インフィニット・ストラトス~女尊男卑から男尊女卑へ 【更新停止】 作:鬼ヒメ
森山side
おいおい、一応こいつは何か質問しようとしてたんだぞ?何様なんだこの金髪ロールは?
「何だお前、急に人の会話に入ってきやがって」
「まあ!なんですの、そのお返事は。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相当の態度というものがあるのではないかしら?」
そいつは今では「珍しくなった」女尊男卑の思考に染まった女だった。
ルーンの登場で男女の立場は逆転して女は今まで以上に立場が下がってしまった。と言ってもそうなった原因はお前たちの変な思考にあった訳だから何も同情はしないがな。
もともとISは兵器じゃなくて宇宙空間での活動を想定して作られたマルチフォーム・スーツだ。最初から「正しい使い方」をしていればこんなことにはならなかっただろうに。自分の予想では男は整備に集中し、女は宇宙に進出する。これが理想の形のはずだ。最初からそれならルーンが発見されても何も起こらなかっただろうよ。
話を戻そう。ルーンは確かに世界中で発見されて、男尊女卑の風潮が広まっている。だが、広まってない国も存在している。
その理由はまだルーンがあまり多く発見されてない国だ。ルーンは作ることが出来ないため、見つけるしかない。ルーンが眠っている所は様々で山頂や深海 時には火山の中にも存在している。だがその辺に転がっていたと言う報告も存在している。つまり完全にランダムに散らばってるため見つけるのは容易ではない。そして日本はまだ他の国に比べると大量には発見されておらず、一般普及はあまりしていない。だが一般普及してないだけで国の上層部の男たちは持っているらしい。そしてその男たちは「男尊女卑」の思考を持っている。つまり国の考えが男優遇になったのだ。てことは女は下手に男に手を出せば簡単に罪を捏造されて豚箱行きになる。それを恐れて「女尊男卑」の思想はほとんど消え去っていた。
だがそれを認めないで未だに「ISの方が強い」という思考も根強く残っている。こいつはその一人だろう。
余談だがルーンが一般普及した国は完全に男尊女卑になり、女=奴隷があたりまえになってるらしい。
「悪いな。俺、君が誰か知らないし。」
「全くだ。誰だお前。」
一応自分は国家代表の名前はチェックしたからある程度の知識はあるはずだ。それでも分からないと言うことはこいつはそれ以下の存在なんだろう。
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入学主席のこのわたくしを?」
たかが代表候補生じゃねえかよ。よくそれでここまで威張れるな。ある意味尊敬するわ。
「質問良いか?」
ん?お前何聞くつもりだ?まさかまた変なこと聞くんじゃないだろうな?
「ふん。下々の要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」
「代表候補生って何だ?」
がたたっ。聞き耳を立てていたクラスの何人かの女子がずっこけた。…おいおいマジか?
「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」
「おう」
呆れて声もでないってこういう時に使うのね
「お前…」
「えっ?大輝は分かるのか?」
「当たり前だ。簡単に言えば国家代表IS操縦者の候補生だ。言葉から何となく分かるだろ?」
「おお、なるほど」
お前…多分分かってないだろ。
「はあ…世界で唯一の男の操縦者と自称絶対王者がどれ程かと思ってましたが期待外れですわね。」
「あ?」
何だこいつは。どこまで人を見下せば気が済むんだ?病気だろお前
「当然ですわ。男が女に勝つなどあり得ませんわ。どうせあの映像も適当に合成したのでしょう?ルーンとか言うガラクタがISに勝てるわけありませんもの。」
言ってくれるじゃねえか。それに他の国のニュース見てないのか?結構成果だしてるぞ?
