インフィニット・ストラトス~女尊男卑から男尊女卑へ 【更新停止】 作:鬼ヒメ
三人称side
今、この部屋には二人の人間が座っている。一人はIS学園の生徒の一人、相川清香。もう一人は世界で絶対王者と名高い森山大輝。しかし、互いに気まずいのか話そうとしない。簡単な自己紹介をした後は黙り混んでしまった。
そしてその静寂を打ち破ったのは森山大輝だった。
「相川」
「ひゃいっ!」
相川清香は急に話しかけられて驚いたのか、何とも抜けた返事をしていた。
「とりあえず同室になってしまった以上、細かいルールを決めよう。風呂の時間とかベットの場所とかな。」
「う、うん。」
その後暫く話し合い、ベットはどちらを使うのか。風呂は何時から使うのか。その他細かいことのルールを決めた。だが相川清香はその話し合いの最中、常にビクビクしていたのだった。
「こんな感じだな。異論はあるか?」
「な、無いよ」
「ならこれで決定だ。…それと1つだけ質問させてもらう」
「な、何かな?」
「お前は何故そんなにビクビクしている?」
「!!」
相川side
「…いつから気が付いてた?」
「最初から様子がおかしいとは思ったがさっきの態度を見て確信に変わった。」
「あはは…何かごめんね…不快な気分にさせちゃった?」
正直私はここで「気にしてない」とか「そんな事ない」とか言うのをちょっと期待していた。でもそれは簡単に裏切られた。
「全くだ。出会って間もないのに常に怯えられてるんだ。好印象な訳がない。」
「…」
「それとも何だ?今の風潮に乗って自分から報復されることでも怖れてるのか?」
図星だった。実際に私はそれが怖い。今まで世の中の女の人が散々偉そうにしていたツケが今返ってきているから。それは勿論「風潮に染まらなかった女」も例外ではないの。
「まあ今はまだ何か派手に動く予定はない。…まあ馬鹿なことをすれば話は別だがな。」
「そっか…」
「だがこれだけは言っておくぞ
例え何があろうとも自分はISと馬鹿な女を絶対に許すつもりはない。」
私には良く分からなかった。過去に何かあっただろうことは分かるけどここまでキッパリ敵視するのは何でだろう。でもそれなら織斑先生や山田先生は普通に接してたよね?
「でも織斑先生や山田先生には普通に接してたよね?どうして?」
「強いて言うなら他とは違うって事だ。そしてこれ以上は詮索厳禁だ。教えるつもりはない。」
そうは言われてもどうしても気になってしまう。そして森山くんの事をもっと知りたい。単なる好奇心かも知れないけど、それでも私は彼の事を知りたかった。
「でも…」
「あんまりしつこいと…潰すぞ?」
その瞬間、森山くんはオルコットさんに向けたような殺気を私に向けてきた。
「ひっ!ごめんなさい!」
「分かれば良い」
私は暫くの間恐怖で動けなかった。
森山side
「織斑、お前のISだが学園で専用機を用意することになった。」
「え?」
「せ、専用機!?一年のこの時期に!?」
「それって政府からの支援が出るってことで…」
「いいなぁ… 私も早く専用機欲しいなぁ」
おい織斑、何でまた「何言ってるんだ?」って顔してるんだよ。少しは予習くらいしとけや。
「織斑、教科書の6ページを音読しろ。」
「えーと…」
教科書6ページを簡単に要約すると
・ISは篠ノ之束以外には作れない
・世界に467機しかない
・織斑は特別優遇。ただしモルモット
こんな感じか?
「そう言うことだ。お前の場合は状況が特殊だから、データ収集を目的として専用機が用意されることになった。理解したか?」
ISは確かに社会的立場は弱くなってるけど、「スポーツ」や「パワースーツ」としてはまだまだ使えるレベルだ。ルーンと違いISは元々創られた物。だから複製が用意になれば一般普及もありえると言われている。
とは言え、世の中の半分以上の男はISを毛嫌いしてるから普及しても使われるかは微妙であるし、その他多くの問題が有る現在、実現は夢のまた夢だろうが。
「な、何となく…」
いや、今の話で理解できなかったのか?
「それと森山。お前に関してだが…」
「自分もデータ収集が目的なのでしょう?ISと同じくルーンも世の中に出てから日が浅いですし」
そりゃビーム出したり炎や氷の攻撃なんてしてたらデータの1つや2つ欲しくなるわな。
「話が早くて助かる。さて、授業を始めるぞ。」
三人称side(殆ど会話)
「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど。まあ?勝負は見えていますけど?流石にフェアではありませんものね」
「え?なんで?」
「このわたくし、セシリア・オルコットはイギリスの代表候補生。つまり現時点で専用機を持っていますの」
「へー」
「ふーん」
「馬鹿にしていますの!?」
「いや、俺、どう凄いのか分からないからさ。大輝、お前は分かった?」
「全人類を70億と仮定してそれをISの総数である467で割るとおおよそ1500万。つまり1500万人で一人しか手にすることが出来ないってことか。」
「そうですわ。わたくしはその内の1人、つまりエリートの中のエリートなのですわ!」
「ほお。そこまで言うならお前はさぞ有名なんだろうな」
「当然ですわ。何を当たり前の事を。」
「その割にはテレビやラジオで見たことも聞いたことも無いが?有名人のはずなのに可笑しいなぁ?」
「…っそれは」
「つまりお前はその程度の知名度って事だ。それと忠告しておく。その傲慢な態度は改めた方がいい。」
「余計なお世話ですわ!貴方のような男ごときに言われたくありませんわ!」
セシリアはそう言い捨てると去っていった。
「織斑ちょっと来い。」
「お、おい!引っ張るな!」
そしてその様子を1人の少女はずっと見ていたのを2人は気が付かなかった。
「織斑、昨日、箒という幼馴染にISについて教えてくれってもう頼んだのか?」
「いや?昨日はちょっと色々あってな…まだ頼んでないぞ」
「では次の質問だ。お前は金髪ロールに勝ちたいか?」
「…ああ!あんなに馬鹿にされて負けてられるかよ!」
「良いだろう。では放課後、自分の所に来い。幼馴染は連れてきても構わん。」
「?何をやるんだ?」
「お前が勝つための準備だ」
今回はここまで 森山くんが協力する理由は次回に。箒は次回からメインで出るかも。