Aパートを読まれていない方はそちらからどうぞ!
―マクロスクォーター 格納庫―
「遅いぞ、お前らッ!!」
「すいませんっオズマ隊長」
「これでも、文字通り”飛んで”きたんですけどね」
「うるさい!そんな事言ったって連中は待っちゃくれないんだ」
オズマと呼ばれるその男は、二人に喝を入れる
「まぁまぁオズマ隊長、新統合軍が全滅しないうちに
目の下のペインティングが特徴的な男はオズマを宥めた
「フッ…ギリアムの言う通りだな、出撃るぞスカル小隊!!!」「「「了解ッ」」」
―アイランド1 周辺宙域―
うぉぉぉぉおおおおッ!!ババババババババッ…カチッカチッカチッ
「ちっ…ガンポッドもこれまでか」
右翼と左腕部を損傷した新統合軍の隊長機は覚悟を決めたのか瞳を閉じる
『隊長!!正体不明のバルキリーが来ます!』
「何っ…増援か!?」
後方からVF-25S/アーマーパック仕様を先頭に4機のバルキリーが飛んでくる
『こちらS.M.S、スカル小隊リーダーオズマ・リーより新統合軍機へ
この宙域は我々が引き継ぐ、生存者を連れて後退してくれ』
『こちらリバー小隊、了解した…武運を祈る』
「ギリアム!フロンティアに向かった敵をたのむ
何としてでも居住区への侵入は止めてみせろ!!」
『了解っ!!』
(強力なジャミングでミサイルの誘導を無効化しているのか…?
新統合軍は無人機頼みのツケが回ってきたな…)
―サンフランシスコエリア―
「な…なに…?」
バリッ!!という音と共に空は引き裂き、一つの影が舞い降りた…―
地に脚を降ろすだけで辺りは砕け、その赤い巨躯はランカの前に立ちふさがる
それは、ゆっくりとランカへ角のような物を向け、その先端にまばゆい光が集まる
「いっ、いやぁ…!」
ランカァァァァアアアア!!!
光が放たれたその瞬間、間一髪のところでアルトはランカを抱え攻撃を避けた
「…あっ、アルトくん!?」
「はぁっ…はぁっ…!大丈夫かランカ?!」
「う、うん…でも、どうしてアルトくんがここに…?」
「今はそんな事言ってる場合じゃない!早く逃げねぇと…あっ」
EX-ギアの補助バッテリーが切れてしまい倒れこんでしまう
そして怪物は、右腕を振り降ろす…
させるかぁぁぁ!!!
ガウォーク形態のVF-25Fが間に入りピンポイントバリアを使い受け止める
「うぐっ…」
「うわっ…!!」
「キャァァァ!!」
その衝撃はその場の者たちを吹き飛ばした
「―――っつ、おい、大丈夫か!?」
吹き飛んだ際に放り出された血まみれのパイロットに声をかけた
「なんとかな…そのEX-ギア……貴様パイロット候補生か?」
「あ、あぁ」
「なら…
その子を…フロンティアを護れ…男なら女の子を守って…みせろ…」
突然の申し出に困惑を隠せないアルト
(俺が…守るだって…バルキリーになんて乗ったこともないのに…)
その間にも怪物はランカに近付いていた、心臓の音が自分の中で木霊する
「い、いや…来ないで…」
次第に心臓の音は加速する…―!!!
いやぁあああ!!!
その刹那、バルキリーはガウォークからバトロイドへと変形し
勢いのままに怪物に体当たりをぶちかます…!
ウォォォオオオオ!!
「やってやる…!!学校のシミュレーションでは出来たんだ、オレだって!」
―アイランド1 周辺宙域―
「くっ…こいつら、なかなか数が減らないな…!!」
『先にこっちの弾薬が尽きそうですよ、オズマ隊長』
「チィ…ッ」
『こちら、スカル3!オズマ隊長、スカル4の機体に深刻なダメージがっ』
「何!?ギリアムが?俺が援護に向かう!お前らはここをどうにかしろ!」
『『了解っ』』
VF-25Sはバトロイドからファイターへと姿を変え、船団内に突入する
その時、船団から謎の機体が戦場へと飛び出していく
「な、何だ?!こちら、スカルリーダーから各機へ
今そちらに所属不明のバルキリーが一機飛んで行った、対処しろ!」
『所属不明機ですって?!』
ルカはレーダーの範囲を広げ確認する
「本当だ…このエンジンの波形は…VF-19…?」
「あぁ、俺は先に急ぐ!」
するとモニターにバルキリーの姿が映される
「あれはギリアムか…?なんて戦い方だ…ギリアムじゃないな?クソッ!」
操縦桿を振り切り戦場へと急降下する
「あっ、オズマ隊長!!」
『どうするんだ、ルカ?』
「
民間機かもしれないので避難するよう指示するしか…」
そんな通信をしている最中、所属不明機は戦場をバトロイドへと変形し華麗に避けていく
「そんな…っ、あれは
『そんな…嘘だろ…、あんな骨董品で!?』
「戦闘なんくだらねぇぜ…俺の歌を聴けぇ!!NEW FRONTIER!」
VF-19は敵味方構わずに弾をばら撒き、両肩の装甲をスライドさせスピーカーを露出させる
そして戦場に歌が流れだす…―
振りむくないつだって…―!
