「【魔符】スターダストレヴァリエ!!」
「【人鬼】未来永劫斬!!!!」
2つのスペルが交差し、4体の閻羅を飲み込んだ。派手な火力と静かな火力が綺麗に重なった様は、実に美しい。
「ふう。魔法の森付近は、ひとまず大丈夫か」
「あぅ・・・疲れました・・・・・・」
「一段落着いたし、少し休憩するか」
「はい・・・そうですね・・・・・・はふぅ・・・」
大きな岩場に座り込む魔理沙と妖夢。水筒の水を八卦炉で沸かし、お茶を啜る二人。ほっこり。
「って、何でこうなってるんですか!?」
幽々子様のラーメンを途中で放り出し、バーダックの助けになろうと飛び出したはずです。なぜ、こんな無礼者と奇跡の連携を取っているのでしょうか?と言うより、なぜ取れているのでしょうか?
「私は、バーダックさんが危険と聞いて来たと言うのに!!」
「・・・・・・・・・」
妖夢のあまりにも恥ずかしい台詞に、魔理沙は少し引いた。真剣な表情でそんなこと言われると、尚更だ。
「バーダックさんは今、どこに居られるのですか!?もしくは、バーダックさんを痛め付けた連中はどこにいるのですか!?」
「分かった!!分かったから、胸ぐらを放せ!!脳を揺らすな!!」
ほんの少し前のほっこりから反転、無意味な暴れによる疲労でぐったりする魔理沙。妖夢はまだ暴れ足りない様だが、身体の方は割と悲鳴を上げてる。が、それ以上に精神が鼓舞している為か、体温の低い霊体がいつになく燃えている。
「取り合えず、バーダックは無事だ。今はどこで何をしてるか知らん。んで、襲ったのは、さっき退治した奴等だ。まだどれだけ残っているか分からない」
「分かりました!!それでは早速、討伐に向かいますよ!!後に続いてください!!」
「休憩位させろ!!あ、こら!!引っ張るな!!」
妖夢の中では、バーダックはとても大きな存在となっている。短い付き合いだが、剣術や調理での意気投合は妖夢にとって全てなのだ。これが友達なのか恋なのかは妖夢にも分からない。でも、バーダックを失いたくない理由はどっちでも良い。物心着いた頃から世話になってる幽々子は当たり前として、初めての感情に、一所懸命になる少女。
もちろん、魔理沙の眼には恋にしか見えてない。引っ張られる事を止めさせ、仕方なく着いていく。あ、さっきの岩場に水筒置きっぱなしだ。
赤黒いオーラと金色のオーラが、轟音を上げてぶつかる。ミジャグジの左腕は神通力により既に再生済みだ。お互いに両手で掴み合い、押し合いになる二人。
「ぐぐぐぐ・・・・・・!!」
「くかかか・・・先程の威勢はどうした?」
ミジャグジはバーダックを挑発し、右腕の力を一瞬消した。重心をずらされたバーダックは体勢を僅かに左に崩し、脇腹へと回し蹴りを喰らう。その流れのまま、背後に回り、背中目掛けて鉄の輪を浴びせた。
「くかか・・・その程度かえ、小僧?」
割れた地面に埋まるバーダックだが、ゆっくりと起き上がる。
「ちぃ・・・あれが神か・・・・・・」
幼子の容姿をしているものの、やはり年期が圧倒的に違いすぎる。力の流し方がとてもうまい。戦闘力ならば確実に上回ってるにも関わらず、決定打を全て逃がされる。相手が人間や妖怪であれば、持久戦で削りきる事も出来ないわけではないが、信仰が切れないことには無限に再生される。ましてや、ミジャグジの信仰は【恐怖】。現在の幻想郷において、無尽蔵とも言える。
「妹紅・輝夜とも違う、厄介さだな・・・・・・」
バーダックは非常に気が立っている。だが、怒りに任せて突っ込む様な事はしない。否、出来なくなっている。美鈴・妖夢との修行の結果、相手の観察と分析を自然と行えるようになっている。故にミジャグジを確実に負かす方法も思い付いた。
だが、それを実行する為の完璧なイメージが浮かばない。頭の中で何度もシミュレーションをしてみたが、決定打の命中率は0だった。
(あの小僧、中々キレる様だな。だが、我が恐れている事を黙ってやらせると思うかえ?)
