演奏
鳥獣妓楽・プリズムリバー三姉妹・幻想三和音・バーダック
原曲
ソリッドステートスカウター
振り払え、邪魔者を 超えて行け、その壁を
俺はまだ、諦めてはない
残忍な殺戮も 意味の無い征服も
忘れは出来ない過去だけれど
死の覚悟まで決めたその日から
思い出したんだ、サイヤの魂
楽園を見た時は 言葉にも出来ぬまま
何となくフラフラ歩いて
とうとう見つけたんだ 必要なモノ全て
揃ってりゃ、やるしか無いだろ
血に刻まれた、戦いの歴史
今、解き放て 【誇り】掲げろ
その身に世界を今、映して、見上げりゃ、ほら
吸血鬼も半霊まで、種族を超えた力
強さここに極めて・・・
仲間殺され・・・故郷奪われて・・・
2度も散らした、命に誓う
善・悪・強さ・弱さ 全部引っくるめ、喰らえ!
この世が俺をもっと 高みへと歩ませる
唸れ、鼓動 燃えろ、闘志
まだ見ぬ世界は今、どこを放浪している?
空腹満たす餌は、そこら中にある筈さ
見えぬ未来開け!
「おぉ・・・コレは・・・・・・」
「なんか久しぶりにテンション上がりました!!」
完全憑依異変の最中で何となくでしか聞けなかったプリズムリバーwithH。パワーアップした究極のバンドに、朝帰り組の寝不足が自然と覚めていった。そして。
「うぐぇ・・・・・・」
バーダックが力尽きた。
「あ、倒れた」
「あらら。疲れたのですかね?」
そりゃそうだ。尺八による無茶ぶりで精神的に疲れ、ミジャグジに取り憑かれた諏訪子との1戦で肉体的に疲れ、クレイジーバックダンサーズの影響で徹夜で強制的にヒャッホーイ!!
「ふぁ・・・私ももう、限界です・・・・・・きゅぅ」
ナズーリンも倒れた。バーダックの上に。
「あら。これは珍しい」
「ナズーリン可愛いですね♡」
身内にも隙を見せなかったナズーリンが無防備になり、超絶レアな光景を目の当たりにする命蓮寺組とバンドメンバー達。
「むぅ。これでは騒音出せませんね」
迷惑な暴走族・・・ではないな。演奏族?これで良いか。迷惑な演奏族を追い払おうとしたものの、暴れてはナズーリンを起こしてしまいます。
気づけば、バンドメンバー達もぐっすり寝た二人に気を使ってか、静かに見守ってます。
「それで、聖。尺八のテストはいかがでしたか?」
「あー・・・それが、ですね・・・・・・」
聖は反応に困っていた。というのも、和楽器さん達との演奏で協調性を持って欲しかったのだが、そもそもの3人も途中参加の騒霊3人も、間近で見てみると協調性が全く無かった。それぞれが好き勝手に演奏し、それが見事に噛み合っていただけのようだ。
他者のスペルを映す。そのきっかけとなるための道筋を間接的に教えたはずが、協力者と思っていた方々から道しるべを消されてしまったのだ。
更にとんでもないことに・・・・・・
「バーダックさん。もうスペルを映すための基礎が完成してしまいました・・・」
「はぇ?」
まだ何も教えてないのに、もう私から教えることはありません状態に持っていかれ、非常にやるせない気持ちだ。この一晩の間に、いったい何があったのでしょう?私が敷いた線路を全て無視した挙げ句に勝手にゴールされては、私自身の立場が・・・。
結論的にいうと、早苗との完全憑依がきっかけになっている。五感や記憶を全て共有し、二人の能力を掛け合わした奇跡のスペルを作り出したのだ。まさか、協調性を最大限活かせる完全憑依を一晩の内に経験していましたとは思いもしないだろう。
「とりあえず、二人をもっとゆっくり休める様にお布団敷きましょうか。皆さんも手伝ったください。静かにすると約束するなら、朝御飯振る舞いますよ」
バンドメンバー達は静かに歓喜した。
「はぁ・・・暇ねぇ・・・・・・」
輝夜はだらだらしていた。物騒な異変なのは知っている。故に永琳やいなば達に妹紅でさえ、構ってくれない。もちろん優先度が私より高いのも理解できる。だが、もて余す暇を意味もなく消費する堕落した姫と思ったら、大間違いだざまみろ。
「・・・・・・・・・」
よし、抜け出すか。妹紅と遊べないなら、最近話題の閻羅でも嬲っていよう。不死性も多少あるようだし、暇潰し位にはなるだろう。
