「ちょっとあんた。何者なの?」
キラキラと輝く宝石を散りばめたバッグや指輪が、竹林で物凄く浮いてる彼女は、疫病神【依神女苑】。非常食がそろそろ底をつきそうになり、筍を探しに向かったのだが、見覚えの全く無い輩と出くわした。
「貴様は・・・神か?」
「あ?なに聞いてんのさ?その通りだけど。あたしは泣く子も黙る疫病神。そういうあんたも、微妙に神の気を感じるよ。どういうこと?」
「まさか貴様のような女が神とはな。神に選ばれなかった私への当て付けか?」
「当て付けって・・・名前も顔も知らないやつに、どう当て付けるのよ。どちらにせよ、ここら辺はあたしの縄張りだから、さっさと出ていきなさい。さもなくば、奪うぞ」
「血の気の多い神だ。アイツとは真逆。いや、ピッコロ大魔王に近いものだな」
「誰よそれ。貧乏神に聖人や仙人に賢者に巫女と色んな奴は要るけど、大魔王なんて肩書きの奴聞いたこと無いわね」
「まあ良いだろう。この地に奴が居ないのならば仕方がない。神を殺し、私が神となる。私の世界を築くのだ」
「へぇ。あたしを殺すんだ。出来るものならやってみろ!!疫病神の女苑様の災厄をお前に与えてやる!!」
「私はガーリックJr.。不死身を舐めるな!!」
二つの拳が轟音を撒き散らし衝突する。構造・柔軟性で大木に勝る竹が、たった1度の衝撃波でサークルを描くようにひしゃげる。
「へぇ。ちんまい割にはやるじゃない。あれだけ豪語出来たから当然よね」
「貴様こそ、おなごの癖にここまでとは。貴様を知らなかった事を少し悔やみそうだ」
「あ?何を悔やむって?口説いてんのか?悪いけどチビはお断りだ」
「なに。貴様を知っていれば、もっと楽に出来ていたということだ!!」
ガーリックJr.から気合砲を喰らう女苑。バックステップで威力を大きく逃がすが、すぐ目の前まで奴が追いかけてくる。
「この距離だ!!【魔閃光】!!!!」
「んなっ!?」
短い溜めから放たれたソレは頬を掠めた。放出系の気功波であるにも関わらず、鎌鼬の様な鋭利な傷痕がつけられる。
「あんたの気・・・曖昧な神の雰囲気を感じるね。差し詰め、神に成りきれなかったってところか?」
「それは、私の父だ。私は違う」
「まあ、どうあれ、生まれながらの神にも届かない程度の存在って見て良さそうだね」
今度は女苑からの気合砲で距離をとり、すぐさま構える。
「【崩壊】バブルインパクト!!!!」
その場で滅茶苦茶に素振りをしだすと、拳圧がガーリックJr.に襲い掛かる。緑色のオーラを纏い、それぞれが放物線を描きながら一点に集中する。ド派手で強力な技でありながら、周囲への被害はとても小さい。
(全弾直撃。いや、アイツ、避ける素振りをしなかった。あれだけの素質が全く反応できないタイミングでもなかったはず・・・・・・)
煙が晴れてきた。そこに居たガーリックJr.は、完全に無傷だった。
「嘘っ!?切り傷に火傷どころか、あざまで無いのか!?」
「ふむ。見事な一撃だ。我が配下に居たのであれば、素晴らしい地位を得ていたであろうに」
「何故だ!?決定打で無くとも、多少は削る筈だ!!何故無傷なんだ!?」
「理由は簡単だ。私は、死なない!!永遠の命を手に入れているのだ!!」
永遠の命。さっき『不死身を舐めるな!!』と言っていた。いつぞやの炎の不死者を思い出す。アレは確か、人間の基準で死んだ瞬間に蘇るといった感じだ。身体を全部燃やし尽くすほどの火力を振り撒き、全てが消えた一瞬後に平然と現れていた。アレとは違う。
次に思い付いたのは紅い館に住むと聞く吸血鬼。こちらは超再生だと聞いたことがある。腕を吹き飛ばされても瞬時に生えてくるし、身体を跡形もなく吹き飛ばされても、条件さえ揃えばいくらでも復活できる。コレとも違う。
確か霧の湖にいる人魚。彼女の肉を食えば不死になれる話がある。コレにも欠点がある。【寿命が無くなる】だけで、首を落とせば死ぬ。擦り傷や骨折などの治療速度も人間と変わらない。コレでもない。
姉さんが気に入った天人。どんなに攻撃を与えてもまるで傷つかない頑丈な身体を持ち合わせていた。それこそ、人間が喰らえば肉片も残らないほど力を込めた拳も余裕で耐えていた。大妖怪や博麗の巫女でもある程度苦しむ位の拳を。コレに近い。
だが、コレでは不死とは言えない。あの天人自身にはまだ無いのだろうが、限界を超える力があれば崩れるということもあり得るからだ。そして、その上で不死と呼ぶのであれば・・・・・・
「うげぇ・・・考えたくないんだけど・・・」
「ふむ、気づいたようだな。その通りだ。貴様がどの様な技を使っても、辺り一面を焼き払っても、【私は傷つかない】し【永安に疲れない】」
ガーリックJr.の発言に、女苑は半歩後退する。
(冗談じゃない!!文字通り終わらない耐久とか、付き合ってられないし!!つーか、それルール違反!!)