そう。ミジャグジはバーダックと対峙した時点でその可能性を浮かべ、諏訪子が百年単位で築いた合気道でいなしている。自らを消すための決め技さえ見抜けば、陽動やフェイントの攻撃まで全てを躱す必要もない。元々未完成で、とてつもない集中が必要な為、技そのものを妨害されたりもした。
当たれば確実に決める技を仕掛けるバーダックと、それを的確に躱すミジャグジ。持久戦に持ち込めば、ミジャグジの圧倒的有利だ。
(あのガキ、狡猾なだけじゃねぇ・・・良い意味で臆病だ。数十年程度生きてるだけの俺には、荷が重いか・・・・・・)
ミジャグジもバーダックも、お互いの戦況を正確に読み取っている。続いている均衡もすぐに傾き、訪れる未来さえ手に取るようだ。
故にバーダックでは勝てない。負傷した神奈子と天魔でさえもが、理解した。
(さて、どうする?不意討ちするにも、神の気配はまだ読めない上に、こっちの気配は読まれる。何か、鍵は無いものか・・・・・・)
「お前は誰だああああああああああああ!!!!!!」
「ひいいいいいい!!貴女こそ誰ですか!?」
視野に入った珍景に、妙な頭痛を覚える藍。巫女代理として連れてきた冴月麟が、ほんの数分目を離した隙に、新手・・・・・・じゃなくて鈍器(小槌)と刃物(針)を両手に装備した小人に追い掛けられてる。
「さあさあさあ!!霊夢をどこに隠したの!?白状なさい、不審者ぁ!!逃げるなぁ!!」
「怖い人から逃げて、何が悪いんですか!?その両手の凶器、ナイナイしてください!!」
人選間違えたかな?橙に渡した探知符では、素質しか入力してなかったからな。もう少し偏差値を上げるべきだったな。
眉間に指をあてて葛藤する藍は、片手で針妙丸をひょいっとつまみ上げた。
「あぇ?だぁれ?」
「藍さあああああああああん!!」
涙目ですがり付いて安堵する麟。つままれたままの状態で手足をじたばたさせる針妙丸。部屋の隅で体育座りして眺める紫苑。お酒を片手に爆笑する萃香。
ストレスを感じる事を許してもらいたい。紫様と橙の中間管理職から一時解放されたというのに、コレである。絶対に紫様が感じる大変さでは無い。霊夢に見られたらどんな感想を述べるだろうか?
『ん。あんたの辛さはよく解ったわ。お気の毒にね。それじゃあ退治するわね。夢想封印!!!!』
よし。これにペッドしておこう。
「さとり様ぁぁぁぁぁぁああああ!!!!なんかもう色々と 限界です!!!!」
旧地獄の外れに建つ地霊殿の書斎が乱暴に開けられた。紅蓮の炎の様に燃え盛る赤髪を揺らす火焔猫燐は、もう涙目である。
「はいはい。よく頑張ったわね。報告を終えたら少し休みなさい」
「うぅぅぅ・・・はい・・・・・・」
お燐は5秒程立ち尽くし、部屋の中心のソファに横たわった。
「さて・・・・・・」
サードアイで読み取ったお燐の記憶。さとりは、それを自らの頭に浮かべ、自らの記憶として順を追って思い出す、様に読み取る。
「・・・・・・・・・・・・」
怨霊達が苦しみだしたと思ったら、急に暴れ始める。お燐の指示も一切届かず、一匹の野良妖怪に憑依すると、控え目な人格が消えてしまい、元の強さから大幅にパワーアップした状態で近くに居た力の弱い者から次々と攻撃。瀕死状態の者を治療するが、目を覚ますと同時に最初の妖怪同様暴れだし、感染するように被害が広まっていく。
現在正気を保つ強者は、星熊勇儀を筆頭に29人のみ。この中に黒谷ヤマメの姿も確認。子供や荒くれ者に該当しないおとなしい妖怪たちを60人弱匿うが、ペット達もパニックに陥り、どうにも対処が追い付かない。
3桁には届かない位の感染者が、旧地獄街で暴れ、徐々に地霊殿へと近づく。勇義さんが先頭に立ち、防衛している。10人程を拘束するが、隔離スペースと鎖がもうそろそろ無くなる。
(本当に深刻になってきたのね・・・)
ペットの対処はキスメさんにお願いしましょう。ああ見えて、面倒見が良いですからね。確かパルスィさんは料理が上手でしたね。お燐を現場指導者にする間、厨房をお願いしましょう。量が多いのは、ご自分で判断させましょうか。
お空は、もう少し待機させましょう。後は・・・・・・
(こいし・・・・・・無事で居てね・・・)
妹の安否が不安なさとり。普段見せるポーカーフェイスも、少し歪んでしまっている。
その頃、妹ちゃんは、博麗神社の井戸の蓋をぶっ壊してた。
