インフィニット・ストラトス~女尊男卑から男尊女卑へ 【更新停止】 作:鬼ヒメ
代表決定戦当日
「―なあ、箒」
「なんだ、一夏」
「何でまだ専用機が届いてないんだ?」
「…私に言われても困る」
もうすぐ代表決定戦が始まるというのに織斑一夏の専用機はまだ届いてなかったのだ。
ちなみに順番は
1戦目
セシリア・オルコットVS織斑一夏2戦目
セシリア・オルコットVS森山大輝
3戦目
織斑一夏VS森山大輝
それと今この場には森山大輝は居ない。試合を公平に行うために別室で待機している。
「織斑くん織斑くん!」
すると山田先生が慌てた様子でこちらにやって来た。
「山田先生落ち着いて下さい。はい、深呼吸」
「す~~は~~、す~~は~~」
「落ち着きましたか?それでどうしました?」
「あ!えっとですね、来ました!織斑くんの専用機が!」
やっと来たと織斑一夏は安堵した。だが試合はもう目前で最適化をしている暇などそこには無かった。
「どうする織斑、最適化をしてる暇は無さそうだ。お前が良ければ森山と順番を代わってもらうが?」
「大丈夫だよ千冬姉。大輝が先に出たら作戦が通用しなくなっちまうから」
「織斑先生と呼べ、いい加減学習しろ。…だが今は時間が無いから説教は後だ。直ぐに準備しろ。山田先生、織斑の専用機を」
―そこに、『白』が、いた。
眩しいほどの純白のISが待っていた。
「はい!これが織斑くんの専用IS 『白式』です!」
「これが…俺の専用機…」
「見とれるのは後だ、さっさと体を動かせ。」
織斑一夏は白式に体を任せる。するとその体に合わせて装甲が閉じた。そしてその動作は、ほば初めてのはずなのに驚くほどスムーズに進んだ。
「ISのハイパーセンサーは問題なく動いてるな。気分は悪くないか?」
「大丈夫、行ける」
「なら行ってこい。オルコットはもう待機している。」
「箒」
「な、なんだ?」
「行ってくる。勉強した知識、無駄にはしない」
「…ああ。勝ってこい!」
そう言い残して織斑一夏はフィールドに飛んでいった。
一夏side
俺はこの1週間、勝つためにひたすら勉強してきた。勉強と言ってもただの勉強じゃない。何の勉強をしてたかと言うと―
回想
「勝つための準備」と言われた日の放課後、大輝は俺と箒の居る部屋に来た。その手には何やらDVDのようなものが握られていた。
「君とこうして話すのは始めてだな。改めて、森山大輝だ。」
「篠ノ之箒だ。好きに呼んでくれて構わない。」
「よろしくだ、自分は名前呼びやさん付けで呼ぶのが苦手だから篠ノ之と呼ばせてもらう。
…さて、早速だが本題に入るぞ。織斑、前にも言ったがお前が金髪ロールに勝てる確率はほぼ0だ。それは分かってるな?」
「悔しいけどその通りだ…」
「馬鹿め、後先考えないからだ」
「仕方ないさ、馬鹿だから。」
二人とも酷くないですか?もう少し言い方って言うのがあると思うのですが。
「だがどうすると言うのだ?アリーナの貸し出しは満席らしいからISの訓練をしようにもできないぞ?」
「ああ、そこで使うのがこいつだ」
「それはDVDか?」
「そうだ。ここには金髪ロールの戦闘映像が写されている。織斑、これが何を意味するのかが分かるか?」
「えーっと…オルコットさんの動きとかを覚えろって事か?」
「まあ正解だな。技量で敵わなければその穴は作戦で埋める。篠ノ之は織斑の手伝いをしてやってくれ。視点が違うと見えることも違ってくる。」
回想終了
てなわけで俺は1週間ひたすらDVDを見て動きを研究してた。ああ、勿論ISについても少しは勉強したぞ?これで少なくともぼろ負けはしない…はずだ。
「あら、逃げずに来ましたのね。最初は貴方ですの?」
既にオルコットさんは準備が完了していて腰に手を当ててポーズしているように見える。
「俺からで悪いな。ちょっと取り込んでて」
「まあ良いですわ、それと、貴方に最後のチャンスをあげますわ」
「チャンスって?」
「わたくしが一方的な勝利を得るのは火を見るより明らか。ですから今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ」
そう言うと俺のISからロックされていると警告が入る。まだ試合開始の鐘は鳴ってないのに…物騒な娘だなぁ。
「…そういうのはチャンスとは言わないな」
「そう?残念ですわ。それなら…」
その瞬間、試合開始の鐘が鳴った。
「お別れですわね!」
「うおっ!危な!」
俺は最初の一撃をなんとか避けた。と言っても本当にギリギリだったけど。
「なっ!」