精神的な攻撃をする?無理だ。そんな技持ってないもん。このタイプの自信家は、財力に何の興味もない。私と姉さんの力では、コイツを不幸に出来ない。こんなヤツと対面してしまうなんて。この疫病神が!!あ、私だった。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
萃香は疲れてきた。単純作業とは言えども、閻羅1体を消し去るだけの力量は決して少なくない。それを182体、休みなく落としているのだ。その直後に現れた3体の戦士。知能がある分、全力の1発を妨害される。考えなしに突っ込んでくる獣とも違うので、命中率も格段に落ちる。
更に面倒なことに、新しい閻羅がまだ出てくるのだ。この3体に比べれば正直大したこともない。だがハエみたいに鬱陶しいことこの上ない。3体は各々で連携をとっているが、ハエ共は別。要らないところで体制を崩されたり、薙ぎ払ったあとの僅かな技後硬直を狙われ、戦況が非常によろしくない。
「どうする、鬼さん。交代するか組むかする?」
「くかかかっ!!どちらもしない。お前さんが出るのは、もう少し待て。少しだけやつらの戦い方が分かってきた」
「楽しそうね」
「酒とケンカは江戸の華。伊達に山の四天王名乗っちゃいないさね」
「相変わらず難儀な種族だね」
「楽しいよ?」
可愛らしくウィンクで言い放ち、密集地へと特攻を仕掛ける。ジンジャー目掛けて無防備に向かうそれは、当ててくれと言わんばかりのカウンターの餌食だった。
「バカめ!!」
素人でも見抜ける軌道に渾身のストレートを叩き込む。拳は萃香の顔面を寸分の狂いなく捕らえ、見事に空振った。
「なにぃ!?」
確かに直撃した筈だ。状況証拠に留まらず、3人の眼にも見えたのだ。ガキの鼻っ柱に直撃する様を。だというのに、打撃音どころか手応えすら無かった。
そして、気付かぬうちに背後を捕られたジンジャーは、萃香の肘打ちを首に喰らった。
「私の能力なら、攻撃を喰らう瞬間に陽炎で躱すくらい訳ない。お前たちの連携は見事だが、所詮それ止まり。搦め手相手にゃお前たちは素直すぎる」
目を凝らしてよく見ると、ガキの身体が異常なことに気づく。ホログラムの電波に微弱なノイズが入ったかのように掠れて見える。おまけにコイツの気を探ってみると驚愕した。霧のように実態を掴めず、周囲全てを飲み込まれてしまった。
「ガキ・・・貴様何者だ!?」
「んー?お酒を肴にお酒が飲める位お酒が大好きな酔っ払いじゃ不満か?」
「不満だ!?」
「じゃあ、お酒をおかずに白米食べる位お酒が好きな酔っ払い」
「変わらんぞ!!」
「じゃあ、私の血管にはお酒が流れています」
「もういいわい!!」
何故我々は漫才をしているのだ!?しかも、さっきまで殺し合いとも言える激しい攻防の直後に。
「まあ、軽く時間稼げたところで、後ろ見てみな?」
「後ろ?いったい何を準備しっ!!!!」
「どうしたのサンショ!?何を見っ!!!!」
そこに居たのは、体長30センチ程の小さなガキ×ウン百体。頭身が若干のデフォルメチックなのは否めないが、自分達が置かれた状況に寒気を感じる。
「よーし。それじゃ、あんたらはもっと楽しませておくれよ!!」
小さな大将と小さな小さな軍隊による雪崩攻撃に飲み込まれ、この現場から退室する3人(とウン百人)。残された極戦士のジンジャーがようやく起き上がる。まだ目眩がするのか、微妙に焦点が合ってない。
「まー無理するな。ふらつきは一番危険だからな。踏み外して岩や筍の先に頭を刺されたら痛いからね」
喋っている者の姿が見えない。正確には、角度的にそちらを見ることが出来ない。背中の重心を踏みつけられ、起き上がる為の力が入らない。
「ぐ・・・その足をどけろ!!」
「この状況でも口がデカイんだね。良いけど」
「この・・・我々を嘗めきっているのか!?」
「まあね。連戦疲れの女の子を野良閻羅の協力込みで3人がかりじゃないと善戦出来ないヤツが単独で相手じゃねぇ・・・」