「なあ、もう1つ良いか?」
「何だ、今気が立っている。手短に話せ」
「ルーンて何だ?」
ずどどどっ!今度は大半の女子がずっこけた。あのオルコットとか言う金髪もだ。
「お、お前正気か!?あれだけテレビに出てて何で知らないんだ!?」
「ほ、本気ですのあなた!?」
「えっ!?変なこと言ったか?俺」
「お前、テレビ見ないのか?」
「いや?一応見てるぞ?」
「…後で調べておけ大馬鹿者が。」
…もう何も言うまい。
「ふん。まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような無知な人間にも優しくしてあげますわよ」
ほお、この態度が優しさか?愛とか知らないが違うことだけは分かるぞ?
「ISの事でわからないことがあれば、まあ…泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリートの中のエリートですから!」
ん?唯一?正規の入試では無いが自分も倒したが?
「入試ってあれか?ISを動かして戦うってやつ?」
今度は織斑が口を開いた。お前居たのか。金髪ロールが喋ってばっかで忘れてたわ
「それ以外に入試などありませんわ」
「俺も倒したぞ、教官」
「自分も正規の入試では無いが倒したぞ」
「は……?」
おい何だその間抜けな顔は。目を見開いてるぞ。そんなにショックか?
「わ、わたくしだけだと聞きましたが?」
「女子ではってオチじゃないのか?」
何かわなわなと震えてるぞ。落ち着け、ちゃんとカルシウム摂取しとけ。魚とか旨いぞ?
「落ち着け金髪ロール カルシウム足りてないぞ?」
「こ、これが落ち着いていられ…」
キーンコーンカーンコーン
お、チャイムだ。
「っ……!また後で来ますわ!逃げないことね!よくって!?」
「二度と来るな金髪ロール」
「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する。ーああ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな。」
ん?代表者?対抗戦?何かの行事か?
「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席…平たく言えば学級委員だ。一度決まると一年間は変更は無いからそのつもりで」
良く言えばクラス長。悪く言えばクラスのパシリって感じか?…おい織斑、何言ってるんだ?って顔してるんじゃねえ。
「はいっ!織斑くんを推薦します!」
「私もそれが良いと思います!」
「お、俺!?」
御愁傷様だ。推薦されてるんだから頑張ってもらうぞ?折角だから背中を押してやるか。
「自分も織斑を推薦します」
「ひ、大輝!お前まで!?」
「では候補者は織斑一夏。他に居ないか?自薦他薦は問わないぞ」
「ちょっ、俺はそんなのやらなー」
「他薦されたものに拒否権は無い。選ばれた以上、覚悟を決めろ。」
誰も手を挙げないな。これもうこいつに決定で良いだろ。
「…っなら俺は大輝を推薦します!」
「悪いがそれは許可出来ない」
一瞬で切り捨てたなおい。他の女子どもはどう思ってるのか知らないが織斑先生は分かってるみたいで安心だ。
「な、何でだよ千冬姉!」
スパァン!また殴られてやんの。いい加減学べよ。
「織斑先生だと何度言えば分かる。織斑、お前はISを動かせない人間を推薦するつもりか?」
「うっ…でもよ!大輝はルーンって言うのが使えるんだろ?なら問題ないんじゃ無いのか?」
スパァン!またかよ。今日何回めだ
「教師には敬語を使わんか馬鹿者が。第一ここはIS学園だ。ルーンを使う者がが代表者になったらややこしくなるだろうが」
うん正論だね。一応ここは「IS学園」だからね。ISの公式戦でルーンを使うのはいささか不味いから
織斑はまだ納得いかないらしい。往生際が悪いぞ?
「い、いやでもー」
「お待ち下さい!納得がいきませんわ!」
ん?金髪ロールよ、急に立ち上がって何だ?