「…歌?どうなってんだこりゃ…」
『スピーカーポット!それに無線機からも歌が…これは時空共振サウンドスピーカーシステム?』
「スピーカーポットってことはまさか…嘘だろ?」
『そういう事だと…あっ?!敵の動きに変化がっ』
「なんだとっ?」
―サンフランシスコエリア―
あちこちで爆音が鳴り響く中、アルトは防戦一方でいた
「グゥ…!!扱いが…ピーキーすぎるぞコイツ!!」
前方に気を取られ過ぎていて後方にビルが迫っていることに気が付かなかった
「しまっ――」
「やっ…やめてぇぇ!!」
ババババババババッ!!
上空から弾丸の雨が降り、ひるんだ隙にピンポイントバリアでパンチを繰り出し
押し返す、一機の黒いバルキリーが現れた
『おい貴様ァ!ギリアムはどうした?』
「お…俺は…」
「その声はまさか…アルトか?!」
「お、オズマさん…?」
怪物から反撃が飛んでくる
「ぐっ、事情は後で聞く!!すぐにランカを連れて逃げろ!!」
『カスリ傷一つ付けてみろ!!反応弾で蒸発させてやる』
無線からはオズマの声が畳みかけるように飛んでくる
アルトはバトロイドからガウォークへと変形させ手を差し伸べる
『掴まれ!早く!!』
「う…うん」
『じっとしてろよ!!』
ぐっと操縦桿を握りしめスロットルを上げる
上空からクリーム色の怪物は小型のミサイルのような物を撃ち出した
「何体いやがるんだ…」
街中をすり抜けるように避けつづける…―
ピクッ…何かに反応したように怪物の動きが止まる
「なんだコイツら?動きが鈍く…待てッ!!」
怪物はオズマなど眼中に無いかのように反転し飛び立つ
ガトリングポッドを撃つオズマに怪物は角を振り回し吹き飛ばした
「なっ…ぐあっ!」衝撃によりオズマの意識は遠のいた…―
「アイツら…いきなりどうしたんだ…?」
『とりあえず乗れランカ!まだ安全だと決まったわけじゃないからな、中の方がまだ安全だ』
「うん、ありがとう アルトくん」
そういってバルキリーをいったん地上に戻しコクピットを開く、すると音楽が流れだす
Bran New Day…―!
「な、なんだこれは?」
「この声…お兄ちゃんが良く聴いてる…FIRE_BOMBERの声だよ!」
「これが…FIRE_BOMBER…、でもこの声どっかで…」
―アイランド1 周辺宙域―
『敵が…VF-19に集まっていきます!!』
「おいおい、こんなに居やがったのかよ?」
「なんだ、今回の客はノリが良いじゃねぇか!まだまだ行くぜぇ!!」
『司令部より通達!現在、敵と思われる生物は所属不明の機体に集まっている
この機に乗じて一斉攻撃を仕掛ける、全機ロックオンしろ』
ピピピピピ…新統合軍のバルキリーは怪物に向けロックオンをした
『全弾発射!!』
「―…フロンティア そうさ オレなら ここにいるさ…んあ?」
バババババ――…ドゴォォオオン!!
「なっ、オレのライブはまだ終わってねぇぞ!?」
『こちら新統合軍、協力に感謝する。だが、これ以上邪魔をすれば貴様を逮捕する 以上だ。』
「ケッ…これだから軍ってやつは…ん?」
『こちら民間軍事会社S.M.S、スカル小隊所属ルカ・アンジェローニ准尉であります。
熱気バサラさん…ですよね?』
「そうだが、民間とはいえ軍のお人がオレになんの用だってんだ?」
『えと、ミレーヌ・ジーナスさんが貴方を捜索しておりましたので、できればご一緒に…』
「やだね、オレは歌いたいときに歌うだけだ、ミレーヌにも会う気はねぇ。じゃあな」
『ちょ、ちょっと…!』
通信を切るとバサラのバルキリーはファイターへと変形しアイランド3の方向へ姿を消した
未知なる敵との遭遇に、非常事態宣言をしたマクロスフロンティア
戦場に現れるハズであろうバサラを見付ける為
ミレーヌとガムリンはS.M.Sに身を寄せる
次回 ミレーヌ・アタック
過激にファイアー!!