もう一人の雷光   作:爆鎮P

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決意と失意

無限に広がる闇の中にポツンと浮かぶ島、時の庭園。

そこで一人の少年がただひたすらに剣を振っていた。

その少年の名はリュウ・テスタロッサ、フェイト・テスタロッサの兄である。

傍目にはただ剣を振るっているように見えるが少年の胸中はぐちゃぐちゃになっていた。

(なぜこんなことに、俺はどうすれば……いや、それでもやることは変わらない。必ずフェイトを守るッ!)

 

 

 

事の発端は半月前にさかのぼる。

夜に目が覚めたリュウはトイレから部屋に戻る途中で普段は締め切られているはずの部屋の戸が開いているのを見つけてしまった。母から中に入るなと普段から言いつけられていたが好奇心に負けてしまい中に入ってしまった。

幸い母はその場にいなかったためバレることなく中に入れたがそこで見たものは彼の人生を大きく変えるものであった。

 

(こ、これはなんだ!?)

 

そこにあったのは二つのポッド、中にはそれぞれ少年と少女が浮かんでいる、そしてその周りにある資料にはプロジェクトFATEの文字が。

 

(何故俺とフェイトがこの中に、それにプロジェクトFATEってなんだよ?こいつはどうなってるんだ?)

 

情報が足りないため手近な資料に手を伸ばし中を確認する。

 

(専門的な部分はさっぱりだけどどうやら人のコピーを作る計画っぽいな。)

 

ある情報を目にし愕然とする。それ母であるプレシア・テスタロッサが自らの子であるアリシア・テスタロッサとドラグ・テスタロッサの蘇生を目的として完成させたものであるという事実。その事実はまだ10歳の少年の心を砕くには十分すぎた。

 

(俺たちがコピー…か、確かに記憶の中の母さんに比べて今の母さんは俺たちに冷たいけどまさかこんな理由があったなんて。この事実にきっとフェイトは耐えられない。俺が守ってやらなきゃ。)

 

決意を胸に資料を元の場所に戻し自分の部屋へと戻る。

翌日、守ると決意したはいいもののやれることがないためとりあえず強くなるためリニスに魔法の訓練をしてもらうことにした。

まず魔導師としての資質の検査からである。これはフェイトも受けたがったため二人共の検査となった。

フェイトは資質が高く5歳にして驚くべきことに魔導師ランクAAとの結果が出た為、リュウも自分の資質に期待して結果を待った。しかしその結果はあまりにも無情な物であった。

魔導師ランクE+、魔力変換資質・発電

 

「なんじゃそりゃああああああああああああああああああッ!」

 

ここに今、守るどころか守られねばならぬほどの弱小魔導師が誕生した。

 

 

 

その後は早々に魔法に見切りをつけリニスから魔法の基礎を教わってからは我流で剣を振るいながらベルカの資料の中にあった武術についてに記載を読み込み習得をしようとしていた。それは魔法によってではなく自身の戦闘技術でどうにかしようと考えた結果であった。

 




初めまして、合コン提督です。
初めて書いた作品ですので至らない点があると思いますが何か気が付いた点があればぜひ指摘していただけるとありがたいです。

ベルカの資料について
プレシアさんが色々手段をあさっている中にきっとベルカ時代の技術もあったと思うので一部ベルカの資料が時の庭園にはあることにしています。
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