「そもそも、あいつらが出てこなかったら、今頃妹紅を締め上げてたのに。いや、最近人事を尽くしてないから・・・・・・私の胴体が真っ二つかなぁ・・・」
自分が敗北するときのイメージまで鮮明に沸き上がる。そうだ。悟妖怪にでも会えないかな?とっても良い反応してくれるに違いない。
なんて、あれこれ考えることすら楽しい。しばらくスキップでのんびり行こうか。現在の脳内映像では、妹紅の目を潰し、私の足元に5本の歯が落ちている。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・くそっ!!あいつらなんなんだ!?」
魔法の森の奥深く。森の主的存在の魔理沙でさえもが軽い目眩を起こすほどの重い症気が漂う空間。そこへ木に体重を預けるように体を引きずる少女の名は、鬼人正邪。右腕から血が垂れている。
「あの目・・・・・・完全に死んでた・・・」
まるで主を失った操り人形。魂を消し去り、使命だけを与えられた動く死人。いつぞやのキョンシーだっけか。あいつがまだ幸せなのが分かるほどの悲惨な姿がフラッシュバックする。
その呻き声の中に、僅かに聞き取れた単語を思い出す。
『サイヤ人』『憎い』『殺す』
「黙れ!!!!」
正邪は血の流れる腕を、もたれ掛かっている木に振りかざした。症気で弱っていたとは言え、芯からへし折ってしまった。痛みを通り越し、もはや感覚も薄れてきた。
「ぐ・・・この群生ならどこかの日陰に・・・・・・あった・・・」
小さなアロエを見つけた。魔法の森の魔力と症気で、本来の種からはかけ離れてはいるが、基本的な性質は似ているはず。根元を折り、断面を見ると、白く濁った固いゼリー状の身が確認できる。左腕しか使えないため、皮を口で剥き始める。
「ぬずむぁ・・・・・・」
苦味が尋常じゃない!!大して大きくもないし、全部使おうかとも思ったが、コレ全部口使うのか。
不快だが我慢するしかない。まずは1本分のアロエを握り潰す。零れないように自分の衣服で受け皿を作り、粘りのあるローションが出来上がる。
「・・・・・・っっ!!~~~~~~~~っっっっ!!!!!!!!」
一思いに傷口に含ませた結果、あまりの激痛に言葉を失ってしまった。粘りがある為か、ナメクジの様にまとわりつく消毒に悶絶する正邪。
だが、地獄はまだ続く。他に消毒が必要な大きな傷は、額・首筋・わき腹・両膝。
「~~~~!!!!」
正邪は覚悟を決め、残ったアロエに手をかけた。
「ん・・・ふっ・・・よし。しっかり回復したぞ」
「お疲れ様です。それでは、早速試しましょうか」
寝起きのバーダックに告げられた真実は、受け入れるのに多少時間がかかった。大体5秒くらい。
昨夜の早苗との完全憑依の時点でテストどころか卒業できてました、だと?尺八は結局無駄でしたというオチに一気に脱力してしまった。
まあ、修得(?)出来たものは仕方がない。という理由で、白蓮との試合を執り行うことになった。試し撃ちというやつだ。
「では、改めてルールを。形式は弾幕格闘。バーダック君は自身のスペル・体術・変身禁止。ご主人の宝塔の力のみ使用、もしくは宝塔を解した技のみを許可する。以上だ。何か質問はあるかい?」
「無いね」
「それじゃあ、始めるよ。構えてくれ」
白蓮は重心を少し落とし、左手を前に構えた。対して、バーダックは右手に宝塔を持ち、左腕からダラリと力を抜く。同じく重心を少し落とし、白蓮の無手を受ける体制になった。
「それでは・・・いざ、南無三!!!!」
と、白蓮の姿が急に消えた。バーダックはとっさにしゃがむと、頭上で風を豪速で切られた音が聞こえた。そして再認識する。
(この女、強え。間違ってもなめてかかると危険だ)
今の速度と重さのあるインファイトを相手に、宝塔だけで戦え。か。つまり、防御をしないでフットワークだけで躱せってことだろ。キッツいな。
「行きますよ。【ヴィルーダカの剣】!!!!」
「げぇっ!?」
魔力で生成された剣は、白蓮の手の中で禍々しい音を鳴らしながら震えている。特攻とともに躊躇なく急所目掛けて振られたソレをギリギリで躱し続けるバーダック。苦無の様に小回りの効く剣撃を相手に。