妖怪の山の道を必死に走る影が1つ。泥と血で汚れた姿は、周囲の全ての物に意識を回さず、目的地の守矢神社へと向かっていた。涙で真っ赤になった目元は拭い、天魔の言葉に逆らい、覚悟をもって戦争の敷居へ戻る。
(私が行ったところで、何か出来るわけではありませんけど・・・・・・)
自分の我が儘でバーダックさんを戦場へと送り込む形になってしまった。このまま自分だけ逃げるなんて事は出来ない。せめて、ハッピーエンドにしろバッドエンドにしろ、結末を見届けなければならないだろう。
「諏訪子様・・・・・・」
殺意の籠った冷たい視線を思い出す。あの瞳に標的として捕らえられたが最後、未来はないだろう。神奈子様が一方的にされてた以上、天魔さんでも怪しい。
だが、もう1つ脳裏によぎるシーンが浮かび上がる。それは、バーダックさんがレミリアさんのスペルの直撃を受けた時だ。
ナイフが身体中に突き刺さり、大量の血を流しながら・・・・・・
【笑っていた】
もちろん、隠してた力の差というのも、戦闘民族としての本能もあったのでしょう。
でも、私にはもう1つ何かがあったように見えました。それが何なのかはよく分かりません。ただ、なんとなく。本当になんとなく。自分の大切なもの全てを、預けても良いとさえ思います。
だからこそ、私からもあの人の役に立ちたい。何も出来なくても良い。あの人と一緒なら、どんな困難だって・・・・・・
と、走っていると、何かが前方から飛んできた。避ける間もなく、【ソレ】の直撃を受けた。もみくちゃに倒れ込んでしまった。
「いってぇ・・・あの野郎・・・・・・てか、岩や木にしちゃ感触が・・・」
【ソレ】と目が合う早苗。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
というか、バーダックだった。
「せっかく人が貴方に奇跡を信じて駆けつけたのによくもまあ私目掛けてぶっ飛んで来れますね!!!!」
「やかましい!!こちとら格下相手にちっとも攻撃が当たらずイライラしてるわ!!!!」
「諏訪子様を格下扱いとは随分余裕ありますね!!全方位から綺麗に私を打ち抜く確率どれだけですか!!1/360ですよ!!!!」
「投げつけたチビに言いやがれ!!泣きついてお願いしてきたのはお前だろ!!前回遭遇したときの涙目どこに捨ててきやがった!!!!」
「女の子の涙をそんな扱いですか!!すべての女性を敵に回しましたね!!文さんと一緒に殴り込みますよ!!!!」
「聞き覚えのある台詞吐くな!!まだマシンガンじゃない分拳骨は避けてきたがそんなに欲しいか!!!!」
「貴方のデジャビュなんか知ったこっちゃありません!!殴るとはますます女の敵です!!風祝なめないでください!!!!」
「サイヤ人に色欲求めんな!!お前みたいなジャリに誰がときめくか!!!!」
「なんだとこらぁ!!!!!!!!」
「やんのかおらぁ!!!!!!!!」
幻想郷に毒された外来人同士、悪い意味でピッタリと気が合った結果である。流石というか何と言うか。
現在、祟り神のミジャグジと敵対している。メタい話になるが、【前兆編】のラスボス戦真っ最中である。満身創痍の神奈子と天魔、ミジャグジですら引いている。
(((コイツら、現状分かってんのか?)))
痺れを切らしたミジャグジは、二人目掛けて特攻する。
「「っっ!!!!」」
そして、更に悪い意味で息が合う二人。お互いに避けた先にお互いが居る。結果ぶつかり、ミジャグジの蹴りで二人一緒にぶっ飛んだ。鳥居に直撃し、うずくまる早苗とバーダック。
「くくくく・・・せっかくの助っ人もその程度か・・・・・・」
早苗の胸ぐらを掴みあげるミジャグジ。バーダックの重心を押さえつけるように踏みつけ、更に鉄の輪で雁字搦めで地面に縛り付ける
「ちぃっ!!!!」
「早苗ちゃん!!!!」
神奈子も天魔も、黙って見ているわけにはいかない。重い身体で踏ん張り、ミジャグジへと飛び掛かる。
「はっ!!遅いわぁ!!!!」
もう片方の腕から再び大蛇を呼び出し、二人を容易に拘束した。
「そんなに痛い目見たければ、仲良く一緒な!!」
器用に二人を振り回し、自らの頭上で双方の頭を打ち付けた。
「あ・・・がぁ・・・・・・」
「うぁぁ・・・・・・」
衝撃で二人の血と共に、身体から装飾品が壊れて落ちていく。神奈子からは頭の勾玉と胸元の鏡の破片、天魔からは凡天とイヤリングと【何も覚えのないボルトらしき金属片】が。
「さて、全員行動不能だな。ならまずは、貴様だ。早苗・・・・・・」
