なお、後書きにて重大発表をします。
人里は、現在烏天狗・白狼天狗を中心に、人間に在らざる者が警備をしている。普段の異常時の里の警備は、慧音と妹紅の2人が主だ。時々、白蓮や神子等も見かける。天狗が徘徊する人間の里。こんな状況を歴代の博麗の巫女に見られでもすれば、発狂されかねない。大人でさえ警戒している。そんな中で・・・・・・
「あ、犬のお姉ちゃん!!」
「犬・・・って、楓くん?あ・・・無事だったんだね」
犬のお巡りさん・・・改め、白狼天狗の椛と無垢な幼年の楓くんが再開した。団子屋で休憩していたら、楓君の方が椛を見つけた様だ。周囲の大人が動揺する。天狗に4歳の幼子が自ら近寄ったのだ。秋祭りの警備は、主催の姉妹と山の神、計5柱の管理下という事で、そこまで緊張するものでは無かった。が、今回の提案は天狗の長【天魔】によるものだから、安易に信用し切るのも危険だ。
「犬のお姉ちゃんも、大丈夫だった?」
そんな大人たちの不安をよそに、楓は椛に近寄って行く。
「お姉ちゃんは大丈夫だよ。でも、左腕はしばらく使えなくなっちゃった」
「どうして?痛いの?」
「うん。痛くて、力が出ないの。でも、心配しなくて良いよ。お姉ちゃんは妖怪なんだぞ♪がおー!!」
「うー。僕だって、負けないんだから!!がおー!!」
会話だけなら、とてもほんわかする内容である。男の子は未だに妖怪の本質を理解していない。てか、出来る年齢ではない。疑うことなく、純粋な瞳をキラキラと輝かせている。
ビミョーな空気なんかそっちのけで、人間の幼子と白狼天狗が楽しそうに会話している。
不審な黒い影の接近に気がつかずに・・・・・・・・・
《テー→テー↑テー↓》
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・ぷ・・・ククク・・・」
「・・・・・・・・・」
《タケノコごはーん・ふりかけごはーん・炊き込みごはーん》
「だははははははははははは!!!!!!」
「ちょ・・・八橋・・・そんなに・・・・・・ぷぷ・・・」
「バー・・・ダック君・・・ユニー、クな・・・ビート、だ、ね・・・」
「ククク・・・タケノコ・・・好きなの、かい・・・?」
「私は、コッペパンの派閥なのだよ」
「うがあああああああああ!!??テメェら、マジで黙れええええ!!!!」
尺八を手に取ってから、5時間。とうとうバーダックがキレた。だいぶ我慢出来た方だと思う。付喪神供の演奏を何とか再現しようとするが、案の定上手くいくはずもなく、小娘供に散々笑い者にされ、イライラが許容オーバーしてしまった。
「くそぉ・・・コレで何を分かれってんだ、あのツートンカラー・・・」
「でも、時間的にもそろそろ良い時間だ。そろそろ聖達も帰って来るだろうし、食事の準備でもするよ」
「わっほーい♡お腹空いた〜♡」
「ふふっ。相変わらず、楽しそうね」
「ネズミちゃん、何を作るんだい?」
「お客の要望に応えて、炊き込みご飯かな」
「ネズミこら!!!!しつけえんだよ!!!!」
しばらくはバーダックをおもちゃにする為の餌が振りまかれる事だろう。ソコソコ好きだった筍に、トラウマが出来てしまいそうだ。
「ほら、君の料理の評判は噂で聞いているよ。さ、行くよ、悟飯君♪」
「ーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!」
何より腹が立つのが、コレだけ挑発されて、殴りかかろうと思えなくなった、自分の変わり様だ。一体どの辺りからおかしくなったのだろうか?せめて、調理の腕で屈服させる事は出来ないだろうか?ある程度免除してもらえないだろうか?