「冗談じゃねぇ・・・お前なんか俺っち一人で充分だ!!」
「吠えるねぇ。頭に血が昇ってちゃ、カウンターの餌食だよ」
タイミングも完璧だったカウンターを躱された直後にカウンターの直撃を顎に貰ってしまう。まだ微妙にずれていた三半規管が、今完全に崩壊した。
「あ・・・が・・・・・・」
「よし。仕上げだ。【捨身】魂焼却炉!!!!」
ジンジャーの身体にしがみつき、自らの身体を燃やす。通常の火とは思えない勢いで、身体の燃焼と酸素不足の窒息のダブル攻撃で一気に苦しめられる。
と、炎が急に止まった。霞む視界を必死に開く。そこに映ったのは。
「んー?命1回分の燃焼じゃ足りなかったか?もう一発イっとく?」
屈託のない無邪気な表情の少女が、再び自分に抱き付く。
「じゃあイくぞ?【捨身】魂焼却炉!!!!」
「ぐああああああああああああああああ!!!!!!!!化け物がああああああああああああ!!!!!!!!」
「生憎だが、化け物は他にいるからな?」
閻羅の卵に目を向けると、黒かった塊が徐々に灰色になっていった。全部吐き出したのかな?
こうなれば、もうここを守る必要もないだろう。
「・・・・・・・・・」
1回帰るか。
「ん・・・充分休めた。宝塔、かなり消費するもんなんだな」
「いやぁ・・・代理とか直属とかある程度の繋がりがあるからねぇ・・・・・・初対面の力を従えてる君が異常なのだけれども・・・」
「歯切れが悪いな。悪いもん食ったか?」
「むぅ・・・こんなはずないのに、君が相手だとどうにも調子が狂っちゃうな」
「そうか。ネズミじゃそんなもんだろ」
「なんだとぉ!?」
毘沙門天の威圧でいつものポヤポヤ笑顔が少しひきつった白蓮に、完全に恐れおののいた星。異常な力を持つバーダックにほぼ全員が畏縮するなか、ナズーリンは普段通りのニュートラル運転をしている。ちょっとだけ、ナズーリンを凄いと思った様だ。マミゾウは泣きじゃくるぬえの首根っこを掴み上げ、愉快そうに笑いながらこの場から離れ、響子はいつも通りの純粋笑顔で箒を持って行ってしまった。
「ナズ・・・・・・たった一晩の間に何をしたらそんなに話せるのですか?あの力を目の前にして・・・」
「星。あまり執拗に聞いて困らせてはいけませんよ。少なくとも、あの力は妖怪の驚異にも人間の驚異にもなりません。彼の人格を信じましょう」
「私の宝塔がぁ・・・・・・」
「これは重症ですね・・・・・・」
バーダックは荷物を半分以上残してまとめている。手伝うナズーリンも、少し疑問に思い、聞いてみる。
「来たときはもう少しあったはずだろう?帰るんじゃないのかい?」
「さあな。割と居心地も良かったし、たまに来たとき様に置いといてくんねえか?精神統一がかなり捗るからな」
「あら?修行を続けるのですか?」
「たった一日で全ての課程を終えたつもりはねえよ。あくまでも俺は新人だ。響子だっけ?あいつよりもしたっぱだし、なんかありゃ好きに命令しな」
「乱暴な割に礼儀正しいですね」
「頭のネジが足りないやつらの仲間入りだけはごめんだ」
と、自分を小馬鹿にしてきた緑の巫女っぽいなにかを思い出した。まだネズミを甘く見てるのかな?その時は寝起きの寝室にびっしり同胞で埋め尽くしたる。
「永遠亭は、この方角だ。赤い方の巫女の奥義だっけ?やれそう?」
「知らね。破壊力としては次元が違いすぎるからな。暴発だけは気を付けねえと」
「ふーん。まあ、君なら出来るさ。気ままに頑張りな」
「ありがたいお言葉でありましたー大先輩さまー」
「あ、バカにしてる?」
「自由に解釈して良いぞ。じゃあな」
「ん」
バーダックはナズーリンの顔を一切見ることなく、白蓮の前を軽く一礼しながら飛んでいった。
「ナズーリン。たくましくなりましたね」
「はい?」
「ぐぁあああ!?」
「げぅおおっ!?」
「グリコォっ!?」
たった1回のカウンター失敗から、完全に形勢が悪くなった。何故だ!?こんな小娘相手に、何を手こずっているのだ!?
