ずっとほったらかしにしていたマクロス30というゲームを先日クリアしたものの
あまり他の時代との絡みがなかったので思い切って自分でしたためてみました。
初めてのSSということで文章力のなさやキャラクターの言い回し等
至らぬ点は多々あるとは思いますが楽んで読んで頂ければ幸いです。
【注意】
大まかなストーリーはTV版のマクロスFに寄せてはおりますが
アルトがS.M.Sに入隊前なのに皆と知り合いだったりなど独自設定で
無理やりに話を構成しております。
アレ?と思うような事もスルーして見守って頂きたいです。
―かつて、ゼントラーディと呼ばれる巨人たちとの戦争があった
初めての星間戦争で滅亡の危機を経験した人類は
外宇宙への進出に未来を託し、新天地を求め銀河の各方面へと旅立っていった
そして、西暦2059年、数えて25番目となる巨大移民船団
「マクロスフロンティア」は銀河中心宙域に向けて大航海を続けていた…
―グリフィスパークの丘 近辺―
森の中を歩き回る、綺麗なピンクの髪をなびかせ、肩に毛玉のような生物を乗せた女性と
オールバックで後頭部の左右両端を尖らせている特徴的な髪形をした男性の二人…
「はぁ~…一体どこにいるのよ。あのバカはぁー…」
「こちらの方で、逆立った髪に丸渕の青いサングラス、そしてギターを背負った男を見た…
特徴は完全に一致していますが、見当たりませんね」
「もぉ~探す私たちの身にもなって欲しいわよ!」と言いながら地団太を踏んだ
「アイツが歌えば
「いつもどこでも歌ってるクセに、こういう時に限って歌わないんだから!」
すると、遠くから少女の歌声が聞こえてくる
「―…これは…歌?あっ!どこ行くの!?グババぁ!!」
「ちょっ…ちょっと待ってくださいっ!ミレーヌさん!」
ミレーヌと呼ばれた女性の肩に乗っていたグババと呼ばれる生物が突如駆けていき
二人はグババの後を追い、声のする方へと消えていった…
「―海ーだーよー…」
丘の上で歌っていた彼女の名はランカ・リー
アイドルを夢見て、日々歌い続ける少女であった
すると、彼女のポケットがいきなり暴れだした
「あっ、あい君!?どうしたの急に…きゃっ!!」
ポケットの中から現れた全身に黄緑色の体毛が生え、リスのような太い尻尾をもつ
「あい君」と呼ばれる生物は、階段脇の傾斜を抜け、森へと入っていく
「待ってよ、あい君!どこにいくの?!」と言いながら、ランカも駆けていった
森の中、二匹の生物が勢いよくぶつかった
「「きゅ~…」」と鳴き声をあげ、倒れるグババとあい君
「グババ!」「あい君!」「「大丈夫?!…えっ?」」
と駆け寄った二人は二匹を心配しつつも、いきなり現れた相手に驚いていた。
「ごっ、ごめんなさい!私のあい君がぶつかってしまったみたいで」と先にランカが声をかける
「ううん、アタシのグババもいきなり走り出しちゃったから…その子にケガとかはない?」
「はい、ぶつかって気は失ってるみたいですけど…ケガとかはなさそうです」
二人はひとまずケガもしていないようで胸を撫で下ろす。
「貴女…もしかしてさっき歌っていた子?」
「えっ?!聞こえてたんですか?恥ずかしいなぁ…」
ランカは顔を真っ赤にし、へたっぴですみませんと付け足した
「いえ、とても素敵な歌声でしたよ」
「ガムリンさん!」
と森の奥から出てきた男にミレーヌは声をあげた
「良かった、グババは見付かったんですね。それでこちらのお嬢さんは?」
「この子はえっと…」
「ランカ・リーです」と元気よく答えた
「アタシはミレーヌ・ジーナス。ミレーヌって呼んで」
それでこの人は…と言いかけたところで
「私は、ガムリン木崎管理官であります!」と名乗った
「管理官って…軍の方なんですか?」とランカは質問する
「もぉ、ガムリンさんは今は軍の人じゃないでしょー」
「っと、そうでした。すみません、ガムリンと呼んでください」
とガムリンは笑った。
ところで、とランカは話をかえた
「お二人はこんな森の中で何をされていたんですか??」
あ、そうそう!とミレーヌは思い出したように答えた
「アタシたち、「俺の歌を聴けぇ!」っとかいう人を探してここまで来たんだ」
俺の歌を聴け?とランカは違和感を感じこう返した
「それって「アタシの歌を聴け」じゃないんですか?