「ISの攻撃って結構速いんだな…」
「まぐれですわ!」
そう言うとオルコットさんは再びライフルを向けて撃ってきた
「さあ、踊りなさい!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ディアーズの奏でる円舞曲で!」
「悪いが躍りは苦手でね!」
オルコットさんは弾の雨とでも言うような連続射撃で俺を攻撃してくる。俺も負けじと避けてるが白式の反応に追い付けなくて何発かは当たっている。
「(とりあえず武器だ!武器の確認だ!って、ん?)」
装備一覧
・近接ブレード
「(マジかよ…1個しか無いんだが…それでも!)」
「無いよりはマシだ!」
「中距離射撃型のわたくしに、近距離格闘装備で挑もうだなんて…笑止!ですわ!」
「やってやるさ!」
こうして俺の戦いが始まった。
「お、織斑くん凄いです!代表候補生のオルコットさん相手にあそこまで動けるなんて!」
「ああ、まるでどう攻撃するのか「知っている」みたいな動きだな。」
山田先生は織斑一夏の動きを見て驚いている。それに対して織斑千冬は織斑一夏の動きを分析していた。
「だが避けてるだけでは勝てんぞ。どうする一夏?」
「くっ何故当たりませんの!」
「それだけ必死に勉強したんだよ!」
「なら…行きなさい!ブルー・ディアーズ!」
「(確かこれは…ビットとか言うやつだったな。確か「反応が一番遅い所を狙う」だったような気がするから…)」
「そこだ!」
俺はレーザーを避けてビットの1つに接近。渾身の一撃でビットを切り落とす。これで1つ撃破だ。
「なんですって!?」
「悪いがそれの弱点は知っているぜ!」
再び回想
「最後にDVD以外の事で少しだけ助言してやる。織斑、耳の穴かっぽじってよく聴きやがれ。」
ですから辛辣すぎませんかねぇ!俺に対する当たりが強すぎるって!
「まず1つ、慢心したら負け」
「慢心か…」
「2つ、どんな些細な事でも見落とすな」
「????」
「この世に不必要なデータなど存在しない。些細な事でもチャンスに繋がったりピンチになったりすることはいくらでもある。」
俺は何となくしか分からなくて最後までその言葉の真意を掴めなかった。
回想終了
「はぁぁ…凄いですね織斑くん」
「あの馬鹿者。浮かれてるな」
「え?どうして分かるんですか?」
「さっきから左手を閉じたり開いたりしているだろう?あれは、昔からのクセだ。あれが出る時は大抵簡単なミスをする。」
「へぇぇぇ……流石姉弟ですねー そんな細かいことまで分かるなんて」
「…まああれでも私の弟だからな」
「あー、照れてるんですかー?照れてるんです…いたたたたたっ!」
織斑千冬は山田先生に絞められていた。
「私はからかわれるのが嫌いだ」
「わ、わかりました!わかりましたから離して―うにゃあっ!」
横では篠ノ之箒がぎゃあぎゃあ騒いでるのを気にもかけない様子でモニターを見つめていた。
「(一夏…最後まで気を抜くなよ…!)」
そして試合が再び動こうとしていた。
「いける!」
「(ん?何かすげえ単純な事を忘れてるような…)」
よし、もう一回確認だ。オルコットさんのISはブルー・ディアーズと言う名前で射撃型、ライフルや6機のビットを使って…ん?6機?俺、確か4機しか落として無いような…
一撃が入る間合いまで接近した瞬間、オルコットさんがにやり、と笑うのが見えた。
「おあいにく様、ブルー・ディアーズは6機あってよ!」
「(6機って事忘れてたあああ!)」
俺はミサイルを直に受けてしまった。
「一夏っ…」
「ふん、機体に救われたな、馬鹿者め」
「これは…」
「ま、まさか一次移行!?あ、あなた、今まで初期設定の機体だけで戦っていたって言うの!?」
「そうみたいだな…」
武装を確認するとこんなものがあった。
・近接特化ブレード《雪片弐型》
雪片…かつて千冬姉が使ってた剣だ。ああ…本当につくづく思い知らされるよ。最高の姉を持ったと。
「うおおおおっ!」
俺が雪片を持ってオルコットさんに急接近する。予想外の事が多すぎてオルコットさんは反応が遅れた。これなら1つしかない近接武器の展開も間に合わないはずだ。
これで…決める!
だがその瞬間
『試合終了。勝者―セシリア・オルコット』
俺は負けた。…何で?
お久しぶりです。投稿する暇とかありませんでした。相変わらず無茶苦茶な設定や内容ですな。
てか箒とか一夏とか千冬とかこんなに綺麗だっけ?まあそうした方がやり易いからこのまま逝くぜ。後悔はしない。
とりあえず次回予告だけは二度とやらないようにしよう。(決意)