デレマスキャラを現実のテレビ番組にぶち込んでみた   作:ドラ夫

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何となく川島さんの一人称視点で書きました。
三人称視点の方が良かったら次からそうします。
設定的には地の文=字幕とかナレーションです。


モニタリング!
もしも自分のユニットのメンバーが突然別の人になっていたら


『もしも自分のユニットメンバーが突然別人になってたら受け入れる? 受け入れない?』

 

 そんなテロップと共に、今夜のニンゲン観察バラエティ『モニタリング!』が始まった。

 ニンゲン観察バラエティ『モニタリング!』とは、毎週木曜夜八時に放送されている大人気番組だ。内容は所謂ドッキリ系というやつで、日常ではあり得ないことが起きた時、人はどういった行動をとるのかを観察する、というのが番組の趣旨である。

 

「今回モニタリングの対象になったのは、バラエティやライブなどで大活躍の輿水幸子ちゃん!

 そんな幸子ちゃんを筆頭に、ホラー系アイドル白坂小梅ちゃん、ロック系アイドル星輝子ちゃんの二人を加えた、全員揃って142cmのアイドルで構成されたユニット、『カワイイボクと142cm's』はみんな知ってるわよね」

 

 司会の声と共に、『今回のモニタリング方法はこちら!』というテロップが流れた。

 

「そんは『カワイイボクと142cm's』だけど、ある日雑誌の取材という名目で呼び出されるの。けれど、小梅ちゃんと輝子ちゃんの代わりに、全く別の仕掛け人が現場に行くわ。

 もちろん幸子ちゃん以外のスタッフも全員仕掛け人よ。それでね、みんなニセのユニットメンバーを本物のユニットメンバーだと言い張るの。そんな時、幸子ちゃんは一体どんな反応をするのか……?というのが今回のモニタリング方法よ、わかったかしら〜?」

 

 司会者が聞くと、『わかるわ』とレギュラーとゲストのアイドル達と、観客席にいた人達が声を揃えて答えた。

 

「みんなわかったみたいね、わかるわ」

 

 そう言うと、司会者はウンウンと一人で頷いた。

 

「それじゃあ早速、モニタリングスタートよ!」

 

 

   ◇◇◇◇◇

 

 

「おはようございます!」

 

 元気いっぱいの挨拶と共に部屋に入って来たのは、今回のモニタリング対象の輿水幸子ちゃん!

 『カワイイボクと142cm's』のライブ前直前インタビュー、という名目で呼び出させてもらったわ。小梅ちゃんと輝子ちゃんは別のお仕事があって、後から合流する、という設定よ。

 

「おはようございます、輿水さん。今日はよろしくお願いします」

 

「はい!よろしくお願いします。今日は何でも聞いて下さいね。ボクはカワイイですから!何でも答えちゃいますよ!」

 

 バラエティに出演している時、いつも個性的な輿水ちゃんだけど、実は普段からこのキャラなのよねー。

 

「ライブ前にやってるルーティンなど、何かありますか?

 

「ライブ前ですか?そうですね〜。ボクは緊張しませんが、小梅さんと輝子さんは緊張している様なので、話しかけて緊張を解いてあげてますね!」

 

「なるほど。流石輿水さんですね」

 

「そうでしょうそうでしょう!」

 

 流石幸子ちゃんね、上手にインタビューをこなしているわ。

 あら、そろそろ偽の小梅ちゃんが来る時間ね。

 そういえば、小梅ちゃんと幸子ちゃんて唯一私の事だけ上の名前で呼ぶのよね。同じ歳上でもアイちゃんとか美優は下の名前なのに……

 ま、まあ気を取り直して!

 偽の小梅ちゃんが入ってくるまで、3─2─1─!

 

「お、遅れてごめんなさい。白坂、こ、小梅です。あ、あの……今日は、よろしくお願い…します」

 

「!!??!?」

 

 ドアを開けて入って来たのは、小梅ちゃんの格好をして、小梅ちゃんの演技をしてる『渋谷凛』ちゃんよ。

 凛ちゃんの事はみんな知ってるわよね?そう、『ニュージェネレーションズ』や『トライアドプリムス』で活躍する、実力派アイドルの、あの凛ちゃんよ。そうそう、第三回シンデレラガールにも輝いているわね!

