見つめてみることにした   作:あくる

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コナン世界で福引き旅行はだいたい主人公と鉢合わせする

人参、玉ねぎ、長ネギ、キャベツ、後は何だったかな。

えーっと、ジャガイモは確かまだ家にあったよな。

お、豚の細切れ肉が安い。

今日は回鍋肉にするか。

 

今日の夕飯のメニューを決めて食材を購入する。

俺の母さんと父さんは共働きだから夕飯づくりと風呂掃除、洗濯機回すまでが俺の仕事だ。

 

いつも通り近くのスーパーで買い物をした帰り道、カランカランとベルを鳴らしたような音が響いた。

何かと思い、そっちの方を見ると福引きをやっている。

そしてちょうど俺の手にはさっきの買い物で貰った一回分の福引き券が。

 

「すみませーん、福引き1回だけお願いできますか?」

「はい。大丈夫ですよ。

この福引きでは黒玉がティッシュ、赤玉が6等のお菓子詰め合わせ、

黄色の玉が5等の仮面ヤイバーの福引き限定フィギュア、緑玉が4等の男女両方使える小顔ローラーとシャンプー、ボディソープのセット、

青玉が3等のA5ランクの和牛の肉2キロ、

紫玉が2等の最新の洗濯機、そして白玉が1等のハワイ旅行となっています。

それではどうぞ。」

「あー、3等いいな。当たらないだろうけど、一応やってみるか。」

 

景品につられてやってみることにした。

3等から上なんて、それぞれ1等でも問題ないような良いものばかりだ。

ただの福引きにしてはやけに豪華な景品だと思うが、ショボいよりはいいだろう。

福引きのガラガラを3等来い!と念じながら極めてゆっくりと回す。

カランッという音と共に玉が受け皿に転がった。

…出てきたのは黒から白のどの色の玉でもなく、金色の玉だった。

もしかして、と淡い期待を持ちつつ、この玉について聞いてみる。

 

「あのー、すいません。これって何等なんですか?どの色でも無いんですけど。」

「…わぁ、おめでとうございます!特賞です!

特賞の豪華客船三泊四日の旅無料招待券で~す。」

 

 

「……マジで?」

 

 

 

 

 

―――――

 

 

ということで、やって来ました記念すべき初めての冒険ならぬ一人旅行。

そこのけ、そこのけ、団体一名様のお通りだー。

…はぁ、もう変なテンションじゃないとやってられないぜ。

 

結局あの後 豪華客船の招待券をもらい、家に帰って帰ってきた両親に相談すると呆気なくOK。

4名まで大丈夫と書いてあったがチケットに書いてあった日付では両親は共に休めない仕事があるらしく、俺一人で行くことになった。

高校に入ったとはいえ俺はまだ17なんだがいいんだろうか。

前世も今世も一人で旅行どころかイベントにもに行ったことなんて無い根からの引きこもり気質のチキンオタクだというのに。

 

それに来ておいてなんだけど俺、思い出したんだ…

ここがコナン世界だってこと。

そしてこういうイベントには基本的に主人公たちが何故か揃っていて、確実に事件が起こるってことを。

 

「わあ~、おっきい船。

ねぇ園子本当に私達来ても良かったの?」

「いいわよ、いいわよ。

本当は姉貴たちが来る予定だったんだけどみんな揃って体調崩しちゃったし、折角予約取ったのにもったいないじゃない。

むしろあたし的に考えれば蘭と一緒に来れて嬉しいし。」

「ったく、俺は後少しで始まるヨーコちゃんの番組に張り付いていたかったってのによぉ。」

「もう!お父さんったらせっかくこんな豪華客船で旅行できるんだから、テレビ番組よりもこっちを楽しめぱいいのに。」

「あら、おじさま。テレビなら各部屋に大きいやつがあるから、そこでなら大画面で楽しめるわよ?」

「何!?おい、おまえら何してる、さっさと行くぞ!」

 

ほら、いるじゃん。

噂をすれば影というけど噂しなくてもいるじゃん。

絶対事件が起きるパターンだこれ(確信)

良くて殺人、最悪で船爆発かなぁ…

 

斜め前にいる死神御一行を見て、ふかぁーくため息をつく。

どうせ何かおこるなら、諦めてせめて事件が起こるまでは思い切り楽しむことに決めた。

 

 

乗り込んで受付を済ませ、カギを貰ってあてがわれた部屋へ向かう。

言われた通りの道を進み部屋の前についたが、コナン一行がここに乗っているのを思いだして、まさか部屋に死体が置いてあるのではないかと嫌な想像が浮かんだ。

無いとは言いきれないのが地味に心にダメージが入る。

また容疑者にされてはたまったものじゃない。

 

念のため警戒しながらおそるおそる部屋を覗いてみた。

部屋はとてもきれいで園子嬢が話していた通り大きめのテレビが備え付けられていて、大きなベッドがある。

奥には恐らくバスルームがあるのだろう。

船の大きさに見合ってなかなかに広い部屋だ。ざっと見た限り血痕も死体も不自然な所は見当たらない。

危惧していたこともなかったので、ホッとして部屋へ入った。

 

荷物をおいてとりあえずベッドにダイブした。

部屋に入る前に緊張したからか、楽な体勢になるとドッと疲れが押し寄せてきた。

それと同時にフツフツと怒りも湧いてくる。

なんで旅行する前からこんなに疲れなければならないのか。

 

殺人事件がなんぼのもんじゃい、船爆発エンドフラグがなんぼのもんじゃい。

俺は軽く荷物整理したあと部屋を飛び出す。

こうなればネガティブにポジティブだ。

救命胴衣やら浮き輪のある場所を確認、緊急時用のボートの位置や混乱が起こったときどうすれば最短ルートで此処まで来られるかをシミュレートしておく。

それから爆弾が置かれそうな物陰などをチェックし、ついでに船の船員を捕まえて色々なことが起こった場合の対応について質問攻めにしておいた。

流石に操舵室やら重要な機械が置いてある場所は入れなかったが、俺が確認できそうなデッキの部分は全て回ったと思う。

 

とりあえず緊急時のものは確認したので今できることはこれくらいか。

これで恐らく事件が起こっても殺人犯にでもターゲットにされたり、船自体が爆発しない限り大丈夫だろう。

例え船に爆弾が有ろうとも流石に乗り込んですぐにはまだ設置されないだろうと今日の探索はこれくらいにして楽しむことにした。

 




世良さんがいないのはアニメは600話まで、漫画は69巻までしか読んでいないからです。
そこからは飛び飛びでしか見ていないので
性格や設定は軽く知っていて、バスで痴漢を〆たり京極さんと蹴り合ったシーンやらは知っていますが、あまり詳しく知らないためです。

怪盗KIDの時ならワンチャンあるかも…

同じ理由で安室さんも登場するのはあまり多くならないかもしれません。
バーボンやら公安だったり、赤井を憎んでいる経緯だったり、軽い性格なら把握していますが、全話見ているわけでは無いので原作の事件の話とか出せないという理由で。
ミステリートレインとか話し半分でしか知りませんし、
劇場版の純黒のやつも見てないから、緋色が殴りあったり、キュラソーが云々しか知らないので。

でも中の人ネタを含めた緋色コンビをおちょくる話程度なら…


誤字報告ありがとうございました。
漢字にあまり強くないので助かりました。
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