「何べんも言わすな。格上相手に手も足も出ないようじゃ喧嘩相手にもならない。頭使って器用な気合いを出せない時点で、楽しくなくなったよ。まだ大人数で獣の様に襲う閻羅が良かったな。消し炭を黄金と勘違いした自分が恥ずかしいね」
「黙れ!!我々が貴様のような小娘に負けるはずが無いんだああああああ!!!!」
「くたばっちまええええええええええ!!!!」
冷静のrすら見当たらない二人。こうなってはもう期待する行為が大罪になるだろう。
「【百万鬼夜行】」
2つの悪人の魂が徐々に掻き消えていく。薄れる意識の中で最後の記憶となったものは、小さな鬼の冷酷な瞳となった。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
「ふん・・・もうへばったか?」
何度拳を打ち込んだだろうか?何度その腹を蹴飛ばしただろうか?何度スペルをぶっ放しただろうか?
これ以上はもう体力が持たない。不死身や不死を相手にすれば、長期戦は避けられない。これだけ長引く戦いはしたことがない。そもそも食料が尽きそうなときにこんなのに出会うとか、不運すぎる!!
「なかなかに良い筋だ。私が相手でなければ負けはしないだろうに」
だあああああああ鬱陶しい!!この完全にこちらを見下すその態度!!あの隙間妖怪や紅白巫女でさえ、けなし合いをした後の戦いでは対等にしてたというのに!!
もうやだ!!疲れてお腹空いてるときにこんな面倒なの相手にしてられないよ!!せめて満腹で姉さんも一緒だったら良かったのに!!
「騒がしいな。帰ってきてみれば、何事だ?」
どこからともなく聞いたことのある声がした。そこに居たのは、狸と組んでた物理的に熱い女。
「も~こ~たん♪あ~そび~ましょ♪」
逆方から流れたら声の主に絶句。なにこの美女。嫉妬で人が殺せたなら・・・・・・。
「あんたは・・・不死か?」
「貴様ら・・・出来るな・・・」
「も~こ~たん♪」
「もこたん言うな」
女苑は理解した。理解してしまった。不死身同士の戦いは、絶句するほど長くなってしまうことを。
やっほー♪皆、おはこんばんちは!!竹取物語の最強ヒロイン輝夜様よ♪もう!!ちょっと前にもこたんそのキラキラした人と楽しく遊んだんでしょ?今回はまた新しい人も増えてるし。もこたんだけ新しい遊び覚えてズルい!!私も遊ぶ!!それじゃあ、そこのちっこいの。取り合えず死ね!!
次回、始まりのサイヤ人が幻想入り
【悪夢の耐久 終わらない不死バトル!!】
見たいの?なら、燕の子安貝頂戴ね♪
10月8日の大⑨州祭に行きました。ゲームブースでプレイしてると、モニターがブラックアウトしました。元の画面とスクリーンは生きてました。なので、スクリーンをみてプレイするというとんでもない光景になってました。リアル友達が居なかった(来なかった)事を、こんなにも悔やんだ東方祭は無いよぅ・・・・・・。あ、取り合えず風神録エクストラクリアはしといたから。1回で。後は風神録ハードで1回目で神奈子様に会ったり、星蓮船ノーマルで3面突破時に残機ボムカンストして、4面突破時に3機になったりしました。泣いて良いですか?
元から少し調子の悪かった僕の自転車マウンテン春ーホワイト号(マウンテンバイク・春に買った・白い車体)が、度重なる台風の雨風に晒されました。明けたある日の夜。夜食を買いに行ってると、ブレーキの稼働率が0になってた。赤信号に突っ込み、目線の先には2つの大きなライト。もうダメだと悟り、記憶が飛んでしまう。そして気付いたら・・・・・・
僕はどうやって避けたのか全くもって覚えておりませんでしたとさ。取り合えず、夜道の見知らぬドライバーさんごめんなさい。自動車事故の加害者と被害者両立なんざごめんです。
長い間ナズーリンがメインヒロインになってたなぁ。準ヒロインの筈なのに。まあ可愛かったし問題ないよね♪え?問題ある?わかった。こっちおいで。
【絶滅祈願】
よし。まだ異論あるやつ居るのか?正直に手ぇ挙げてみ?ほら、怒らないから。ん、居ないね。よしOK。
ほんじゃ、今回はここまで。皆、成・敗々!!じゃなくて、Say バイバイ♪