 

 ちなみにぃ、瑞樹はぁ、一度もシンデレラガールになったことがないのぉ!だからぁ、みんな応援よろしくね☆

 

 さて、凛ちゃんの登場に、流石の幸子ちゃんも驚いてるみたいね。でも、記者さんは当然の様に凛ちゃんを小梅ちゃんとして扱って、普通にインタビューを続けて行くわ。

 

「はい、白坂さん。今日はよろしくお願いします」

 

「あの、え?小梅さ、あれ?だって凛さん……」

 

「今ちょうど、白坂さんのお話を聞いていた所なんですよ。ライブの前、輿水さんに緊張を解してもらっているそうですね」

 

「え、えへへ。そうなん、です。この前のライブの時も、緊張してる私に、さ、幸子ちゃんが『そう緊張しなくても大丈夫ですよ、小梅さん!カワイイカワイイボクが付いてるんです!大船に乗ったつもりでいてください!』って言ってくれて、とっても元気が出ました」

 

「そうなんですか、輿水さん?」

 

「えっ?は、はい。確かにあの時そう言いましたけど……」

 

「? ど、どうかしたの?幸子ちゃん……」

 

「む、むしろ凛さんがどうしたんですか?」

 

「り、凛さん?凛さんがどうかしたの?」

 

「凛さんとは、あの渋谷凛さんの事ですか?輿水さんは渋谷さんとも交流があるんですか?」

 

「は、はい。凛さんとは仲良くさせていただいてますが…… いえ、そうじゃなくてですね!」

 

 アタフタとする幸子ちゃん、カワイイわね。さてここで、唐突だけど偽の輝子ちゃんが登場するわ。

 3─2─1─!

 

「ふ、フヒヒ。やあ…どうも、遅れてすみません…… 直前まで、ライブやってました。こっちはシイタケ君です。『シイタケです!よろしくね!』そして私は干しシイタケ……じゃなくて星輝子です」

 

「あっ、輝子さん!聞いて下さい、小梅さんが凛さんになっ──!?」

 

「星さん、今日はよろしくお願いします」

 

 偽の輝子ちゃんを演じてくれたのは、輝子ちゃんと同じロックなアイドルの『木村夏樹』ちゃんよ。

 最近ナウなヤングの間で流行ってるロックなアイドル、その第一人者である夏樹ちゃん。そんな夏樹ちゃんだけど、今日のためにわざわざ輝子ちゃんと同じ髪型同じメイク、同じ衣装にして来てくれたわ。

 ホント、プロ意識が高いわよね〜。流石だわ。

 

「輝子ちゃん、前の仕事ライブだったんだ。その衣装、カッコいいね……」

 

「あ、ありがとう小梅ちゃん。私も、気に入ってるんだ。親友が、私の為に用意してくれた衣装だから」

 

「あの、輝子さん?」

 

「なに、幸子ちゃん」

 

「いえ、あの、輝子さんですよね?」

 

「えっ?これ、新手のイジメか?虐げられてる……シイタケられてる?」

 

「いえいえいえ!虐げるなんて、そんなつもりじゃありません!ただ、その……そう!メイクがいつもの違かったので、見違えるほどカッコよくなったと言いますか!」

 

「ああ、このメイクな。三時間も掛かったんだぞ」

 

「さ、三時間ですか!三時間のメイクでそんな変わるんですか!?」

 

「そ、そうだぞ。それがメタルってもんなんだぜェ!」

 

「そ、そうなんですか……」

 

「それでは、インタビューの続きをさせていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「は、はい!」

 

「ヒャッハー!何でも聞いてくれえ!!」

 

「ひゃあ!いきなり大声出さないでくださいよ!し、輝子さん?」

 

「ごめんごめん、久しぶりに三人での仕事だから…テンション上がっちゃって」

 

 あら、偽輝子ちゃんのシャウトのあまりの迫力に、幸子ちゃんがビックリしちゃったみたいね。

 

「『カワイイボクと142cm's』のお三方はプライベートでも仲がよろしいんですか?」

 

「う、うん。とっても仲良し、だよ。ね、幸子ちゃん」

 

「ここでボクですか!?えっと、そうですね!プライベートでも仲良くしてあげてますね、ボクはカワイイですので!」

 

「こ、この間もホラー映画を一緒に観てくれたんだ。えへへ。で、でも、幸子ちゃん途中で、気絶しちゃったの」

 

「その話はしないで下さいって言ったじゃないですか!」

 

「ご、ごめんね。でも幸子ちゃんのカワイイエピソードだったから、話したくなっちゃって……」

 

「そ、それでは仕方がありませんね。なんたってボクはカワイイですから!」

 

 幸子ちゃんと小梅ちゃんしか知らないはずのエピソードを聞いて、幸子ちゃんも少しづつ偽小梅ちゃんを小梅ちゃんだと信じるようになってきてるわね。

 でも幸子ちゃんはとっても礼儀正しい子だから、先輩である偽小梅ちゃんに対してどうしても遠慮がちになってるわね。

 

「こ、この間私のお買い物に…付き合ってくれたんだぞ。一緒に、紅茶キノコ飲んだ……」

 

「キノコの話じゃなくて、一緒に買った洋服の話しましょうよ!」

 

「そ、そうだな。幸子ちゃんに、えっと…マイタケみたいな服選んで貰ったんだ」

 

「ま、マイタケ?もしかして、それフリルのこと言ってるんですか!?」

 

「そ、そう。それ」

 

