわけ無いでしょうが。どこ情報よ?」
「大妖精がバーダックを押し倒して見えてないところでキキキスしやがったああああ!!!!」
「ギャーギャー喚くな!!問題児!!」スコーン!!
お祓い棒で叩かれた魔理沙。バダ大で動揺&ショック状態に、親友からうるさいと追い打ちを受けてしまった。信じてもらえない事が、こんなにも辛い事だったなんて・・・。どうすれば、親友の信頼を取り戻せるか。やはり、目の前でイチャイチャウッフンしてる現場を見せてやるしか無いか。
(覚悟しやがれ、リア充・・・特に妖精!!勝手な事をした事を、後悔させてやる!!)
妙な意気込みで魔力を解放させて、気合い入れをした。その瞳は熱い(嫉妬の)炎で燃えている。早速、白玉楼へ向かって箒で飛んでいく魔理沙。どうやって霊夢の前でイチャ(以下略)させるかは置いといて、とにかく奴らの元へ。雄叫びをあげて見えなくなった。
「・・・バカバカしい・・・」
1人神社に残された霊夢。やる事もなく、お茶をひと啜りした。
「【餓王剣】餓鬼十王の報い!!」
妖夢が宙で居合切りのモーションをすると、刀の軌跡から鎌鼬が放てれた。鎌鼬からはさらに無数の弾幕が追撃してくる。一回の攻撃範囲がとても広く、躱し切れそうにない。
「だあああ!!!!」
気合砲を前方に放出して弾幕をかき消したら、斬閃がよく見える。後は目視で回避する。
「む・・・やはり、只者じゃない・・・だが、斬ってみれば大抵の事は分かる!!」
「可愛い顔して、中々にエグい思想の持ち主だな。面白え!!」
バーダックは気の剣を上空に放り投げ、拳を強く握りしめた。
「【傷候】レイニーフレア!!!!」
剣が炎に変異し、小型の火球を妖夢とその周辺に隕石のごとく降りかかった。
「ふっ!!ふっ!!ふっ!!」
妖夢は動じずに、軽やかなステップで火の雨を躱していく。
「ほっ!!はっ!!・・・っ!?」
「よう」
誘導されたとも知らずに、バーダックの懐に飛び込んでしまった。肘からホールドを受けてしまい、身動きが取れなくなってしまう。力も、子供のものと思えない程で、刀を落としてしまった。
「くく・・・どうだい、お嬢ちゃん?」
「う・・・うぐぅ・・・」
サイヤ人の強力な掴み技に、呻く妖夢。刀を落としてしまっては、何も出来ない。妖夢は抵抗をやめてしまった。
「何だ、もう諦めたか?」
「くっ・・・」
挑発してみるが、睨みつけてくるだけで、抵抗の様子が見当たらない。このまま終わるのも、何だかつまらない。バーダックは、妖夢の拘束を解いて、三歩下がった。
「・・・どういうつもりですか・・・?」
「おめえのスタイルは、弾幕よりも刀を使用した剣術だろう?全力を出し切れないで終わるのは、嫌じゃないのか?」
「・・・・・・後悔しても知りませんよ!!」
妖夢は落とした刀を拾い上げ、もう一本も鞘から抜いて構える。二刀流という、妖夢の最も得意とする剣術を使おうとする。対して、バーダックは剣術など素人に等しい。勝負は目に見えるようだが、経験豊富の戦闘勘と圧倒的なスペックで補うスタイルで戦う。
「【百花繚乱】!!!!」
刀を水平に構えて回転しながら鎌鼬を散りばめた。妖夢を中心に竜巻状に振りまかれ、バーダックに襲いかかる。
「【旋風】リフレクトルネード!!!!」
相手が竜巻なら、こちらも竜巻。斬撃と気がぶつかり合い、接触の位置で地面にヒビが入る。嵐が通り過ぎたかの様な荒れ模様だ。
「く・・・幼子相手に手こずっていては・・・」
「この娘っ子、やっぱり強え。面白くなってきたな」
妖夢は再び刀を構えた。今度は二本を体の前で交差させる様に持つ。刀を小刻みに擦らせている。バーダックは何をしているのかよく分からないが、時間と共にその技の真意を知る。
「擦り合わせた箇所に電磁波・・・放電されずに蓄積されている・・・面白い技だ」
「行きますよ・・・【共鳴哭旋】!!!!」
刀を擦らせながら電磁波を発射した。スピードは弾幕とは桁外れだ。バーダックでも見切れなかった。
「あが・・・速い!!・・・左腕が使えねぇ・・・・・・」
肩に大きな斬撃を喰らった。恐らく、神経系まで持って行かれてしまった様だ。力を入れても、感覚が全く感じられない。
「ふぅ・・・やってくれるじゃねえか・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
この傷によるダメージはあまりにも大きい。全く使い物にならない腕が、お荷物にしかならない。一瞬どうするか迷ったが、バーダックはとんでもない決断をした。
「くぅ・・・うああああ!!!!」バスッ!!
