ドキドキプリキュア 前日譚異伝~MISSING SWORD~   作:メガネ虎

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今回はバトル回です。
ここでマコトの先輩プリキュアが登場します。
さらに剣崎も・・・!?


嫌われ者のJOKER

「ジーーコチューーーー!!!!」

「あ・・あれはジコチュー・・・」マコトは恐怖を押し殺しきれない声で巨大なゴリラやイカの正式名称を言う。

 

よく見るとどちらも真っ黒いハートから悪魔の羽根が生えている意匠が施されている。

「ジコチュー?そりゃ何なんだ一体?」

「・・1万年前に現れた人の自己中な心から生まれた私達の敵、1万年前に封印されていたということ位しか私も知らないの。」

自己中な心から生まれたジコチューとはそのまんますぎるが昨日のプリキュアよりはずっとましだ。

 

 

「何か対抗手段はないのか?」

「プリキュアの力しか思いつかないわ・・」マコトがその考えを示したと同時にまぶしい光と共に女性の声が聞こえてきた。

 

「プリキュア!ラブリンク!!」

そして颯爽と二人のプリキュアが現れた。

「灼熱の弓矢!キュアラルク!!」深紅の赤にエースの紋章がちりばめられ、艶やかな赤く長い髪の戦士はそう名乗った。

 

「凍てつく一撃!キュアランサー!!」ショートヘアにお団子が乗っておりラルクより動きやすそうなミニスカートにラルクと同じエースがちりばめられた緑の戦士はそう名乗った。

 

「「愛を無くした悲しきジコチューよ!」」

「このキュアラルクが射抜き」

「このキュアランサーが打ち砕く!」

 

二人のプリキュアがジコチューに指をさして啖呵を切ってジコチューと戦闘開始した。

イカジコチューと戦うラルクは触手を半歩ずれたり、ジャンプして華麗にかわしながら一瞬の隙を矢のような形をしたエネルギーの塊をジコチューに撃ち込む。

 

ゴリラジコチューと戦うランサーはジコチューのパンチを受け止め、その大きな拳を持ち上げて地面に叩き付ける、隙ができたところに槍のように固めたエネルギーをジコチューに切り裂いていく。

 

 

「すげえ、一流の動きだ・・!」剣崎は二人の技に思わず息を飲んだ。

「二人ともたくさんの戦いをくぐり抜けたベテランよ。それにラルクさんは私の先生でもあるの。」

ーー先生・・昨日DBが言っていたプリキュアのことか。一週間後どんな戦い方をするのだろう。

 

剣崎がそんな事を考えているとまた大きな地響きが鳴った。

「ジーーコーーーチュー!!」今度は大きなカニのジコチューが出現。

 

それに気付いた二人のプリキュアは助けに行こうとするがそれはジコチューに反撃のチャンスを与えてしまう。ラルクは触手に四肢を絡められランサーはゴリラジコチューの渾身のパンチに吹き飛ばされた。

 

「っ・・」決して顔には出さないようにしているがマコトは足をガクガクさせており動けなくなっている。

 

大ピンチ。

 

 

その時彼は久し振りに正義感が心の中で燃え上がったような気がした。

 

「マコト、君は早く向こうに逃げろ!」「何するつもり!?」「いいから!」剣崎はマコトを裏に逃がし誰も自分に視線がない事を確認した。

 

「グウゥ・・・ォォォオオオオオオオオオオ!!!!」獣のような力を込めた声を張り上げる。

すると剣崎の体は青く光りだしそして青と黒の化け物(ジョーカー)になった。

 

 

 

ーー数十秒前。

剣崎に強引に逃げるように言われたマコトは、その後大きな叫び声が聞こえ建物の陰から覗いて見ると黒い体に所々青い皮膚のあるまるで悪魔(ジョーカー)のような姿の化け物がそこにいた。

 

「・・・!?」驚きを隠せない。さっきまで仲間の大切さを少々暑苦しく説いていた男性が化け物になっているということがにわかに信じられなかった。

 

ジョーカーはかつてコーカサスビートルアンデットが使っていた切っ先の長い剣を持ち、さらに自分の影からダークローチを9体召喚。それぞれジコチューに攻撃するように指示し自身はカニジコチューとの戦いに専念した。

 

ローチはイカジコチューの触手をほどきラルクを救出、ランサーに追撃しようとしていたゴリラジコチューに向かったローチはパンチをかわして後ろから、横から、足元にむかってコンビネーション攻撃を浴びせ足止めしその隙にランサーは立ち上がりある程度距離をおくことができた。

 

カニジコチューに対してもローチがその太く大きいハサミとは逆に細く脆そうな足を攻撃し体勢を崩す間にジョーカーの剣の一撃が右側のハサミにヒビを入れることに成功。

このまま押しきれるかと思った矢先ーー

 

 

「グァァ・・・ゥゥゥ!!」ジョーカーが苦しみだした。

ーーもう限界か。

ジョーカーの闘争本能が抑えられなくなったことを悟った剣崎はすぐにローチを戻そうとするが、「ジーーコッ!!」そうはさせまいとカニジコチューがハサミを何度も降り下ろして攻撃し上手くいかない。

 

 

 

ーーどうしよう、どうすればいいの?

マコトは苦悩していた。自分の先生を助けてくれた剣崎を助けたいが今の自分には何もすることはできない。ラルクもランサーもそれぞれのジコチューで精一杯のようだ。

 

辺りを見回すと少し手より大きく尖った瓦礫を見つけた。これをジコチューにぶつけて少し隙を作れるかもしれない。

恐る恐る近づきお覚悟を決めて投げつけようとしたその時、白馬に乗った甲冑の兵士がジコチューに槍を振るった。剣崎は何とかジコチューから離れローチを全て戻しきり、人間体に戻れた。

 

マコトは腰が抜けた。何故なら剣崎を助けたのは重い病気で寝込んでいるはずのトランプ王国王女マリー・アンジュだったのだ。

 

「悪い、サンキューな!!」剣崎は礼を言うと腹部からベルトを出現させた。まるで仮面ライダーカリスのカリスラウザーのようだがベルトにはハートのマークではなくスペードのマークが彫られている。

 

そして一枚の中央にスペードが描かれたカブトムシのAのカードを手にしてかつての友(カリス)と同じポーズをとり、「ヘシン!」少し滑舌の悪い掛け声を叫びカードをスラッシュした。

 

 

「チェンジ」 剣崎の体はみるみるうちに変わり先程のジョーカーとは違う姿のヒーロー「仮面ライダーブレイド」が8年ぶりに甦ったのだった。




力は強いが闘争本能の強さ故に長くは戦えないジョーカーに代わり少しスペックは落ちるけれど暴れる心配はないということでブレイドに変身してもらいました。

そして先輩プリキュアとしてオリキュアを二人作りました。
ここで基本的な紹介を。
キュアラルク/ナツミ
炎の力を持つプリキュア。アクロバティックかつ華麗な動きで相手を翻弄し、矢を射るようにエネルギー波を放ちダメージを与える。
ナツミとしてはプライドが高く格式を重んじる性格。

キュアランサー/マキ
氷の力を持つプリキュア。どんな相手にも力押しで攻めていき投げ飛ばす、叩き付ける等の力任せな戦い方を好む。
槍のようなエネルギーを固めた突きの攻撃は少し格上の相手さえ貫くほど。
マキとしては男勝りで明朗快活。頭を使うことはあまり好きではない。

モチーフはブレイドの劇場版に出たラルクとランス。ランスはそのままの名前だとロゼッタの妖精と被るので少し変えました。
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