アレコレ考えている間、調理の手元を全く見ずに作業を進めるといった、超絶離れ業を披露し、気付かぬうちに一品作り上げていた。品目は【茄子と筍の甘酢煮】。本気で自分の頭を殴った。
平和な時間ほど、恐ろしいものはない。もちろん、通常時は問題なく生活することが出来る。だが、つい先日、秋祭りに襲撃を受け、たくさんの人間が負傷した。そんな時こそ、突如崩れ去って行くかもしれない平和な時間がたまらなく恐ろしくなってしまう。そして今、ソレはやはり突然に現れてしまう。前触れもなく地面に亀裂が入った。何事かと振り向くと、閻羅が現れた。地上の結界を抜けるために、地中を掘ってやって来た。
「バカな!?稗田邸へ逃げろ、人間!!!!」
我先にと、閻羅から逃げようとする里の人間達。
『人里であれば、脅威は無い』
そんな概念が遂に崩れ去ってしまう。周囲にいた天狗達が人間の護衛と、閻羅の足止めに分かれて行動する。大異変の最中で、恐怖と不安で不安定状態だったが、最早パニックを抑える事は出来そうになくなってしまう。
椛は怪我により、避難支援組に配属されている。盾を右腕に装備し、人間を守りながら誘導して行く。が、案の定問題が発生する。楓君が団子屋の中へと入って行くのを目撃してしまう。楓君、呪われてるの!?
「楓君、どうしたの!?」
行く手を阻む閻羅の脚を馴れない右腕で切断し、機動力を大幅に削りながら団子屋へと進む椛。
団子屋の中に到着すると、楓くんよりやや高い女の子の姿が見えた。確か、月子ちゃんだっけ?てか、大人!!足に怪我おった子供を連れて逃げなさいよ!!見捨てられたって、人間不信にでもなったらどうすんの!?いや、実質問題、人間同士がどうなろうが知ったこっちゃ無いが、流石に子供を見捨てるのはどうかと思うぞ!!
「月子ちゃん、掴まれるかい?」
「う・・・椛さん・・・」
「お姉ちゃん、早く逃げないと!!」
月子ちゃんをお姫様抱っこで抱えて逃げようと外に出る。閻羅の脚はまだ再生していない。避難場所の稗田邸へと走り始める。
閻羅の様子を再確認しようと、走りながら振り返ると、脚が既に半分以上修復されていくのが目に入った。
「はああああ!!??インチキにも程があるでしょうが!!」
この距離では最早逃げ切れない。圧倒的絶望に涙を浮かべる椛。
と、何者かが椛の両脇をかすめた。
「【ヴィルーダカの剣】!!!!」
「【黄金の剣ジパング】!!!!」
2つの斬撃が閻羅を襲い、凄まじい音が周囲に響く。楓くんと腕の中の月子ちゃんも耳を抑えてうずくまるが、椛は耳を防ぐことが出来ずに、目眩を起こす。
「貴女ねぇ!!私が剣でやるからって、真似しないで頂けませんか!?」
「君が真似したのだろう!?そもそも、私は普段から初手はジパングと決めているのだ!!」
「演出よりも考えることがあるでしょうが!!人命がかかっているのですよ!!」
「ある程度のハッタリは必要だぞ!!僅かにでも時間を作れば、それだけ避難が進む!!」
「ひ、聖・・・せめて今回は共闘でも・・・」
「太子様!!今はその僧侶に構わない方が」
「「引っ込んでいなさい!!!!!!!!」」
「「はいいいいい!!!!」」
椛の前に現れたのは、命蓮寺住職【聖白蓮】と聖徳道士【豊聡耳神子】。怒鳴られたのは、寅丸星と蘇我屠自古だ。
案の定仲の悪い2人は未だに口論を続けている。
「仏の道こそ、人々を救えるのです!!気の毒にも思いませんが、ご退場致してもらいますよ!!」
「君のような生臭には、神道の導きが理解出来ぬか!!土に還る前の最後の醜態でもじっくりと拝ませて貰おうか!!」
「【魔法】マジックバタフライ!!!!」
「【光符】無限条のレーザー!!!!」
引っ込みがつかなくなるほどヒートアップする宗派達。部下達はそうでも無いようだが、そんなの知ったこっちゃ無い。凄まじい力を振り撒く2人は閻羅にとって最高の餌でしか無い。標的として一斉に狙われてしまう。
「「邪魔ああああああああああ!!!!!!!!!!」」