「っっ!!!???」
妖夢もバーダックの行動に驚きを隠せない。斬られた箇所を自らのスピリットソードで切り落としてしまった。
「くくく・・・使えないんなら、捨てちまえば良いんだよ・・・」
「貴方、正気ですか・・・」
「動揺してんじゃねぇ!!」
「あ!?」
バーダックは妖夢の一瞬の隙を逃さず、すぐさま攻撃を繰り出した。
「【龍帝】!!!!」
体内のエナジーを爆発させ、オーラに起爆性を持たせての突進。回し蹴りで妖夢の両手に持たれた刀を蹴り上る。刀から手を離すという、剣士の屈辱を2回も味わってしまう。一瞬の間呆然としてしまったが、今は戦いの真っ最中。バーダックの右拳が妖夢の顔をめがけて襲おうとしていた。敗北を悟った妖夢は目を瞑った。
だが。
「2人とも良くやったが、そこまでだ!!」
横から何者かの手がバーダックの突きを強引に押しとどめた。
「アンタは・・・」
「久しぶりだね、バーダック君」
「ら、藍さん!?」
横入りしたのは、八雲の式神、八雲藍であった。渾身の一撃を、背を向けたままの棒立ちで受け止められた。
「妖夢、この子は君の思ってる様な酷い者では無い。君の勘違いだよ。そして、バーダック君。君は、とんでもない無茶をするね。荒療治だから、少し眠っていて貰おうか」
「何を・・・がっ!?」
手刀を入れられ、バーダックは一瞬で気を失ってしまった。最後に感じた感情は、傷の大きさと出血量から死んでしまうのか。といった物だった。
「う・・・ん?意識がある?」
「あ・・・バーダックさん!!」
「あ、大よおおおお!!??」
大妖精に突然抱きつかれてしまった。大妖精の腕が肩にかかって強く抱かれ、尋常じゃ無い痛みがバーダックを襲った。
「いだだだだだ!?離れろ!!肩が!!肩・・・あれ?」
肩が痛い?感覚があるって事は・・・どういう事だ?確か、妖夢の剣撃で左腕をバッサリ斬られ、自ら切り落としたはずだ。少し力を入れてみると、左指が動く感覚がある。
「バーダックさん!!死んじゃうかと思いましたよ!!ふぇええええ!!!!」
「いだだだだだ!?うるさい痛い喚くな離れろ!!」
痛みに耐え、周囲を見てみると、どうやら布団の上で寝ていた様だ。誰かが看病した?それでも、腕がくっつく様な看病なんて聞いた事が無い。
「ふふ、王子様の目が覚めた様ね」
「〜〜〜っ!!アンタは・・・いだだ!?大妖精!!俺が心配なら、離れろおおお!!!!」
ギャーテーギャーテー!!今回はバーダックのセルフである。紫が見えたにも関わらず、鬱陶しい痛みの発生に、それどころで無くなってしまう。
見かねた藍が大妖精を引っぺがした。デコピンで少し落ち着かせた。
「今の君はどうやら死ににくい体になっている様だよ。違和感を感じないかい?」
「違和感・・・そういや、何だこれ?自分の体が、自分じゃねえ様な・・・」
「それは、君の体が霊体に近いからなのよ」
