ドキドキプリキュア 前日譚異伝~MISSING SWORD~   作:メガネ虎

1 / 14
孤独な切り札

「始、お前は人間の中で生き続けろ・・・」

今から8年前世界を滅ぼしかけた戦いーバトルファイトーが起こった。

出会い、別れ、進化、克服、様々な出来事(カード)が4人の青年に手渡され、最後は世界を救うため『自分もジョーカーになる』というカードを仮面ライダーブレイドだった剣崎一真が掴み取りバトルファイトは中断に近い形で終わり、そしてもう一人のジョーカーである相川始にこの言葉を残し剣崎はどこかへ去って行った。

 

それから8年後

「・・フゥ」剣崎はどこかの高地をさまよっていた。

この8年の間、始と出会わないために世界の色々な所を歩き、泳ぎ、時には走った。

ジョーカーの闘争本能が目覚める可能性があるため人とはなるべく話さないようにもした。

しかしそんな生活には正直心の限界が来ていた、かつてのあの戦いの中こそ人生で一番充実していたといつも思っていた。

 

ーー戦いを止めるための決断によって戦いをしたくてしょうがないと思う生活になるとは皮肉なものだ、と剣崎は黄昏ていた。

 

 

しばらく歩くと偶然洞穴を見つけた。何故か一度見ると肌がヒリヒリする感覚があり、そこに行かなければならないような義務感のようなものもあった。

何かに導かれるかのように洞穴に入ろうとすると中年のメガネをかけた男性がこちらを見ていた、が体が洞穴に吸い込まれーーまばゆい光の世界に落ちて行ったのだった。

 

 

 

 

「うっ・・痛い・・」洞穴に入ったと思ったら突然開けた所に出てきていた。

けっこう浅い洞穴だと思ったが地下にこんな広い場所があったのかと一瞬思ったが空を見ると青く太陽が出ている、それに自分がここに来る時に入った穴が無くなっている。それにあの男性は一体誰だったのか?

 

辺りを見渡すと民家に❤や♣のマークが表札代わりに貼ってあり、床は♦のマークが敷き詰められた道路となっている。

あの高地には寂れた木造の家ばかりの貧しい村が点在しているのみだった、こんなに西洋式かつある程度経済発展したところが少し距離をおいて存在するとは思えない。

 

ーーもしかしたら異世界に来たのかも知れない。

始めてのことに剣崎は愕然とした。

そこに一匹の紫の猫が近寄ってきた、がなんと地面から浮いている。

 

さらにその猫は煙を放ったとおもえば大人の女性に変身して「大丈夫?」と声をかけてきたのだ。

異世界に来てしまいそこで猫が宙を浮いて大人の女性に変身するという「ぶっちゃけありえない!」と思わず言ってしまいそうな状況が次から次へと起こったため、長い間同じような風景を歩いていてかつてのような適応力が落ちていた剣崎は気絶してしまった。

 

「あぁ、やっと気がついた、気分はどう?」目を覚ますと先ほどの女性がいる。あの後自分の家にでも連れて行って治療してくれたのだろうか。

「あなた体から緑色の液体が流れてるけど本当に大丈夫?取り敢えずきれいに拭き取っておいたわ」どうやら自分の体(ジョーカー)の一端を見られてしまったらしい。

 

ーーこれはまずい。

そう思った剣崎はすぐさま礼を言い、部屋から飛び出して行った。

だがまるで迷路のように入り組み天井は高く部屋の1つ1つも広いためどこが出口か見当がつかない。

考えてみればおかしい、大人の女性1人住むのにこれほど広い家が必要なのか?

もしかして家ではなくもっと別の場所ではないか?

ではここは一体どこなのか?

 

 

そんな考えがぐるぐる回っているうちにさっきの女性が追い付いた。

「ハァハァ・・やっと見つけたわ、取りあえす一回話さない?」

 

この状況がわからない以上この女性の話に乗るしかないと剣崎は女性についていくことにした。




1話完成しました。
剣崎はディケイドにも出てない設定とします、
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。