ドキドキプリキュア 前日譚異伝~MISSING SWORD~   作:メガネ虎

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物語は佳境に入りました。
海の日の前には完結できたらいいな。


BLADE×SWORD

am 8:00 ーー王宮・玉座前ーー

 

「王女様!ジョナサン殿からの伝言を伝えに参りました。

『何があるか分からない為、鏡の間を開いておくことを勧める』との事です」

マコトのコンサート開始2時間前、ジコチュー騒動の件を今は遠方の地で守護の任務にあたっている婚約者(ジョナサン・クロンダイク)に相談していた使者が戻った。

 

「急な任務をこなしてくれてありがとう、確かに一理あるわね」

「ジコチューは人の感情から生まれるもの、復活する可能性はかなり高いと思われます」

「そうね、一寸先は闇と言うし鏡の間を開けておいて損は無い。ただいまより鏡の間に向かいます」

王女は玉座から身を起こし鏡の間へ向かった・・シャルル、ラケル、ランスを連れて。

am 9:27 ーートランプ王国・クローバー市場ーー

 

青く晴れ渡る空の下でコンサートで使えるライトやうちわの販売が行われ、人々はコンサートを前にボルテージを上げているようだった。

 

「ウェッ!?こんなに賑やかなのか!!」

初めてここに来た時はほとんど誰もおらずトランプのスートが描かれていた道が今は溢れんばかりの人によって埋め尽くされている。

 

ライトやうちわだけでなくカルタや白雪姫の絵本や納豆餃子飴等も売っている。

 

ーーそういえば、マコトが王女は地球の文化をよく知っている事を話していたな。

それで俺が地球出身と知ったら何の疑いも無く王宮に住ませてもらえた理由らしいけど。

 

以前マコトと話した内容を思いだしながら試供品で貰った納豆餃子飴を舐めた。

「・・・!?!?」

今までに味わった事の無い味に剣崎は戸惑い思わずそこらのベンチに腰かけた。

 

ナツミとマキは護衛の任務のため会場に行った。

剣崎もいっしょにやろうと提案したが、あの強い仮面ライダーに勝つことができた事に二人は自信を持ち断られた。

 

ーー「どうなっても知らんぞ・・」

あの戦いで鳴滝が言った言葉は何を意味しているのか分からない。

久しぶりにキングフォームを使い、その後手伝いをしても特に体には異常は無い。

もう完全にアンデットと融合しているからこれ以上何も起こらないはずなのだが。

 

「開演30分前なので会場内の案内を開始しまーす!」

そんなことを考えていると若い青年の大きな声が響いた。

剣崎は早足でコンサート会場に向かった。

 

 

am 9:47 ーートランプ王国・王宮内ーー

 

バヒュンッ!!

 

「あーららぁー、珍しぃー。だぁーれもいないなんてぇー」

「我が来ておるというのに迎えの者がおらぬとは無礼な!!」

鏡の間に向かい誰もいなくなった王宮内に瞬間移動してきた黒い影ーールストとゴーマはジコチューの素体にできる者がいない事に苛立った。

 

「しょーがないわねぇー、他の所に行きましょーかぁー」

バヒュンッ!!

人を探すのを諦めた二人はまたどこかへ消えていった。

 

 

am 10:03 ーーコンサート会場・内部ーー

 

「夢見たーい、恋したーい、超めいっぱーい!!」

眩しい太陽を照明、青く爽やかな空をバックにした野外ステージでマコトのコンサートが遂に始まった。

観客は皆ライトやうちわを振っていきなりテンションはマックスになる。

 

「二階席も盛り上がってる?」

「イエーーーー!!!」

・・これから起こる事も知らずに。

 

 

 

 

am 10:24 ーートランプ王国・農村地帯ーー

 

ザクッ・・ザクッ・・。

一人の中学生くらいの男の子が顔にシワを寄せて畑を耕している。

 

「ったく何だよ兄さん達は、俺を残してマコトのコンサートに行くなんて。」

どうやらコンサートに行けなかったのが不満らしくブツブツ独り言を呟く。

 

「こないだ王家の方達が急にたくさんうちの野菜を買ってくれた時もそのお金は僕に来なかったし、まったくブツブツ・・」

どんどん溢れる怒りを呟きながら段々(くわ)で抉る土は深くなっていく。

 