その人なら今ギャラクシー船団からライブでいらっしゃっていますけど…」
とシェリルの事かと思い答えたが
「ううん、違うの。えっとね、
髪が逆立ってて丸渕のサングラスをしたギターを背負った男なんだけどね?」
その様子じゃ知らないか、とミレーヌは俯いた
「またもう何処かに行ってしまったんでしょう。他を当たってみましょう」
とガムリンはミレーヌの肩を叩いた
あ、そうだとミレーヌは質問した
「さっきの歌はなんて言うの?聴いた事もない歌だったけど」
「あ、あれはアイモって言って…私の思い出の歌なんです」
いい歌ね、こんな感じだったかしらとミレーヌは歌う
「キレイ…」とランカは目を瞑り静かに歌声を聴いた
しばらく聞き惚れたランカは、我に返ったように
「ミレーヌさんは歌手の方なんですか!?」と聞いた
「え、えぇ、今はあまり活動はしてないんだけど…」
と顔をぐいっと近づけて質問してきたランカに少し引きながらミレーヌは答えた
そうなんだ!と目を輝かせるランカにガムリンが聞く
「貴女も素晴らしい歌声でしたが、アイドルか歌手を目指されているんですか?」
えぇ!?と慌てふためくランカ
「そ、そんなっ、私なんかじゃアイドルなんて…
お兄ちゃんにも人前で緊張する奴がアイドルなんてできるか!って言われるくらいで」
もごもごというランカに
「家族に言われたくらいで諦めるなんてダメよ!
アイドルになりたいんだったら自分で行動しなくっちゃ!」と力強く言った
ガムリンはこれを聞いて、そうですねと笑い
「それに貴女ならきっとアイドルになれますよ」と付け加えた
「そ、そうですかね?」と照れるランカ
すると遠くから声が聞こえてきた
ドコダーランカー!! ランカチャーン!!
「アルトくん…それにシェリルさん?」
ランカの髪がクイっと反応する
知り合い?とミレーヌが聞く
「はい、探しているみたいなのでそろそろ行きますね」
「すみません、こんな所で足止めしちゃいまして」
ガムリンが申し訳なさそうに答えた
「いえ!二人に出会えて良かったです!」
「また何処かで会えるといいわね」ミレーヌは優しく微笑んだ
あ、これ…とランカがチラシを差し出す
「私がアルバイトしている娘々ってお店です!」
美味しいので食べに来てくださいねー!と走り去っていった
「可愛らしいお嬢さんでしたね」と呟くと
「ガムリンさんはああいう子が好みなんですか?」
「ととと、とんでもない!!」とガムリンをからかった
丘の上では青い長髪の美女のような男とストロベリーブロンドの女がランカを探していた
「おーい、ランカー!まったくどこ行ったんだよアイツ…」
「ランカちゃんに電話も繋がらないの?!」アルト!!と声を荒げた
すると森の陰から、アルトくん!シェリルさん!と声がした
「ランカ!?なんでそんなとこかr」「ランカちゃん!!」
女はアルトを突き飛ばしランカを抱きしめる
「もう!アルトがランカちゃんが居ないって言うから心配したじゃないの!!」
「い、痛いです…シェリルさん」と照れくさそうに答えた
「いってて…何しやがるシェリル!!」
「あーら、ランカちゃんは私の妹みたいな存在なのよ?心配して当たり前じゃない!!」
そうじゃなくてだなぁ…とアルトは言いかけるが、ぐっと堪え
「まぁ、ランカが無事に見付かって良かったよ…」と安堵の表情を浮かべた
「アルトくん…シェリルさんも心配かけてごめんなさい」
「いいのよ、ランカちゃん。ところで森の中で何をしていたの?」
アルトも、そうだ、何したんだよと続いて聞いた
「それが、歌を歌っていたらあい君が森に入っていっちゃって」
「あい君…あぁアイツか、見付かったのか?」
「うん、でもね?森の中で不思議な人たちに出会ってね」
「不思議な人たち…?」とシェリルは首を傾げた
「えっとそれが、ピンクの髪の女性と、
こう…後ろの髪が左右に分かれた男性にある人を知らないかって尋ねられたの」
「へぇ…その探してる人ってどんな人なの?」
グレイスに聞けばわかるかも、とシェリルは特徴を聞いた
髪が逆立ってて…丸渕サングラスのギターを背負った…と言った後
「あっ!あと「俺の歌を聴け!」ってよく言うん男だって言ってました!
