ドキドキプリキュア 前日譚異伝~MISSING SWORD~ 作:メガネ虎
この小説で書きたいと思った光景、「ブレイドが大量のジコチューを圧倒する」を書けて良かった!!
「オォーーー!ウェイ!!ウェイ!!」ブレイドは奇妙な掛け声と共にカニジコチューにパンチを次々に決めていった。
久し振りにブレイドに変身し、戦い方を忘れていたが段々と勘を取り戻していく。
「ハァッ!ウェーイ!」ブレイドはベルトの脇にさしてあった剣「醒剣ブレイラウザー」を抜いて斬りかかる。
ジコチューも負けじとハサミを降り下ろすがブレイドは慌てず前転してかわし、ボディに確実な縦一閃の斬撃を繰り出す。
最初はまるで初陣を飾ったローカストアンデット戦のような勢い任せな戦い方だったが今では物語終盤のような洗練された戦い方に変化し、それに呼応するようにベルトのラウザーが光を放ちながら形を変えていきブレイバックルになった。
ここに完全なるかつて世界を救った
「ジーーコチュー!」「キャーー!!」「ウワーーー!!」
一方の二人のプリキュアはジコチューに満身創痍になりぶっ飛ばされた。
ベテランとはいえ1万年ぶりに甦った巨大な化け物と戦い、プリキュアになるための訓練を受けてはいるがまだ一般人である教え子を庇う途中で大ダメージを食らったのだから。
邪魔者がいなくなったジコチューはブレイドの方を向き戦闘体勢になる。端から見れば卑怯と言われそうな3vs1の戦いにブレイドは追い込まれてしまった。
しかしそれでもブレイドは動揺することなくジコチューに挑んでいく。
まずイカジコチューに斬りかかるが後ろからゴリラジコチューのパンチが振りかかってきた。さらにイカジコチューも触手を伸ばしてブレイドを拘束しようとする。
だがブレイドはそれを全て悟った上でブレイラウザーの持ち手の部分を展開する。
そこには13枚のカードが収納されておりそこから2枚のカードが独りでに浮遊しラウザーの切っ先にあるカードの読み取り部分にスラッシュしていった。
ピピピッ「メタル」ピピピッ「スラッシュ」
電子音が鳴り響きブレイドに力を与える。
ゴリラジコチューのパンチを「メタル」で硬質化した体で受け止め、「スラッシュ」でブレイラウザーの威力を上げて触手を切り裂く。
「ジコォ・・・」ゴリラジコチューは自分の拳より固いものを殴ったようなのか手を赤くし、逆にダメージを受けたようだ。
「ジコッ!?」イカジコチューも自分の触手を全て斬られてしまい驚いている。
ふと、ブレイドはカニジコチューを見るとカニジコチューはマコトを追い詰め今にも襲いかかりそうだ。
ブレイドは再びラウザーを展開し
ピピピッ「キック」ピピピッ「マッハ」ピピピッ「サンダー」
今度は3枚のカードをスラッシュした。
「ライトニングソニック」 コンボをスラッシュしたことで通常とは異なり必殺技をラウザーが呼称、するとブレイドの体が白く輝き陽炎のように揺らめく。
ラウザーを地面に突き刺し目にも止まらぬ速さでカニジコチューの元に駆けジャンプし「ウェーーーーイ!!!」電撃を帯びた飛び蹴りを必殺の雄叫びと共に決める。
カニジコチューは事前に攻撃することを察知しハサミで受け止めようとするがジョーカーに入れられたヒビの部分を蹴られハサミを貫通、ボディに炸裂しジコチューは大爆発。黒い体を剥ぎ取られるように消滅した。
そこからピンク色のハートが出て、くっ付いている白い天使のような羽で元の持ち主の所へ還っていった。
ジコチューが一体消滅したことに勇気付けられ二人のプリキュアは最後の力を振り絞り、必殺技を残りのジコチューに放った。
「燃え盛れ!プリキュア・ハイヒートボウショット!」
ラルクは加熱してもはや直視できないほど熱い矢のようなエネルギーをイカジコチューに打った。
「ラーーブ、ラーーブ、ラーーーブ!!」触手を全て斬られて防御も回避もできずイカジコチューは真っ正面から当たりそのまま断末魔のような叫びと共に浄化された。