綺麗な声が部屋に響いた。耳で聞こえたのもあるが、まるで心に直接響く様な声がした。声の方向を見ると、桃色の髪の美しい女性がいた。綺麗な白い肌に、水色の服が何とも艶やかである。
「ようこそ、白玉楼へ。私は西行寺幽々子。亡霊よ♡」
「ぼ、亡霊?てか、俺の体が霊体ってどういう事だよ?」
「バーダックさん。貴方の能力が貴方の体に新たな変化をもたらしたのよ」
「冥界は主に幽霊たちの住まう世界。そこら中に霊力が充満されているんだ。そして、君の能力。もう分かったかな?」
「冥界に相応しい身体になったってことか・・・」
「白い輝きの変身がその証明ね。悪魔の変身とは似て非なるものなのでしょうね」
白い輝きと霊力。違和感の正体はソレだったのか。
「霊体と実態を両方持ち合わせているから、半人半霊とも言える。概念が備わっているから、切れた腕も治療できたんだよ」
「治療って、どうやったんだ?バッサリイッた筈だろう?」
「簡単に言うと、君は今、私の式神にさせている。だから、私の妖力で治療が出来ているのだよ」
「あー、ソレか。今も感じる妙な違和感は・・・」
「仮契約の式神化だから、拒絶しなくても良いよ。私の下に就きたいなら別だけどね。ふふっ」
大人の妖艶な笑みを向ける藍。現在のバーダックは薬によるショタ化を遂げている。そっちの方向でバーダックが可愛く見えている藍。キチンと冷静さを保っている辺り、紅魔館の連中よりはマシだと思うバーダックだった。
少し奥を見ると、妖夢が正座をしていた。とても申し訳なさそうに落ち込んでいる。
「あー確か・・・妖夢って言ってたな。気にすんなよ。挑発した俺も悪いんだからな」
「うぅ・・・申し訳ありませんでした。勝手に一人歩きで腕を斬ってしまって・・・」
もう泣きそうな顔だ。流石にこっちも申し訳なくなる。さっきまでの威勢がミリ単位で見当たらなくなっている。
「うん、やり過ぎたな・・・・・・」
「そう、君が悪い」
「女性を追い込むのは、酷い殿方のやる事ですよ」
「ウチの娘を泣かせて、責任取れるのかしら?」
「さあさあ、密告だ!!お姉ちゃんに言ってやろ!!」
散々な言われ様だ。否定はしないが。大妖精と橙は説教を受けてるバーダックを苦笑して眺めている。あの眼ムカつくから、後で1発行っとこうか。
とりあえず、今は妖夢の機嫌を取り戻さなくては。
「妖夢・・・すまなかったな・・・」
「ふぐ・・・いいでふ・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
どうすりゃ良いんだよ・・・。コレもう手遅れじゃねえか。ご機嫌ルートへの攻略がどんどん遠ざかって行く。コレはアレか?俺の死後は、此処で妖夢に仕返しを喰らってしまうアレか?あの真剣で半分斬られた腕の痛みを思い出す。すげえイヤ。
「ところで、そろそろオユハンよね。みんなで食べましょう♡」
お姫様が何か言ってる。そして、ブルーの雰囲気の妖夢が更に酷くなった。むしろ、白くなってないか?