シェリルさんのファンなんですかね…?」
これを聞いたシェリルは
「「俺の歌を聴け」ですって!?ちょっとランカちゃん!
その男を探していた二人の名前は分からないの!??」とランカの腕を掴む
「えええ、えぇと、み、ミレーヌさんとガムリンさんですっ」
シェリルの勢いに押されつつランカは目を渦巻きにしながら答えた
「嘘…やっぱり…ここに来ているの…!?」
驚きを隠せないシェリルは後ずさる
「お、おい。どうしたんだよシェリル?」
アルトとランカは状況が呑み込めずにいた
「アンタ、分かんないの!?
「ファイアー…?」「ボンバー…ってあの、お兄ちゃんが良く聞いてる!」
「ランカちゃんは事のすごさが理解できたようね
アルト!!アンタの飛ぶことしかない頭にこのアタシが説明してあげるわッ」
「FIRE_BOMBERって言うのは西暦2045年にマクロス7でデビューした伝説的ロックバンド。
アタシが使ってる言葉も、そのバンドのギター、熱気バサラさんのリスペクトなの。
ランカちゃんが会ったミレーヌさんって人はベースで、ボーカルもされてた方よ」
「へぇ…」と呟くアルトに
「FIRE_BOMBERの人だったんだ…歌声を聴いたのってとんでもない事だったんじゃ…」
とランカはおろおろしていた
「歌声ですって?何を歌ってたの?!」
「い、いえ、私のアイモを聞いてたみたいでそれを真似て歌ってくれたんです」
「アイモ…お前がここでよく歌ってる歌か」
うん、そうだよアルトくんとランカは頷いた
「そう…でも羨ましいわランカちゃん」
アタシも会いたかったわ…とシェリルは座り込んだ
で、でも!と立ち上がるシェリル
「ミレーヌさんが居るて探してるってことはバサラさんが居る可能性はあるってことよね!」
そういったシェリルはマイク型の携帯電話を取り出しグレイス!!と呼びつけた
「いきなりどうしたのよ、シェリル?」とグレイスと呼ばれた女性はため息交じりに聞く
「熱気バサラさんがこの船団にいる可能性があるの!
どんな情報でもいいわっ探してちょうだい!!」
「熱気バサラ…FIRE_BOMBERね?でも彼らは半ば幻と扱われている存在よ?
その情報も正しいかどうか…」
「ランカちゃんがミレーヌとガムリンって名乗る人たちが
バサラさんを見なかったかと尋ねてきたらしいのよ!」
「そ、そうなの…?分かったわ、探してみましょう」
「情報があればミレーヌさんたちにも教えたいの」
「分かっているわ、その二人の動向についても探せばいいのね」
さっすが、グレイス♪とシェリルは飛び跳ねながら喜び、お願いねと言って電話を切った
「おい、シェリル…
そのバサラって奴は居ないかもしれないんだろ?はしゃぎ過ぎなんじゃないのか…?」
「確かに、放浪癖があると評判の方よ。
でもね、逆に言えば放浪しているからこそ、ここにもいる可能性があるって事じゃない!」
それじゃ私はグレイスのところに行くわ!Byeと投げキッスをして
シェリルは階段を下って行った。
「あんなシェリルさん初めて見たよ…アルトくん」
あぁ、俺もだよとアルトも呟いた
ランカとミレーヌ、二人の出会いは
この世界を新たな未来へと導いていく
次回 ファーストコンタクト
伝説の男の歌、銀河に響け