東方家族録   作:さまりと

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おはこんばんにちは。さまりとです。
そういえば次の異変ですが、オリジナルのやつを短めにいれようと思ってます。
まだ先の話ですが。
それでは、ゆっくりどうぞ。


第18話【真実】

「……で、この人誰?まさかお兄ちゃんがこんな性癖あったなんて思わなかったけど」

 

 コトに服を着せてから2人を呼び戻した。

 突然行方不明になったあげく、帰ってきたその日にナイスバディでけも耳の女性を裸で自分の部屋に連れ込んでいる。

そんな場面に出くわしたのだからさすがにちょっと不機嫌だ。

 

「どう説明したもんか……」

「すべて話してしまってはいかがですか?愛殿も真殿も非現実的なことは体験してますし」

「それもそうだな。いいか、2人とも。こいつはコトだ」

「「コト?」」

 

 何を言ってるのか分からないといった顔で再び沈黙が訪れた。

 

「見せた方が早いな。コト、狼モード」

「はい」

 

 短く了解するとまた煙を出して変身した。

 そして二人は目にした。煙の中から出てきたのはいつも自分達を出迎えてくれる4匹の獣の内の1匹。先程の女性が来ていた服を背中にのせたワンコのコトを。

 

「「……コトおおお!?」」

「実はこいつ神狼だった」

「何てこった……」

「非現実は身近にあった」

 

 ショックを受けてるなかコトは人間モードに戻った。

 

「どうします?他の皆さんにも打ち明けますか?」

「いや、もう少し待とう。幻想郷が実在しただけでもみんな興奮してたんだ。お前達のことはもう少し後に話そう。」

「たち?」

「お前達には先にいっとくが、モコも狼だった。しかも日本狼と灰色狼と北極狼の混血のな」

「犬が一匹もいないって……」

「コトもやたらでかいとは思ってたけど……」

「それでお前達の話ってのはなんだ?」

「あっ!そうだった」

「信にいさ、紅霧異変の解決に多分関与したよね」

「あぁ、したよ」

「それに多分フランとも仲良くなってるよね。さっき風人達との話を聞いてる限り」

「……ああ」

「で、信にいの能力を聞いてなんとなくわかったんだ」

「信兄、『狂気』、連れ帰ってきてるよね?」

 

 正直驚いた。異変解決に関与したことは想像できても共を連れて来てることを言い当てられるなんて思っていなかった。

 

「お前達に頭が回るな。正解だよ。でももうこいつは狂気じゃない、共だ」

「名前もつけたの?」

「これからずっと一緒にいる身だしな」

「主よ、それはどういうことですか?」

「今俺の中には、俺の他にもう一人の人格がいるんだ。変わるか?」

「出来るの?」

『共、頼めるか?』

『断る理由もないし、お前の兄弟達とも話しておきたい。こっちからも頼むよ』

『ついでに見た目もお前にするか。その方が分かりやすいだろうし』

『その辺は任せる』

「出来るよ。共もやってほしいって言ってるし」

「なら早速お願い」

(今日の姿を共有する)

『じゃあ任せるぞ』

 

 体を変化させながら意識を交換する。体は光を放ち全く別の姿へ変化する。

 

「さっき紹介された共だ。お前達の兄には世話になっている。どうぞよろしく」

「「「……………え?」」」

「どうやらあまり歓迎されてないらしいな」

「いやいやっ、違うよっ!」

「ただちょっと予想外なだけで」

「服大丈夫ですか?」

 

 186cmからいきなり160くらいにからだが縮んだため、服がギリギリうまいこと引っ掛かって見えない状態だ。

 

「そんなに長くこのままのでいる気はないしな」

「その姿って……………」

「信に名前を貰ったときにこの姿になったんだ。恐らくフランドールの体に長年いたからだろう。」

「むぅー………」

「どうした愛?」

「負けた……」

  

 そう言いながら胸元を押さえている

 

「まだまだ望みはありますよ」

「それに私の場合はマジででかくてもいいこと無いからな。あんたが羨ましいよ」

「悪意の無い励ましが余計に辛いっ!!(涙)」

「そろそろ本題に入ろう。共、俺達はあんたが信にいの体を乗っとるんじゃないかを心配して話をしに来たんだ」

「そんなことはしないさ。私を封じ込めないだけじゃなく、長年願っていたことを叶えてくれた。少なくとも今は信に感謝している。あんた達の言うようなことは起こらないものだと思ってもらいたい」

「まあ、信が自由にさせてる時点で悪いやつじゃないってことはなんとなくわかってたけど」

「まさかフランが成長したみたいな姿だとは思わなかったけど」

「それは私たちも驚いたよ。元々黒いもやみたいな姿だったからな」

『共、そろそろ戻ろう。眠くなってきた』

『そうか』

「信がもう眠いらしい。そろそろ戻るよ」

「あ、ちょっと待って」

「ん?どうしひゃいっ」

「ぶっ!」

「これはなかなか」

 

 愛が共の二つの大きな膨らみを手中におさめた。

 

「一体なにをっ!?」

「いや~、多分共ちゃんのこの姿にはしばらく会えないと思ってね。今のうちに楽しんでおこうと」

「もともとこの体は信のだぞ!兄貴のなんか揉んで嬉しいのか!?」

「今は共ちゃんだから問題なし!」

『信っ!助けてくれ!』

『なかなか悪くない光景だからもう少し見てたいんだが』

『いいから早く戻ってくれ!お前の妹の目が怖い』

『仕方ないな~』

 

 姿を元の信の姿に戻す。

 

「戻っちゃった」

「感想は?」

「柔らかいながらも張りがあって……82点!!」

「おー!なかなか高得点だな」

『なんの点数だよ……』

『愛は結構辛口なんだぞ?平均点は52点だ。よかったじゃないか』

『嬉しくない』

「共も高得点喜んでるぞ」

『おいっ!』

「てかそろそろホントに寝よう、明日は警察の人も来るし。もう12時になる」

「ホントだもうこんな時間か」

「それじゃおやすみー」

「おやすみなさい」

「おやすみ」

「あぁ、おやすみ」

 

 みんな自分の寝床に戻っていった。

 

『はあ、お前の兄弟もなかなか変なやつが揃ってるな』

『違いないw。けど、充実してるだろ?』

『あぁ、飽きなさそうだ』

『素直じゃないな。俺もそろそろ寝るよ。おやすみ』

『おやすみ。今日はゆっくり休もう』

 

 こうして明渡家は全員寝た。全員が安心して深い眠りについた。




明渡 共 (495?) 161cm フランと同じ髪型 DよりのCカップ
『共』の名前がついてとき成長したフランみたいな姿になった。
姿が変わってからちゃっかり一人称を変えている。
睡眠を必要としないため、信が寝た後人知れずに何かしている。






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