ドキドキプリキュア 前日譚異伝~MISSING SWORD~   作:メガネ虎

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切り札のJOKER

ブレイドとソードはコンサート会場前に現れたジコチューに立ち向かう。

相手をする数は今までと比べ物にならないほどの軍勢である。ざっと見積もって50匹位か。

 

ピピピッ「タックル」ピピピッ「マッハ」

「ウェーーイ!!」

まずブレイドはカードをラウズしてジコチュー軍団に突っ込んでいく。

目視できない音速(マッハ)のタックルを受けたジコチューはボーリングのピンのように空中にぶっ飛ぶ。

「煌めけ!ホーリーソード!!」

そのジコチューにソードの必殺技が炸裂し10匹のジコチューが浄化された。

「荒れ狂え!ハイヒートドラゴンショット!!」

先にジコチューと戦っていたラルクは新必殺技を披露。

右腕から巨大なドラゴンを模した炎が放たれ、目の前のジコチューを貫き浄化する。

 

それだけにとどまらずドラゴンはそこら一帯を飛び回り、付近にいたジコチューを次々と焼きつくし浄化した。

 

「凍りつけ!コールドメテオ!!」

天高くからランサーも新必殺技を発動。

目視できない速さでジコチューを氷の槍で突き刺すと、その槍が一気に伸びてジコチューを貫くはもちろん背後にいたジコチュー10匹もいっしょに貫き浄化していく。

 

 

 

4人のヒーローの活躍で最初よりも敵の数は半減。

これを受けて2つの影がジコチュー軍団の後ろから姿を現した。

 

「あぁーん、せっかく頑張って生んだジコチューちゃんをこんなに消しちゃうなんてぇー・・・どういうつもりかしら?

「出たかプリキュア!そして仮面の戦士(虫けら)め!!」

 

ルストはいつもの間延びした口調を止めてドスの利いた声を出し、ゴーマは顔を真っ赤にして 罵る。

 

「「てめぇらの相手してやるよ!!!」」

本気になったジコチュー幹部が4人に襲いかかった。

 

 

 

「ふんぉらぁっ!!!」

ゴーマは3メートルある長身な体を活かしたパンチの雨をブレイドとラルクのタッグに浴びせる。

拳には硬い宝石のリングがはめられており、それがメリケンサックの役目を果たして威力は一発がバス一台レベルになる。

 

「うっ!あぁぁっ!!」

そんな攻撃に華奢な体形のラルクはいとも簡単にやられてしまった。

 

 

 

一方のランサーとソードはルストに挑んでいく。

一度戦ったことがあるソードはルストの放つ光弾をスペード型のエネルギー弾で対処し、勝手が分かったランサーも光弾をパンチで弾いて距離を縮めていく。

 

「はぁっ!!」「たぁっ!!」

ソードの手刀とランサーのパンチがルストを撃つが、ルストはそれらを受け止める。

 

「うっぜぇんだよ!!」

本気でキレているルストは手刀と拳をブンブン振り回し、遠くに投げ飛ばす。

 

「「うわーーっ!!」」

ランサーは街の建物の壁にめり込み、ソードは頭から市場の野菜売り場に飛び込んでしまい「メリュッ」という音が鳴る。

 

 

 

 

「ナツミ!マキ!マコ・・「我を差し置いてよそ見しているとは無礼であるぞっ!」どわっ!!」

プリキュアが全員やられてしまいブレイドは安否を確認しようとするが、ゴーマはそれを許さない。

 

相手がいなくなったルストも光弾を放ちながらブレイドに向かって来た。

 

 

ルストの光弾をかわした先にゴーマのパンチの嵐が襲いかかるのをブレイラウザーで受け流し、また光弾がくれば何とかしてかわす。

 

防戦一方のブレイドに対して余裕のあるゴーマは問う。

「プリキュアでもない貴様は何がために戦う?そして何者なのだ!!」

 

その言葉が放たれた瞬間、奇しくもブレイドは逆転の一手を打っていた。

 

ルストの光弾にブレイラウザーを向ける。

それは今までのように受け止めるのでも、受け流すわけでも無く

 

 

 

その光弾をゴーマの方に弾き飛ばす為に。

 

 

 

ガキンッ、ドゴォォン!!

「ぐぉっ!!」

予想外の動きはゴーマの顔面に光弾を撃ち込み、そのままその顔は地面にめり込ませる。

 

「・・人を守りたいから。戦えない人達を守る為に俺は存在する!

そして俺の名は仮面ライダーブレイド!!人間の自由の為に戦う仮面ライダーだ!!!」

 

 

 

何度も辛い思いをした、分からないものに怒りを叫んだ時もあった。

それでも彼が仮面ライダーを生業(しごと)としたのは純粋な正義感だった。

 

楽しいから人をジコチューにして世界を壊す、守りたいから人を助ける。

交わらない信念はブレイドとルストの戦いを激化させる。

 

 

「自由?ははっ、笑わせないでよ。あたし達は人々をジコチューにして自由にしてるじゃないっ!!」

 

「違う!お前達は結局ジコチューにして人々を支配している。

俺はそんな人々を自由にするために、戦う!!」

 

 

ピピピッ「ビート」 「はぁっ!!」

「ぐぁっ!?」

 

ブレイドはルストの光弾をかわし、弾き、距離を詰めて得意とする近距離戦(クロスレンジ)に持ち込む。

そして剣技の途中にカードをラウズ、ルストの左腕にブレイドの右ストレートが突き刺さる。

 

 

 

「くっ・・ごちゃごちゃぬかしてんじゃね「ガシッ」っ!?」

顔を地面から抜き出しブレイドに再び殴りかかろうとしたゴーマに二つの光がそれをさせまいと体を抑えつける。

 

「いけないねぇ・・私達を忘れるとは」

「この距離なら防御は出来ませんよね?」

 

ブォッ!バシュゥゥゥン!!!

 

二つの光ーーラルクとランサーはゴーマの体をランサーが自慢のパワーで抑える間にラルクが腹部にゼロ距離からハイヒートボウショットを打ち込む。

 

ゴーマは吹き飛ばされ、その先にいたジコチューもろとも大爆発を起こし巨大な火柱を上げた。

 

 

 

 

ピピピッ「キック」ピピピッ「サンダー」

『ライトニングブラスト』

 

一方ブレイドとルストの戦いは大詰めを迎えていた。

ブレイドは二枚カードをラウズしてブレイラウザーを地面に突き刺し、必殺技の体勢をとる。

 

ルストはそれをさせまいとまだ使える右腕で光弾をありったけ放つ。

 

ブレイラウザーは光弾によって空高く飛んでしまったがブレイドはその前にそれを避けるように跳躍して電撃を纏った飛び蹴りを決める。

 

だが、そこはジコチュー幹部と言うべきなのかルストはそのキックを右手で掴んで受け止めてしまった。

 

「・・これしきの力であたしはやられないわよ。」

「あぁ、これだけ(・・・・)だったらな」

 

ブレイドには勝利を確信させるものがあった。

ルストの背後からどこかに飛んでいったはずのブレイラウザーを持って斬りかかるもう1人の(スペード)の戦士がいたのだから。

 

 

「切り裂け!ホーリースラッシュ!!」

 

 

 

ルストの背中に放ったソードの一閃が勝負を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

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