(あー。スピリッツソード使いてぇ・・・)
心が既に諦めかけている。得意なものを封じられるって、こんなにも苦なのか。
と、あれこれ考えても仕方がない。バックステップと宝塔の気合砲撃で距離を取り、宝塔を構えた。
「【口伝】イメージだけの至宝の独鈷杵!!!!」
宝塔から溢れた蒼い光が、2つに集まり、形を作っていく。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
どこからどう見ても、餅つきの杵だ。そもそも独鈷杵が何なのか分からない。漢字に囚われすぎたかな。
「えーと・・・・・・だりゃぁあああ!!!!」
「ちょっ!?」
取り敢えず白蓮の顔面目掛けてぶん投げてみる。複雑な重心移動でブーメランのように回転するためか、以外にも軌道が安定できた。白蓮のマトリックスも中々見られない。レア度6である。(ナズーリン談)
「絶対にオリジナルと違うだろうけど、取り敢えず喰らっとけ!!!!」
「あああ・・・宝塔が・・・あんな乱暴な使われ方を・・・・・・」
星は顔が少し青くなった。普通の杵と独鈷杵を統一させたかのようなスペルカード。毘沙門天様に申し訳がない。神様縁の道具をあんな扱いとは。前から少し思ってはいたが、バーダックさんは度を超えた恐れ知らずの様だ。
「ふむ。フォームが甘いね」
「あ、やっぱりあんただと気になるの?」
「彼の推定の腕力から、まだまだ豪速で投げられるはず」
「アンカーと同じフォームなの?」
「同じではないけど、角度とタイミング調整するだけで充分なはず」
「うげ。まだ速くなるの?化け物じゃんか!?」
「くはは!!儂ら大妖怪の面潰れだな!!」
「ちょっとマミゾウ!?何で笑えるのさ!?」
「うぅ・・・私もあれだけの力があったら、みんな驚いてくれるのに・・・」
「止めとけ、小傘。失神じゃ済まないぞ。良くて一生もののトラウマ、最悪ショック死だ」
「【想起】青ベントラー!!」
「・・・・・・・・・」
「どしたの雲山?」
「・・・・・・・・・」
「え?彼、右掌に軽い火傷隠してたの?よく気付いたわね」
「よく分かるね、ソレで・・・・・・」
「聖~!!後輩君~!!どっちもがんばれー!!」
ギャラリーも大部盛り上がってきた。派手であるほど、見映えも非常に良くなる。ぶんぶんととてつもなく手荒に杵を投げつけるバーダックとヴィルーダカの剣で一つずつ着実に破壊する白蓮。と、ここで白蓮が動き出す。
「では、次です!!【魔法】マジックバタフライ!!!!」
辺り一面に、弾幕の蝶が発生。本当は蜂なんじゃ無いかと思うほどの猛スピードでバーダックに襲い掛かる。一匹一匹に自我があるのか、軌道が全く読めない。掌サイズ一匹の被弾で、大きな西瓜程の爆発が視認できる。この程度の爆発なら対したことはない。が。
「あれを千匹単位で喰らったらたまったもんじゃねえ!!」
例えば、魔理沙の基礎魔法マジックミサイルであっても、1回で数千数万と放たれたら大規模魔法と変わらない。
「【宝塔】直感のレイディアントトレジャーガン!!!!」
全方位に放たれたレーザーは蝶を貫いたと思ったら、急激に軌道を代えた。ぐるぐるとうねるような波と絞られたかの様に吐き出された弾が飛び出し、次々と蝶を誘爆していく。
「なるほど。これは上手ですね」
「けっ!!戦いのセンスで俺に勝とうってのが愚かなのを教え込んでやる!!」
「あぁ・・・私のスペルがどんどん邪悪なものに・・・」
星の天然な嘆きは、全員でスルー。ド派手な戦いに、皆が見惚れ、最強同士の二人に完全に引き込まれていた。
「覚悟!!【超人】聖白蓮!!!!」
とたんに腹部に衝撃が走る。視線を下ろすと、鳩尾に見事な肘打ちを喰らっていた。
「がっっ・・・速え・・・・・・ごぷっ!?」
衝撃で胃の内容物が重力と食道の絞りを無視し、逆流してきた。たまらず吐き出すバーダック。白蓮の腕や下半身の一部に付着したソレは、点々と赤色が確認できる。
「今のが・・・・・・あんたの・・・」
「私のスペルはまだ続きますよ?」
「っっ!!!!」
また消えたと思えば、今度は背中に衝撃。この感触は蹴り。だが、破壊力がおかしい。