2人のスペルはハエのように鬱陶しい閻羅どもに向けられ、一瞬で消し飛んでしまう。喧嘩→邪魔される→一掃→喧嘩のループに入ってしまい、この状態がしばらく続いた。
「あぁ・・・聖・・・あんなに活き活きとして・・・・・・」
「はぁ・・・毎度毎度飽きないですねぇ・・・諦めなよ・・・」
「うぅ・・・屠自古さぁん・・・ぐすん・・・・・・」
「よしよし。苦労してるみたいだね。君は悪く無いさ」
喧嘩する宗派の長2人・それを襲い、即一掃される閻羅・自分が来た意味がなくなり泣く者と抱き締めて慰める者。ギャグとバトルとキマシタワーが同じ現場で発生した。何これ。
椛は、人間の姉弟を抱えてひたすらに走っている。閻羅の群れに2度も殺されかけたため、もう臭いは嫌という程覚えた。休暇を使い、里の甘味処にもよく訪れ、地理もある程度理解している。閻羅を避け、なおかつ最短のルートで稗田亭へと歩を進める。片腕はロクに扱えず、見知った人間の子供2人を連れての状況では、もう逃げる以外の選択肢がない。
「もう少しだよ・・・!!楓くん、頑張って!!」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
この子もかなり頑張る。あれだけ怖い光景を目の当たりにして、パニックにならずに私と月子ちゃんの声をしっかりと聞いているようだ。
と、稗田亭が見えてきた。現在も紅白巫女と白黒魔法使いの結界は充分に効果的のようだ。中の人間の臭いが全く感じられない。寺子屋のハクタクも力を使っているらしい。前にも一度、里全域を覆い隠したことがあるとかなんとか。範囲を狭く絞っている為か、効果がより強く出ていると言っていたみたい。
「・・・・・・・・・今だ!!走れ!!」
楓くんにタイミングを伝え、一気に走り抜ける。距離はおよそ15間強(30m)。100%安全なんて保証はないが、少なくとも、閻羅の匂いは遠い。なんとか逃げ込めるだろうか。とにかく、この姉弟だけでも結界の中に入れてしまえば騒動は一時落ち着く。聖白蓮と豊聡耳神子の2人がいれば、退治は出来るはず。後、少し・・・・・・・・・
どおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!
地面が割れた!?まさか、また地中から!?流行ってんのか、ソレ!?くそっ!!自信があった嗅覚も、こんな状況じゃ役立たずでしかない!!
「あ・・・あぁ・・・・・・」
「楓・・・お姉さん・・・・・・!!」
(・・・・・・・・・くそっ!!)
椛は月子を下ろし、左腕に匿った。月子はさらに楓を力強く抱きしめる。その2人の上に覆いかぶせるように盾を構える。右手には狼の剣。せめてこいつらと私の衝撃波で、あの2人が気づいてくれたら・・・!!
10を超える閻羅が椛たちに襲い掛かる。
「うあああああああああああ!!!!【天弓牙狼】!!!!」
剣を右手のスナップで素早く回転させる。剣からは鎌鼬が全方位に発生。次々と発生する鎌鼬は、閻羅の進行スピードを削っていく。斬った後から次々と再生を繰り返す閻羅。
「ぐううううううううう・・・・・・この程度じゃ・・・」
普段は【スペルカードルール】という決闘法で応戦している椛。椛に限ったことでも無いが、幻想の住人には霊夢や魔理沙に紫にさえ、ある弱点を抱えてしまっている。『スペルを長時間持続させ続ける』事が出来ない。故に実力者ほどより多くのスペルカードを所有している。鬼の喧嘩のような、肉体のみで暴れるやり方に関してはその範囲では無い。だが、下っ端の白狼天狗である椛ではこれだけの数を相手に、隙を作れるだけの術もスタミナも持ち合わせていない。徐々に鎌鼬の数が減っていってしまい、閻羅の進行を許してしまった。閻羅の攻撃から姉弟を守る為、正面から直撃を喰らってしまった。
「ぶぐぅゎあああああああああああ!!!!!!」
「ひっっ!!!!お姉ちゃん!!??」
「お姉さん!!!!」
椛の盾も砕かれ、完全な無防備状態の姉弟を閻羅が囲う。
椛は腹を抑えうずくまり、吐血が止まらなくなってしまう。
(く・・・くそぉ・・・万事休す・・・・・・!!)