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間も味わえとおっしゃるのですか!?実力で言えばわたくしがクラス代表者になるのは必然。それを物珍しいという理由で極東の猿にされてはこまります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来てるのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
どこまで見下せば気が済むんだこの金髪ロールは。ついに男だけでなく日本まで見下し始めたぞこいつ
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛でありー」
「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」
言いやがったなコイツは。このまま泳がせておけばもっと面白いもの見れたと思ったのにな。
「あ、あなた!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
「先に侮辱したのはそっちだろ?侮辱したからには自分が侮辱されることも覚悟しとけよ能無しが。」
やべ、言っちまった。めんどくさくなりそうだから黙ってたのに。
「…っけ、決闘ですわ!」
アホらし、思い描いた様にいかなかったから力で従えるのか。
「いいぜ。四の五の言うより分かりやすい」
お前もお前で乗るなよ。勝てる見込み無いだろうが。でもその意欲は感心するぞ。無謀とも言えるが…良く言ったな。…まあそれでもあれだけハッキリ敵意を向けられたのなら話しは別だ。叩き潰してやるよ。あ、でもその前に…
「織斑先生、決闘を申し込まれてるのですがやっても大丈夫でしょうか?一応確認したいのですが。」
「構わないが、勝っても代表者になることは出来ないぞ。それでも良いか?」
「構いません。てわけで自分も乗ってやる。」
メリットはほとんど無いが「ルーンの力を見せつける」にはいい機会だ。やってやるよ。
「じゃあハンデはどれくらい付ける?」
「あら、早速お願いかしら?」
「いや、俺がどれくらいハンデを付けたら良いのかなーと」
織斑がそう言うと、どっ!っとクラスの「一部」から笑いが起こる。女子が多いだけあってそういう思考を持つやつも多く集まったのか?
「お、織斑くん。それ本気で言ってる?」
「男が女より強かったのってもう大昔の話だよ?」
こっちから言わせればお前らの方が「本気で言ってる?」だが?第一強かったのは女じゃなくてISだろ?女そのものが強くなった訳じゃねえだろ。
「…じゃあハンデはいい。」
「ええ、そうでしょうそうでしょう。そこの自称絶対王者さんも今ならハンデを付けてあげてもよくってよ?」
「必要ない。」
当たり前だ。こんなやつにハンデ貰う理由が無い。
「ねー、織斑くんに森山くん。今からでも遅くないよ?セシリアに言ってハンデ付けてもらったら?」
「何度も言わせるな。必要ない。」
「あら良いのですの?醜態を晒すことになっても知りませんわよ?第一、そんなガラクタなんかでこのわたくしに勝とうとするなんてー」
その瞬間、自分の中で何かが切れた。
「黙れよ屑が」
ビュオッ!!
自分は「魔神器<アラストル>」を装備して金髪ロールに殴りかかった。ギリギリの所で止めたから当たっていない。だから問題は無い…はずだ。
「ひぃっ!」
その瞬間、金髪ロールは腰が抜けたのか座り込んでしまう。ゆっくりと近づいて行くと腕の力だけで逃げようとしている。最高に滑稽だ。
ちなみに他の女生徒は自分の事を見て震え上がってる。織斑と山田先生は何かアワアワしてる。そんなに殺気出してるのか?
「実際に戦っても無いくせに良くそこまで大口叩けるな。」
「い、いやっ…」
一歩
「それほど大口叩けるということはさぞお前は強いんだろうな」
「やだっ…来ないで…」
また一歩
「強いなら望み通りハンデを付けてもらおうかな?例えば1分間何も行動をしないとか」
見た感じこの金髪ロールは1分もあればフルボッコ余裕そうだしな。
「そこまでにしろ森山。暴れたいなら一週間後の総当たり戦でやれ。織斑、オルコット、お前たちもそれで良いな?」
「あ、ああ」
「わ、分かりましたわ…」
「…分かった」
流石にやり過ぎたか?感情に身を任せて行動してしまったし、ちょっと反省せねば。
「話はまとまったな?それでは一週間後の放課後に総当たり戦を行う。それぞれ用意しておくように。それでは授業を始める。」
その日の授業は何とも言えない空気であった。
森山くん 大☆暴☆走 セシリアは最初はどうしてもアンチになっちゃうよね。
話しは無理矢理感があるけど後悔はしてない。次回は代表決定戦か決定戦直前までの予定