「幽々子様と・・・客人5人分ですから・・・?」
「もちろん、お客様は満足してもらわないと。頑張ってね、妖夢♡」
どうしたのだろうか。自分を弄んだ俺に対して料理を振る舞うのがイヤというより、料理そのものにトラウマがある様な感じだった。
「・・・・・・よし」
バーダックは、食卓の準備を始める大人達を放って、台所に向かった。
「はあ・・・客なんて話し相手ができる分余計に量が・・・・・・ぐす・・・」
遂に涙を流した妖夢。バーダックに対しての無礼をあれこれ言われてもまあ我慢できた。でも、これからの現実と向き合うには今のコンディションは最悪である。ただ量を増やせばそこそこ簡単ではあるが、客1人につき2品ずつ追加するルールが余計に痛い。
「10品追加って・・・誰か助けて・・・・・・」
「良いぜ。大根は何本皮むきすりゃ良い?肉塊とは久しぶりだな。筋を取るのは俺がやっとこう。干し椎茸は汁物に使うか?」
「・・・・・・ふぇ?」
「かまどは・・・7つもあるのか。5つを米にして、俺とお前で1個ずつ担当すると効率が良さそうだ。雰囲気的に和寄りの感じだから、洋物でも作るか。レモンある?」
「え・・・え・・・?」
「湯煎が出来る様だし、レモンカードでも作り置きしとくかな。卵に余裕あるか?」
「レ、レモン・・・何?」
「バターもあるな。セミフレッドって知ってるか?アイスの冷たさとケーキの食感を持つ洋菓子」
妖夢は思った。この男は・・・否!!このお方は、運命の神様が不運な私目を哀れんで、今までの苦労を全て共に背負ってくれるパートナーを遣わせてくれたのだと。魂魄妖夢、人生・・・もとい、半生初の恋をした瞬間である。
〜10分後〜
「タマネギのみじん切り、もっと細かく!!繊維を真横に断裂して下さい!!」
「焼き豆腐は、崩れない様にフライパンに押し付けて!!表面をパリッと焼くのです!!あ!!強過ぎ!!」
「カリフラワーは繊細なんです!!え?少し傷んでる?なら、酢酒を使って下さい!!逆に酸味を活かすのです!!」
「燻製にしたカニの殻と言った筈です!!風味が圧倒的に足りません!!もう一回食糧庫に!!後、料理酒の追加も!!」
「ピーマンはワタも使います!!今日の料理には使いませんが、乾燥させて粉末にします!!だから捨てないで下さい!!」
「揚げ物の衣に水はダメです!!このお酒で粉を溶かして下さい!!よりパリパリになります!!」
「こっちの調理ではドライトマトを使います!!捨てるのもメンドイので、残りはジュースにでもしてて下さい!!」
「魚(一応川魚です)の骨も炙って出汁に使えます!!内臓含めて、処分しないで下さい!!」
「「「「「「いただきまーす」」」」」」
6人の美女美少女美幼女が、食卓に並べられた豪華な食事に箸を運ぶ。親友の紫と幽々子、主従の藍と橙、珍しいコンビの妖夢と大妖精とでそれぞれ食べさせ合ったりしている。皆とても美味しそうに頬張って、魅力的な笑顔が咲き誇る。この表情の前に、妖夢の疲れはもう吹き飛んだ。とても嬉しそうである。運命的な出会いをしたバーダックの手伝いもあり、今まで以上に料理が楽しくなったのが、彼女の永遠の誇りとなった。
「ウン・・・ウマイデス・・・ショクジッテトテモスバラシイデスネ・・・・・・」
そして、当のバーダックは目が死んでいる。料理の地獄を味わい、妹紅の家に帰ってからも、更に料理の腕が上がったと大評判になったそうな。魂魄妖夢の教えを受けた背中からは、魂の鼓動を感じる事が無かった。
よう、バーダックだ。あれー・・・なんか記憶が飛んでる気がするぜ・・・台所で妖夢と料理を始めて・・・どうなったんだ?分からん。まあ、飯も美味いし良いか。って、うわあ!?白玉楼に誰か攻撃しやがった!?あの影は・・・魔理沙!?あいつ、何怒り狂ってんだよ!?
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
「W半霊の奇跡の連携 VS魔理沙!!」
絶対に見てくれな!!
最近、何を血迷ったか、「◯ましたっ!◯ワー◯フガ◯ルズ◯」を見始めたオレ・・・本当に何やってんだろ・・・そして、バーダックがロリ化したら、バタ◯カップなんだろうなぁ。なんて妄想してる・・・。うん、スカート似合いそうだな。
「男の俺がスカートなん「絶対に似合わねーよ!!!!」
あ。「ん?」
「アレ?お前たち誰だ?ってか、ココ何処だよ!?モ◯ョが暴れてるから早く現場に行かねえと!!」
バーダックとバタ◯カップ・・・似てるな・・・。
「「・・・・・・(怒)」」
うん、なんか可愛いな。
「リフレクトルネード!!!!」「グラビトン・ドライブ!!!!」
ぎゃあああああああああああ!?
「バカは放っといて、今後も俺たちの活躍をよろしく頼む」
「じゃあ、オレもそろそろ行くからな。がんばれよ!!」b
「行ってきな!!」b
「バーダックさん、何やってるのかな?」