「なぁ貴様、その思いを我が直々に解き放ってやろう!!」

「!? なんだあんたいっ・・・」

「出でよ!ジコチュー!!」

その怒りを聞きつけ、ゴーマはその少年の心を黒く塗り潰し、赤いハゲ鷹のジコチューを産み出した。

 

ゴーマの背後にはすでに5体のジコチューが従えられていた。

 

 

 

am 11:23 ーーコンサート会場・入口前ーー

 

コンサートは広いといえど許容量(キャパシティ)があり、それが人気急上昇中のソードのコンサートなら尚更だ。

 

「マコトちゃんの姿、見たかったなぁ・・」

多くの落選者の中にはマコトを小さい頃から見ていたお菓子屋の店主もいた。

マコトがキュアソードに任命された日も大臣から教えられただけで、ジコチューに襲われた時も人に流されてしまい何となく紫の戦士なのが分かっただけだった。

 

しょうがないと会場を後にしようとすると

「あなた達ぃー、そんなにキュアソードのコンサート見たいならぁー、あたしが見せてア・ゲ・ル❤」

 

突如現れた黒い服に身を包んだ小学生程の女の子がそんなことを言うと同時にどす黒いビームを発射した。

 

ビームを受けた彼は何かギチギチに締め付けられていたものが一気に解き放たれる快感と共に胸からハート状の物が飛び出したのを最後に意識が途切れた。

 

 

 

 

am 11:26 ーーコンサート会場・内部ーー

 

「そしてガンバランスでダーーンス(ゴゴゴゴー!)」

いよいよコンサートもクライマックス、ブラスバンドの軽快な音楽に乗せてマコトは元気にダンスしながら歌う。

 

会場の皆もそのダンスを知っているのかノリノリでいっしょに踊る。

 

「プリッキュアの魔法ー、Happy coming Yes!!」

最後まで歌い上げたマコトに会場は歓声に包まれる。

 

 

「「「「「「「「ジコーーーー!!!!!!!」」」」」」」

だがそこに大量のジコチューがコンサート会場をぶち壊しながら現れた。

たちまち歓声は悲鳴に変わり、人々はパニックになる。

 

「皆さん落ち着いて!!順番に並んで逃げて下さい!!!」

「出口はこっちでーーす!!」

ジコチュー出現にどこからともなく現れたマキとナツミは人々を避難させてジコチューの方に走りながらそれぞれのラブリーコミューンにキュアラビーズをセットする。

 

「「プリキュア・ラブリンク!!」」

まばゆい光がジコチューの前に飛来し、エースを模した二人のプリキュアが現れた。

 

「灼熱の弓矢!キュアラルク!!」

「凍てつく一撃!キュアランサー!!」

「「愛を無くした悲しきジコチューよ!」」

「このキュアラルクが射ぬき!」

「このキュアランサーが打ち砕く!」

 

 

 

 

一方マコトもジコチューの方へ向かいながらパートナーのダビィを探していた。

 

「あっ、いた!!おーーい!!!」

「マコトー!」

ダビィと共に剣崎とも合流し、ダビィはすぐさまラブリーコミューンに変化する。

 

剣崎もベルトを出すが、それはいつものカリスラウザーのような物でなくかつてブレイドの変身に使っていたベルトーーブレイバックルが巻かれていた。

 

 

 

マコトはラブリーコミューンにラビーズを装着してLoveの字を液晶画面に描き、剣崎はベルトの待機音を鳴らしながら手の甲を前にした状態で人差し指を天に指して構えた。

 

「プリキュア!ラブリンク!!」「変身!!」

「L!O!V!E!」「Turn up!」

片や紫の光に包まれ、もう片方は体をヘラクレスオオカブトが描かれた青い壁が通り抜ける。

 

「勇気の刃!キュアソード!!」「ウェイ!!」

 

ここに二人の(スペード)のヒーローが人々の前に降り立った。




いかがでしたか?
今回コンサートの1日をクウガ風にやってみましたが、タイトルは最近ニコニコ動画で最終回が配信されたディケイド風というww。
・・だって同時変身といえばあのWてつを変身回思い出すんだもん!!
次回はトランプ王国総戦力(4人)がジコチュー軍団やルスト&ゴーマに立ち向かいます。

次回も見て見て見てね!!
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