「ぁ・・・諏、訪子・・・様・・・・・・」
ミジャグジはゆっくりと構える。標的を早苗の心臓に定め、振り上げた腕が止まる。仕留める準備は全て整った。
神奈子と天魔の欠片が重力の流れるままに、ミジャグジの足元へと虚しく落ちる中で、冷酷な一言をこぼした。
「消えな、神の紛い物が・・・」
無慈悲な祟り神の拳が早苗の急所目掛けてモーションを始めてしまった。
「やめろぉ!!!!」
「早苗ちゃん!!!!」
そして、ミジャグジ渾身の一撃は・・・・・・
バーダックの身体に打ち付けられた
「がああああああああああああああ!!!!!!!!」
「なっ・・・はあ!!??」
ミジャグジはすぐさま足元へと視線を下ろす。確かに拘束したはずの男が居ない。鉄の輪だけが、人を拘束した体で大地に埋め込まれているだけだった。そして、自分の左手で掴んでいるものを改めて確認する。掴みあげているのは、バーダックの胸ぐらだった。早苗の姿は、どこにもない。
渾身の一撃とはいえ、力量差のあるバーダックの頑丈な身体を貫くには至らなかった。
「ぐぅ・・・だああああっっ!!!!」
フリーになったバーダックは、気合砲でミジャグジと大蛇を吹き飛ばし、身体から力が抜けたように上半身をだらんとさせた。
「げほっげほっ!!何が!!何故っ!!!!」
神奈子はバーダックの姿、正確には様子に見覚えがあった。超サイヤ人の炎の様に舞い上がる金色のオーラの隙間を縫うようにもう1つのオーラが視認出来る。身体から溢れ昇華するような帯状の黒紫のオーラ。
間違いない。あれは、完全憑依のオーラだ!!
「はぁ・・・はぁ・・・随分重いもんくれるじゃねぇか・・・・・・天ぷらをマスターリバースするところだぞ・・・」
「天ぷら・・・?」
「俺から飯を取り上げるたぁ、やってくれるじゃねぇかよ・・・俺でも驚いてるぜ・・・・・・フリーザの野郎を思い出させた以上にぶちギレた・・・・・・」
バーダックは、金と黒紫のオーラの中でゆらりと構えた。その足元には、勾玉・鏡・凡天・イヤリングの破片が散らばっていた。
金属片は見当たらない。
どうも皆さん、清く正しい射命丸です。何と⁉︎バーダックさんと早苗さんに何とも素敵な現象が‼︎コレには流石に皆さんもビックリしたんじゃないでしょうかね?ややっ⁉︎どうやらまだ進展がある様ですよ‼︎コレはスクープですね‼︎
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
【東方風神録ーPhantasm Godー】
次回も、観てくださいね☆
自分で疲れてるなぁ・・・と思う時
その1
家に帰り、服をハンガーにかけ、リセッ◯ュをかけました。ふと手元を見ると、それはバスマ◯ックリンでした。
その2
自動販売機で100円のジュースを買うが、いくらボタン押しても出てこない、ふと表示板を見ると、10円でした。そして、小銭入れには他に50円玉と1円玉しか無かった。
ぼくはもうだめかもしれない
そろそろ弾幕のレベルを上げても良いんじゃないかと思って、遂にハードに手を出しました。遊びでなく本気で。取り敢えず特に好きでやり込んだ輝針城を咲夜Aでプレイ。初見で八橋まで到達しました。コレってどうなんでしょうか?ノーマルシューターなら、そこまでは余裕で行けますか?巷には、新作ゲームのデバックで食べてる猛者も居る訳で。正式にハードシューターになった暁には頑張って転職したいなぁなんて思ってます。ん?基準?全部の整数ナンバリングでハードにクリアを1個以上つけたら十分でしょう。
・・・・・・・・・
紺珠伝かぁ・・・・・・頑張るか・・・
今更ネタバレを1つ。多分次回以降も紐解く予定はないので。天魔さんから落ちたボルトは、にとりとこころが製作した、完全憑依体験装置の残骸です。時系列的に憑依華後で、もうブームが過ぎた為に解体しました。それが天魔さんの衣服を拾ってひゅいっっとなってる時に引っかかったのです。それが落ちた先にあるのが、バーダックのベルト部分。女苑の指輪を挟んであるところです。完全憑依の魔力を残した物が接触し、バーダックの能力と早苗の奇跡が引き起こした現象です。伏線やチョイスは良い感じですが、発動条件の発想が子供ですねw
よし、今回はここまで。次回ですが、渾身の一枚絵を付属させましょう。実は既に完成してたり。そして、マイページに非公開で保存してたり。お楽しみに!