「「「「「え?」」」」」
その瞬間、車の中が静まり返った・・・。
「もしかして、貴女、艦娘ですか?」
耀が恐る恐る阿野挟さんに尋ねると、阿野挟さんはコクリと首を縦に振った。
「もしかして、阿賀野型軽巡洋艦二番艦
耀が、更に阿野挟さんに尋ねると、阿野挟さんこと、軽巡洋艦 能代は、またコクリと首を縦に振った。それからは、全員黙ってしまい、車のエンジン音のみが聞こえていた。それから、5分くらい経った時だった。ある一言を発した能代がその沈黙を破った。
「ねえ、君たち4人の中で誰が艦娘なの?」
それは、艦娘を見つけた安堵感なのか分からないが、若干安心した様な表情や、声だった。
「自分が艦娘です。艦名は護衛艦〝あけぼの〟です。」
耀がそう言うと、能代は「やっぱりね」と、思っていたのか、コクリ、コクリと首を縦に振っていた。まあ、肩に水雷長妖精が居たからそう思われるのも納得だが・・・。
それから15分くらいが経った。車はそのまま糸満市街地から少し離れているところまで行き、ある1軒の家の前で止まった。
「ここが私の家。姉妹3人と暮らしてる。」
能代は、車から降り、家の前で耀達4人にそう言った。
「ただいまー。」
「おかえりぃ・・・。」
能代が居間に入ってくると、黒髪のロングヘアーの髪型をし、床に寝っ転がり、ダラダラしている女性が1名居た。
「阿賀野姉・・・。」
「ん?何ー。能代ー。」
能代は、申し訳なさそうな顔で阿賀野に言うが、阿賀野は、ゲームをしており、全く顔を見ずに、軽ーく答えた。
「バレた。それに・・・」
「何バレてんのー?」
能代が耀について話し始めたが、阿賀野は、話しの最初のみを聞いていたようで、呆れたように答えを返してきた。
「話は最後まで聞いてよ!!!」
「?」
「実はね、あの民泊の4人の中の1人が艦娘だったの!!!」
「へー。」
「って、ェェエ工!!!」
阿賀野は、驚き、ゲーム機を投げ捨て、床から立ち上がったが、直ぐに冷静になったらしく、直ぐにゲーム機を拾い、またゴロゴロしながらゲームをし始めた。
「って、艦娘じゃないじゃん。ってか、みんな男子だったんでしょ?バカでも艦娘じゃないって分かるよ。」
と、能代に言い、床にまた寝っ転がり、ゲームを始めた。
「でもね、でもね!!!なんと、肩に妖精さんが乗っている子がね、艦娘なの!!!」
「どうせ嘘なんでしょ?」
そんな阿賀野の様子が見えているのかいないのか知らないが、能代が目をキラキラ輝かせながら熱弁するが、阿賀野は、冷静にゲームをしていた。
「自分は、粟本 耀こと、むらさめ型護衛艦8番艦、〝あけぼの〟です。」
その様子を見ていた耀は、自分の姿を艦娘の姿に変え、艤装を展開させて、能代の横に立った。
「マジだ・・・。」
「ね!!!」
阿賀野が、自己紹介をした耀を見ると、その姿を見て、彼(彼女?)が艦娘である事を確信した。
「〇INE交換しますかー?」
「するするー!!!」
あけぼのの姿の耀は、私服のポケットからスマホを取り出し、阿賀野に尋ねると、阿賀野は、先程の能代の様に目をキラキラ輝かせながら四つん這いになり、高速で床を這ってきた。
その後、2階から降りてきた矢矧と酒匂とLI〇Eを交換し終わったら、既に辺りが暗くなり始めていた。民泊は、まだ始まったばかりだ。
あ=阿賀野(あがの)の「あ」
の=能代(のしろ)の「の」
は=矢矧(やはぎ)の「は」
さ=酒匂(さかわ)の「さ」