閻羅の拳が、姉弟に迫っていく。
「「うああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
ずだあああああああん!!!!
がっっっ!!!!がっっっ!!!!
椛は衝撃音に耳を疑う。直撃を喰らったからこそ分かる違和感。
【あんな音になるのか?】
椛と姉弟の目に入ったのは・・・・・・・・・
「はあい♪また会ったね、黒い人」
「よくもまあ、大切な行事をぶっ壊してくれたもんだ」
豊穣の神【秋穣子】と紅葉の神【秋静葉】だ。
「え・・・え・・・?穣子様・・・?」
「静葉様まで・・・」
「ぐぅぅうぅ・・・穣子殿に・・・静・・・葉殿・・・その子たちを逃がしてやって・・・下・・・がふっ!?」
激痛と大量出血(吐血)により、意識が薄らいでいく椛は2柱に声を振り絞って伝える。
だが、予想していない返事が返ってきた。
「大丈夫。今の私達なら、君らを守りながらこいつ等を掃除出来る・・・」
「神様は、本気で怒ってるんだよっ!!」
何を言っているんだ!?いくら神様とはいえ、あの御二方では流石に無理があり過ぎる!!姉弟を助けた時の不意打ちは、正面向かった時点でもう使えない。無茶だ!!
閻羅が再び構え、秋姉妹目掛けて突進する。
「本当だよ。だって・・・・・・・・・
こんなにも力が湧いているんだもの!!!!」ばん!!!!!!!!!!
「は・・・はあああああああ!!!!????なん・・・ぅっがああぁぁぁ」
椛は目を疑った。閻羅の拳を腕一本で容易く受け止めた豊穣の神に。バカな・・・。あんな力、今まで一度も・・・!!萃香殿や勇儀殿に匹敵・・・・・・それ以上!?なぜあれほど・・・・・・
「あたしだって驚いてるよ。こんなにも力強い信仰は初めて・・・それもたった1人の信仰でこうなってるみたい。こんな大変な状況でも、私に信仰を向けてくれる素敵な人が居るんだもの。負ける気がしない!!!!」
「ぶぁあああっっっっくしょいいい!!!!!!!!!!」
「急にどうしたんだい?莫迦みたいなくしゃみ晒して・・・寒かったかな?」
「黙れネズミ。ただでさえ、口ん中の芋の天ぷらブチ撒けたんだ・・・不機嫌が募る前にその口閉じろ・・・」
「あぁ・・・この時期の芋は絶品だからね。流石にそれには同情するよ」
「同情もするな。口を縫い付ける前に、塩詰め込むぞ」
(ぐうう・・・・・・せっかくこの芋の生産者に感謝込めてたってのに・・・・・・なんか台無しだ・・・)
「やああああああああああ!!!!!!!!!!」どおううううんんん!!!!
声と同時に穣子を中心に衝撃波が発生した。例年に見る神のオーラは、秋にピッタリのオレンジなのだが、今の穣子は蒼いオーラを纏っている。更には、神以上の何か恐ろしいまでのプレッシャーを感じる。なのに、イヤな感じが一切しない。
(あの蒼い光・・・・・・こんなに、離れているのに・・・不安が・・・薄れていく・・・)
穣子は閻羅の胸元目掛けて拳を振り上げた。低級の神とは思えない程、とてつもなく速く、凄まじいまでに重い一撃。閻羅の上半身を吹き飛ばした。
目の前で衝撃な光景を目の当たりにした楓と月子。だが、穣子に恐怖は一切感じない。何故だろうか。この蒼い光に守られているからだろうか?絶対に生きていられる。そんな予感が・・・否、確信した。
「よくも、大事なお祭りを滅茶苦茶にしたわね!!お仕置きいいいい!!!!」
穣子はイノシシの如く、止まることなく閻羅に突進を続ける。
反対側にいた閻羅たちはまだ残っている静葉に襲いかかる。だが・・・・・・
「舐めんな!!!!」がいいいん!!!!