 そんな感じで、インタビューは続いたわ。

 最後は、みんなで雑誌の表紙を撮る事になっているわ。使うのは晶葉ちゃんが作ったカメラよ。これで撮ると、凛ちゃんと夏樹ちゃんが、小梅ちゃんと輝子ちゃんとして映るんですって。

 どんな技術が使われてるのかは、わからないわ。

 

「それでは、一枚お願いしまーす」

 

「は、はい!」

 

 ポーズを決めてる幸子ちゃんだけど、偽小梅ちゃんと偽輝子ちゃんがどんな感じで映るのか心配してるみたいね。

 

「いい、よ。あの子も準備出来たって」

 

「ヒァッハー!輝いてるぜェ!ライトで……」

 

「それでは3─2─1─! はぁいありがとうございました!」

 

「あ、あの!撮った写真を今見せていただくことって出来ますか?」

 

「もちろん出来ますよ!こちらになります」

 

 映っているのはバッチリ決めてる幸子ちゃん、それと小梅ちゃんと輝子ちゃん。

 写真と横にいる偽小梅ちゃんと偽輝子ちゃんを何度も見比べてるわね、目を擦ったりもしてるわ。

 

「よく撮れてるな、流石幸子ちゃん」

 

「ぼ、ボク程ではないですが、輝子さんと小梅さんも中々カワイク撮れてますよ」

 

「あ、ありがと。あの子もカワイク撮れてる?」

 

「あの子ってどの子ですか!?ボクとお二人以外誰も映ってませんよ!」

 

「フヒヒ」

 

 もうすっかり偽小梅ちゃんと偽輝子ちゃんを本物として認識してるみたいね。

 幸子ちゃんの純真さが分かったところで、モニタリング終了よ!

 

「はーい、幸子ちゃん!元気してる?」

 

「あれ、川島さん。……川島さんですよね?乃々さんとかじゃないですよね?ボクはいつだって元気ですけど、どうしたんですか?」

 

「モニタリングよ」

 

「えっ?」

 

「だから、TBSのモニタリングよ。『もしも自分のユニットメンバーが突然別人になってたら受け入れる? 受け入れない?』というモニタリングなの」

 

「あ、ああああ!」

 

 あら、机に突っ伏しちゃったわね。

 

 

   ◇◇◇◇◇

 

 

「じゃあお二人は本物の凛さんとは夏樹さんなんですか?」

 

「そうだよ、幸子」

 

「おう!お疲れ様、幸子!」

 

「は、はい。お二人ともお疲れ様です」

 

 ネタバラシ直後でも他の人を気遣えるなんて、流石幸子ちゃんね。

 

「偽の小梅ちゃんと偽の輝子ちゃんが入ってきたとき、どうおもったかしら?」

 

「凛さんが入ってきた時は、普通にスタジオを間違えただけだと思いました。小梅さんの衣装がよく似合っていらしてたので、衣装か何かだと思いました」

 

「そう?嬉しいな。ありがと、幸子」

 

 確かに凛ちゃんよく似合ってるわね、小梅ちゃんの衣装。普通に雑誌に載ってそうだわ。

 

「でもその直後小梅さんみたいに話し始めたので、えっ?てなりました。問い詰めたかったんですけど、でも記者さんがいらしてたので、勝手に話すのは良くないかな、と」

 

 流石幸子ちゃん、プロ意識が高いわね。

 

「その後記者さんが普通に小梅さんとして接して、しかも小梅さんしか知らない事を普通に話し始めたので、ボクが可笑しいのかと思い始めました」

 

「わかるわ」

 

「その後夏樹さんが入って来られて、やっぱり輝子さんの様に話し始めたのでもうボクが可笑しいんだな、と確信しましたね」

 

「後半普通に話してたものね」

 

「だってマイタケの件りとか、完全に輝子さんだったんですよ!」

 

「確かにそうね。アレは名演技だったわ」

 

「そうか?普通に輝子が言いそうな事を言っただけだぜ」

 

「それだけ良く輝子ちゃんの事を理解してるのね、わかるわ」

 

 同じロックなアイドル同士、ライブとかでよく共演してるものね。プライベートでも仲が良いみたい。

 

「それで、写真に写ってる小梅さんと輝子さんを見て、周りからはこう見えてるのかな、とか考えてました」

 

「私もアレは少し驚いたかな。晶葉が作ったんだっけ」

 

「晶葉さんですか。その位簡単に作れそうですね」

 

 話が盛り上がってるところ悪いけど、もう閉める時間なのよね。勝手にやっちゃおうかしら。

 

「それじゃあ今回のモニタリング結果、行くわよ!」

 

『モニタリング結果』

・輿水さんはプロ意識が高い

・普通に信じる

・でも先輩の見た目をしてるから敬意は払う

 

「それじゃあ、また来週!」

 

「ちょっと、最後くらいボクのカワイイところをアピールさせて──」









次回はのモニタリングは、
『ラブライカ』の二人が楽屋でキスしてるところを『トライアドプリムス』が目撃したら人に言う? 言わない?
よ!お楽しみに!
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