「砕け散れ!プリキュア・スノースライドスピアー!」
ランサーはゴリラジコチューよりも遥か高く飛び上がり、氷の力を集め氷山のような槍の切っ先を創りそれをジコチューに突き刺した。
「ラーーブ、ラーーブ、ラーーーブ!!」自慢の拳が使えなくなったゴリラジコチューは呆気なく浄化された。
2体のジコチューが浄化され、空から光が差し込んだ。バトルフィールドとなった街の建物は綺麗に修復され、マコトが持っていた瓦礫も消えた。
「チィッ・・!何なのだあの仮面の野郎は!!」「まぁまぁー、トランプ王国の戦力がどれ程かわかって良かったじゃなーい。今日のところはぁー撤退しましょーよぉー」
ジコチューが消えたことを怒る黒いスーツに宝石のようなものの指輪を着け腕組みする背の高い男ーーゴーマとそれを独特の口調でなだめる淡いピンクの服を着た小学生位の見た目の女ーールスト。
二人の幹部がジコチューを操っていたのだ。
「それにしてもあのカニジコチューは誰なのだ!誰が動かしたのだ!!」「まぁまぁー」再びゴーマをルストがなだめながら二人の幹部は自分のアジトに戻っていった。
ーー何もできなかった。
一方マコトは先生のピンチも剣崎のピンチも救う事ができないという事実に唇を噛んだ。
ーー絶対救ってみせる、プリキュアになったらみんなを助けてみせる。
マコトはそんな思いを胸にしまってラルクや王女様の所に駆け寄った。
「マコト!無事だったのね!」DBが安堵しながらマコトの無事を確認した。ジコチューの出現地点がマコトがいつも歌の練習をしているホールのそばだと知るとDBはマリー・アンジュに頼んで一緒に連れてきてもらっていたのだ。
ラルクもランサーも変身を解くとそのまま地面に倒れこんだ。マコトとDBはラルクに肩を貸し、マリー・アンジュはランサーを馬に乗せた。
剣崎もバックルを操作し、変身に使用したカードを抜いて変身を解除した。マコトに自分の2つの正体を知られてしまいこれ以上はいることはできない。
少し名残惜しく思いながら剣崎は何も言わずに立ち去ろうとすると「・・ちょっと待って!」
後ろを向いた剣崎にマコトが呼び止める。
「・・・ありがと。」
予想外だった。人を助けたとはいえ
とはいえ何年ぶりかに褒められ剣崎は笑みを浮かべた。
「そうね、私からも今は動けないプリキュアに代わって救ってくれたことを感謝するわ。本当にありがとう!」
騎士風の女性も続けて礼を言う。物腰穏やかではあるが気品のある態度、かつ装飾の美しい鎧を着けてる辺り王家の者だろうか。
「いえいえ、こちらこそ助けてくれてありがとうございます!」事実この女性がジコチューに隙を作ってくれなかったら間違いなく自分は敗北していただろう。剣崎も礼を言いお辞儀をした。
「その力を私たちに貸して欲しいのだけれど、ここでも何ですから王宮で話しませんか?」その女性は剣崎に1つの提案をした。
剣崎は知らなかった、これからこの王国で最悪の事態と戦いが巻き起こることを。
色々やって見たい演出をブレイドにやってしまったのでその説明を。
・何故剣崎はブレイド最終回で所長によって封印されたラウズカードを持っていたのか→剣崎がジョーカーになるきっかけになったキングフォームは使いすぎると人間と13体のアンデットが完全に融合してしまう性質を持っており、それによって体に染み込んだアンデットの力をカードとして出せるから。
・カリスラウザーがブレイバックルに変わった→ブレイドに変身する「チェンジビートル」をスラッシュしたことで時間差があるとはいえカリスラウザーもブレイバックルに変身した。
・仮面ライダーがジコチューを消滅させた→ブレイドが必殺技を放った際に起こる爆発の光がジコチューの闇を消滅させプシュケーを抉り出している。
次回は第1章のまとめをお送りします。お楽しみに!