回し蹴りの要領で体を捻り、足一本で閻羅の拳を止める。
(嘘・・・静葉殿まで・・・!?)
訳がわからない。こんなにも強力な力を持っていたのか!?
「ふふ。皆勘違いしてるんだよね。私の芸術は秋に最高潮を迎える。でも、【脚力】は秋が終わり、冬になろうとする時が1番強くなるのにねぇ・・・っふふ♡」
秋静葉は紅葉の神。秋の季節に、山一面を赤や橙・黄色に変色させ、美しく彩る。だが、それらは全て枝から離れ舞い散っていく定めである。では、どうやって散っていくのだろうか。答えは単純明快【秋静葉が足蹴りで木を揺らし、落としている】のだ。その気になれば、国1つ分の紅葉を、たった一蹴りで全て散らすことも可能だ。使用出来る期間が余りにも狭いが、その瞬間、秋静葉は鬼の四天王【力の勇儀】すら超える破壊力を持つ事となるのだ。
「あんた達が勝手に、紅葉どころか木すら沢山壊していった!!山の芸術を犯した罪、今ここで償え!!!!」
穣子の拳と静葉の脚で、閻羅の体が次々と消し飛び、姉弟への脅威の影が完全に消えていった。恐ろしい閻羅をあっさりと蹴散らしていく秋の神様。その姿に恐怖は無い。椛でさえ、今この瞬間、『この神様に全てを預けても良い』と思える程の頼もしさと希望を感じ取っていた。
何故秋の神様から希望を感じてしまうのだろうか。それは、この世でたった3人、実際に希望を感じた椛・楓・月子でも、その謎を解き明かすことは全く出来なかった。
第七宇宙・閻魔界。
「閻魔大王様。お客様がいらっしゃいました」
「ふむ・・・今は魂は来ておらぬし・・・。良い、通せ」
「了解しました」
第七宇宙の死者を裁き、罪人を地獄へと堕とす番人、閻魔。体はとても大きく、威圧感も凄まじい。
「お連れしました」
「む・・・?お主は・・・」
「どうも。ご無沙汰しております、ヤマヘカトン殿」(補足:ヘカトン=ヘカトンバイオーン。ギリシャ語の〈7月〉の意)
「その帽子の紋・・・ヤマザナドゥか。何用であるかな?」
「私はただの付き添いです。こちらの賢者があなたに尋ねたいことがあると」
「どうも、ヤマヘカトン様。八雲紫と申します」
「ふむ。今は問題ないが、いつ魂が来るか分からぬのでな。手短に頼むぞ」
「はい。貴方様は過去に、【バーダック】という者の魂を裁かれた事はありますか?」
「バーダックとな。過去とはどれ程遡れば良いかな?」
「出来うる限りより過去へお願い致します」
ヤマヘカトンはやや渋い顔をした。が、引き出しからパソコンを取り出した。もちろん馬鹿デカイ。安いアパートくらいならすっぽり収まってしまうほどだ。
どうやら、履歴という形で調べるようである。
3分ほどいじってみたようだが、手を止め、紫の方へと向きなおる。
「分かりませぬな。その名前に該当する魂は、閻魔界に一度も来ておらぬ。誰なのだ?」
「・・・・・・いえ、心当たりが無いのであればそれで構いません」
「む?そうなのか」
「はい。そう言えば、興味本位でお聞きしたいことがあるのですが宜しいですか?」
「まあ良かろう。言ってみよ」
「ヤマヘカトン殿の過去の裁きで、【これ以上居ないであろう罪人】はどの様な者でしたでしょうか?」
「ほう。まあ、ワシも長いからな。沢山居て数えきれぬが、ごく最近の者では【フリーザ】【セル】【バビディ】といった所か。特にバビディは、宇宙の神【界王神】様4柱を殺してしまった【魔人ブウ】を蘇らせてな。まさに宇宙全域の危機であった。奇しくも、【孫悟空】【ベジータ】の働きによって、何とかブウを消し去ることが出来たのだ。あの者は下界の者だが、中々に憎めない奴でな。ワシも気に入っておるのだ」
「ふむ。閻魔様とあろうお方がそこまで・・・・・・。とても大きく、素晴らしい存在なのでしょうね。少しお聞きしても宜しいですか?」