恐らく、肉体強化の魔法を用いたスペル。時間制約付きで鬼のパワーと天狗のスピードを同時にものにしている。文字通り、『重くて速い』。
「ぁが・・・変身なし、で、耐えろ・・・か・・・あんたの修業して、る先輩どもが、可、哀想だな・・・・・・っっ!!」
「では、降参しますか?コレは貴方の能力を試すだけの試合。既に星のスペルを宝塔を解してものに出来ています。免許皆伝ですから、この場で負けたとしても貴方を責めるものは誰一人いません。毘沙門天様もそうおっしゃるでしょう」
「生憎だが・・・断る・・・その言葉が欲しけりゃ、料理勝、負や筆記テスト、将棋で出直しな・・・・・・」
「頑固者ですね。好きですよ、そういう方は」
「へっ・・・【重圧】毘沙門天!!!!」
「なっ!?」
白蓮の表情に変化が現れた。距離のあるギャラリーですら、その光景が織り成す異常に気付いた。一言で表すのならば【怯み】。バーダックの持つ宝塔から漏れる光。その輝きは、正に・・・・・・。
「あんたは強い。間違いなく【最強】に分類される実力者だ。他の連中になぜ負けたか聞かれたらこう言っとけ」
白蓮は、身動きが取れないままに、冷や汗を一滴溢した。
「毘沙門天様が『降参しろ』と仰ったってな」
「ぐぉっ!!今のは・・・一体・・・」
「おい、鬼!!どういうことだ!?」
「さあな・・・少なくとも、この3体は他の閻羅とは違う・・・技も磨かれてるし姿形も違う。何より、【言葉を放った】。殺人機械との差別化は充分だ」
「交代するか?」
「はん!!まだまだやれるさ。この程度で参るような鍛え方じゃない。ま、アップだけはしといておくれよ」
「気を付けろよ・・・知性がある分、攻め方も代えた方がいい」
「上等!!むしろ作業化した殲滅に変化が出た分、余計に燃えるよ!!!!」
萃香は気合を入れ直し、1度吹っ飛ばされた3体に向き合い、言い放った。
「私は鬼の四天王、伊吹萃香だ。お前たちの名前は?」
「「「・・・・・・・・・」」」
3体の口から言葉が漏れる。
「ガーリック3人衆のジンジャー」
「同じく、ニッキー」
「同じく、サンショ」
よう、お前ら。鬼人正邪だ。何だ、あいつら?ガーリック3人衆とか言ってたな。私を痛め付けた閻羅とは違う、新手と考えた方が良さそうだ。いかにも『俺たちは強いぞ』感をアピールしやがって・・・気に入らねぇ!!まぁ、鬼と蓬来人なら余裕だな。
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
【第4の不死者!? ガーリックJr.現る!!】
あぁ、お前ら。次回なんか観なくて良いからな。
とある実況動画に影響され、ゲームキューブ時代のマリオパーティやりたくなったため、近くのアウトレット店で5を390円(税抜き)買いました。そしたら、ディスクの下にから4がこんにちは。これ、良いのかな?もしかしたら、店員も知らなかった可能性が微レ存。まあ、棚にあったのそのままレジに持っていったから問題ないでしょ。
等と供述しており・・・・・・
はい。もう敵は確定しましたね。映姫様の供述に前回のあいつと今回の3人、そして次回予告。共通点も明らかですし、もう言っちゃいましょうか。同じ共通点を持つ敵全員登場させます。つまり、みんな大好きの【アイツ】も・・・・・・
はい、もう意味を成してるのか微妙だけども、これ以上はお口チャックな。
ようやく正邪ちゃん出せた!!めっちゃ嬉しい♪あんな登場のさせ方でよく言えるなって?孤独な彼女を演出したのですよ。そもそも、何故サイヤ人に反応してるのかって?それは彼女の心で渦巻く葛藤の結果生まれた感情です。何があったのかはまた今度。ここから、どの様な活躍を見せてくれるのか、期待してください。決まっているからこそ言いますが、最高の出来を約束します。彼女のかっこよさに、絶対に腰抜かせたるからな!!ハードルを上げて大丈夫かって?むしろ上げたい。それだけ自信作です。まあ、そのシーンまでかなり先だけど。
ほんじゃ、今回はここまで。正邪ちゃんに倣って、今回の〆は・・・
今回で終わりだ。次回なんか無いから、お前らもう2度と来んなよ?
(大丈夫かなコレ?)