ヤマヘカトンは次の魂が来るまで、孫悟空・ベジータの武勇伝を話し始めた。あの2人は、後に神話として語られる程の活躍をしている。知らぬ者に存在を知ってもらうことに、一種の喜びを感じている様で、秘書の鬼曰く、
『あれほど楽しそうな閻魔大王様はとても久しぶりです』
とのことであった。
「八雲紫。どうするのです?結局知りたい事は何も分からぬ様では、来た意味がありませんよ」
「・・・・・・他にこの宇宙と何らかの形で関わっている場所はないでしょうか?」
「相当な無茶を言いますね。相変わらず・・・・・・と言いたいのですが、やはりらしくない。焦っている様ですね」
「大賢者として、嫌な予感が治らないのですよ・・・」
「・・・・・・・・・分かりました。本来、私ですら独断で入ることを禁じられた場所がありますが、連れて行きましょう」
「・・・・・・何故そこまでしてくれるのでしょう?」
「貴女の判断は常に胡散臭く、信用出来ません。ですが、結果として世界を常に守ってきています。今回の無茶振りは、その善行で取り消してあげますよ」
「ふふ・・・感謝いたしますわ。で、その場所は・・・?」
「界王神・破壊神ですら禁じられた地獄・・・【破滅の門】」
どうも。東風谷早苗です。なんか魔理沙さんから吠えメールが来ました。『さっさとお前も閻羅退治に来い!!』だそうです。妖怪退治は確かに楽しいです。ですが、今それどころでは無いんですよね・・・。今、山は閻羅とやらとは別の大変な事が起こっているのですよ!!下手すればこちらもまた幻想郷を滅ぼすのですよ!!ここは私が食い止めて見せましょう。心配いりません!!よく言うじゃ無いですか。宇宙人が侵略しようが、ゴ〇ラが現れようが、2012年が訪れようが、【最後に生き残るのは人間】なのだと!!さあ、生き延びて見せますよ!!!!
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
【溢れ出る怨恨 第二次諏訪大戦!?】
ではみなさん、ご一緒に。
幻想郷では常識に囚われてはいけないのです!!!!
今日のDB症候群〜♪
症状2、ドラゴンボールソングのドラム叩いてみた動画で『こいつ、気円斬叩いてるww』と思ってしまう。
こうなっては、もうドラムを変な目で見てしまうでしょう。せっかくバンドのライブを見にいっても、ドラムの人に対して失礼な感情ばかりを思ってしまいます。それでは真のファンとは言えません。病気の初期段階ならまだ間に合います。演奏してみた動画は今後見ないようにしましょう。バンド本人の映像だけを見ましょう。そして、そのバンドが本当に大好きになった時、そろそろ演奏してみたを見るのも宜しいでしょう。
最近になって、マインクラフトを始めました。
起動→山岳地帯からスタート→木が見つからない→夜になって毎回死ぬ→(リアルで2時間)→諦めて世界をリセット→サバンナ・沼地・森の境界線辺りからスタート→拠点を作る(豆腐状態)→『そろそろ鉄が欲しいな』→洞窟が一向に無い→鉄・石炭求めて遠征開始(豆腐放置)→村発見→空き家を占拠(リスポーン設置)→洞窟発見→ダイヤゲット♪→マグマダイブで全ロス→まさかの村の真下にダンジョン発見!?→ダイヤに鉄に金にレッドストーンにヘカテア姐さんゲット→未だにダンジョン完全制覇ならず→洞窟内に仮拠点(リスポーン)設置→(リアルで2日後)→まだ終わらぬぇ・・・
といった感じです。鉄を求めて、何やってんだ俺。いやあ、今回の泥沼は本当に楽しいです。もう止まらねえぞ。
最近、アンパンマンにもハマり始めました。コラそこ。ガキって言うな。ニコニコ動画で、「アンパンマン トラウマ」で検索してみろ。最近のは知らないが、昔のアンパンマン映画のボスキャラ、マジで怖いから。園児向けのデザイン&スペックでは無い。ドロンコ魔王なんか、作品を絶対に間違えてるから。砂男も恐怖過ぎるって。映画館で泣き出す子供が続出したのも、納得できるレベルです。映画の主題歌も神曲だらけです。【ぼくらはヒーロー】、普通にかっこいい曲でもう抜け出せません。【手のひらを太陽に】や【勇気の花が開くとき】も素晴らしい歌で、最近は街中でも口ずさみながら歩いてます。ロケットアンパンチのかっこよさは、もはや麻薬レベルです。一度見てしまえば、その魅力から抜け出すことは2度と出来ません。ロールパンナちゃんが登場すれば、それだけでテンションが上がります。特にロールとローラの作品は涙が出ますね。
何が言いたいかと言うと、もうアンパンマン大好きです。
ドッカンバトルにて、必殺技レベルMAX・潜在全覚醒がついに出来ました。【超悟空Jr.】です。流石完成形。能力値も圧巻ですね。強い強い。ガチャでは、知属性ゴジータ求めて超悟空4・力属性超バーダックを引き当て、仮面のサイヤ人求めて体属性悟空ブラックを引き当てると言う、運が良いのか悪いのか・・・。自分の中の運の割合がおかしいのは前からですが。
近況報告はこれくらいですね。ではここからお知らせです。活動報告の欄にて既に公表はしておりますが、この場で改めて発表致します。
しばらくの間、執筆活動を完全休止とします。期間は正直分かりません。
前回は番外編だったため、本編の続きを3ヶ月以上も待たせておいて、何いってんだこいつ。と、機嫌を悪くする閲覧者様もおられるでしょう。ですが、一応言い訳を言わせてください。理由を伝えれば、多分許してくれると信じております。
実は、現在とある挑戦をしています。現在進行形で続き、先程の宣言通り、いつ終わるのか見当が付きません。
挑戦内容はこちら↓
【東方天空璋のキャラを本編に登場させる】
無謀にも程がありますね。まだ体験版しか出てないと言うのに。現在、三ボスまでが発表されています。3人ともこれまた個性豊かで魅力的ですね。んで、次回予告通り、次は妖怪の山での展開を予定していますが、早速【坂田ネムノ】を登場させようかと考えています。
ですが、三ボスまでの情報だけで執筆をするのは諸刃の剣どころではありません。むしろ、1枚の刃物を握るようなもんです。なので、天空璋キャラの考察のために、以下の通りの期間を取ります。
【東方天空璋】製品版無事発売→作者がキャラと異変の概要を充分にまとめる→ウィキ等での設定と照らし合わせ、固定する→現在のプロットに全キャラを無理やりにでも埋め込む→執筆再始動→最新話完成→ネットなどである程度認知度が上がる→最新話投稿
といった具合です。なので、下手すればさらに数ヶ月延びるかもしれません。しかし、この作品では、ある絶対的縛りが存在するのです。公表するつもりは全くもってありませんでしたが、この際なので発表します。
縛り内容はこちらです↓
【win版以降の東方キャラは、全て登場させる】
この縛り上、新作が出たのであれば登場せざるを得ないのです。まだ自分の嫁が出てないと嘆くあなた!!あなたの嫁が活躍する時が来るまでお待ちください!!今回の秋姉妹の様に、予想もしない様な活躍を準備致します。
『全キャラって秘封倶楽部はどうなの?』
ですか?んふふふふ・・・さて、どうでしょうねぇ・・・・・・。
これで活動報告も以上とします。前書きにも書きましたが、今回はどえりゃあ長くなりましたね。本文は今まで6000字を超えることは一回しか無かったのですが、今回は8000字を超えてしまい、後書きまで2000字オーバーです。ナズちゃんに『莫迦だなぁ』と言われたいです。『馬鹿』でないのがミソですよ。
では、今回はココまで。宣言通り、次に会えるのはいつになるのでしょうか・・・。みなさん、白藍さんとバーダックのことを忘れないでいてくださいね!!ご閲覧、ありがとうございました!!